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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
富士通フロンティアーズ |
FF |
14 |
10 |
14 |
7 |
41 |
オービック・シーガルズ |
OS |
7 |
0 |
0 |
0 |
7 |
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1 |
OS |
2:17 |
#43望月 5Yard Run |
#29長尾Kick |
1 |
FF |
7:27 |
#3キャメロン→#25成田 12Yard Pass |
#11西村Kick |
1 |
FF |
10:27 |
#3キャメロン5Yard Run |
#11西村Kick |
2 |
FF |
1:51 |
#3キャメロン→#1強 4yard Pass |
#11西村Kick |
2 |
FF |
5:31 |
#11西村26Yard FG |
|
2 |
OS |
12:00 |
#29長尾 47Yard FG× |
|
3 |
FF |
2:39 |
#40アディヤミ85Yard INT.Ret |
#11西村Kick |
3 |
FF |
7:29 |
#3キャメロン→#1強89Yard Pass |
#11西村Kick |
4 |
FF |
4:46 |
#11西村25yard FG |
|
気になった事2つ。
その1。富士通側のスタンドで、鳴り物が使われています、という指摘がありましたが、こご言う鳴り物は「管楽器」と「金物」だと思われます。
とはいえ小太鼓などがいかに無力で惨めなものかは、この試合のオービック側のノイズを聞けばはっきりしてしまいます。あれ、小道具なしの、ほんとに声と手と足だけでやってますからね。その迫力に負けた太鼓の音の、そのむなしさを感じられないようであれば、そりゃ駄目でしょうよ。
……ちなみに、これは某チームのサッカー風の応援している私設応援団に対する嫌味みたいな側面もあるんですけど。
応援なんて、手前の魂があれば道具なんていらんのですよ。「声出して!」と言ってもチアスティックならすしか出来ない観客がほとんどなら、それははっきり言って応援指導側の程度が低いという事です。そろそろ、そこんところ見直した方がいいんじゃないですか?
その2。この日シーガルズは「観戦者には先着2000名限定でTシャツ配布」という事で、反対側から見てもスカイブルーに染まったスタンドは見事の一言に尽きます。そういう意味では、両サイドのスタンドは、8割方着席だったように思います。
川崎のスタンドは公称片側2000席です。
たとえ7割だったとしても第2試合の観客は芝生席にも人がいた事を考えるとは、4000人弱はいた、実質は3400人くらいいても不思議ではなかったかと思います。
ところが、公式では2268人と出てています。あれ? あれれれれ? 数値と実感が違うぞ?
ところが前の試合で1146人とあります。 こっちは試合開始時にほぼスカスカで、後半開始直後から次の試合の為の観客が入ってきました。
この二つの公式人数を足すと3414人。この値が第2試合の観客と言われたらしっくり来ます(あくまで主観的な話ですが)。
これは今までと入退出の基準が違っているからだと思われます。
今までは「球場敷地内への入出場」が管理対象でしたが、現在は「スタンドでのモギリ」で管理しているようです。その為、ゴミ捨てやキッチンカーでの買い物・喫煙などは「一時退場」扱いとなります。
この「一時退場」と「完全退場」に区別がないので、「第一試合の後残った人」が集計外になっているようです。
なので、多分「第一試合終了直後からの入場者数=2268人」という事では無いかと。
多分「一日ののべ来場者」を取るのか「一日のイニシャル累計来場者」を取るのかの差なんですが。この方法だと「入れ替え制」を導入しないと「試合の盛り上がり」が確認出来ないように思いますけど。
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前半終了間際までは「点差はともかく、喉の奥がヒリヒリ焼き付くような」いい試合だったと思うのだが……
どうしてこうなった!?
と言うと、まあ平たく言うと「ガルズの自滅」なんだろうなあ。
その是非はともかくとして、シーガルズの今年の取り組みであるパスハッピーのクイックオフェンス(チップ・ケリーのシステムに似ているという指摘があって、ああなるほどと思ったのだが)というのは、そうとう練度の高いシステムで、自分たちの呼吸に相手を巻き込む必要がある。その為にはかなりの呼吸の合った関係を構築出来ないとよろしくないのだが、これをする為の選手の土台というのが必要だ。
残念なことに、日本ではその土台にあたるものが薄い(乱暴に言うと、大学から始めるスポーツだから、反射の部分で積み上げが足りない)。それを補うには社会人という世界に類を見ないシステム(というより世界から見たらかなり遅れたアマチュア制度)の中では厳しすぎる。
なので、このシステムの成果はあと2~3年後なんじゃないかな。
以下、自滅ポイントは太字にします。
試合は富士通のリターンから始まる。ちなみに富士通#81中村は前節の負傷の影響で欠場。
この試合に向けて気合いの入っているシーガルズは3プレー目で相手にホールディングさせると、次のプレーでドロッブパックした#3キャメロンがターゲットを探している時に不用意に下げていた手をはたいてファンブルを誘い、富士通陣15Yardでリカバー。
ここでシーガルズは#12畑を先発させる。#21中西のラン、#18木下のジェットスイープで着実に前進すると、仕上げは#43望月の中央突破で先制。
だが、ここから富士通は14プレー(シーガルズ反則1回、富士通反則1回、シーガルズのサック1回を含む)じっくり5分かけてじわりじわりと攻めて同点になる。
その返しのドライブで最初にパスをお手玉して確保出来なかった事が響いてしまい、あっさりパント。
その返しで3プレー目、見事なポケットムーブでラッシュをかわしたキャメロンは#1強にロングパスを通して敵陣21Yardまで前進すると、パス失敗1回挟んで#29ゴードンへのフラットのパス、ゴードンの中央のラン、そして左ロールからパスラッシュに反応して右にスクランブルしたキャメロンが飛び込んでTD。
この段階では素直に言うと「たまたまうまくいっているだけで、いつ潰されても不思議ではない」という恐怖感が漂っていたのは事実。
しかし、ある意味次のドライブで潮目が変わった。
リターンさせない為の高いキックオフで自陣30Yardからの攻撃となったシーガルズ。QBキープで42Yardまで前進するが、次のプレーでかなり強めのラッシュを受けた畑、ワンパンプしてから窮屈な姿勢でパスを木下に投げると、その前に守備選手が入りINT(#45鈴木か?)。
#32後藤のランで楔を打ち込むとキャメロンのスクランブル、ここの所めざましい活躍をしている新人#87水野へのパス(ただしこの日はかなりマークがきつかった)で29Yardまで進む(ここで1Q終了)。
さらきここてでキャメロンがオプションキープし、ゴードンに2回キープさせて、仕上げは強にパスを通して、ここでよもやの21-7。ただ、まだのこへんまでは守備にじわじわと責め立てられている気もするのだが……。
次のキックオフはタッチバック。ここから#32原のランで32Yard、原へのスクリーンで45Yard。しかし次の中西のランと中西へのスイングはロス。ここで畑がスクランブルを見せるのだが、最後にファンブルロスト(しかもここで畑は負傷退場)シーガルズ陣31Yardで富士通が攻撃権を得る。
で、ここで#22宜本にヒッチパスしてらこれを宜本がディープに走る水野へ一発狙い。パスは失敗したがインターフェアで16Yardまで前進する。しかしここから9Yardまでしか進めずFG。
返しのドライブでQBを#6菅原にスイッチしたシーガルズ。望月のランでダウン更新すると、望月のランが出ず、菅原がスクランブルするも出ず、#85萩山にパスして50Yard、ついで#20古谷のランで前進するも#18木下に2回連続パス失敗でパント。
返しの攻撃を3回でパントに追い込み、自陣41Yardから。ここから原へのパスや池井のジェットスイープなどを駆使するのだが、残り30秒を切ったところでレフリーが2回もプレーを止めやがって(富士通ファンとしても、これは気勢をそがれた。みっっっっっともねえぇぇぇぇぇぇっっ、審判全員、廊下で正座してなさいっ!)。しかも2回目なんてスナップしてからだぜ。プレー見せちゃったじゃん(これが潮目ではないし自滅でもないので流す)。
だがここから2プレーは富士通のラッシュがきつくてスクランブル2回に終わる。
しかもFG蹴るに当たって富士通が気勢をそらすタイムアウト2回。だからって、ここでFG外しちゃ駄目でしょう!
さて、完全にスタジアムのムードがかわった潮目は3Q最初のドライブだ。
キックオフで36Yardまで進んだシーガルズ。木下へのパスを軸に6プレーで敵陣20yardまで攻め込んだが、#89森へのパスを守備側がはじき、それをアディヤミがINTしてリターン一発。最後ふりきったもんね。ただ、あそこへのパスじゃないような気がしてならないんだわ。
この返しのドライブ、せっかく敵陣12Yardまで攻め込むも、アンスポーツライクコンダクトで下げられてしまう(この時ホールディングもしている)。残り時間を考えてここでとっておきのスペシャルプレーに出るシーガルズ。木下にパスを通すと後ろに来た萩山にトス、さらに古谷にボールを渡す。が、これは2ヤード届かずギャンブル失敗。(富士通陣11Yard)。
この返しのドライブ、最初のランで「長いのない」と思った訳でもないのだろうが、子左へのパンプアップのあと左のディープに走る強へ一発どかん。ここで勝負あった。
この他にも反則だけでは無くファンブルなんかもあったし、そういう意味ではハイテンポがリズムを崩している場面もある。時と場合によってはハドルで時間をかけたりケイダンスで時間つかったり、当面は「駆け引き」も織り交ぜないと駄目なのでは。
そしてもう一つ気になったのはOLのバランスの悪さである。
春先にフランク・フェルナンデス引退という話があったと記憶している(現在は選手登録していますので、誤報か変更なのかな?)けれど、言われてみればなんとなくOLがこの試合でも漏らしまくっていた。富士通側のDLはメンツがある程度固まっているので、恐らく何らかの理由でOLが弱体化しているりではないだろうか。
そして、もう一つ気になるのが清水謙の後釜である。彼が木下加入後にやっていたインサイドのクロスパターン、あそこを使える選手の育成に苦戦しているように思う。それがRB団をレシーバーに配する傾向に繋がっているのではないだろうか。
結果としてOL弱体化がランプレー率を減らし、楔のプレへーが減り、結果としてパスへの偏重ほ生んでいるのでは無いか。
その上でハンドリングもなんか甘くなっているような気もするし。
ただ、なんとも「立て直しが出来ない訳ではなさそう」という気がする。セカンドステージでの捲土重来を期待したい。
で、富士通側は。いやもうキャメロンの格の違いをまざまざと見せつけられたというか。畑は、キャメロンを参考にするともっと伸びるような気がする。と、いうくらい憎たらしいくらいにステップワークとか見せつけてくれた。あれは最初のファンブルでスイッチ入ったのかも知れない。