サーバをFreeBSD9.0にする(1)旧システムのバックアップ

さて、今回FreeBSDの久しぶりのメジャーアップデートである。
(ちなみに、サーバ構築はリビジョンが0.1上がる毎に行ってきたが、8.0以降はサボった。その結果正月のトラブルまでの間ほぼ2年間再構築無しである)

だいたいサーバを再構築する時は、常に一から作ることにしている。作り方を忘れないようにするためなんだけどね。
それでも構成上、Webサーバ領域とかメディアサーバ領域は物理ディスク交換以外ではいじらないことにしている。
(スライスを再マウントするだけで使えるので、設定ファイルいじらなくていい)
従って、今回はデータベース領域も久しぶりに丸ごと更新することにした。

これには理由があって。
・Webサーバ領域の物理ディスクはU-ATAデバイスで、それを変換器かましてS-ATA接続している。物理的にもそろそろ変えないとクラッシュしかねない。
・FreeBSD9から、ファィルフォーマットが変更される。従って全HDDをフォーマットしなくてはならない。

で、構成は本来こうなっている筈なのである。

※メディアサーバ:単にMP3とかビデオデータを入れてある、SAMBAファイルサーバです。シンボリックリンクでHDD2のファイルサーバ領域の下部ディレクトリにしてあります。

※BSDシステム:スライスが「/」「SWAP」「/var」「/tmp」「/usr」に切られています。

HDD2は、スライス2つに切ってありますが、これはApache標準のパスだとHDD1が壊れたらデータが飛ぶ、またはHDD1を作り替える度に領域再作成になる、といった手間を考えて、データ領域を切り離した構造です。これってHDDローテーションする際にも判りやすい構造です。

ところが、年末に挙動不審になってFreeBSD8.2で仮復旧したら、何故か以下のようになってしまった。


何故か、SSD1とHDD3(SAMSUNGの1TB)が同時に起動しなくなった。これは実は今も課題があって、結局SATAのマザー側のポート(なのか管理しているチップなのか判らないが)の組み合わせでHDD3が動いたり動かなかったりである。
なお、全部HDDの場合はこういうこと無く全部動く。

したがって、まずはこのメディアサーバ領域のサルベージと、DBのバックアップデータを取る必要がある。

その為、手順として

  1. Windows側からツールを使ってデータベースのバックアップを実行。
  2. 一度HDD1を再フォーマットして、Sambaサーバを再構築し、HDD3をなんとか復旧してデータをサルベージ
  3. その後HDDローテーションを行い、FreeBSD9.0で全部フォーマット。なおこの時HDD2はお役ご免とする。

というプロセスを検討したのである。

さて、そんな訳で、10日の夜からFreeBSD8.2での移行用サーバを構築し、無事データをサルベージ出来たのだが、このサルベージで11日は半日を終えてしまった。

ちなみに12日は用事があって出かけるので、作業がほぼ出来なくなることが判っていたので、11日夜が勝負だったのである。

だが、ここから誤算と苦悩と狂乱の一週間が始まるのであった!!

(12日に続く)