2023年11月19日横浜スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF  0  10 
 東京ガス・クリエイターズ TC  3
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TC 7:49   #7高橋 49Yard FG×  
TC 11:28   #7高橋 27Yard FG  
2 FF 1:33   #28香川 1Yard Rum  #5納所Kick
3 TC 3:14   #7高橋47Yard FG×  
3 FF 8:00   #5納所29Yard FG  
  富士通 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(8-8-1) 6(1-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 37-118-1 14-30-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 20-15-0-167-0 25-11-1-180-0
Total(ATT-Yard) 57-285 39-210
反則(Att-Yard) 4-35 4-40
Punt(Att-Yard) 3-105 3-109
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-8 2-2-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-15-0 3-0-24-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 28分38秒 19分22秒

今現在チームのデプスチャートが充実しているのが富士通とパナソニックである事は間違いないだろうけれど、これは「全体練習日数が他チームより1日多いから」ではなく、エースが君臨している最中に次の世代を育てる文化が出来ているから、なのである。
※富士通はこれが構築されるのにブラット・ブレナン引退後どれだけ迷走したか。特にレシーバーとLBがね。

それが遺憾なく発揮されたという試合ではある。というのも自慢の外国人カルテットでスタートしたのはサマジー・グラントだけ。ジョー・マシスが最終盤2プレーほどはいったが、他にもスターター級が何人が休んでいるし、三宅が負傷して途中から出られなくなったし、まあ高木が出てないし。キッキングもキックオフは早々に坂本にスイッチしてた。
それで、この結果である。

確かに東京ガスのパス守備は凄かった。凄かったが故に無理せずランを軸に攻めた。野沢を軸にそういう攻撃に仕立てた。
今季ライズ戦であの壮絶なパス守備を魅せたのと同じように、この試合の東京ガスのパス守備は見事だった訳で。逆にラン主体となった時に要所でランが止められず時間を消費してしまった訳だが、守備の方法論としては凄く魅惑的な仕上がりしていたのである。
それこそパントのホームランスナップとかロケットファンブルとか、いいプレー沢山有ったのよ。前節の対IBM戦のスタッツ見たら判るでしょ。
問題は攻撃。
多分今季2試合目の登場であるティヴァカという話だが、いやいやいきなりいきなり加藤やノアにドッカンとパスを通すのよ。やばかったよマジで。
でも得点出来たのが、富士通ホームランスナップ(公式記録ではギャンブル失敗)した時だけというのが原因で。
それはやっぱり星野・森分という素晴らしいRBを生かし切れないOLの問題かも知れない。
いやさそれこそQB若林で良くない?

ただ、守備は整って来た。バックフィールドも揃ってきた。東京ガスは来季に言い補強をしてしっかり仕上げてきたら、凄い事になりそうな予感がする。

富士通は次節、今回お休みした面々が戻れるかどうかだな。

2023年11月19日横浜スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM Big Blue IB 10  24 
 ノジマ相模原ライズ SR 13  21 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 IB 4:25   #11福岡 44Yard FG×  
1 SR 5:16   #6パランデック→#1ヴォーン55Yard Pass  #37佐藤Kick
1 SR 11:42   #6パランデック2Yar Run  #37佐藤Kick×
2 IB 8:06   #10ヴィラモンテス 1Yard Run  #11福岡Kick
3 SR 4:58   #42小林8Yard Run  #6パランデック→
 #84吉田 Pass
3 IB 7:33   #21平松 23Yard Run  #11福岡Kick
4 IB 3:48   #10ヴィラモンテス→#40スタントン22Yard Pass  #11福岡Kick
4 SR 10:56   #37佐藤64Yard FG×  
4 IB 12:00   #11福岡56Yard FG  
  IBM ノジマ相模原
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(7-13-0) 16(6-10-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 32-104-2 28-95-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 36-23-1-251-1 32-16-0-230-1
Total(ATT-Yard) 68-355 60-325
反則(Att-Yard) 2-17 2-15
Punt(Att-Yard) 3-112 2-56
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-0 20-0-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-75-0 4-0-95-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 25分55秒 22分5秒

いやーーーーーーーーーーーーーーーー
偶々IBM側で見ていて(次の試合が富士通で、同じサイドだったから)次第次第に熱狂に巻き込まれていった凄い試合だったですわ。
※ライズ側に居ても同じだったと思う。

試合は正直言って、政本とパランデックのどちらが先に調子に乗るが、だという風に思っていたが、IBMはヴィラモンテスをメインに据えてきた。
こうなるとちょっと様相が変わり、パランデックが調子に乗るのが早いかヴィラモンテス対応でライズ守備が疲弊するのが先か、という話になる。
実際は、チームの仕掛けがラン主体でありながら、吉澤頼みになったライズのランが機能するかどうかという局面で、実はチームのラッシングリーダーであるパランデックのスクランブルは機能しなかった(我慢したのかな)に対して、ヴィラモンテスのアクロバティックな動き(動いてからパスというのもある)と平松の計画的なランが機能的に出たIBMの方が相手に嫌な攻撃だったかも知れない。
実際、ライズの得点は最初のTDを除くとファンブルリカバー(ライズ陣49Yardから)とインターセプト(IBM陣31Yardから)で、敵陣での2回のギャンブルなど腑に落ちない(パントの方が良かったと思うんだ2回とも)点からも「消耗しては勝てないから、なんとしでもここで取り切ろう」という焦りのようなものを感じた。
考えてみればライズ最後の攻撃は見事なものだったのだから、焦らなくても良かったのにと思う。
これは後半からパスレシーバーへのカバーが厳しくなってきたせいもあるのだろうが、3Q途中からレシーバーへのパスが決まらないのがプレッシャーになったのか。
翻ってIBMは新人の糸川が後半の軸となり、それによってスタントンや鈴木が空くという構造で、そこにヴィラモンテスの動きが加わることで最後まで引っ張って行く余力があったという事か。

試合後ネットで「駒を揃えることとデプスを揃える事は違うんなだな」という発言を見た。実際1本目に負荷がかかっていたライズと、選手層に余力があったIBMの差、というのもあっかも知れない。
※これはここ数年のガルズにも言える。突出した1本目に依存することで、才能有る控えの芽が出ずに引退してしまうケースも少なくない。
それにしても、56ヤードFGはしびれた。

2023年11月11日海老名市陸上競技場第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士フィルム海老名ミネルヴァAFC FM 14  20 
 PentaOcanパイレーツ MP
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 6:45   #94大野34Yard FG  
2 FM 0:08   #12鈴木→#25秋山 15Yard Pass  #94大野Kick
2 FM 4:09   #12鈴木→#11小山 5Yard Pass  #94大野Kick
2 FM 10:03   #94大野47Yard FG×(Block)※1  
3 FM 9:18   #94大野 22Yard FG  

※1;スクリメージの内側でブロックが発生し、真上に上がったボールが守備チームに確保・リターンされそうだった為キッカーがボールをはたき落とす「不正なバッティング」が発生。非常に珍しい反則でプレー開始地点から5ヤードの罰退でロスオブダウン。

  富士フイルム海老名 パイレーツ
1stDown(Run-Pass-Foul) 14(6-8-0) 10(1-9-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 26-77-0 13-3-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-19-0-241-2 30-17-1-133-0
Total(ATT-Yard) 54-318 43-136
反則(Att-Yard) 6-30 4-31
Punt(Att-Yard) 1-44 5-203
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-2 2-0-7
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-24-0 5-0-88-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-1
攻撃時間 30分46秒 17分14秒

どうもパイレーツは人的に不備(怪我や体調不良)でもあったのかと思ったくらいであった。
まずランプレーなんだけど、今年はエースが柴田でツープラトンの草野が距離を稼いでいた感があったのに、柴田がプレー(アライン)したのって数える程しかなくて、しかも後半に固まっていた。結果というか、軸となるランプレーが機能しなかった。
そして相手守備に序盤パスがカットされていた。だいたい2Q終盤のキャッチアップ攻撃あたりからギアが上がってきたが、もしこのギアのまま序盤から行っていたら……(いやでもそこに至る過程でアジャストされたらそこはそこで言っちゃうんだろうなあ……)ま、バランスが悪かった攻撃が、リズム感狂わせたわな。
富士フイルムは自チームが後半失速する事を理解していたか、序盤から攻勢に出ていた。通常後半からRBローテーションに入る大ベテラン井岡が序盤からガンガン入って来て、逆に堀が後半からのローテーションになった。これは結構守備が攪乱されたし、序盤からフロントの圧を予見してRBへのヒッチパスを織り込んだり、パイレーツ守備で数少ない欠点であるディープパスへの対応のまずさを突いたロングパスと、そこから引き目になった所へのスラントなど、多分今季最高の出来だったと思う。
後半盛り返して攻めるパイレーツ攻撃を仕留めた(特に4Qに3連続QBサックとか、すげえ!)守備と言い、もう文句ないでしょう。

ただ、まだパイレーツの入れ替え戦は目があるのだ。
パイレーツは最終節のオール三菱に勝つ事。
で、警視庁が富士フィルムに勝つと、5勝でパイレーツ・富士フィルム・オール三菱が並ぶんだけど(この場合警視庁が1位)
・直接対決で互い1に1勝している為得失点差
・現時点で富士フィルム+4(確定)パイレーツ-20オール三菱+16なので、パイレーツが17点差で勝てばパイレーツ2位
ってパターンがかろうじて残っている。
※詳細は別途掲載します。

試合前セレモニーでは、地元海老名高校の吹奏楽部のファンアーレ演奏が、結構テンション爆上げで良かったです。あれは警視庁の隊歌に比する爆上がり曲でした。
それにしてもこのタイミングで税務署のe-tax告知とマイナンバーカードアピールが入るとは思わなかった。

2023年11月5日横浜スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 22  14  43 
 IBM Big Blue IB
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 3:05   #15野沢→#4グラント 15Yard Pass  #13高津佐→#29林Pass
1 FF 5:22   #15野沢→#85松井 5yARD Pass  #5納所Kick
1 FF 8:20   #15野沢→#2ニクソン13Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 1:58   #21三宅 2Yard Run  #5納所Kick
2 FF 10:47   #50海﨑 90Yard Fum.Ret  #5納所Kick
4 FF 8:30   #28香川1Yard Run  #5納所KICK
4 IB 10:21   #2政本→#81糸川19Yard Pass  #11福岡Kick
  富士通 IBM
1stDown(Run-Pass-Foul) 22(11-10-1) 12(5-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 36-165-2 22-52-
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 21-17-3-215-3 34-17-2-138-1
Total(ATT-Yard) 57-380 56-190
反則(Att-Yard) 2-5 5-38
Punt(Att-Yard) 0-0 4-148
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-56 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-12-0 5-0-171-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-1
攻撃時間 27分18秒 20分42秒

去年から政本の試合への入りがグダグダだったんだけど、この試合もそう。結局手駒は豊富なのに攻撃で軸が作れないから攻め手に欠ける。相手の出来によるがハイパワー攻撃で相手を上回る事が求められる(かつ手駒が揃っている)チームなだけに、リズムの緩急がとれずに手詰まりになったという感じしかしない。

翻って富士通は、高木が全休して野沢に大半を託して、この結果だ。控え選手が相手トップ選手と互角に渡り合える貴重な経験が出来てしまった訳で。

正直、SNSで選手が妙なアオリを入れて悪目立ちしちまったIBM、目立つところや目指す所が違ってないか? もっとこう、ピリッと出来ない?

2023年11月4日MKタクシーフィールドエキスポ第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 エレコム神戸ファイニーズ KF 10   13 
 アサヒビール・シルバースター SS  0 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KF 9:46   #16谷川 41Yard FG  
2 KF 7:08   #5ピンデル→#24白神7Yard Pass  #16谷川Kick
2 KF 10:21   #16谷川 47Yard FG  
3 SS 12:00   #10安藤→#83林 14Yard Pass  #4谷川Kick
4 KF 7:33   #16谷川21Yard FG×  
  エレコム神戸 アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 14(4-10-0) 10(3-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-49-0 22-62-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-18-0-166-1 19-11-2-156-1
Total(ATT-Yard) 53-215 41-218
反則(Att-Yard) 4-35 3-42
Punt(Att-Yard) 3-116 4-141
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-8 2-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-47-0 3-0-50-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 27分0秒 21分0秒

まあシルバースターは試合途中でロックレイが故障したのでその分割り引くべきなのかと言う気もするが、そうなるとシーガルズ以上に層の薄さ(実際交代交代で出ているバックの数ばシルバースターの方が多いから、そこで「経験不足」とは言えないと思う)を感じてしまう。
※遠征であるが為に参加していないメンバーもいたとは思うが。

そういう意味でこの試合、ファイニーズにあってシルバースターに無かったものは、敢えて言うと「狂気」みたいな何かだと思う。
同等の戦力(スタッツを見れば判るように)の場合、そこに入る「ティースプーン一杯程度の狂気の差」っていうのかな、そういう点で差が出たというか。
既にトーナメント出場を決めているシルバースター(勝っても負けてもこの日の第一試合のどっちかと当たる)と負けると順位決定戦出場が決まるファイニーズとでは温度差があったかも知れないけれど、やはり「狂気」の差というべきだと思う。

2023年11月4日MKタクシーフィールドエキスポ第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 14 
 オービック・シーガルズ OS
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 PI 3:10   #8石内→#80レイモンド 4Yard Pass  #16佐伯Kick
1 OS 11:35   #12山﨑 33Yard FG  
2 PI 11:46   #16佐伯 22Yard FG×  
3 PI 11:57   #12荒木→#80レイモンド 4Yard Pass  #16佐伯Kick
4 OS 11:05   #17クルカ→#85ハフ 18Yard Pass  #29李Pass×
  パナソニック オービック
1stDown(Run-Pass-Foul) 13(6-5-2) 13(2-10-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-136-0 16-18-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 17-9-0-107-2 32-22-0-237-1
Total(ATT-Yard) 50-243 48-255
反則(Att-Yard) 4-45 6-44
Punt(Att-Yard) 4-215 5-227
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 5-0-45 1-0-(-8)
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-22-0 2-0-21-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 23分1秒 24分59秒

いろんな言い方が出来るかもだけど、個人的には「安全策に走ったガルズ、淡々と勝利への執念を燃やしたインパルスの前に自滅」という印象。
実はみんなが褒めているインバルスのパント。3回シーガルズ陣1Yardでデッドだったんだけど、このうち2回はリターナーがキャッチを見送った結果(フェアキャッチで取っていれば20ヤード付近だったと思われる)だし。
したがって攻撃開始位置が異様に自陣深い状況で、李卓に頼り切った攻撃を展開するとこうなってしまうという展開で、攻守均衡した力を持っている筈の両チームでこれたけランの成績が違うのは、やはり余裕の無さが出たという事なのではないか、と勘ぐってしまう。
なので、やはり自滅と言っていいんではないか。特にコーチ陣が及び腰だったという感じがする。

2023年10月29日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 14 
 警視庁イーグルス KE 15   21 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 5:53   #3長洲22Yard FG  
1 ML 10:58   #5ギブス→#9福田6Yard Pass  #8木村Kick
2 ML 8:25   #8木村42Yard FG×  
3 KE 2:18   #19齋藤55Yard Run  #3長洲Kick
4 ML 1:33   #25中野6Yar Run  #8木村Kick
4 KE 6:03   #19齋藤→#8桑原 27Yard Pass  #19齋藤→#87住本Pass
4 KE 10:10   #27伊藤6Yar Run  #3長洲Kick
  オール三菱 警視庁
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(8-10-0) 12(10-1-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-129-1 29-217-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 26-15-2-177-1 11-4-2-30-1
Total(ATT-Yard) 55-306 40-247
反則(Att-Yard) 7-70 4-15
Punt(Att-Yard) 2-71 3-106
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-1-8 1-1-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-79-0 3-0-74-0
Fumble(Att-Lost) 2-2 0-0
攻撃時間 25分19秒 22分41秒

いやいや壮絶な試合、壮絶な仕込み合戦、壮絶なアジャスト合戦。
元々警視庁は尻上がりにパスが良くなるのだけれど、この試合はその偽史が殆ど無く、というより前半からランに全振りして組み立てていた。ところが最初の得点ドライブ以降前半は攻撃が機能しない。それどころかここ数年殆どのスナップを受けていた齋藤が2Qに負傷(ラフィング・ザ・パサーになたっけど)で下がって#5下村にスイッチしたけど、パスが無い(とライオンズ側スポッター席に言われていた)ことでプレーが読まれ、齋藤に戻すもプレーが制限されているのか進めない。
しかしこれをよくFG失敗に押さえ込んだな守備。ここで一つ潮目が変わった。
後半のドライブで、ラン主体の組み立てからトリプルオプションのQBキープという壮絶な奥の手でリードブロックを使って最後になだれ込むようなTDランを使って逆転するが、ここで立ち上がれず担架で退場。その余波かTFPは外してしまう。
※この時ライオンズ側のスポッターが「担架で出されたら20分は戻れないって伝えろ」と叫んでいた。この20分ってランニングタイムで20分なのかな?
この返しのドライブでライオンズもラン主体でグイグイ攻め込んでTDを奪って再逆転。いややっぱりギブスを止めるのはエリアでは無理な、と。
その返しのドライブもラン主体で攻めた警視庁だがロスタックルを喰らいパントに。

ここで決まったと思ったのよ。

ところが、リズム良く追加点を狙いに行ったライオンズ、いい感じに相手守備が上がってきたと読んでTEの外のパターンに浮いたパスを投げたのよ。自陣でそのパスは普通は通るいいパスだったと思う。

いやなんでそこに警視庁LB山口がいるのよ。

多分ゾーンブリッツか何かで下がった所がパスコースだったんだと思う。そこを見えてなかったんだと思うんだギブスが。
ジャンプ一発インターセプト。
ここで満を持して齋藤が戻る。守備が呼吸を整える間もなくパス2発でTD。

さらにギブスが責任感強く自分でなんとかしようと空回り(去年の入れ替え戦もそうだったよね)でサックされて無理投げしたところがファンブル認定で警視庁リカバー。
これを警視庁がランだけで攻めきってTD、これで万事休すなライオンズ。

結果論から言うと、ライオンズ攻撃ラインのスタミナ問題がここで露呈したというか。
また途中でラインの負担を軽くしようと長めのパスをコールしたのが幾つか裏目に出てしまった感じはある。

つまり、オール三菱に勝つには、前半をロースコアに抑える事と、守備ラインを左右に振って疲弊させること、だという事だ。
残り2戦がTRIAXとパイレーツなので、そういう戦術を持っていないから厳しいとは思うが。
逆に警視庁は齋藤に無理をさせずに次節の名古屋戦を乗り切れるかどうかにかかっている。
いやはや次節のパイレーツ対富士フイルムat海老名がとんでもなく重要な一戦になるとは。

2023年10月22日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 10  14  13  37 
 アサヒビール・シルバースター SS 0   10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 1:35   #18高木→#83柴田68Yard Pass  #5納所Kick
1 FF 11:33   #5納所33Yard FG  
2 SS 8:51   #8小林→#83林29Yard Pass  #4梅垣Kick
2 SS 12:00   #4梅垣143Yard FG  
3 FF 2:04   #2ニクソン8Yard Run  #5納所Kick
3 FF 4:54   #2ニクソン1Yard Run  #5納所Kick
4 FF 0:40   #5納所36Yard FG  
4 FF 7:31   #21三宅1Yard Run  #5納所Kick
4 FF 11:41   #5納所26Yard FG  
  富士通 アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(8-10-0) 8(3-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 27-132-3 21-23-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 26-17-2-217-1 27-12-4-123-1
Total(ATT-Yard) 53-349 48-146
反則(Att-Yard) 6-45 6-27
Punt(Att-Yard) 1-36 4-143
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-2-2 1-0-(-1)
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-8-0 2-0-27-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 25分31秒 22分29秒

試合終了後、誰かがSNSで呟いていたけれど、「シルバースターの口パンが富士通を本気にさせた」というのは的を射ているように思う。
シルバースターが前半に奮戦したというのは間違いないんだけれど、かなり攻撃的な態度(いわゆる褒められない奴)でウザがらみしていたのはスタンドからでも判る。
よってニクソンとマシスの取られたアンスポは、原則シルバースター側のやらかしである(特にニクソンのは、特定選手に向かって何か言い返していた奴だけに)。
シルバースターはこの大一番にQBをロックレイにして、ロックレイがプレーしやすい戦術をインストールしてきた(彼はレシーバーがフリーでないと投げられない癖がある。この日の前半はそこを上手く コントロールして、フリー状態のレシーバーが生まれるように仕掛けていた)が、後半対応されると投げられずにロスタックル喰らったり投げ捨てたりとなってしまった。そうなると軸になるランプレー……は#6川村不在では致し方ない。

ただやたらコーチカンファレンスがあったり(やたら熱くなっていた4Qのシルバー側は、はっきり言って見苦しい。真剣に取り組んでいるというより感情的に緊張の糸を切りに行ったようにしか見えない)、見ていてどうも据わりが悪い試合だった。

2023年10月22日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 ノジマ相模原ライズ SR 14  17  46 
 電通キャタピラーズ DC
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SR 4:27   #21阿部1Yard Run  #37佐藤Kick
1 SR 9:13   #6パランデック→#99レッドウィン3Yard Pass  #37佐藤Kick
2 DC 2:16   #18エリス→#5ジョンソン7Yard Pass  #34工藤Kick
2 SR 5:40   #パランデック→#86明松34Yard Pass  #37佐藤Kick
2 SR 6:30   #37佐藤32Yard FG  
2 DC 11:18   #34工藤33Yard FG×(Block)  
2 DC 11:36   #6パランデック→#87定成10Yard Pass  #37佐藤Kick
3 SR 7:28   #6パランデック→#87定成7Yard Pass  #37佐藤Kick
4 SR 1:03   Safty(エンドゾーンでQBサック)  
4 SR 5:43   #37佐藤40YardFG  
4 SR 11:19   #34竹内Kick  
  ノジマ相模原 電通
1stDown(Run-Pass-Foul) 21(10-10-1) 6(1-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-154-1 19-(-18)-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 31-19-0-196-4 16-12-0-155-1
Total(ATT-Yard) 64-350 35-137
反則(Att-Yard) 5-35 1-15
Punt(Att-Yard) 1-34 3-87
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-61 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-76-0 6-0-86-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 28分40秒 19分20秒

まあ、スタッツそのまんまで、ライズDL対電通OLで電通OLが粉砕されてしまったけれど、エリスのパスで電通攻撃の魅力満載、という点差の割に最後まで楽しめた試合でした。
電通の場合、レシーバーに河波と小貫というスーパープレーヤーが居るので、彼らを生かす為のランプレーがグイグイ出ないと効果半減なので、そういう意味ではエリアで無双するのは判るがSuperでは厳しいという事か。

ライズは、パランデックがこれだけのびのびプレーしていると攻撃が安定して進むという見本のようなプレーだった。出来れば4Qに出てきた控えQBの小林(多分、元ガルズ4番手/練習生の彼だと思う)にTDパスを取らせてあげたかった(見ていてレシーバーのドロップが3回はあった)

2023年

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM Big Blue IB 20  27 
 胎内ディアーズ TD 14  14 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TD 4:32   #14青木50Yard FG×  
1 IB 2:57   #22福岡 36Yard FG×  
2 TD 1:49   #0島津 5Yard Run  #14青木Kick
2 IB 3:38   #10ヴィラモンテス→#85鈴木16Yard Pass  #11福岡Kick
2 TD 3:58   #12大和田→#11前田43Yard Pass  #14青木Kick
3 TD 7:29   #14青木46Yard FG×  
4 IB 1:00   #2政本→#86熊井5Yard Pass  #11福岡Kick
4 IB 5:43   #2政本2Yard Run   #11福岡Kick
4 IB 11:17   #37ステュワート98Yard Innt.Ret  #11福岡Kick
  IBM ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(5-12-2) 20(12-8-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 17-108-1 32-166-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 39-24-1-243-2 33-18-2-153-1
Total(ATT-Yard) 56-351 65-319
反則(Att-Yard) 3-15 3-22
Punt(Att-Yard) 2-88 3-112
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-3 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-110-0 4-0-125-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-1
攻撃時間 19分46秒 28分14秒

前節絶賛したヴィラモンテスですが、この試合は「ワクワク」しませんでした。
それは明らかにディアーズ守備が対策していい所を出させないようにしたからで、もうバチバチのいい試合でした……4Q入るまでは。

いやディアーズは加藤がスタイルすらしていない中で、大和田が最大限爆発したし島津がすっっっっごくいい味出してプレーしていたし、樋山が戦力として充分活躍できることを示せた(宮幸がスタイルするも出番無し)、半ば順位決定戦(現時点では胎内は次節福岡に勝って、エレコムが連敗、福岡連敗で最終節エレコムが敗戦の時のみ総得失点差で順位決定戦回避と分が悪いが)狙いの試合展開にも思える。
……いや、3Qまでの得点機会(FG失敗とエンドゾーン前のファンブルロスト)得点しとけって話。
今のディアーズは3Qまでに自分たちが攻撃に時間を使ってかつTD4本程度取った状況にしておかないと勝てないという事である。
その理由は、スタミナである。この試合もあきらかに3Q終盤にスタミナ切れを起こしているのだ。3Q終盤にはスタ切れをしていながら気力でカバーしている局面が幾つもあった。

翻ってIBMだが。この試合の収穫は#86熊井の経験値が爆上がりしたことを最大の糧とすることだろう。いやスタントンは別格としてもだ。
それでも欠点は複数有って、例えば時折見られる中央のラン守備が抜かれる場面や、政本とレシーバーの呼吸が後半までフィットしない所、などなど。昨年からの課題も残っている気もしているが、ただそこで折れる事が無いのが今季のIBMの強さという所なのではないか。