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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
アサヒビール・シルバースター |
SS |
14
|
7
|
0
|
7
|
28
|
明治安田パイレーツ |
MP |
0
|
0
|
7
|
0
|
7
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
SS
|
6:33
|
#4濱田 28Yard Run |
#1櫻井Kick |
1
|
SS
|
11:36
|
#17古川 →#7松原 32Yard Pass |
#1櫻井Kick |
2
|
SS
|
10:58
|
#17古川→#7松原10Yard Pass |
#1櫻井Kick |
3
|
MP
|
8:30
|
#22木村22Yard Run |
#8高野Kick |
4
|
SS
|
2:53
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#3有馬→#89梅田67YardPass |
#1櫻井KICK |
現時点での川崎で、ベストポジションと呼べる座席は、旧三塁側の芝生席奥(一番サイドラインより)の仮設席のような気がします。
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試合としてはこの試合、それなりに楽しめたのだけれど、両チームに対して「おいおい」と言いたい点が沢山あって、ってかすっごく悪く言うと「シルバースターの独り相撲」対「伸び悩むパイレーツ」という、かみ合わない歯がゆさの中で両チームが最大のパフォーマンスを出し切ろうとしたが、かみ合わないまま時間が流れてしまった、という感じで。
シルバースターのQBは3Q途中までルーキー#17古川、次いで#3有馬、#14芳賀、の順番で、#19東野はスタイルするも出番なし。
パイレーツは#18幸田と#1田口のタンデムだったが、田口負傷後は#4広野、終盤に田口復帰。
まず最初にパイレーツのキックオフ……オンサイドですとおおおお!?
決めたはいいが、パス3回失敗でパント。ちなみにスタートしたのは#18幸田で、まあ最終的に11回投げて4回成功2INTではねえ。他にも序盤はレシーバーが手に付いてない感じもしたし。
返しのシルバースターも3回でパント。
その返しのドライブで#1田口が小気味いいリズムでドライブを進めるが、攻めきれないでパント。ここで1ヤードで止めるのだが、シルバースターが2プレー目の#89梅田へのクイックヒッチにパイレーツが対処できず、ロングゲイン。さらに#85堀川にもパスを通して、最後に濱田のランで先制。
次のドライブで、自陣45Yardまで攻め込むも、フォルススタート2連発で轟沈するパイレーツ。すると返しのドライブを易々とつながれて追加点。
ただここから、よく粘ったと思うのである。
正直、ここから2Qのシルバースターはラン中心に組み立てており、若干与しやすかった可能性もあるが、攻守ともに時間を浪費させることでシルバースターの得点を防いでいた。
但し、7:33に食らったインターセプトからのドライブを粘りきれなかったのが痛い。前半14-0と21-0ではダメージが違うので、粘って欲しかったのだが、粘りきれず。カバーが剥がれてしまいパスを通されてTD。
後半最初のドライブを田口のオプションで展開したパイレーツだが、ここで敵陣11Yardまで来て田口が負傷退場。ここで満を持して、という訳でも無い(と思ったのは後のパフォーマンスによる見解です)だろうが、ルーキー#4広野投入。
最終的にはこのドライブは敵陣7Yardでギャンブル失敗で終わるのだが、ここで守備がシルバースターを止めて50ヤードからの攻撃に。
このドライブを#22木村のランと広野のパスで攻めきって、最後にはこの日シルバースターを最後まで苦しめたリードオプションでTD。
さらに不可解にも、流れの悪い中でシルバースターは#3有馬投入(左利きなので、今までと利き手が逆。プレーの質とかタイミングが狂うので、出来ればリズムの良い時か区切りの良い時に変えるべぎ、という違和感)。実際、有馬がキリッとしたプレーを出来たわけでは無く、厳しく言えば4QはじめのTDパスにしても、ブリッツが届かなかった事、相手のパスカバーが梅田をフリーにしてしまうミスを犯した事などが要因だった、とも言える(そこまで読み切った、という風には思えなかった)。
結果として、広野はこの後精彩を欠き、攻めきれないまま試合を流されてしまったパイレーツの負けであった。
広野について言うと、スローバックのパスのコントロールがまだまだなので、もしかして負傷明けかそれに類するトレーニング遅れかあるいは仕事が忙しくてコンディションが万全で無いのかだと思う。ここぞと言うときにリード方向しかプレーが無いのはつらかったが、社会人として慣れてきたらもっとキレのあるプレーが出るのでは。そうしたら、もう一段チームとしてギアが上がる。
さらに田口がパスに取り組み、昨年よりもいいパスをトライし成功させていた事はすばらしい(でもあのINTはいただけないけどね)。さらなる研鑽を望みたいなあ、と。
それに要所で決めたリードオプションは最後までシルバースターは手を焼いていたので、広野とタイミングを共有できたらいいなあ、と。
かえってバザーの幸田が機能していないのが痛い。
シルバースター側としては古川は合格点としても、有馬は「なんだかなあ」だったし、最後に出て来た芳賀に至っては「それってどうよ」的な仕上がりであった。こっちも芳賀は調整遅れかもしれないけど。
本当は上位食いするに当たって一番喰いやすいシルバースター戦を落としてしまったという意味でパイレーツは痛いのだが、それでも攻守ともに実にいい粘りを見せた。
もしかしたら、という期待が今後に持てる試合だった。
それに対して、古川が試合をコントロール出来たという事しか収穫の無い、かえって「後半のあの展開ってどうよ」という不安が残ってしまったシルバースターの方が、なんだか嫌な展開になりそうな気がするんですけどねぇ。