2023年10月1日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 10  16 
 富士フイルム海老名ミネルヴァAFC FM
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 ML 0:50   #5ギブス→#84奥瀬36Yard Pass  #8木村Kick
2 ML 11:28   #8木村27Yard FG  
3 ML 2:28   #8木村30Yard FG  
4 ML 5:07   #8木村25Yard FG  
  オール三菱 富士フイルム海老名
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(8-9-0) 9(2-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 28-113-0 19-46-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-17-0-238-1 23-12-1-139-0
Total(ATT-Yard) 52-351 42-185
反則(Att-Yard) 0-0 2-20
Punt(Att-Yard) 2-76 3-104
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-0 1-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-24-0 5-0-118-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-1
攻撃時間 26分40秒 21分20秒

いやいや、現時点でエリアにおいてギブスを止められるチームはない。これは間違いないと思う。
その上で、その相手を徳俵で凌いで凌いだミネルヴァ守備は実に賞賛に値する。
出だしでファンブルロストさせて攻撃させなかったのは見事と言うほかない。
ところが。
実に残念なのがミネルヴァの攻撃。いや頑張っていたんだけどね。けどね。
どちらかというとライオンズ守備のフロントの圧力に負けたというか。
多分前半動かして相手を疲弊させて、その上で終盤に必殺の一手を講じる予定だったと思うんだけど、あいにくこの日から秋の日差しになって、バテなかったのよ。
ただね。まだまだ徳俵。今季は東で2チーム入れ替え戦に出れる訳で、狙える位置に居るのよ。

2023年9月30日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 24 
 品川CCブルザイズ SC 14 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 MP 10:32   #1大橋 0Yard Punt Block Ret  #47水村Kick
1 SB 11:36   #92須藤60Yard Run  #38福井Kick
2 MP 6:05   #47水村37Yard FG  
3 MP 10:26   #42草野4Yard Run  #47水村Kick
4 MP 0:48   #42草野 2Yard Run  #47水村Kick
4 SB 7:25   #37石井→#17沖塩3Yard Pass  #38福井Kick
  パイレーツ ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(7-1-0) 8(2-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 40-155-2 26-47-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 12-6-0-50-0 29-10-0-128-1
Total(ATT-Yard) 52-205 55-175
反則(Att-Yard) 1-10 5-30
Punt(Att-Yard) 5-169 5-171
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-33 2-1-7
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-67-0 5-0-92-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 26分31秒 21分29秒

※この試合のレフリーは、X1初の女性審判でした。

両チーム、エースQB不在(パイレーツ#2西澤はスタイルせず、ブルザイズ#3南竹はスタイルするもサイドライン)で控えメインだった訳だが、そこからのアプローチの違いが面白かった。
まずパイレーツは#5松田で試合を通したが、守備のかっちりしたブルザイズのパス守備に苦戦。
元々苦戦を予見していたのだろうか、守備が奮起してブルザイズ#37(登録上は#15)の石井を思ったようにプレーさせない。
結果、最初の得点は守備で相手を前進させなかったパイレーツがパントブロックし、そのボールをエンドゾーンで抑えてTD。
その返しのドライブで一発のランプレーで持って行かれたものの、その後はしっかり相手を押さえ込んだという印象になる。
正直西澤と同じプレーが出来るQBなんてそんなに居るわけでも無く、また故障するわけにも行かない松田を中心とした攻撃は、原則としてランアタックによる消耗戦に切り替えてじわじわと突き放したという事になる。
これが出来るなら、西澤が辛抱強くランをコロール出来るなら、彼の負担軽減に繋がるとは思うんだが……
翻って石井は、時折川島とスイッチするものの後半に向けパスの精度が上がっていき、試合を引き締める事に成功した。
この石井の仕上がりを助ける為にはランアタックの精度を上げる事で、決定機で出ないのはちょっと痛い。ただ、このまま終わることはないだろう。

得点や点差に対して、結構見応えのある試合だったんだけど、どうも集客が……

2023年9月24日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒビール・シルバースター SS 17 
 otonari福岡SUNS FS 10 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 SS 1:37   #12柴崎→#15フェリプス70Yard Pass  #4梅垣Kick
2 SS 3:03   #4梅垣39Yard FG  
2 FS 11:36   #11西山→#8伊藤2Yard Pass  #6吉野kick
3 FS 2:48   #19高木40Yard FG×  
3 SS 10:29   #4梅垣40Yard FG×  
4 SS 7:39   #12柴崎→#15フェリプス11Yard Pass  #4梅垣Kick
4 FS 11:14   #11西山→#7横山8Yard Pass  #6吉野Kick
  アサヒビール otonari福岡
1stDown(Run-Pass-Foul) 13(5-8-0) 15(4-10-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-116-0 18-33-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 16-12-1-158-2 36-20-1-230-2
Total(ATT-Yard) 46-274 54-263
反則(Att-Yard) 2-19 3-5
Punt(Att-Yard) 2-61 2-94
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-22 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-48-0 4-0-70-0
Fumble(Att-Lost) 2-0 0-0
攻撃時間 24分54秒 23分6秒

うわー。サンズ悔しい!!!!!

色々な意見があって。一緒に見ていた人はサンズ最初のドライブ4th、シルバースター陣7ヤードからのギャンブル失敗がFGだったら、と言う。(久保田はそこはキックオフリターンで大きく戻されてTDになる危険性があったのと、この返しのドライブがFGで良かったという気持ちがあるので与しない)
久保田は3Qのシルバースター陣49Yardであったホームランスナップ(直前のランプレーでOLが巻き込まれ負傷していたのでそのせいもあったのか?)が、前進最後からのイケイケモメンタムに水を差したのが大きかったと思っている。
そして4Qからシルバースターがサンズの守備にアジャストしたことが最後にプレッシャーになったとは思う。

でも圧倒的に魅力的なのはサンズで、圧倒的にマウント取っていたのはサンズ。これは動かぬ事実だと思う。
唯一の欠点はランが出せない事。どうしてもOLが押し込まれた時に相手守備を捲るだけの瞬発力が足りない。もしその「一線を抜けるクイックネス」とか「当たり負けないタフネス」とかあったら、もっと楽なんだろうなあとは思う。
とにかく、次節に無理させて怪我人を間に合わせるよりも、その次のエレコム神戸と最終節胎内戦にフォーカスした方がいいと思う。いや万全の状態でここにぶつけたらと思うとワクワクがとまらないのよ。※個人的に富士通推しだから余計なコトして欲しくないというのもある。

シルバースターは……柴崎がようやっと元々のポテンシャルに近くなったとは思うんだけど、スタッツ的に不満なのよ。なんか「とりあえず無難に」という感じがすっごくして。無理することが正しい訳じゃ無いんだけど、チームを動かすグルーヴ感というのか、そういうものが感じられなかったの。
リズムが悪い時に無理せず勝ちに行く、と言えば聞こえは良いけど、それもどうかなあという感じだった事は付け加えておきます。

2023年9月24日富士通スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 22  21  14  60 
 胎内ディアーズ TD
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 FF 1:52   #18高木→#4グラント67Yard Pass  #13高津佐→#87福住Pass
1 FF 8:29   #18高木→#19小梶22Yard Pass  #5納所Kick
1 TD 10:06   $14青木50Yard FG×  
1 FF 10:56   #18高木→#11木村58Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 3:36   #18高木→#81中村19Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 9:02   #18高木→#85松井18Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 11:14   #18高木→#4グラント8Yard Pass  #5納所Kick
3 FF 0:14   #11木村94Yard K.O.R  #5納所Kick
3 FF 6:58   #15野沢→#25坂本7Yard Pass  #5納所Kick
4 TD  0:52   #14青木22Yard FG  
4 FF  6:19  #5納所50YardFG  
  富士通 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 23(6-15-2) 7(4-3-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-117-0 29-62-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 27-22-1-354-7 22-11-0-68-0
Total(ATT-Yard) 47-471 51-130
反則(Att-Yard) 2-15 2-15
Punt(Att-Yard) 1-37 8-290
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-18 1-0-4
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-1-129-0 6-0-87-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 22分8秒 25分52秒

いやー、圧倒。
攻守供に、ディアーズ為す術なく(厳密にはいいプレーもあったんだけど)轟沈。
攻守に色々課題が……課題ばっかりが出てしまった訳で、選手の層の薄さ、特にレシーバーが育たないジレンマ。守備もパスにプレッシャーがかからない歯がゆさが溢れてましたな。

富士通はどうしても相手の出来が良くなくて1本目が無双しがちだけど、特にこの試合は2本目の若手レシーバーが目立ったという印象。チーム内競争が適切に行われていて好循環になっている証拠だ。

ディアーズは次節のエレコム神戸戦が一つの山場でしょうな。

2023年9月24日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ TC 21 
 パナソニック・インパルス PI 28 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 PI 3:07   #8石内→#88木戸 13Yard Pass  #11佐伯Kick
1 TC 8:12   #18若林→#19カナワイ19Yard Pass  #7高橋Kick
1 PI 9:18   #11佐伯50Yard FG×  
2 TC 0:29   #4カウラナ68Yard Int.Ret  #7高橋Kick
2 PI 8:06   #11佐伯32Yard FG×  
2 PI 11:11   #8石内→#80レイモンド13Yard Pass  #11佐伯Kick
3 PI 5:30   #8石内→#42立川4Yard Pass  #11佐伯Kick
4 TC  1;46   #15平澤? 24Yard Punt Bloc Ret  #7高橋Kick
4 PI 8:08   #42立川38Yard Run  #11佐伯Kick
  東京ガス パナソニック
1stDown(Run-Pass-Foul) 7(3-4-0) 20(10-9-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 21-30-0 37-202-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 22-11-1-99-1 29-12-2-165-3
Total(ATT-Yard) 43-129 66-367
反則(Att-Yard) 3-15 3-10
Punt(Att-Yard) 6-261 2-44
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-32 5-0-26
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-48-0 4-0-120-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-1
攻撃時間 22分1秒 25分59秒

帰宅してスタッツを見てギョッとしてしまうのだが、スタッツの差を感じさせない好ゲームだった。
こうなった原因は、パナソニックのパス成功率を見れば一目瞭然で、前節あのライズ相手に投げまくったチームとは思えないこの成績である。
これは、東京ガスの守備プランによるものだ。つまり「パスターゲットを完全にカバーしてQBが投げあぐねている間に、守備フロントのプレッシャーで相手のパスを封じてしまう・サックしてしまう」というもの。これ、逆にラン守備のサポートを棄てていたので、最初のランが止められないと好き勝手されてしまう(それが後半顕著になるんだけど)というリスクを背負ったプレーコールだったんだけど、これが大当たり。
特に2Q冒頭のインターセプトリターンはその象徴で、その後浅いゾーンには投げられない、深い所で縦に切るパスが投げられない(カンバックしてDBをセパレートすると通る)。時間がかかると外国人を軸にプレッシャーがかかり石内が動かされてしまう、等。
これ飲料とガルズが採用したらどうすんだろ。

残念だったのが攻撃で、まあ元々サイズ負けしている中で色々トライしていたし、若松がQBドローなどで前半は要所でゲインしていたんだけど、後半対策されちゃうとどうしようもなくて。打つ手がなくなって自沈してしまった感じは凄いある。
もう一つ軸になる何かがあれば良かったのだろうが……。

最後のパントの時、パナソニックがパンターの位置を深くしていた(多分5~ヤード下げた)ので、ブロック行くなリターンカバー入れーと思っていたけど、一度ブロック成功させていたから果敢に飛び込んでしまって、間に合わないのに飛び上がってカットしようとしたものの失敗し、そのままパンターにフライングボディーアタックかましてラフィンザキッカー取られた所がそうなんだけど、イケイケが過ぎて火傷してしまったという最後だった。
せっかく若いバックフィールドが揃ってきたのだから、OLのスタミナ付けようよ。

……でもライズ戦とか、もっとやっちゃってくれそうな東京ガスに、期待値大。

2023年9月18日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士フイルム海老名ミネルヴァAFC FM 14  14 
 三菱商事クラブ・トライアックス MT 13  13 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
2 FM 1:02   #12鈴木→#84パンデューセン 16Yard Pass  #94大野Kick
2 FM 6:06   #29山田7Yard Run  #94大野Kick
3 MT 7:00   #15河西34Yard FG×(Block)  
3 FM 10:44   #94大野48Yard FG×  
4 MT 4:40   #9山際→#24馬渡35Yard Pass  #15河西Kick
4 MT 11:26   #20伊藤6Yard Run  #9山際Pass×
  富士フイルム海老名 TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(4-7-0) 15(3-11-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 22-48-1 24-48-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 20-12-1-145-1 27-17-2-212-1
Total(ATT-Yard) 42-193 51-260
反則(Att-Yard) 1-15 3-5
Punt(Att-Yard) 3-120 2-47
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-10 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-41-0 3-0-59-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 19分47秒 28分13秒

いやはや、3日連続で「両チームの守備フロントが、相手OLを圧倒した。あるいは両軍ともOLが相手守備フロントに為す術なかった」試合に当たるとは……。
しかもこの試合に至っては、富士フイルム完全に負け試合でしょ。
まず最初のキックオフで#7別所が負傷退場してしまったのはメチャクチャ痛いというのは差し引いたとしても、だ。通常のRBローテーションと違い#29山田と組んだのが#37篠生で、こごぞという時にタフな#2堀が1回しか出て来ない(そして大ベテラン#33井岡がプレーを迫られたというかなんというか。いやそのゲインがチームをどれだけ助けたか……2回限りじゃなくて要所で出て欲しいなあと)
別所がいない事が問題では無く、OL割られるはカバー厚いは、ランが思ったように出ないはでQB#12鈴木が精細を欠いた感もある。そこを#17吉田がオプションキープで上手くリリーフした(鈴木は怪我するとチームが失速してしまうので、恐らく最終盤までオプションキープやスクランブルを自制していると思われる)ので何とかこの展開で収まったと言えるんじゃないかな。
※そういう意味では層が厚くなったと言える。

トライアックスは、パサーの#16松下が不安定で、途中から#9山際とタンデムしたが、同じシステムでは効果が薄いと判断したのか、後半から山際のオプションを軸に、またそのフリが効いたか4Qのパスが要所で決まる凄まじいキャッチアップを見せた。
2ポイントの場面、あれロールアウトしてそのまま走り込んでも良かったんじゃないかな。

とは言え両チームとも、これでは残った相手(特に守備のガチ強い相手が残っている富士フイルム、攻撃力が高いチームとの対戦が残っているトライアックス)に苦戦必至。OL諸君の奮闘に期待する!

2023年9月17日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 10  10 
 アズワン・ブラックイーグルス AB
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 AB 4:30   #14森下26Yard FG  
1 AB 9:12   #14森下38Yard FG  
1 AB 12:00   #14森下37Yard FG  
2 MP 8:28   #47水村40Yard FG  
2 MP 11:33   #2西澤→#7田上3Yar Pass  #47水村Kick
  パイレーツ アズワン
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(4-4-0) 15(3-10-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 28-57-0 25-57-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-9-1-51-1 37-17-1-150-0
Total(ATT-Yard) 52-108 62-207
反則(Att-Yard) 5-57 3-28
Punt(Att-Yard) 9-329 6-169
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-7 3-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-48-0 3-0-56-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-2
攻撃時間 24分27秒 23分33秒

総評しちゃうと「両チームの守備フロントがひたすら相手OLを圧倒し続けた」というか「両チームのOLが相手守備フロントに為す術なくやられつづけた」試合。他の言葉が思いつかないくらい。
勝負を分けたのは1つには風。かなり強いのがバックスクリーン側から吹き抜けていたというのもある。これが4Q冒頭のアズワンがギャンブルに行った理由だと思う(蹴れば45Yard FGだったが、バックスクリーンに向かって蹴る事になり多分風によってボールが伸びないかずれるかした)。
逆に偶数Qのパイレーツはパントが追い風で伸びたことで、相手の陣地奥深くに押し戻すことが出来た。それが2Qのファンブルを誘発するプレーに繋がったと思う。

ただし、ゲームプランだとか仕掛けとかそういう点ではアズワンの方が優っていた訳で、パイレーツは大きな不安を残したと言うべきか。今季は昇格プレーオフに東で2チーム出られるとは言え、そこに引っかかるかどうか微妙になってきた(少なくともブルザイズ・名古屋と守備の堅いチームを相手に勝ちきれるかどうか)
アズワンは恐らく西の入れ替え戦候補筆頭だけど、これで福岡やら飲料やらに勝てるかというと厳しいという感じ。
両チームこれからの奮闘に期待する。

 

2023年9月16日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
警視庁イーグルス KE 10 
品川XCCブルザイズ SB
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
2 SB 8:52   #3南竹 3Yard Run  #58福井Kick
2 SB 12:00   #58福井48Yard FG×  
3 KE 6:05   #3長洲28Yard FG  
4 KE 2:04   #3長洲40Yard FG×  
4 KE 5:43   #19齋藤→#81中嶋27Yard Pass  #3長洲KicK
  警視庁 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(6-4-1) 8(3-4-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 32-93-0 21-29-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 13-6-1-90-1 25-11-1-84-0
Total(ATT-Yard) 45-183 46-113
反則(Att-Yard) 4-30 5-35
Punt(Att-Yard) 4-151 7-272
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-34 1-0-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-21-0 3-0-65-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-0
攻撃時間 27分55秒 20分5秒

※グラウンドレベルで置いてあるゲームクロックが輝度のめっちゃくちゃ低い赤色ランプの奴だったので、スタンドから時計が見えた人は0人だったと思う。あれならバックスクリーンの時計使った方がマシで、もしそれが審判員個人の技量の問題ならその審判員をひたすら金かけて特訓するしかないし、もしバックスタントから×クスクリーンのクロックが見えないという意見に対処したというなら全員が見られないのは罰ゲームでしかない。

※帰りのお見送りについては、メインスタンド側で行うに際しては必ず入退出ゲート~ゴミ箱・ゴミ箱~出口に観客の動線を確保しなくてはならない。あれではメインスタンドの観客は選手が壁となって妨害され、ゴミを捨てに行けない。あれはラ絶対にファンサービスでは無く自己満足。会場スタッフとチーム関係者は配慮がなさ過ぎるので、あれならお見送り禁止にすべきである。

試合は両チームの守備フロントが相手攻撃ラインを凌駕するというとてもとても見応えのある試合で、得点を取った事はたたえるけれど、それ以上に守備をたたえたい。

ブルザイズは#3南竹が先発、殆どのスナップを受け持ったものの、前半は彼らしい3歩の度ロックパックからの素早いデリバリーが少なかった為に投げあぐねたりカバーが厳しかったりしたものの、中盤で盛り返してよく攻められた。
ただやはり軸になるランプレーが出ないというのは痛い。
翻って警視庁は、相手守備フロントが強烈(終盤まで劣勢は覆られなかった)で故にパスカバーが厚く投げられない、投げても呼吸が合わないという展開を、ハーフタイムアジャストで乗り切った(というかRBのセカンドエフォートで切り崩した)末での粘り腰で勝ったと思う。

昨年までの「安定して人材が配置され、ファンダメンタルに忠実だけと基礎体力で劣る」ブルザイズとは違う、昇格争いでのキングメーカーになれる(負けた所は昇格争いから脱落)ところまで来たぞブルザイズ。
そして昨季も見せた粘り腰健在な警視庁。
今後が楽しみである。

2023年9月10日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒビール・シルバースター SS 28 
 胎内ディアーズ TD 10  24 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 TD 2:19   #1宮幸1Yard Run   #14青木Kick 
1 SS 7:14   #12柴崎→#15フィリップス34Yard Pass  #4梅垣Kick
1 TD 10:45   #14青木34Yard FG  
2 SS 2;16   #12柴崎→#15フィリップス4Yard Pass  #4梅垣Kick
2 TD 11:37   #9加藤→#3井上38Yard Pass  #14青木Kick
3 TD 5:30   #9加藤→#84井田9Yard Pass  #14青木Kick 
3 SS 10:54   #10安藤→#6川村3Yard Pass  #4梅垣Kick
4 SS 7:01   #10安藤→#15フィリップス47Yard Pass   #4梅垣Kick 
  アサヒビール ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 10(3-7-0) 14(6-8-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 19-42-0 27-96-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 30-21-2-237-4 28-16-1-151-2
Total(ATT-Yard) 49-279 55-247
反則(Att-Yard) 00- 1-5
Punt(Att-Yard) 5-187 5-176
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-00–2 2-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-79-0 3-0-74-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 23分18秒 24分42秒

試合はシルバースターの攻撃でスタートするが、いきなりディアーズがショートパスを狙い澄ましてインターセプトした所から試合は混沌としていく。
まず知るハースターだが、QBでロックレイがスタイルしていなかった。その為柴崎先発・安藤リリーフの形になったが……
正直フィリップスに助けられたというか何というか。
実は柴崎のプレーセレクションは極端に偏っていて、パスは左側しかほぼ投げていない。厳密には①プレーだけ右にセットしたフィリップスに投げているが、右ストロングの場合はRBにハンドオフ、左ストロングの場合は左レシーバーの誰かに(センターより左側での)パス、ロールアウトも左のみ。乱暴に言って右側のセーフティはパスカバー棄てて左側にマークしていれば前半もっとディアーズは楽が出来たのではないかとさえ思えた。
またシルバースター守備は、ランで時々大きな穴が空いてロングゲインを許してしまう。結果3Q序盤までそれを軸にディアーズに攻められた。

ところがディアーズはこのプランに固執しすぎた。3Q中盤から完全にそこはギャップが出来ないようになって手詰まりになってしまった。
さらにシルバースターはQBを安藤にスイッチすると、左右バランス良く投げられてしまい、結果としていいように攻められてしまった。
その結果として4Qの大逆転なんだけど。

けど。
ディアーズに関してはいつもの加藤のハイペースクイックヒットではなく、どっしりじっくり攻める新しいスタイルを確立していたし、相当練りに練った前半だったと思う。
ようするにベンチ(スポッター)の手腕がクォーターアジャストに追いついていなかったという事なんどゃないかな。
シルバースターは本当にフィリップス様々な所が出たが、特にインサイドのラン対応に成功したハーフタイムアジャストは見事だったと思う。

2023年9月9日MKタクシーフィールドエキスポ第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 13  30 
 ノジマ相模原ライズ SR 10 
Q TEAM TIME   PLAY  TFP
1 PI 4:38   #16佐伯35Yard FG  
1 PI 8:12   #16佐伯51Yard FG   
1 PI 9:29   #8石内→#2フィールズ36Yard Pass   #16佐伯Kick
2 PI 12:00   #16佐伯44Yard FG   
3 PI 6:11   #8石内→#18桑田22Yard Pass  #16佐伯Kick
3 SR 10:25   #7竹内36Yard FG  
4 SR 3:18   #6パランデック→#23伊藤51Yard Pass  #7竹内Kick
4 PI 7:22   #12荒木→#7長沼9Yard Pass  #16佐伯Kick
  パナソニック ノジマ相模原
1stDown(Run-Pass-Foul) 16(6-10-0) 13(7-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-84-0 17-58-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 31-20-0-310-3 36-20-1-213-1
Total(ATT-Yard) 61-394 53-271
反則(Att-Yard) 11-96 6-50
Punt(Att-Yard) 3-152 3-114
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-6 3-0-16
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-27-0 5-0-133-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 2-2
攻撃時間 27分45秒 20分15秒

花ソニックは久しぶりに国内出身QBでプレーする事になったのもあってか、かなり攻撃が「じっくり」という印象を受けた。恐らく戦力的には「暴力的なまでに圧倒的な攻撃」も出来たとは思うが、敢えてどっしりの構えてプレーした、という所じゃ無いかな。
時々石内が見せる「ドローフェイクで、RB共々フリーズ状態で存分に相手をジラしてからおもむろにディープパス投げる」奴が結構ダメージとなった気がする。
翻ってライズは全面的に仕上がり不足。レシーバーの落球、トスプレーでコントロールミスでのファンブル、パント乱れ……そこからパランデックがなんかムキになってプレーしていた感じしかしない。底力的にはもう少しなんとかなった感じはするが……
終始パナソニックがペースを握っていた試合だったと思う。
※ワンポイントでいいからパランデックを落ち着かせる為のQB交代なども検討すべき。