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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
慶應義塾大学 |
|
7
|
14
|
7
|
3
|
31
|
東京大学 |
|
7
|
13
|
0
|
8
|
28
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
慶應
|
1:06
|
#34村岡 6yard RUN |
#45佐々木 kick |
1
|
東大
|
3:34
|
#14有井 – #88吉田 38yard pass |
#1原藤 kick |
2
|
東大
|
0:50
|
#1原藤 32yard FG |
|
2
|
慶應
|
3:10
|
#34村岡 10yard Run |
#45佐々木 Kick |
2
|
東大
|
7:50
|
#35土井田 35yard Run |
#1原藤 Kick |
2
|
慶應
|
9:03
|
#34村岡 35yard Run |
#45佐々木 Kick |
2
|
東大
|
11:58
|
#1原藤 20yard FG |
|
3
|
慶應
|
6:53
|
#34村岡 55yard Run |
#45佐々木 Kick |
4
|
慶應
|
0:47
|
#45佐々木 37yard FG NG |
|
4
|
東大
|
2:09
|
#35土井田 1yard Run |
#14有井-#19森田 Pass |
4
|
慶應
|
7.:25
|
#45佐々木 29yard FG |
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続きを読む
試合開始に先立つコイントスは、理事長がしてました。
さて、バックスタンド側で見ていましたが、あまりガラが良くないように感じがしました。ことOBが辛辣すぎというか。
そうなるのも判るお粗末なノーガードの殴り合いですな。
まず試合開始のキックオフで東大にオフサイドがあり、これは慶應がディクライン。何しろリターンで一気に敵陣19Yardまで進むんですもの、ねえ。
慶應QB#5青樹が先発。RBをタンデムさせる形でプレーする。
というか、東大守備が好きなように走らせてしまっている。ちょっとしたタイミングを遅らせるランプレーはことごとくタックルミスにつながっている。
あっさり#34村岡が2回走って先制。
この返しのドライブでの東大は先発QB#14有井がいいプレーをしている。最初にモーションバックへのハンドオフフェイクから、QBカウンターで走る。この走りのためにRBも走れるのが前半の形だった。その為左右に動くことに警戒したLB団が、しばしば動きが止まることも(あるいは、ある程度動かしてスタミナを奪う事が狙いだったのかも。それよりも緊張で動きが悪かったのか?)。
このドライブはそういった要因から長いパスを通すことが出来て即座に追いつく。
次のドライブは慶應が長く費やす。基本、慶應はRB3人(#34村岡/#2水谷/#30内田)のゾーンブロックからのランプレーが止まらないからパスよりも楽で、その為にパスが後半は楽になったと言って良い。というより、この時間帯はラッシュが入って投げられず青樹がスクランブルしたりしている。
ラッシュが入ったといっても、正直東大はLBの動きに問題があって、ランサポートにつられて遅れる選手やあっさりラインにピックアップされる選手などが出ている。
その結果のノーガードの撃ち合いになるのだが、このドライブは慶應が罰退を繰り返して、結局パント。
以下、似たような展開が延々と続くのだが、では何故東大は負けたのか。
実は、攻撃で言えばQBのコールに問題が出た(あった、のではない。問題が出たのである)。
実は前半からQBキープをキープレーにおいてプレーしていた東大は、当然ハードヒットで#14有井が消耗する。交代で#15名井が出てくるのだが(あ、一応その是非を問う訳ではないよ。個人的にはいいQBの素質あると思う。上手く成長させて欲しいと思う)、この比率が一定であれば文句は言わない。だが、後半3Qくらいから名井が出る率が上がる。
これは、ひとえに有井のプレーコールが手詰まりになった為。
局面が打開できない最大の理由は、パスに頼れない所。確かに6/10の成功率で100ヤード取ってはいるが、どうしてもキープかせ優先する為、それもだいたいオープンで勝負する為、パターンを読まれた前半終盤から彼のランは出なくなっている。そこでアクセントつけられなかった点が問題となり、3Qの失速につながったと思っている。
(いやまあ、その是非は別だが。前半通用したプレーが後半も出続ける程今の関東1部上位は甘くないというのが前提で、その切り替えがコーチに出来ていても選手に出来ていなければ意味がない訳で。その点は去年一昨年と同じ手詰まり感を感じてしまうのだけれど)
守備はどうか。守備は際限なくランにやられた。ランにやられてパスもやられた、という所だ。
確かに37回217ヤードで平均5.8ヤードはほめられたものではないけれど、慶應もそれ以上(37回288ヤード平均7.78ヤード)ではないか、という意見もあろう。しかし、狙ってラインに穴を開けてタックルミスを誘発して前進した慶應と、プレーが崩れたケースでのQBの打開力だったり、要所で止められてしまった東大とでは、質が違う。
慶應の場合はパスが効果的になり、東大の場合はパスが効果的にはならなかった(こと終盤において顕著)という点で、守備が相手にいいようにやられてしまった感が強い。
その結果が要所で反則となり、相手に有利なポジジョンを与えた事につながる。
スタンドでは「勝てた試合だ」という声があったが、実際には「負けてしかるべき試合」だったのである。当然、勝っても身にならない試合だった訳で。
また、ラインが強いという声が複数あったが、「相手を押し込める」強さがないので中央勝負は難しいと思う。
逆に慶應は、これでは届かない。恐らく、攻守共に見直さないと後半に苦しくなる。