TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
法政大学 13 14 7 0 34
日本大学 7 10 14 7 38
Q TEAM TIME Play
1 法政 3:10 #11戸倉 19Yard FG
1 法政 6:41 #11戸倉 25Yard FG
1 法政 9:34 # 4菅原 9Yard Run / TFP #23姜 Kick
1 日大 13:08 #10木村 – #23秋山 13Yard Pass / TFP #80中村 Kick
2 法政 3:01 # 4菅原 – #11戸倉 20Yard Pass / TFP #23姜Kick
2 法政 9:29 #31原 6Yard Yun / TFP #23姜Kick
2 日大 11:44 #21金 1Yard Run / TFP #80中村 Kick
2 日大 15:00 #80中村 27Yard FG
3 日大 3:45 #10木村 – #22松林 20Yard Pass / TFP #80中村 Kick
3 法政 9:22 # 4菅原 – #11戸倉 6Yard Pass / TFP #姜23Kick
3 日大 9:51 #21金 62Yard Run / TFP #80中村Kick
4 日大 0:06 #80中村 42Yard FG- NG(反則によりダウン更新)
4 日大 1:13 #45広瀬 3Yard Run / TFP #80中村 Kick
4 法政 4:54 #11戸倉 37Yard FG – NG
4 日大 11:55 #80 28Yard FG – NG
試合MVP 日大#92 鈴木修平
リーグ戦MVP 日大#21金雄一
(12/3記録修正)
味スタのバックスタンドでタコス屋が営業していた。とたんに頭の中が「タコタコターコスおいしいタコス」で埋まっていた。どうしたもんでしょうか
(↑テレ東/AT-Xでやっていた深夜アニメ『エル・カザド』の中に出てきたタコスのチェーン店「アミーゴタコス」の宣伝ソング)
そんな馬鹿話はともかく
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座った位置がかなり悪かったので、距離はかなり狂ってると思います。
だから場内放送はBall Onしっかり言ってほしいんだよね。今日の場内放送は減点3という所です。
試合はコイントスに勝った法政のリターンで開始される。
この前半を見ていて、この結果を予想した人はいなかったと思う。期待した人はいたと思うけど。
リターンで自陣30Yardに出た法政。
浅い位置のショットガンから左に動いてセイフティバルブの#29渓本にパスで、自陣33Yard。次のプレーは昔京大がやっていたのを取り入れたことがある、フレックスボーンからのリバース、のフェイクからネイキッドで渓本(だと思うのですが)へパスして敵陣30Yardへ。
しかし解せないのはここでタイムアウトを法政が取っていること。
この後、後ろがなくなると思ったほど強烈な攻めがなくなる法政。結局FG。
日大は#10木村と#21金を中心に攻める。が、最初のドライブはパント。
ここから法政はロングパスで敵陣深くに入るパターン。いずれも、レシーバーがどフリー。
これはほとんどがニッケル・ダイムバックの#2石川の後ろを狙われたもので、石川はかなりかわいそうな目に遭っていた。
このあと攻め込んだ法政だが、実はこのドライブかららしからぬ場面が出てくる。5:52の戸倉へのパスがインターセプト(ただし、ブリッツに入って選手のラフィンザパサーで不成立)。次の#81栗原はパスを落球。その次のカウンターオプションではピッチすることもできずにロスタックル。
結局、FG。
ただそれを守備がいいフォローしてかなり木村がスクランブルパスをすることになる。もっともこの時#25小嶋がSBの位置からアクロスで走るとフリーになる(実は彼がこの試合のキー・ターゲットだった訳だ)と敵陣44Yardまですすみ、その後も責め立てるが敵陣35Yardで4Th inchという局面に。ここで木村のスニークフェイクのオープンランを見事に止める。
この攻撃権で戸倉へのロングパスで一気に敵陣に入った法政は、ロンリーセンター。ところがこのロンリーセンターでラインとバックが奇声を上げつつフィールドを右に左にうろうろしやがる。結果、菅原のキープ(思わず笑ってしまった)。
次のプレーで#84服部にパスを通すと、仕上げに菅原の決めうちドローで、初TD。
この返しのドライブで、いきなりイリーガルフォーメーションで下げられた日大だが、#21金が34Yardまで進むと、#25小嶋へのパスが2回連続で決まり敵陣30Yard。金のランと小嶋へのパスで敵陣12yardまで進むと、仕上げに秋山にパスを通し追撃開始。
この返しのKORで自陣33Yardまで戻した法政。#89東へ2回パスを通し自陣48Yard。
しかしここから#7本間へのパスをカット、続いてカバーされていて#29渓本へ捨てパス失敗。このへんから日大守備が徐々に(まだ穴があるものの)かなりカバーしてきている印象。結局戸倉へのスクリーンパスでもダウン更新できずパント。(この日大攻撃中に2Qへ)
次の日大の攻撃を3回でパントに追い込むと、ここから#89東へのパスで自陣39Yardから50Yard、さらに敵陣20Yardへパスを通し、1回パス失敗。次のプレーもDBが見事にオーバーリードのパスにインターセプト、しそうになったのが肩の辺りにあたり、斜め背後を走っていた#11戸倉の腕の中にスッポリ。
この後日大も前進するが、最近はやりのジェットスイープを仕掛けたもののDLにビックアップされてロス。
このあたりから日大はかなりレシーバーのカバーまたはパスラッシュが厳しく効果的になる。7:33にはサックを見舞うし、その前後で菅原が投げられずにスクランブルしている。
もっともこのドライブでは原がTDしているが、どうも余裕がない。
ここから木村が大爆発。パス4本連続で通し自陣30Yardから敵陣34Yardまで前進。しかも次のプレーで#21金へのフェイクからブリッツをはずし、#22松林への一発を通し2Yard。そこから金がスイープで走り込みTD。
次のドライブ、渓本へのフラットパスはロスタックル、続いて投げられず菅原スクランブル、続いてのバスをあろうことか本間が落球!(#2石川が下がり損ねてグラウンドに足を取られてスリップダウンしていただけに勿体ない)。
残り1分35秒から、日大のハリアップオフェンスが炸裂して、ホールでイングで下がり続いてパスカットされるも、残り36秒に金が右オープンを駆け上がりしかもサイドラインを割って時計を止める。
ここから松林、小嶋、中村とパス3回成功させ敵陣11Yard残り10秒。
ここでTDを狙ったがパス投げられず捨てて、残り3秒、FGで追加点。
後半が日大から始まると言うことで、ここでとても良い流れで来たことになる。その証拠に後半最初のドライブで日大はTDに結びつけている。
このドライブで鍵になったのは松林のフックパターン。これで2回大きくゲインし、さらにアクロス1回(結局法政はこのSBのアクロスに最後まで悩まされ続けた訳だ)、最後はエンドゾーンへのカール。ドライブ中ラン3回(うち1回は小嶋のジェットスイープ)、4回が松林へのパスである。
返しの法政は初っぱなに菅原のネイキッドがサック、続いていパスを通すもその次にまたもサックである。
久しぶりに強烈な日大DLを見せつけられたである。
さてこの返しのドライブが、またこの試合の大きなポイントである。
このドライブ、金へのアウト、松林へ2連続パスで自陣24Yardから敵陣48Yard、少し下がるも松林へのディープパス。これがパスインターフェアとなり敵陣32Yard。このあと金へパス、#82神山と#84吉田へのパスを通して敵陣17Yard。
ここで法政#8影澤のバックサイドブリッツ炸裂、木村が為す術無くたたき付けられると同時にボールが飛び出す。影澤、木村、そして法政の選手がボールに反応し、影澤がリカバー。もう一人の法政の選手が木村の上からボールに行こうとして木村の足にぶつかったのか、倒れ込む時に木村の尾てい骨か足の付け根あたりに肘を落としてしまい、木村退場。
自陣30Yardで攻撃権を得た法政は菅原のブーツれぐからスクランブルで42Yardまで前進、続いて菅原のオプションキープから大外でブロッカーしていた#7本間へのオプションピッチ。本間のマーカーが菅原に対応した瞬間のすばらしいピッチで敵陣45Yard。
一度左にランを仕掛けてから右の#29渓本へのスクリーンで敵陣15yard。スローバックのパスを失敗したものの、左トリップスから右に残った戸倉へのスラントでTDし突き放す。
しかし、しかしここからすごいものを見た訳で。
QBは#12平本になったものの、2回連続ランプレー。その2回目で左オフタックルをカットバックで切れ上がり、独走。金、あんたはすごいよ。久しぶりに日大らしいRB見たよ。
次の法政の攻撃はパント。
日大は平本のパスが高く浮いたものの、3Q終盤は好きなように動き回る。敵陣に入った13:56、ノーハドルでセットしたメンバーに対して、遅れて右トリップスの三人がサイドラインからセットする(当然法政はそれを予め警戒している)。ところがそこで出したのが左オフタックルへのQBキープだ。一気に敵陣24Yardに入る。
ここで法政守備がふんばって、平本もまだパスが高く浮いて2回失敗。
ここで4Qに入り、日大はFGを狙うもディフレクトされ失敗。大きくスタジアムがどよめく中、なんとパーソナルファウルを法政が犯してしまい、小嶋のジェットスイープからのカットバックで7Yard、金の左オフタックルで3Yard。
さらにここでI体型からFBにセットした#45広瀬のダイブでこの試合初めてのリードを奪う。
返しのドライブ、法政は渓本へのパスでダウン更新すると、ランを1回止められるも#81栗原へのパス、DBがカットに反応した裏にボールが飛び、どフリーでキャッチした栗原が自陣39Yardから一気に敵陣18Yardに入る。
ところがこのあと菅原がロスタックルされ、ランも出ず、パスがショートしてFG狙いになるも、なんとことを日大の選手がチップ!失敗である。
しかしこの返しで3プレー目、最初にホールディングで下がった日大平本のパスをDBがインターセプトし、日大陣29Yardで攻撃権ゲット。
本間へパスを通し敵陣13Yard。絶好のポジジョンから#11戸倉のTD狙いのパスを投じたが、あろうことか戸倉のショルダーパットに当たり真上に。それを#44中谷が値千金のインターセプト。
たとえ自陣3Yardでデッドだって、このインターセプトの法政に与えたダメージは計り知れない。しかもここからボールコントロールで金に7プレー連続持たせる。3分近く時間を使った上で#19星野へのポストが決まり敵陣16Yard。この後#82神山のジェットスイープを2回するが、法政が2回目に執念のファンブル(リカバー日大)しかも、この後のFGは蹴った瞬間にキッカーカーが悔しがるくらいの失敗キック。
だが、時間はめいいっぱい使った。この時点で法政に残っていた時間は3分少し。
冷静に菅原が時間を使い、残り3回のタイムアウトも使い、敵陣5Yard残り41秒最後のタイムアウト使い切り4thギャンブル。
無情にも菅原のパスは、フリーのレシーバーの手前にたたきつけられるように落ちる。
日大が時間を食いつぶして、試合終了。
感想としては「互いに大きなミスをして、そこから失点につながるという意味で大味、しかし両校の選手の心意気を感じられた好試合」という所が正直なところ。
日大は、往年の「憎たらしいくらい強い日大」にはまだ届かないまでも、それに近い所まで戻りつつある。コーチの手腕のなせる技であり、選手たちがそこに答えて努力した結果である。
法政は、おそらく去年が一度ピークだったのだろう。去年の幻影に踊らされていたのかもしれない。特に菅原の出来は、去年の自分の幻影に踊らされているようにも見えた(去年の自分を超えるためのあがき、というべきか)
たらればは失礼だが、木村がそのままプレーしていたらもっと点差が開いたかもしれない。
今シーズン初戦から見たら段違いの出来であった。
そして法政は、強かった。強かったが、安易なプレーを幾つか(落球が多かったことが大きい)してしまった。それが命取りだったと思う。
いずれにせよ、いい試合だったと思う。