|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
鹿島ディアーズ |
KD |
0
|
7
|
7
|
7
|
21
|
富士通フロンティアーズ |
FF |
10
|
0
|
0
|
9
|
19
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
FF
|
4:41
|
#10後藤 38Yard FG |
|
1
|
FF
|
13:46
|
#19吉田→#15ブレナン 8Yard Pass |
#10後藤Kick |
2
|
KD
|
2:56
|
#29丸田 4Yard Run |
#26鹿島Kick |
3
|
KD
|
7:36
|
#26鹿島 36Yard FG× |
|
3
|
KD
|
12:29
|
#29丸田 1Yard Run |
#26鹿島Kick |
4
|
FF
|
1:00
|
#10後藤 20Yard FG |
|
4
|
KD
|
3:56
|
#29丸田 2Yard Run |
#26鹿島Kick |
4
|
FF
|
5:08
|
#18出原→#17秋山 48Yard Pass |
#19吉田-#87大矢Pass× |
結構横スタ方面に人が流れているように思ったのですが、実は中区区役所付近で横浜トリエンナーレやってたので、そちらに流れていたようです。もっと客入っていいと思うのだけれど、ねえ。
あと、今日は車で行ったんですが、日本大通り駐車場のギミックが面白くて、つい心の中で「ワンダバダバワンダバダバ……」と呟いていたのは秘密。
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試合終了直後は「富士通が勝てる試合を落とした」と思っていたのだけれど、感情的にしっくり来なかったので、家に帰って手元の集計で確認したところ、腑に落ちた。
これは、富士通は負けるべくして負け、もし勝ってたら幸運に他ならない
どういう事か、ちょっと説明を要する。
※以下、手元の集計と公式記録では鹿島のランに-3回-22ヤード、富士通パス-1回-6ヤード/ラン-2回+11ヤードの差があります。そこの所理解の上ご覧下さい。特に断りのない限り、記載するのは手元集計の値です。
まず、前提条件として富士通はエースランナーの#28進士が不在だった事。第4節の怪我から復帰が間に合わなかった模様である。
そして、この試合は1Q15分、普段より1Q分長いのである。
で、この試合の富士通は、ランの軸を#20森本と#19吉田に託した訳だ。(実際、公式記録のうち出原に関してはほぼ全てスクランブルと見て良い)
で、実に1Qのラン獲得ヤードは19回104ヤード。試合トータル181ヤード(41回)の5割強をここで稼いでいる。では、それ以降はというと、2Q5回7ヤード、3Q9回34ヤード(うち4回23ヤードは4Q最初のFGに繋がるドライブ)。4Q7回36ヤード。
2Qと3Qの少なさが顕著である事がご理解いただけただろうか?
ではこの2Qと3Qでの富士通の成績はどうなっているかと言うと、ラン14回41ヤード、パス5試投2成功15ヤード。攻撃機会5回のうち、2Q最後のドライブ(但し1回更新してパント)と3Q最後のドライブ以外の3回はダウン更新ならず。
この要因は、1Qの富士通初TD後のTFP時にある。この時ラインの#58山元が負傷退場し、その後戻ることが出来なかった。その後注目している限り、右サイドからラインが崩されるケースが多発している。結果的に左サイドのプレーが多くなるけれど、左からプレッシャーかけられて出原がスクランブルに出る(しかも左サイドでタックルされる)ケースが多くなった。
4Qくらいになるとリードを保っていることからプリベント気味になったのかプレッシャーが弱くなりパスが効くようになったという事で距離の話は納得できる。
しかし、この日専門RBでキャリーしたのは#20森本のみ、というか平澤は1回か2回しか入ってない(確認漏れしていたら、失礼)。その中でベテランの森本を休み休み使っていくしかない、終盤勝負の為に2~3Qで温存させざるを得ない苦しさが伝わってくる(が、あと4~5回はキャリーしても良かったと思うのだけれど)。
で、この試合にはもう一つポイントとなる所がある。
それは、鹿島の攻撃開始ポイントである。
1回目 KOR 自陣35Yard → 敵陣35Yardでパント(Ball on 6Yard)
2回目 KOR 自陣45Yard → タッチダウン
3回目 パント 敵陣45Yard → 敵陣3Yardでギャンブル、失敗(Ball on 6Yard)
4回目 パント 自陣23Yard → 時間消化のニーダウン
5回目 KOR 自陣45Yard → 敵陣16Yardでのパスがインターセプト(Ball on 26Yard)
6回目 パント 自陣45Yard → 敵陣19YardでFG失敗(Ball on 20Yard)
7回目 パント 自陣48Yard → タッチダウン
8回目 KOR 自陣42Yard → タッチダウン
9回目 KOR 自陣35Yard → 敵陣48Yardでパント(Ball on 3Yard)
10回目 INT 自陣15Yard → 自陣21Yardで時間消化のニーダウン
4回目がハーフタイム、10回目がタイムアップである。パントは2回、いずれも鹿島陣35ヤードからの攻撃というのは偶然だが、キックオフでまともにけり込んだのは9回目のみ、あとはスクイブキックである。
おわかりだろうか、富士通は自分たちで勝手に相手の攻撃距離を縮めてしまったのである。
攻撃が出ない→パントで相手にいい位置を与える→自陣深くで攻撃開始→攻撃が出ない
このサイクルから抜け出せなかったのである。
正直、この状態で守備に負担がかからない筈がない。結果的に最後には3人が欠けていた。それでもここまで頑張った守備を褒めるべきだろう。実際にはFG1本、TD2本は余計に鹿島に入っていたのだから。
戦術で失敗し、選手層が薄いまま(けが人が出ると戦力が目に見えて落ちる)シーズンを過ごしてきたツケが出て、それで語るなら単なる幸運でしかない。
そんな幸運に乗っかって最後まで行けるほど甘くはない。
鹿島はそんな富士通を見越して、後半はランに主体を絞った。それは、守備を疲弊させる為でもあり時間を使い切るためでもある。
そこで走る丸田と佐藤の(4Qからは曽根も復帰した)ランは、相手に消耗戦を挑んで成功した。ラインに怪我人が出るたびランサポートにLBが回るため、オープンにカットをしたらゲインできてしまうのだ。
そこでスピードに乗ると止まらないバック。着実に距離を稼いでいく。
ここに差が出てしまったと思う。
無論、この負けて当然の試合を、守備のがんばりでなんとか勝てる試合にしようとしたマネジメントは素晴らしいものがある。
残り2分を切って敵陣17Yard。自分の体制が崩れたからって無理にパスしなくても、転んでも大丈夫だったのに。
そこだけは言われてもしょうがない。ただ勝ちたいという気持ちが投げさせたのだ、それを否定する事は出来ない。
それ以前に、自滅していたと言われても仕方ないのだ。
あそこまで行けたのが奇跡だと思わなくては。