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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
オービック・シーガルズ |
OS |
0 |
10 |
0 |
7 |
17 |
LIXILディアーズ |
LD |
0 |
14 |
6 |
3 |
23 |
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
2 |
LD |
0:04 |
#9加藤→#11前田1Yard Pass |
#14青木Kick |
2 |
OS |
1:30 |
#12畑→#18木下 37Yard Pass |
#1金親Kick |
2 |
OS |
9:11 |
#1金親25Yard FG |
|
2 |
LD |
11:26 |
#9加藤→#11前田13Yard Pass |
#14青木Kick |
3 |
LD |
7:40 |
#14青木27Yard FG |
|
3 |
LD |
0:21 |
#14青木45Yard FG |
|
4 |
OS |
2:55 |
#12畑→#18木下 6Yard Pass |
#1金親Kick |
4 |
LD |
6:23 |
#14青木26Yard FG |
|
試合そのものの感想を言う前に一つ、シーガルズファンの一部に苦言を。
試合終了間際にディアーズがEat the Ballに入った所、あるおっさんが「卑怯者!」というとんでもなヤジを数度に渡りとばし、奥さんとおぼしき人にしかられていましたが……
シーガルズだってやってんじゃん、普通に。
自分で自分たちのチームが卑怯者であると言ったんだぜおっさんは。
そんな事も理解出来ないわけ? 方程式解くの苦手だったとか? 見ててすっげー恥ずかしいわさ。
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うーん。微妙。予想の範囲内といえば範囲内だし色々あったといえば色々あったし。
シーガルズはQBが#12畑で通した。ちなみに#6菅原はスタイルしていたしウォームアップもしていたが、出番なし。前節アイシングしていたという話があったので、ねんざなのかな? 無理させなかったというべきか。
ただ守備・リターンはほぼベスト。
ディアーズQBは#9加藤。こちらもほぼベストか。
まず、第1節・第2節で見せていたディアーズのBギャップ(OGとOTの間)対策なんだけど、原則ここをDEが狙ってませんでした。BJもKJもOT/TEの外を回ってばかりで(逆に言うとトイメンが内に切らさなかった)、ここを狙うのはLB/ローバーのブリッツなんだけど、これが不発。
各チームが悩むシーガルズ自慢のDE対策は、なんと「呼び込んで外を回るように仕向け、その背中付近を通すヒッチパス」だったり「インサイドのDTとの縦ギャップが出来た所を狙うクイックパス」だったり。
つまり、この為にOTが特化されていたとしたら……インサイドの日本人ブルラッシャーをしっかり食い止める事にC・Gが専念し続けていたとしたら……。
この展開はシーズン通してつ繰り上げた乾坤一擲のスーパープランという事になる。
逆に、そのへんに関してはシーガルズ全くの無策だったとように思う。いや無策というより「特別に練り込むのではなく、普段の姿勢でしっかり受け止める」という事で、実際後半はTDなしな訳で、進まれてもしっかり止めていた訳ですよ。だから大ハズレという訳ではない。というかロジック的には間違っていない仕掛けの中で、加藤のクイックパスの精度と、ヒッチパスを取ったレシーバー陣のランアフターキャッチ能力の高さが噛み合ってゲインを多少許してしまったという事。
問題は、攻撃の方。否、ディアーズ守備にアジャスト出来なかった事について、だ。
この試合、シーガルズのランは体系的に見え見えで、かつパスの時はそれと予感される体型だった訳です。いや、単に第2ダウンでタイトの時はラン、第1ダウンでスプリットな時はパス、みたいな。で、これに対してディアーズは何をしたかというと、見え見えのロングの時でなければ、ヒッチ含めてパスと判ったらかならず牧内かCBかニッケルバックの誰かが、一番インサイドのレシーバーのトイメンにセットしてからじりじりとポジジョンを変えて、ブリッツに入る事が非常に多くて、逆に2Qにシーガルズにドライブを許したところでは敢えてブリッツに行かない印象があって、そういうオーバーロードさせる事で畑のタイミングを狂わせていたようにも思うし、見え見えのランの時にもオーバーロードさせて外にバウンズさせないなど練りに練ったシーンが散見された訳です。
それに対して結果的には最後まで有効手段を打ち出せず、自分のリズムを作りきる事が出来なかった中で4QにTDを取り切った所はお見事と言うほかないのだが、その後が続かなかったし、最後が攻め込んだ上でのエクスチェンジミスからのファンブルロスト(畑は拾おうとしただが、ラッシュを受けたラインの足下に巻き込まれて押さえ込むことすら出来なかった。もし彼の心に余裕があったなら、拾い上げるのではなく押さえ込んでしまう事が出来たかもしれないが、もしランプレーならそれも可能だったろうが、パスプロで下がってきたところにラッシュ喰らったのでは、無理だったかもしれない。微妙)という結果で、万事供すという事になった。
でも、ここ3試合は畑にとっていい経験だったと思うのよ。来季以降に反映出来れば、の話だけれど。
今まで、周りが凄くて、多少の事ならレシーバーやラインがなんとかしてくれて来た訳でしょ。それを今度は自分が高まっていくことしか解消出来ない状況になった訳で。でもポイントはものすごくはっきりしているわけで。
来季飛躍したら、それこそこの敗戦は凄い意味のある敗戦だと言える。
逆に加藤も、前半の超クイックパスがいつでも出せるようになれば、もっともっと高みに上れると思う訳で。後半TDなしというのは結構強豪相手に続いているけれど、そこをなんとかブレイクスルー出来たら、よりいっそういい選手になれると思うのよ。次は加藤がレシーバーを育てる立場になって。
という訳で、いまいち「もうちょっと突っ込んだヒリヒリ感が両チームともに出せるのに、そこまで行ききらない中ではあるけどベストゲーム」な試合だったと思います。