現時点での観戦お休み

●まず過去形ですが9/17は急遽休日出勤になったのでお休みしました。

●次節9/25(日)は個人的な都合(父の相続の打ち合わせ)で欠席の予定です(予定ではオービック対エレコム)

●父の法事の都合で、11/5(土)は欠席となります(ノジマ相模原対オール三菱の予定)

そんなことで、関東のチームながら・ガルズ・パイレーツの2チームは10月に入るまでお目にかかれません。

2022年9月18日第一カッターフィールド第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士フイルムミネルヴァAFC FM
 三菱商事ClubTriax MT
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 4:20  #3安達37Yard FG    
1Q4:20と1Q終了時に近接距離での雷鳴による試合中断があり、前半終了時点で主催者が天候回復が望めないとして試合を打ち切り、前半で試合成立と宣言しました。
  富士フイルム TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 5(3-1-1) 4(3-0-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 21-37-0 19-53-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 2-1-0-14-0 6-1-0-0-0
Total(ATT-Yard) 23-51 25-53
反則(Att-Yard) 2-10 4-25
Punt(Att-Yard) 2-52 3-112
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-15 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 0-0-0-0 2-0-47-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 12分8秒 11分52秒

いやね。富士フイルムが先制した時にまるで祝砲かの如く「とどんッ」で鳴ったの。そこから暫くゴロゴロ言ったので、キックオフの構えに入っていた所で最初の中断。
その後10分間のウォームアップを挟んで試合再開したものの、1Q終了時にまたしても「とんどこどんッ」って来て中断。
再開後暫くは雨の方が凄かったけれど、残り3分からスラッシュメタルの2バスが遠く近くでどんどこどんってやってる感じになって、もう「お願いだから前半は終わらせて」と祈ってました。
前半終了して数分のまでは両チームとも後半に向けての準備をしていたのですが、突然TRIAXのヘッドコーチが富士フイルムのベンチにやってきてコーチと笑顔で握手した所から、TRYAXの選手が荷物を持って引き上げてきて、主審が試合打ち切りを宣告した、という流れでした。
感じとしては富士フイルムは後半をやる気でしたが、TRIAXは早々に打ち切りを受け入れてましたので、2回目の中断の時に申し合わせがあって、3度目の中断があったら打ち切り、前半で試合成立という事になっていたと思います。

それにしても、雨天はともかく雷鳴はなんとかならんかと天の神様にお願いする気持ちがあったんだけど、それ以上にこの両チームがベストコンディションで試合をしたら面白かっただろうなあと言う気持ちが溢れてました。

2022年9月11日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 14 
 アサヒビール・シルバースター SS 10  24 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SS 3:47  #6川村30yARD rUN   #2梅垣kICK
1 ML 6:59  #5ギブス11Yard Run   #8木村Kick
1 SS 10:15  #2梅垣27Yard FG    
2 SS 2:50  #11ロックレイ→#16福田27Yard Pass   #24梅垣Kick
2 ML 11:58  #8木村47Yard FG×    
4 ML 4:57  #5ギプス69Yard Run   #8木村Kick
4 SS 9:12  #6川村56Yard Run   #2梅垣Kick
  オール三菱 アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(8-8-3) 17(7-8-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 37-155-2 31-150-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-24-1-170-0 23-12-0-186-1
Total(ATT-Yard) 72-325 54-336
反則(Att-Yard) 5-40 6-55
Punt(Att-Yard) 7-184 4-153
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-0-7 3-0-17
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-21-0 3-0-76-0
Fumble(Att-Lost) 2-0 3-2
攻撃時間 23分50秒 24分10秒

この試合、補強状況から言ってヤール三菱のアンダードッグ感が拭えないのだが、4Qの川村の独走が無かったらシルバースターは負けていたと思うくらいの試合展開だった。

いや正しくはない。正確には「ラッキーパンチが狙って出せたシルバースター」対「昔(谷口全盛期)のような試合運びでラッキーパンチが決まったオール三菱」だな。
基本、シルバースターのラッキーパンチは#6川村のビックゲインで、最後の56Yardに限らずキックオフリターンも特大級が出ていいアクセントになった事で、勝負を有利に進めることが出来たのは事実疑いようのない事だ。
だがしかし、シルバースターのラン攻撃は川村のビックゲイン以外は効果的ではない。オール三菱がしっかり対応した時点で思った程ゲイン出来ない状態が続く。
さらに問題はロックレイ。確かに3本くらい「そこを通すのか」というパスはあるのだが、実態としては相変わらず「レシーバーに半身近く付かれた守備が居ると、その後のタイミングやキャッチセンスがあろうが、基本投げない」ので殆ど怖さがないのである。
唯一以前と違うのは「高さを使ったパス」、つまりジャンプしてDBが届かない所に投げるプレーが出てきた(ライズ時代は八木がそういう背丈だが、彼はスピード派で、サイトでジャンプして競るプレーは少ない。ガルズではハフだが、TEなのでクイックヒットしかない)のと、プレーデザインとして「DBと競りにくい状況を作る」ケースが多かったので試合を壊さなかっただけ。
見ていて得点の臭いがしないのである。

じゃあと言って後半、去年途中までエースとして出ていた#19田中が後半から出てきたが、これがどうも、入れてるプレーの筋書きとかそういうものが田中にフィットしていないというか田中のパスをなり信頼していなくてラン過多にしたというか、そういうドライブデザインで、これではロックレイよりパスを安心して見ていられるものの、どうも据わりが悪い。

それに対してオール三菱は、以前から「ライン戦でRBの為の大穴が開く」訳ではないという頃に結構戻っていて、その中でギブスと呼吸の合うレシーバーが#89長岡と#19吉田という2枚居るというのは、実に良い事であると言える。
一枚しかいないとベタ付きされたら投げられないからね。特に長岡はTEポジションから縦に出るクイックのパターンでDBを背負って勝負出来る(その代わり狙われやすい)ので、これでロングボール対応出来るレシーバーが出てくればもっと面白くなる。
守備も、決して劣ること無くシルバースターを追い込めて行ったので、これから先がとても楽しみなチーム西上がったと思う。
ただし怪我人やシーズンスタミナの面で疑問は残るが。

2022年9月11日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM BigBlue  IB 10   10  35 
 胎内ディアーズ  TD  7   0  10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TD 5:25  #14青木33YardFG    
1 IB 10:36  #26プレスリー1Yard Run   #9馬島→#40スタントンPass
2 TD 3:24  #14青木46Yard FG×    
2 TD 6:36  #9加藤→#3井上17Yard Pass   #14青木Kick
2 IB 7:38  #2政本→#14遠藤4Yard Pass   #11丸山Kick
2 IB 12:00  #11丸山32Yard FG    
3 IB 3:21  #2政本→#4鈴木8Yard Pass   #11丸山Kick
3 IB 9:14  #11丸山46YardFG×   
3 IB 11:53  #11丸山42Yard FG    
4 IB 8:47  #9馬島→#88三浦20Yard Pass   #11丸山Kick
  IBM ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(7-10-0) 16(6-10-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-74-1 25-56-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 36-24-1-258-3 34-19-2-206-1
Total(ATT-Yard) 61-332 59-262
反則(Att-Yard) 4-35 2-10
Punt(Att-Yard) 2-52 3-129
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-22 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-109-0 5-0-90-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 24分20秒 23分40秒

もうちょっと点差が開く(49-17くらい)と思っていただけに、「ほお……」という気分になった試合。
これ理由はディアーズ攻守のラインがふんばった為なんだよね。
基本ディアーズの攻撃ラインはここ5年ほど弱体化が進んでいたんだけれど、3メン4メンのブルラッシュは上手にピックアップ出来ていて(とは言えサック3回にロスタックル6回31Yardだが)基本体系がOL5枚+SB1枚(SB=TEの場合もある)でよくレシーバーを広げる傾向にある中で、相手がオーバーロードブリッツいれたりしない限り3Qまではしっかり進めていたのだ。
そして守備。ラインが決して押し負けていたようには見えないし(要所でずらされたが、硬派金アジャストしてきた)、パスカバーの弱いところを狙われた故の失点だったと思う。

却ってIBMは「ディアーズに粘られ」「ディアーズにリズム出され」最後になんとか追加点取って突き放したけれど、今ひとつ不安が残った試合ですなあ。

2022年9月10日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 21 21 7 0 49
東京ガス・クリエイターズ TC 0 0 0 0 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 2:13  #2ニクソン30Yard Run   #5納所Kick
1 FF 4:20  #2ニクソン2Yard Run   #5納所Kick
1 FF 7:53  #18高木7Yard Run   #5納所Kick
2 FF 1:56  #18高木→#89福井6Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 7:16  #18高木→#4サマジー38Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 12:00  #18高木→#4サマジー1Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 2:48  #15野沢→#83柴田6Yard Pass   #25大塚Kick
4 FF 4:19  #25大塚27Yard FG×    
4 FF 9:37  #25大塚37Yard FG× 
  富士通 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 25(11-12-2) 9(1-7-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 27-214-3 23-24-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 36-29-0-254-4 29-13-3-113-0
Total(ATT-Yard) 63-468 52-137
反則(Att-Yard) 5-40 5-36
Punt(Att-Yard) 1-38 8-260
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-1-1 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-36-0 3-0-25-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 26分7秒 21分53秒

得点差とかで「だからがーがー」という人が増えそうな試合でしたが、その要因が何処にあるのか、と言う事と「QB外国人連れてくればいいのか論」の問題を整理しないといかんのである。
元々東京ガス自体、長いことOLとDLが決して強いチームでは無かった。それをセンスはあるが肩の弱いオプションQBと肩は強いが走力が一枚欠けるパサーQBのタンデム、そして「人に強いエースRB」で何とかブロック内2勝というチームだった訳である。
それが何故Superに存在できるかと言うと、単にアンドレ・ホワイト無双でBattle9で圧倒してプレーオフに出られたから、なのである。
ところが、その後がチームの補強ポイントを「パス強化」にしたはいいが、足下のラインの整備がおいついていない……というのが現状の攻撃。
守備も当たり外れあるが、基本ラインが弱いのでLBがサポートに入る為、第一線を抜かれると後ろがピックアップされてフリーランニングを許してしまうという状況である(守備タックル数でDBが多いのはそのせい)。
また富士通攻撃陣の体幹の強さにLBが負けているというのもある。サマジーとか松井には完全に引っぺがされたもんね、タックル。

ところが、試合会場にいると不思議と「シーズン後半はもしかするかも」と思わせるところがいくつかあるんだよね。
まず攻撃。QBの順列として#7リース>#18若林>#16中井となっていたが、まずリースはもっと自由に走らせていいのではないか。押し込まれるパスプロの中に残っているより左右に動いたりスクランブルした時に、チームのアクセントとしてかなり良い攻撃に繋がっていた。
次が中井。後半の相手が選手を落として来た時の出番として、そこそこなプレーをしていた。序列が上がるかもしれない。
そしてこれはレシーバー団としても#19ノアはかなり仕上がっていたし、彼がマークされたときに#1加藤がいい仕事をしそうな気配を漂わせていた。

何より後半メンツを落としてるしFG2回失敗しているとはいえ富士通を7点に押しとどめる事が出来たのである。4位争いに絡んできそうな、そんな予感がするのである。

で、富士通だ。後半の出来がどうもしっくりこない。1本目・2本目はいいとして、それ以下になるとどうもねえ。こうなると1節まるまる外国人なしでチームを組み立てるくらいしないと控えの成長がないと思うぞ。

 

2022年9月4日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス LE 14  21 
 品川CCブルザイズ SB
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 SB 7:41  #27砂田9Yard Run   #96住谷Kick
3 KE 7:39  #50山口36Yard FG×(Block)    
3 KE 10:29  #42平澤 Fum.Rec(エンドゾーン内でファンブルリカバー)   #50山口Kick
4 KE 3:47  #50山口40Yard FG×(チップ)    
4 KE 8:47  #19齋藤→#11宇佐見7Yard Pass   #50山口Kick
4 KE 10:07  #81中嶋45Yard Run   #50山口Kick
  警視庁 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(6-5-0) 9(2-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-133-1 20-33-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-12-0-127-1 30-16-2-123-0
Total(ATT-Yard) 48-260 50-156
反則(Att-Yard) 3-10 4-30
Punt(Att-Yard) 4-132 3-116
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-0 3-1-0-8
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-35-0 3-0-40-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-1
攻撃時間 25分57秒 22分3秒

前半と後半でこうも変わってしまうというのも「あるあるだけど見るのは珍しい」というか何というか……

まず前提として、両チームともDL、特に両攻撃ラインのTに対してDE/LBの力量差が如実であったという事。ここの対処をどうするかが試合の流れが変わった感がある。
まず最初に事態が動いたのは2Qのブルザイズから。
この日QBはエースの#3南竹ではなく(スタイルせず)新人の#19高橋。1Qはラン主体ながらパスがどこかおっかなびっくりな所があり、なおかつ両タックルから漏れる守備に混乱した所も見えたが、まずスクリーンを足がかりにリズムを掴むと、左右に動いてテンポを出す。
結果としてブルザイズは得点に成功した。
ところが3Qもそのリズムが維持出来ていた所に反則でダウン更新が出来なくなったあたりでケチがついた。

警視庁は後半からパス(とは言っても短めのアウトやバブルスクリーン)主体でリズムを作り出す。が、やはりスピードラッシュに来られると駄目で、最後にはFG失敗になる(※このへんは後で触れる)。
だがブルザイズも調子を落としてしまう。というか恐らく攻撃側のスタミナ切れが出始めたと言うべきか(後半、反則に巻き込まれたもの以外で負傷退場は全てブルザイズ。これにより特にラインの選手の迫力が消えた)。結果としてランが楔として機能せず、パント。
ところがこのパントが低く、エンドゾーン内で手に付かなかった。確かに警視庁のプレッシャーがきついのもあるが、慌ててしまったパンターがもたついている間に警視庁の選手が追いついて、パンターと絡み合うようにしてボールを奪い取ってしまう。
※一応、ダウンしたパンターがキープするとセイフティ扱いなので2点献上してブルザイズのキックで試合再会になるのでかなり不利ではあるから、同点止まりというのは正しい選択ではある。

前回のドライブでリズムが出てきた警視庁は、パスでストレッチした守備に対して楔のランが刺さった事で攻撃は進む(が、FG失敗)。
で、次のドライブで試合の潮目が完全に変わってしまった。
一つにはこのドライブ序盤でQB#19高橋が退いて#9福井に変わった事。福井は比較的小柄なのでポケットにとどまってのパスが不利になる傾向があったものの、彼自体は小気味の良いパスを投じていた。
が、ここでコーチ側が絶対の選択ミスをする。というのも残り5分弱で敵陣47Yardあたりで、4thパント体系になった。例えミスパントでタッチバックになっても同点であり、守備が頑張ればサヨナラ勝ちできる状況だったのに、何を血迷ったのかパンターにギャンブルで走らせてしまったのである。ずっとエッジが突っ込んできているのに、それやって成功すると思う? 結果ギャンブル失敗。

この直後に警視庁#19齋藤が#15恒吉に見事なロングパス(ロングは初試投な筈)を決め、敵陣6Yardまで迫り、ちょっと難産したもののパスで追加点を奪う。
こうなると次の攻撃でギャンブルせざるを得ないから、そこで止められてさらに追加点(リバースで一気に持って行かれた)を奪われてジ・エンドだった。

試合を見ている範囲で言うと
・序盤:両チームとも攻撃がまだまだフットボールしてない
・1Q後半~3Q前半:ブルザイズの#19高橋が試合に馴染んできてリズムに乗った。
・3Q~:警視庁守備が相手の攻撃に対処してきた
・3Q中盤~:ブルザイズのスタミナを奪いつつ警視庁の#19齋藤の肩が仕上がってきた
・4Q中盤~:ブルザイズ首脳陣が焦って判断ミスして試合が壊れた
という所か。
エース南竹不在という事が響いたかも知れないが、それにしても高橋も福井もX1Ariaレベルでは充分活躍できるレベルで、あとはコーチがどれだけ助けてあげられるかという所だろう。

警視庁はいつもの「立ち上がりの遅さ」に加え、キッカーにも問題が……
多分飛距離はあるんだと思うんだけど、角度が低い。だから相手に引っかかってしまうのだ。
そこはしっかり修正しないと、今後上位と戦う場合には辛いものがあるとおもう。

2022年9月3日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ  DC  7   3  24 
 富士フイルムミネルヴァAFC  FM  21 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 2:28  #18エリス→#80河波27Yard Pass   #6廣田Kick
1 FM 7:23  #12鈴木→#22桑原129Yard Pass   #3安達Kick
2 DC 11:39  #18エリス→#80河波1Yard Pass   #6廣田Kick
3 FM 2:32  #12鈴木→#7別府19Yard Pass   #3安達Kick
3 DC 6:09  #30遠藤3Yard Run   #6廣田Kick
4 FM 10:46  #12鈴木→#22桑原6Yard Pass   #3安達Kick
4 DC 12:00  #6廣田31Yard FG    
  電通 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 16(6-9-1) 20(7-12-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 23-151-1 25-104-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 27-15-1-180-2 35-23-0-251-3
Total(ATT-Yard) 50-331 60-355
反則(Att-Yard) 3-25 4-23
Punt(Att-Yard) 4-156 4-148
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-3 3-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-72-0 3-0-53-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 20分1秒 27分59秒

スタッツ的には富士フイルムが優勢なのだが、見ている方としては逆に感じてしまう。それは「守備としてダメージが残るビックゲインの数の差」だと思う。
まず、富士フイルム側は前半に「ちょっとした事で」ランで大きなゲインを連発されてしまう。
これは上がりが早いLB陣がOL/WRにピックアップされると、その後ろがパスカバーに割かれていてタックラーがいなくなってしまった事に起因する。これはサイドスクリーン/バブルスクリーンの時にも同様の結果となり、前半三回のTDドライブにおける敵エンドゾーン前(一回はインターセプト)侵入は全てこの展開であった。
今度は後半。新QBアーロン・エリス(※Xの場合、外国籍は名-姓と姓-名の両方の記載を認めている関係で、どっちが姓か確定できない)がチームに噛み合いだしてから中央DB前へSBを走り込ませることでロングゲインが出る(これが3Qの得点ドライブに寄与している)ようになり、最終的にはこれが痛手となって試合のペースを富士フイルムが握ることが出来なかった事になる。

では富士フイルムはどうやってここまで試合を自分サイドにたぐり寄せたのか。
そもそも試合序盤では「フィジカルでは電通の方が上」という認識であった。実際ちょっとでも甘いタックルでは止まらなかったし。
でもそこを「驚異的なスタミナ的な粘りと練り上げたゲームプランと即応力」で「チームとして相手を押し込む」事に成功したのである。
惜しむらくは前半に#2堀の外へのランを封じ込められてしまった事(多分#29山田と同じプレーを入れて、両者遜色ない走りを展開させたかったのだろうが、たまたま堀の際にOLが押し込まれて走路をふさがれてしまった。それ以降堀の魅力である直線的にギャップに突っ込むランも止められがちになった)、及び元来のエースRB#21廣澤と大ベテランのパワーバック#33井岡が不在であった事で、ちょっとだけ前半の手札が弱くなってしまった事だろうか。
それ故に後半パスターゲットとして#7別府#11小山#85森へのパスが決まっていた訳だが。

これだけ拮抗した試合を見れたのは僥倖であった。ただ、やっぱり観客が500人切っているというのはどうもね……

考えさせられる話(アメフトの歴史の裏側)

日本のアメフトが今年で活動88年になる。
ただし、それを体系だって記載した書物は50/60年史(関東で75年史が出たんだっけ?)しかないので、協会のページから拾い読みして見た。但し社会人視点で。

アメフトの日本協会は1938年に設立され、長く普及に対する施策を立案・実施してきた訳であるが、戦前は主として東西対抗の主催とチーム創設の支援に尽力してきた団体である。
※戦前の東西対抗はOB・各地のYMCA所属外国人も参加できたオープン大会。
ちなみに現在国際標準になっている「6人制」は、この頃に日本で発案されたものだそうだ。

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以上を踏まえて。1993年にJリーグが始まるという事を考慮しておく必要がある。Jリーグがプロリーグ化する事を発表したのは1983年(この年から選手のプロ登録を開始している)。
で、実はその頃に「電通がアメフトの興行について打診してきたが、協会側が難色を示したためサッカーに流れた」という話がある。
確かにもうジャパンボウルもミラージュボウル(のちコカ・コーラボウル)は開催されているものの、この状態で日本協会側が対応出来るはずが無い。
※JFAは当時からそういう所の制度設計までして広告宣伝を仕掛けていたから、JSL低迷打破の頃から広告代理店と組んでいた筈なので、Jに流れたというより元々Jとの話が合ったものの、それとは別にアメフトの話が出てきて、東京ドーム(1991年開場)に併せて数年前に話があったが、社会人協会の編成が整備中だったので対応出来なかった、という事なんじゃないかな。

なお。2000年代から広告代理店は(社員であった佐々木康元さんの尽力により)博報堂が続けていた筈である。

さて、そこで右図を参照戴きたい。
河口正史さんのツイッターで上記の電通案件について触れた所、ついたリプライである。(発言者については名を伏してあります)

ここで「Xリーグテコ入れ」という言葉を使っているのがすっごい気になるのである。
Xリーグは1996年にNFAトップリーグを改称改変(正確に言うと、西地区で2ブロック構成するには戦力差が激しすぎたので是正する事と、都心回帰を進めた)したものなので、それ以降の話という事になる。
※余談だが、この改組に否定的だった旧東西社会人リーグ出身の理事が全員席を蹴った、という話がFaceBook上で暴露されている。

テコ入れは2008年頃(ちょうど2009年からセカンドステージ制に以降している)ではないかと思われる。

で、だ。
この当時から実はシーガルスが「自主興行による収益管理」という提案をしている。これはフランチャイズ制を採用している実業団リーグでは「チーム券のキックバック」という方法で使われている既知の方法から「チームが販売時にディスカウント出来る」「座席ごとの券種を指定出来る」という方法でよく使われている手法なのであるが、これを「リーグの責任をチームに負わせる」とか「日本最高峰のリーグにそぐわない」という判断をしている所に注目して欲しい訳だ。

この頃他の競技団体も結構体制変更があったんだけど、基本的に「チーム券を卸すから、原価割れしない範囲で価格設定していいよ」というのが実態だった訳で(前の会社の都合で、アイスホッケーと都市対抗野球で確認。厚生費で落とすか原価売りするか、でした)、それが「ふさわしくない」とか「アマチュアバンドがライブハウス出る時みたいな」になるのって、どうなんだろうと思う。
逆に言うと「損したくなければ自分たちでファンを囲い込め」という実に資本主義的に正しい発言になるのと同時に、今オービックを中心にX1の一部のチームが狙っている流れそのものな訳ですわ。ついでに言うと実業団でなくなったアイスホッケーなんてそのまんまでしょ。

ぶっちゃけ、サブプライムーローン不況の頃から、多くのトップリーグがこういう「チームを維持する為にはチームの努力に応じてチームに金が堕ちる」仕組みにシフトしていた2008年頃の話としたら、相当先見の明のないご意見で握りつぶした(でガルズ以下今歯ぎしりしている)もんである。
もしこれがもう少し前(X開始当初)だったら、この意見はアリだと思うのだが、恐らく今も「協会におんぶにだっこで試合する」精神のチームが多いのだろう。特にマネタイズ系の話がいつもグダグダになり、トップ系の選手からフルボッコ、アンダークラスからフルボッコになっているように見えてしまう。

一度「自分たちが未来に残る為に何をすべきか」という事にフォーカスしたら、あの提案が不当だったかどうか判ると思うのだが……

JAPAN U.S. DREAM BOWL

2023年1月22日開催の試合です。
以前あったEPSON IVY BOWLは学生選抜でした。
ただし過去最も肉薄したチームは「オール日大」(日大現役+社会人)だった事を考えると、これは社会人縛りを強くしている事でよりいい試合が出来るものと思われます。

日本協会が主催では無く社会人協会が主催しているのは、多分また「選手の怪我が」とかほざいている某大学が拒否った為、社会人主体で進めざるを得なかった為では、と邪推。その代わりXでプレーしている外国籍選手も参加可能にしている訳ですが、これは多分合同練習時に学生へのコーチ役を兼ねているからだと思われますね。
※なので選抜されるのはDL/DB/OL/WRでしょう。多分QBとRBは選ばれない。
→だからシーズン5試合にして、オフシーズンチームを中心に学生との合同練習をする時間を取ったのかな?

ただし、気になるのは「今後もこの時期に国際試合を行う」という文言。
これで「シーズン後ろ倒しによる試合数増」は当面望めなくなった訳です。
個人的にはプロボウルウィークにぶつける形が一番良いのではと思うのだけれど(そのぶん学生・社会人の決勝を後ろ倒しすることが可能。特に社会人の東京開催は平日ナイターの方が入るので)

今年のXリーグが異常である点について

いやさ、なんか徹底的にズレてる。
担当者が変わったのは知っている。多分ろくな引き継ぎが出来ていないというのも想像が出来る。だがこれ本気かよというのが続いている。

まず試合会場の誤記(というより関西学連とのダブルブッキング)。そもそもこれがあった事だけでもすっげえ恥ずかしい事なのに、気付いたのが一般の人でTwittewrで指摘を受けて、だ。
まずチームがTwitterで謝罪して、それからリーグがサイトでお詫びを出した。
だか試合日程のお知らせを出した他のSNSではなんのお知らせもない。
それどころか、2つめのミスに至ってはチームがTwitterで謝罪したのみだ。

興行権押さえてるのは協会でしょ。たとえ担当者がコロナで隔離されていたとしても(たとえ話です)、こういう所はきちんとしないと内部外部からも信頼なくすぞ。

さらにこれだ。

8/15から予約が始まったのだが、これは富士通の初戦の指定席。

いやおかしいでしょ。去年までチーム券で優先されていた下段が、指定席だよ。
普通指定席ってもっと「見ていて全体が捉えられる場所」でしょ。
だから普通はQRSTUが割当たる筈でしょ。
さらにこれ、「指定席・バックスタンド」って書いてある所が「選択出来ない」の。
つまり「席を指定して購入」は形だけで実際は「おまかせ購入」しか出来ないのよ。

さらに言うと、この画面に入らないと「何処が自由席なのか知る術が無い」という。

いやいいよ。RSTはチーム券では座れないとかそういう仕組みならいい。でも自由席はブロックが指定出来ない仕様だ。つまり「自由席=チーム券と共用」と考えるのが本筋という事になる。

つまり、だ。チーム関係者が大事で一般客は高い金払って見にくくて背ももたれの無い質の低いシートに座れ、という、普通接客業的に見たらとんでもない頓珍漢な設定をした。
言い換えれば「一般客軽視」の姿勢じゃんか。

これであれだよ、逆にチーム券が指定席だったら俺笑うね。それはチームを馬鹿にしている。
(だってそれならチーム券じゃくて自腹で自由席買うもんね)

あくまで川崎はシートの色が違うエリア(RSTブロック)こそが一般客優先の指定席であるべきなんじゃねえの?

これであれだわ、実際行ってSブロックが会場前にチーム関係者で押さえていたら、俺理事呼びつけるぜ。馬鹿にすんなって怒鳴りつけるぜ。その場で詐欺師認定して帰宅して、ここにあらかた書いてアメフトと絶縁するぜ。

どうしてこんな腐った事すんのかね。

なんか色々悪口言われてる協会だけど、ここまで堕ちたかとがっかりだよ。