2022年10月16日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 14  24 
 富士フイルムミネルヴァAFC FM 13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 9:09  #12鈴木→#22桑原36Yard Pass   #3安達Kick
2 MP 2:10  #44赤津27Yard FG    
2 MP 11:18  #44赤津36Yard FG×(Block)    
3 MP 2:48  #2西澤→#0大通7Yard Pass   #44赤津kick
3 MP 10:16  #3柴田4Yard Run   #44赤津Kick
4 MP 2:06  #42草野11Yard Run   #44赤津Kick
4 FM 7:38  #12鈴木→#25佐藤17Yard Pass   #3安達Kick×
  パイレーツ 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(11-5-1) 15(3-11-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 31-174-2 17- -9 -0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-13-0-139-1 37-25-2-284-2
Total(ATT-Yard) 59-313 54-275
反則(Att-Yard) 1-12 2-7
Punt(Att-Yard) 5-196 5-177
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-0-1 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-16-0 5-0-40-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分25秒 22分35秒

試合を決したポイントは、スタッツでも判るように富士フイルムのラン攻撃対パイレーツのラン守備なのだが、これはオープンに廻すプレーがDEにより完全に仕留められてしまった事に起因する。インサイドは僅かでも出たが、戦略上入れないといけない外のプレーが大きなロスになると組み立て上不利になる。
その代わりといってはなんだが、鈴木のパスはこの試合で#85森をキーにして執拗に責め立てることには成功している。
これは噛み合わせなのだろう。パイレーツはいい補強により守備がさらに強固になったという所だろう。
それよりも、「あれは誰だ」となったのがパイレーツ#3柴田。ここ10年近くこのタイプのRBは見たことが無かったのでビックリした。
というのも、前が詰まったときの足の運びが、回転を全く落とさないで歩幅で調整する事で展開力を削がない、いわゆる馬車馬走りである。
途中中央のぷレーは富士フイルムが止めたものの、縦にギャップが出来たりした時に有効なゲインを奪ったのが攻撃の軸になった(ブロッカーがいいプレーをしていたのもあるが、だ)。
これはパス成績を見れば判るが、パイレーツが本来得意としてきたショート~ミドルのパスに対しては富士フイルムの守備が戦略通り守り切っていたからなのである。
そこで逆にロングパスを有効活用するようになるのだが、それが心理的に辛くならなかったのはこのランのお陰である。

ちなみに、富士フイルムのスポッター席で守備担当は「3Q最初のバンチ体型に対応出来なかった事が試合の流れを決めた」と言っていたが、個人的には2Q終わりのパイレーツFG失敗後の攻撃の方が問題。確かに残り時間が短いから一気に攻めたくなるのも判るのだが、拙速に攻めてインターセプトではリズムが失われてしまうというものだ。
そもそも残り数秒でFG狙い、というプランだとしたらあそこでロングパスを無理投げしなくても良かった筈で、そこが本来の分岐点だったのではないだろうか。

2022年10月15日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ DC 17  10  41 
 品川CCブルザイズ SB 20 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 6:49  #18エリス→#13南18Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 0:08  #18エリス→#83小貫2Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 2:09  #18エリス→#83小貫10Yard Pass   #6廣田Kick
2 SB 2:25  #18天田100Yard K.O.R   #96住谷Kick×
2 DC 11:20  #6廣田36Yard FG    
2 DC 12:00  #6廣田56Yard FG×    
3 SB 1:06  #20新妻36Yard Run   #15工藤Run
3 DC 10:23  #18エリス→#13南1Yard Pass   #6廣田Kick
4 SB 3:11  #22平田44YardFG×    
4 SB 10:23  #3南竹→#1草深1Yard Pass   #27砂田Run×
4 DC 10:49  #6廣田33YardFG    
4 DC 11:41  #27宇田4Yard Run   #6廣田Kick
  電通 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(4-13-0) 11(6-4-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-75-1 27-94-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-27-0-279-4 20-7-2-91-1
Total(ATT-Yard) 55-354 47-185
反則(Att-Yard) 7-52 3-20
Punt(Att-Yard) 4-152 4-128
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-15 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-88-0 7-0-227-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 28分8秒 19分52秒

印象だけで言うと「前半、知っていたブルザイズはそこには居なかった」けど「後半、そこにはよく知っていたブルザイズの姿があった」という展開だった。
最初に守備が当たって相手ランを封じ込めた事で気勢を上げたものの、1Q終わり辺りから攻略されてしまい、またエリスが好調な3枚のレシーバーを上手く使って責め立てたので、1Qは本当に退屈だった。
ところが2Qの100Yardキックオフリターンから少しずつ流れが変わりだした。
そして後半、試合のリズムはブルザイズが握っていた。
まずそもそもブルザイズのエースQB#3南竹の出番が相当制限されていた(ヒットを受けると暫く下がる)。バックアップの#19高橋のプレーはキレがなく、時間のかかるプレーはプレッシャーに負け投げられないか浮いたパスになって時間がかかりDBが張り付いてしまったり無理のある姿勢で投げる羽目になったりした。
ところが後半から南竹の出番が増えるとリズムが変わった。
もともとブルザイズは「さして強くないラインを有効活用するため」と思われるクイックヒット中心のチームだった。そり切れ味で南竹がプレーを指揮し始めると、タンデムする高橋も周囲のタイミングに引っ張られて小気味よいプレーをするようになる。
守備も徐々にQBにプレッシャーがかかるようになり、またハードヒットでRB#40片岡のプレータイムを削り、結構追い込んでいた。
結局は力及ばずで突き放されたものの、4Q終盤にチームDJが叫んだように「このドライブとりきれば、後半はうちのリードです」の通りだったのである。これは賞賛に値する。

とはいえ、エリスという素晴らしいコンダクターによって電通が昨年に比べて攻撃が小貫頼みにならなくなったのは、チーム力の底上げに繋がったと言える。
このまま突っ走るのかどうかは、大変楽しみである。

オマケ1:試合開始前電通のスタッフが「もうちょっと試合多ければアピールできるんですけど、2週間に一回じゃちょっと……」という会話をしていた。実業団中心ならまだいいけど、クラブチーム体制だと隔週が限界なんじゃ……。試合数については一考の余地有り。

オマケ2:電通のチアが時折「ラムのラブソング」をやるのだが、まあ可愛らしい曲でいいんだけど、なんともこう「にやぁ」と脱力しちゃう。選曲自体はいいんだけど、緊迫したところでやられると見る側としてはテンション切れちゃうのでパントの時とかにしてもらえないかなあ。

2022年10月10日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 26 
 胎内ディアーズ TD 13  28 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 6:28  #22中野895Yard Punt.Ret   #8木村Kick
1 TD 10:25  #14青木35Yard FG    
2 ML 10:13  #8木村26YardFG    
2 TD 10:31  #15田邊94Yard K.O.R   #83石毛Pass×
3 TD 1:20  #24川村1Yard Run   #9加藤Pass×
3 ML 6:02  #5キブス→#81小原11Yard Pass   #5ギブス→#81小原Pass
4 TD 5:37  #5松下6Yard Run   #14青木Kick
4 TD 9:21  #14青木41Yard FG    
4 ML 11:01  #5キブス→#13小田8Yard Pass   #5キブスRun
4 TD 12:00  #14青木29Yard FG  
  オール三菱 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(10-7-1) 20(6-11-3)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-211-0 34-122-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-16-2-147-2 29-18-2-285-0
Total(ATT-Yard) 58-358 63-407
反則(Att-Yard) 4-31 3-26
Punt(Att-Yard) 4-123 2-79
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-120 3-0-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-102-0 5-0-158-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-1
攻撃時間 24分39秒 23分21秒

いい接戦であったが、ハーフタイムアジャストでディアーズが優ってしまった故の結果。
ハラハラドキドキのいい試合でしたが、オール三菱はこの後2連勝するしかプレーオフに進むことが出来ない(そのうち1試合はパナという絶望感)。
どこで差が付いたかと言うと、後半にやたらロングパスが通るようになる辺り。
実はこのロングパス、特定の守備選手がセパレーションする所を狙ったもので、ワイドアウトが一度縦に軽く上がってからポストに走ると、かなり距離が開いてフリーになるる傾向が見て取れる。そこを的確に狙い撃ちされていたのである。
これ、セーフティがヘルプに入るかどうかの違いがあるのだけれど、2ディープの手前を狙われてしまってどうしようもなかった感はある。

それに対してオール三菱は、ランブロックが初戦から大きく変わっていてビックリ。
これまでずっと、「真っ直ぐ押し込んで、バックのカットバックが無ければ2ヤードしか進まなくていい。後はQB(谷口)のスクランブルにかける」みたいな感じだったのが、多分アウトサイドゾーンを組み込んで二人の中の(#22#25)を軸に着実に進むようになっていた。これによりQBのオプションが効果的に出るようになった。
あとスプレッドからのオプションをするQBは、是非はギブスのプレーを手本にして欲しい。こんな素晴らしい抜き入れパスが出来るQBが間近で見られる事は、もう財産ですから。

結果として、時間を大きく残してしまった事が響いた感はある(ロングパスを許す状態でプリベントは危険だという話にもなる)が、とにかくこの試合は前半は両者の守備り迫力が、後半は両者の攻撃の駆け引きが、凄く見応えのある試合でした。

2022年10月9日王子スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q To]tal
 富士通フロンティアーズ FF 16  14  40 
 アサヒ飲料チャレンジャーズ AC
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 6:57  #5納所35Yard FG    
2 AC 0:15  #8サフロン5Yard Run   #17西岡Kick
2 FF 1:40  #5納所33Yard FG    
2 FF 6:43  #18高木→#19小梶5Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 9:21  #18高木→#84神29Yard Pass   #13高津佐→#2ニクソンPass×
3 FF 5:00  #2ニクソン1Yard Run   #5納所Kick
3 FF 11:05  #18高木→#4グラント54Yard Pass   #5納所kick
4 FF 9:46  #21三宅11Yard Run   #5納所Kick
  アサヒ飲料 富士通
1stDown(Run-Pass-Foul) 7(4-3-0) 19(9-10-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-59-1 31-170-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-6-1-69-0 24-14-1-268-3
Total(ATT-Yard) 52-128 55-438
反則(Att-Yard) 0-0 8-74
Punt(Att-Yard) 7-246 2-77
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-6 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-73-0 2-0-75-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 3-0
攻撃時間 25分38秒 22分22秒

前半雨で苦戦した両チームだが、気合いの入ったプレーの応酬で、第1試合より遙かに見応えがあった。
富士通の勝因はまず飲料の生命線であるランを押さえ込んだ点で、これにより飲料の攻撃は後半に手詰まりになったと言える。
逆に苦戦したのは序盤のファンブルに始まりラフィングザパサー2回などの反則による自滅であった。
逆に言うと、その状態からよく持ち直してこの点差に落とし込んだというべきか。
そして飲料守備は富士通1本目を4Qまで引っ張り出させたのだからたいした物である。

ただし、天候が晴れていたらどうだっただろう。後半にはフィールドに水が浮いている状態だったからこそこの結果だったとも言える。

 

2022年10月9日王子スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 21  21  13  13  68 
 アサヒビール・シルバースター SS
Q TEAM TIME  PLAY.  TFP
1 PI 3:38  #2ヘンダーソン→#96オヌワー6Yard Pass   #16佐伯(眞)Kick
1 PI 7:20  #5ビクター=ジャモー20Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
1 PI 12:00  #2ヘンダーソン→#96オヌワー48Yard Pass   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 5:02  #42立川1Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 7:26  #5ビクター=ジャモー57Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
2 PI 11:41  #5ビクター=ジャモー20Yard Run   #16佐伯(眞)Kick
3 PI 2:32  #42立川36Yard Run   #11佐伯(栄)Kick
3 PI 6:32  #16佐伯(眞)41Yard FG    
3 PI 9:30  #16佐伯(眞)50Yard FG    
4 PI 0:40  #12荒木→#15渡邊72Yard Pass   #11佐伯(栄)Kick
4 PI 1:56  #11佐伯(栄)22Yard FG    
4 PI 6:25  #11佐伯(栄)37Yard FG    
4 SS 9:07  #2梅垣50Yard FG×    
  パナソニック アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 25(14-11-0) 1(0-1-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 39-349-5 20-12-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-18-0-283-3 17-5-3-35-0
Total(ATT-Yard) 63-632 37-47
反則(Att-Yard) 6-45 1-5
Punt(Att-Yard) 1-35 9-306
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 7-0-19 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-9-0 12-0-250-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 23分51秒 24分9秒

※公式記録ではシルバースターのロックレイが1プレー投げているが、出てたっけ?

素直に言ってシルバースターの「無気力試合」です。私は何の罰ゲームでこの試合を完走しなきゃいけなかったんでしょうね。
第2試合に組まれていたら、ハーフタイムで帰りましたよ。実際雨の中居眠りしましたからね。
(ぶっちゃけ、試合後半は一切メモ取ってません。取る意義が無かった。)
基本的に、攻撃が無策。ずっとラン・ラン・ロングパス。組み立ても変えないしランのバリエーションもない。ランはずっとダイブ系。それで苦しいパスになってプレッシャーに負けてアウト。
結局後半に一回ダウン更新しただけだし、これで試合通して24分使ってるって、どういう事だよと言いたい。
守備にしてもここ数年でデビュー年以来の仕上がりかもしれないビクター=ジャモーを止められないのはまあしゃあないにせよ、オヌワーをフリーにしすぎだしタックル外されまくり。
それに対して守備コーチがサイドラインで激飛ばしていたけど、選手に響いてない。そりゃこの攻撃の体たらくで守備頑張れないよ普通。

恐らくロックレイと川村は前節のダメージが抜けてなかったので、かつラインに負傷者が居たのか仕事の都合で遠征できなかったのか、こうなる覚悟の上でプラン組んだのだろうが、わざわざ見に来てくれた人に失礼だと思うよ。

あと、QBの田中は来季移籍した方がいい。こういう扱い(最初こそエースに育てようとしていたが、いつの間にか3番手扱いで、かつこういう棄て試合で無策にプレーしなくてはならない上その責任被される状況)で自分がフットボールする意義見いだせるのかはなはだ疑問だもの。鈴木がゼロックス移籍したみたいに、新しい路を見つけた方がいい。
とにかくシルバースターはQB潰すの得意だから、さっさと見切り付けた方がいいと思う。

と、言うか、これを企業チームとクラブチームの練習時間の差と決めつけているコーチの人の発言を見たが、それはこの場合当たらない。
密度の濃い練習と自意識の高い個人練習がなければ、練習回数が多いだけなら勝てない。
個人がプライベートでジム通いや公共施設での陸上トレなんかしてれば合同練習の回数なんて意味は無いし、そもそも試合に臨むに当たっての意識が「勝つために何をするか」と「自分たちのフットボールをやりきる」では「限界ギリギリの力を出す」事が出来るかどうかで大きく異なってくる。
この場合後者のシルバースターは、個の力で圧倒され何も出来ずにズブズブと沈むしか無く、チームとして持ち直す流れにはなれなかった。普段からの意識の差が如実に出てしまったという事なのであって、練習時間がどうこうは関係ない。

2022年10月8日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オービック・シーガルズ OS 17 
 東京ガス・クリエイターズ TC 10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 3:54  #12山﨑50Yard FG×    
1 TC 11:03  #17高橋38Yard FG    
2 TC 6:44  #17高橋36Yard FG×    
2 OS 11:03  #12山﨑38Yard FG   
3 OS 1:37  #6スミス→#85ハフ58Yard Pass   #12山﨑Kick
3 OS 9:25  #12山﨑31Yard FG×(ディフレクト)    
4 TC 0:22  #39アペル16Yard Int.Ret   #17高橋Kick
4 OS 6:42  #6スミス→#85ハフ35Yard Pass   #12山﨑Kick
  オービック 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(2-6-0) 9(4-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-80-0 28-64-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 18-12-4-207-2 28-10-1-78-0
Total(ATT-Yard) 43-287 56-142
反則(Att-Yard) 2-10 2-30
Punt(Att-Yard) 2-86 6-179
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-22 2-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-36-0 0-0-0-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 1-1
攻撃時間 23分13秒 24分47秒

取りあえず先行して触れておきます。
この試合でガルズQBがどうこう言う方がいるとは思いますが、はっきりいってそれ以前にツイスターズ(OL)の方が問題で、このOLでははっきり言って全盛期のデショーン・ワトソンとかパトリック・マホームズくらいでないと安心した攻撃は出来ません。そもそもQB論に行く前の問題であるという事をはっきりさせましょう。
守備もDLが個の力では押し込めるものの、直前のプレーで左右に気を遣う局面が出たりすると、かなりギャップが作られます。後半こそ対応して来たものの、結構重傷だと思います。
※続きは大阪遠征の帰りに。

2022年10月2日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ DC 21  38 
 三菱商事CLUB TRIAX MT
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 7:46  #18エリス→#80河波20Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 3:56  #18エリス→#88山本4Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 6:32  #30遠藤2Yard Run   #6廣田Kick
2 DC 10:42  #18エリス→#9生駒36Yard Pass   #6廣田Kick
3 DC 4:25  #6廣田30Yard FG   
4 MT 3:15  #31大路4Yard Run   #6村上Kick
4 DC 10:22  #11伊藤→#2佐藤8Yard Pass   #8小田倉Kick
  電通 TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 12(2-8-2) 12(10-2-)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 18-55-1 37-219-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 21-16-0-268-4 22-12-1-78-0
Total(ATT-Yard) 39-323 59-297
反則(Att-Yard) 4-15 3-30
Punt(Att-Yard) 3-141 3-91
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-8 2-0-21
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-44-0 5-0-101-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-0
攻撃時間 21分39秒 26分21秒

スタッツだけを見ればTriax健闘、に見えるが、実際は3Qに伊藤のビックランが出た事により敵陣1Yardでフレーできた事が大きい(ここで得点していれば、次のドライブでは得点できていないと思うので結果には影響がない)。
だから実際はTriaxは完敗と言っていいだろう。
見どころなく完敗したのではないところも触れておかねばならないのだが、何分今期の電通はフィジカルが強く基本に忠実、かつQBエリスがタックルされても倒れない体幹の強さを発揮していた(ので、去年までならサックで終わっていた攻撃が逃げられてパス成功になっている)為に、そのポイントが完全にかき消されてしまった試合であった。

Triaxで言うとQB山際。パスのセンスは感じるのだが、視線のフェイクがないので、パスを狙われる(DLに叩かれたりINTされたりカットされたり)事が多くこの試合では悪い方向に目立ってしまったが、そういう指導が出来る人についてしっかり研鑽すれば化けるだろう。
※途中負傷でワイルドキャット多用していたが、その後にオプションを解禁してからの方がリズムが良かった。怪我の心配もあるから難しいが、戦略の1つとしてオプションを強調してもいいかも知れない。

電通は現時点でパイレーツと並び、Ariaでは別格の強さを誇っているのだが、思った程ランが稼げていないのが気になった。

2022年10月1日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE 10 
 富士フイルムミネルヴァAFC FM 13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 9:52  #50山口25Yard FG    
2 FM 10:09  #3安達29Yard FG    
3 FM 6:18  #3安達42Yard FG    
4 FM 0:06  #12鈴木→#22桑原15Yard Pass   #3安達Kick
4 KE 9:01  #19齋藤→#15恒吉4Yard Pass   #50山口Kick
  警視庁 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 9(3-6-0) 11(6-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 19-33-0 29-103-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 25-11-1-120-1 24-15-1-124-1
Total(ATT-Yard) 44-153 53-227
反則(Att-Yard) 1-15 1-10
Punt(Att-Yard) 6-233 5-190
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-33 4-0-35
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-84-0 3-0-46-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 0-0
攻撃時間 20分15秒 27分45秒

両チームの守備が光った試合であったが、その守備に対してどういう対処をしてどういう結果が出たか、が勝負を分けたというのが判る試合だった。
まず前半は両チーム供に守備フロントが相手攻撃ラインを圧倒し、3rdミドルより長い距離の時にロングパスを狙おうという決め打ち時には守備フロントがかなりのプレッシャーをかけて両チームともに轟沈していた。
それを最初にアジャストしたのが富士フイルムで、特に3Qの警視庁の攻撃が3プレーしか無かったというのは、攻撃におけるランの出し方を変えた事で攻撃のリズムが整った事が影響している。
逆に言うと警視庁は後半に仕込みがあっただろうが、その手札をまともに切らせて貰う事無く時間を使われてしまった、という事になる。

それでいて最終的に3点差というのは、それでも警視庁守備が機能していたからであると同時に、富士フイルムが攻撃に於いて決定的な切り札を持ち合わせていなかったという事にもなる。
今後に不安が残る試合ではあった。

2022年9月24日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 29 21 10 9 69
otonari福岡SUNS FS 0 7 0 14 21
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 6:14  #18高木→#85松井3Yard Pass   #13高津佐→#82藏野Pass
1 FF 8:33  #21三宅45Yard Run   #5納所Kick
1 FF 8:46  #50海﨑56Yard Int.Ret   #5納所Kick
1 FF 12:00  #18高木→#85松井54Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 2:40  #43井本53Yard Fum.Ret   #5納所Kick
2 FF 5:27  #18高木→#19小梶28Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 7:20  #18高木→#4グラント31Yard Pass   #5納所Kick
2 FS 11:57  #11西山→#7横山3Yard Pass   #19高木Kick
3 FF 5:36  #5納所20Yard FG    
3 FF 7:28  #21三宅93Yard Run   #5納所Kick
4 FS 1:45  #11西山→#2城代26Yard Run   #19高木Kick
4 FF 9:26  #5納所27YUard FG    
4 FS 10:58  #11西山→#18大迫5Yard Pass   #19高木Kick
4   12:00  #33高口30Yard Ruinm   (キック放棄)
  富士通 otonari福岡
1stDown(Run-Pass-Foul) 24(12-12-) 14(3-10-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 27-337-3 27-50-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 29-20-1-333-4 36-19-2-241-3
Total(ATT-Yard) 56-670 63-291
反則(Att-Yard) 7-35 4-5
Punt(Att-Yard) 1-33 7-258
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-17 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-72-0 11-0-191-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 20分37秒 27分23秒

ぶっちゃけ「勢い込んで始めたものの全く想像とは異なる世界でバタバタして、相手のメンツが1段堕ちるまで全く話にならなかった」サンズ攻撃と、「最後まで為す術なくロングゲインを許し続けた」サンズ守備、そして「メンツ落とした途端に進まれる富士通DB陣」という試合内容でしたわ、はい。

まずサンズの序盤、DBにベタ付かれしてタイミングが狂ったサンズのレシーバー陣。ボールを確認するために振り向くと完璧に減速してしまい攻撃がその呈を為さない。
攻撃でパスが決まりだしたのは特にCBが後退して2本目になってから。多分その頃には落ち着いたのかも知れないけれど……あまりにそこの対応が遅すぎ。
またパスに偏った攻撃で、例え出なくても楔のランを伐っておくべきだと思うんだが、2ヤードでも前に出ていた方がプレッシャー少ないだろうに、と思う事は多々あった。
後半は相手守備に対してそこそこOLも当たれていただけに、ゲームプランの問題なのかも知れない。

守備は一貫してLBが機能していない印象と、特にCBが抜かれるの怖がりすぎて下がり過ぎてしまい、カット切られてどフリーとか結構あったので、LBのサポートが欲しかった。またランサポートも相当ラインに巻き込まれていたからなあ。

あとは全体的に体幹。富士通の選手を最初のヒットで止められていないのは、少し考えちゃうなあ。

富士通は春からずっと続いているDBの若手が出てきていないのが顕著。しかもそれもワイドアウトとCBが必ずマンツーマンになり、FSのサポートがない(LBのヘルプに入っていた)というのはちょっとしんどくないか? 

ところで、4Q中盤に突如鳴り響いた火災報知器はいったいなんだったんだろう。
少なくとも「火災発生」とまで言わせておいて、試合止めないのはおかしいだろうマッチコミッサリー。

2022年9月19日第一カッターフィールド第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE
 アズワン・ブラックイーグルス AB 10  24 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 AB 4:57  #14森下30Yard FG    
1 AB 10:48  #42田中12Yard Run   #14森下Kick
2 AB 8:40  #14田中56YArd FG×    
3 AB 6:07  #10糟谷→#86川畑20Yard Pass   #14森下Kick
4 KE 10:05  #50山口32Yard FG   
4 AB 10:00  #39三谷44YArd K.O.R   #14森下Kick
  警視庁 アズワン
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(4-4-0) 16(10-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-40-0 37-212-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 33-17-1-204-0 19-8-0-165-1
Total(ATT-Yard) 53-244 56-377
反則(Att-Yard) 4-30 5-45
Punt(Att-Yard) 4-145 3-104
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-10 2-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-40-0 2-0-66-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 21分10秒 26分50秒

まあアズワンがよく研究してきたというのが正しい評価かな。
1Qの攻撃で#10糟谷のパスが冴え渡った所から話が始まり(というかこの出来はAriaでは出色の出来で、このままパスで攻めてもいい出来だった)、1Q後半からはワイルドキャット体系を駆使してランをぐいぐい出す展開となった。
これが2Qで得点出来なかったのは、エンドゾーンを背負った時の攻め方と、警視庁の守備が得点を許さなかった事に起因する。

ではどうしてこんなにアズワンのランが出たのかと言うと、一つに「チェンジ・オブ・ペース」に警視庁がやられたという所だろう。
警視庁自体の守備は、元々LBがDLをサポートする形で上がり目になる事が多いのだが、突っ込んできた守備選手がRBに躱されてしまうシーンは特に、直前でチェンジ・オブ・ペースしたりカットバックしたり、巧妙にタイミングをずらして来た。
その前提として攻撃のタックルがDLとLBを押し込んでいる状況があり、内側から押さえようとすると外、外を守ろうとするとピックアップされた上にタイミングをずらされる、じゃあDBがさらにサポートに来るとパスを狙われる……という悪循環に陥ってしまったのだ。
ところが肝心要のショートヤードの時は、一部のパワー体系以外、パワー体系でも後半は思ったように前進できなくなっていたのは、チェンジ・オブ・ペースやラインブロックのアサインが正直すぎたという所がある。

警視庁は看板のランではなく、前節後半から調子の出てきた#19斎藤のパスから入るなど、相手の読みを外す形で序盤の組み立てをしたが、それでも先制されてから上手く廻らなかった感が強かった。
ただ、何というか「つかみ所が無いストロングポイント」感(註:褒めてます)が この試合も随所に出ていて、今後も昨年同様昇格戦線をひっかきまわしてくれそうである。