安保法案の話~詰めの甘さとアジのひどさと~

まず、今回の安保法案については「反対です」という事を先に言っておきます。

この理由としては「軍隊に憧れて育った老人が、外国からの圧力に抗しきれなくなった振りをして自分の都合と趣味をゴリ押ししたから」です。つまり本来あるべき安全保障とは全くかけ離れた事態が想定されているので、これをもって「安全保障」とは言わないからです。

たとえば、ホルムズ海峡の事例。実は襲われる船舶に関して言うと「日本船籍」の船が襲われた場合にのみ、領海国の同意を得た上で「海上警備行動」を取ることが出来る、というならまだいいでしょう(問題は、その国が日本に宣戦布告と同等の対応をしたとき。つまり領海国の同意がないので海上警備行動は出来ない。従ったこの場合は戦争状態にするのかどうか、が問われる訳で、この場合は個別自衛権の範囲となる)。
が、現在日本の大型商船のほとんどはタックスヘブンに籍を置いている為、これに実際に当たることはめったにない訳です。

日本向けの貨物を守るのは、日本の自衛権とはなりません。なぜなら、商品は搬入するまでが発送人の責任だからです。従って原油などの場合、あくまで現地法人の義務なので、これを守るのは民間企業の範疇になります(国は関与出来ない)。
一歩引いて、それによる困窮が発生しようとする場合を考えて、調達ルートの多様化を考えれば良いのと運行ルートの変更を考えれば良いのです。
(例えばオーストラリアで陸揚げしてしてから大陸横断させて太平洋側で積み出す。コストはかかるが量は衰えない)

したがって、このへんはもう、回避策が万策尽きたらの話ばかりしているけどその前に手があるだろうと。手がある時に手詰まりの話をぶったぎって法制化するのはおかしいだろうと。

まあアベ君とアソウ君のたとえで言うとが。
「アソウ君がいきなり殴られたら助けるでしょう」
というけれどそれが
「尊大で傲慢で自分の都合ばかりおしつけて価値観の共有も一切無いアソウ君が、あっちこっちで喧嘩に手を出しまくっていたところ、札幌で千葉の奴に軽く石を投げられました。アベ君は千葉のそいつらの家に押し込み、一族郎党フルボッコにして(可愛い妹と美人な母さんにはきっちり手を出して)、火を放って全焼させて、それを「成敗」と称してツイッターにアップ」
にならない可能性はゼロで、というかこの例で言えばアソウ君がたいしたこともないのにアベ君に「をい、ちょっとあいつら生意気だから、やっちまいな」と言われて拒否出来ない政治局面を喜々として生み出そうとしているわけですよ。

それをあとで「いや僕はアソウ君に脅かされてやっただけですよ」と言い張って筋が通るかっていう。

法律の表面上の趣旨はそんなこと言ってません。だから上っ面だけで判断するならこんな例はあり得ない。ところが安保法整備の原点にある9条改正の議論の頃から見てみれば一目瞭然で、その頃から「アメリカの自称する平和維持活動の為の戦闘行為に対する人的負担」がそこにあるのは明白な訳ですよ。
知らなかったとかぬかしてんじゃねえぞ国民。

という訳で、本論において訴えたいのは「この状態を生み出した国民そのものが断罪されない無責任民主主義」に怒りを覚えるのですよ。

つまりね。前回の衆院選で、アベノミクスばかり争点にして誤魔化した自民党も主要メディアも(いつも安保はついでだった)いただけないが、前回の選挙で「自民党多数になることが判ってい、棄権した人」とか「争点になっているのに無理解なまま自民党に投票した人」は、その時点でこの法案に「賛成」しているんですよ。今更反対や抗議する資格なんてありゃしないですよ。

もしね、本気で反対・抗議するというなら、地元の自民党議員の家に抗議に押しかけるべきでしょう。そして演説会場の近くで常にシュプレヒコール上げ続ければいい(演説の邪魔はしてはいけない。いろいろ法律にひっかかるから)。その上で議員の子供は無視(虐めではない。加害してはいけない。あくまでボッチ化のみ)。
んでもって未来永劫「現在自民党に所属している議員」と「これから自民党で立候補する議員」には投票しない、と公正証書に残すべきなんですよ。
※当時選挙権がなかった人は別ね。

でも、しないんだよ。だってみんな地元の利権とバーターだもん。それ手放すの死ぬほど嫌でしょ。だったら賛成するしかない。

この法案で本当に「国民の理解を得て民主主義に乗っ取り決める」ということであれば、国政調査権で決めれば良い。
それも「賛成の人は賛成の箱に住民票を入れて下さい・反対の人は住民票を黒塗りして反対の箱に入れて下さい」でやるの。この法案に於いては「有事の際に自分あるいあは自分の子供あるいは自分の資産を供出する」義務が賛成には付く。賛成した人から戦場に出行けばいいので。

そこまでして賛成する人が有権者の2/3を超えたら可決すればいい。

そもそも戦争状態に賛成した議員の一族は、過去(戦前)大抵徴兵逃れしてんだから。それを許さない形で法整備しましょうよ。

賛成した人は自分または子供を自衛官にする義務をつけるのです。

さあ、そうまでして戦争したいか!?

新国立競技場騒動~全てがズレている~

まず、建築費用が膨らんだ理由。
多分「耐震強度」の計算が違った為なんじゃないかと。外国の人がその国の耐震基準で設計したのと、日本で建築する際に見るべき「ゆとり」とが、大きくずれた分が900億なんでしょうよ。
そうすると工期の問題も納得がいく訳で。ジャパン・スタンダードが世界の非常識という事で考えれば納得。

ついで、規格のあり方。
そもそもこの「新国立競技場」は森元首相が言うように「国際規格を満たした陸上競技場に改装して、そこでラグビーW杯をやる」でスタートしている(にしてはステベの立ち回りが遅すぎる)。そこに横から五輪が入ってきた割に、陸上の国際大会に不向きな設定にするからおかしくなる。
例えばスタンド。これば大分ドームのような「可動式客席」で対処可能なのである(その為、スタンド最前列からフィールドまでは2メートルほどの高さが必要)。その上で可動式スタンドの設営で最大8万人になる設計にしていれば問題は無かったのである(W杯サッカーの必要客席が8万なので、陸上の時にそんなに必要ない)。
さらに、横浜国際などの構造を前提にしておけばサブトラックも配置可能だ。

その上で屋根を配置するのは不可能ではない。デザインと耐震性があれば、キール型だろうとなんだろうと、出来ちゃうのである。

ようは、そこがズッポリ抜けた官僚的なお手盛りがこの結果な訳ですよ。

いや、現行案でやってもいいですよ。
この場合、事業の主体者や監督官庁、および現時点での国会議員全員が「国庫から無利子融資」を受けて、相続放棄無効の誓約書に署名捺印DNA残しの上で不足部分かき集めればいいんですよ。
関係ない国民都民にビタ一文拠出させないという条件で(例えば特別国庫私募債とか。随時追加発行出来る基金にしてしまえばいい)

その上で「是が非でも間に合わせる」為に全国から人と機材をかき集めて3000億でも5000億でいいから作っちまえばいいんですよ。

そんな度胸がない官僚とその出先機関が政治家の顔色見ながら作業するから、こんなになっちゃうんだって。

ちなみに、選考委員会の国内メンバーは、借金してでもコンペ賞金の13億を国庫に返納しなさい、という事で。

あと、オリンピック決定から今まで、なんで積算せずにほったらかしで来たのか。マスコミも取り上げるのが遅すぎる。

そういう意味で、なんか全体的にズレてる。
安部さんが責任逃れの為かほざいた「選定は民主党政権時代」というのだって、安藤忠雄氏と同様「その当時のコンペ積算では1300億以内だった」でおわっちゃう話なんで、それは「具体的積算見積もりのを始めた政権与党の問題」な訳で、苦しすぎる。
森さんも責任逃れが酷い。たしかにラグビーW杯を機会に改築検討していたのは事実だけど、五輪が入ってきた時点で潔く辞めれば良かったのである(秩父宮が神宮だから、同じ神宮地区でまとめたかったのは理解出来るけどね)。
さらに今回の見直しで全体の意見で欠けているのは「プレ大会どうすんね」という奴。サッカーW杯におけるコンフェデ杯のように、実際開催する会場で前年にプレ大会実施する筈なんだけど(ちなみに南ア大会の時は周辺整備ほっぽってスタジアムだけ完成させたし、ブラジルW杯ではコンフェデで使用する所だけ間に合わせたけど)。
見直してそこに間に合うのであればいいけれど、なんか本当に読みが甘いというか浮かれポンチというか。

アメフト世界選手権の動画

公式側のYoutubeがこちらなんですが、あまりに作りが悪い。
そもそも韓国対オーストラリアは公式で中継が出来ずにダイジェスト、アメリカ対メキシコは開幕式が入っているのは許すとしても試合が前半でぶった切り。
唯一まともに視聴出来るのがフランス対ブラジルなんだけど、これも音声切れたりボロボロって感じで。https://www.youtube.com/c/BrentBelknapbigtimesportsohio?app=desktop

で、有志の方が上げてくれたアメリカ対メキシコの後半
https://www.youtube.com/watch?v=CcBNFfR7qZ4&app=desktop

こっちはフルバージョンだけど多分ラテン語版
https://www.youtube.com/watch?v=B4fRkZQlfcc&app=desktop

韓国対オーストラリアのフルバージョン(ロシアのサイトが上げた英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=JFyYK6Ekquo&app=desktop

以上、参考までに。