2016年5月4日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
アサヒビール・シルバースター SS 0 0 7 10 17
明治安田ペンタオーシャンパイレーツ MP 0 3 0 0 3
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 MP 2:44  #99赤津33YardFG    
2 SS 6:27  #99櫻井43Yard FG×    
3 SS 1:53  #1ミルズ→#83林 43Yard Pass   #99櫻井Kick
3 MP 8:30  #99赤津46Yard FG×    
4 SS 3:24  #1ミルズ→#11戸倉5Yard Pass   #99櫻井Kickl
4 SS 10:01  #99櫻井37Yard FG    

いやー、歴史が変わりそこねた試合だったかも。

もうね、パイレーツ守備が序盤からガンガンにブリッツ入れまくってね。前半のミルズに満足なプレーさせてないのよ。
確かに院単位メンバーもいる、今季初戦、ウイルソン不在という中ではあったけれど、シルバースター攻撃が呼吸を整える暇も与えず変幻自在にブリッツを入れ(あるいはフェイクでゾーンブリッツしたり)、とにかくここまで機能しないシルバースター攻撃を見たのは久しぶり。
パイレーツ守備の弱点であるDB、特に右サイドワイドアウトにマンマークとなった#31霜鳥が後半徹底的に狙われたけれど、逆に言うとそこしかなかったもの(霜鳥と同サイドの#19三浦が頻繁にブリッツに入ったので、特にウィークサイドの時にヘルプ出来る選手がいない。結果3Qのシルバーの得点はこのパターン。霜鳥にはつらい役目だったけれど、前半は実に有効に機能していた) 。

逆にいうとすれば、シルバースターのベンチワークが恐ろしく後手を踏んだ結果で、前半のうちにランで楔を打つとか(出なくても仕込みに使う)、QBを早めにずらしてプレーさせるとか、色々施策が取れなくてはならなかった筈なのに。スポッターががちゃがちゃ言う割に統制して打開策を提示出来なかったのは戴けない。
※この傾向は昨年からも続いていて、ハーフタイム明けでないと修正出来ない。

パイレーツ側は正直守備のスタミナ切れが早かったのとプリッツのパターンを理解して動きに備えたミルズの想像を超えた身のこなしにサックを何度も外されてしまった事が影響したのか、後半ずいぶんと痛いところで重い反則を繰り返してしまったので、4Qの失点はそれさえ無ければ凌げた可能性もある。
攻撃にしても相手の呼吸が整わない時期であったことを差し引いても、果敢に攻めた(1Qは物足りなかったが、徐々に調子が上がっていった。2Q~4Q前半は見事の一言に尽きる)結果なので、インターフェア系の反則が無ければ、あるいはマンマークでレシーバーとクッション取り過ぎずにプレーが出来たら、もしかしたらもしかたと思う。

とはいえ、歴史は変わらなかったのであって、冷や汗が正しいのか「俺らはまだまた本気を出していない」のか、はたまた「充分やれる、改善が必要だが」なのか「もっと作り上げないと」なのかは別として、両チーム思うところはある筈。秋がとっても楽しみである。

2016年5月4日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
LIXILディアーズ LD 3 9 10 14 36
Bullsフットボールクラブ Bu 0 0 0 7 7
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 Bu 3:39  #42畑木27Yard FG×    
1 LD 8:36  #14青木21Yard FG    
2 LD 2:32  #32前川9Yard Run   #14青木Kick×
2 LD 12:00  #14青木32Yard FG    
3 LD 4:14  #14青木21Yard FG    
3 LD 7:17  #9加藤→#85鈴木60Yard Pass   #14青木Kick
4 LD 1:56  #12大和田→#27小川5Yard Pass   #14青木Kick
4 Bu 8:49  #4菊池1Yard Run   #42畑木Kick
4 LD 11:05  #39大野13Yard Run   #14青木Kick

試合前の予想では、もっと点差が付く(60-10くらいかなと)と思って見ていたのだけど、春の初戦であるディアーズと、既に一試合終えて手応えを掴んでいるブルズの差、と言ってもいいのかな、この出来の差は。 

ディアーズ攻撃が思ったほど点に連なっていないのは、序盤のパス攻撃が、見事ブルズの守備範囲にはまってしまっていたから、だと思う。
というのも、ここ数年のディアーズの攻撃はヒッチ等を含むクイックヒットで、パスのレンジがおおよそスクリメージから15ヤード以内。実際の所ブルズの初戦はこの後ろのゾーンを攻められてDBがはがされて大量失点だった訳だから、その手前で、試合感が高い状態で立ち向かったら、いい感じに噛み合うよね。
しかも、プルズの特徴として「最後まで諦めないプレー」があって。地力差がある場合でも、最初のヒットがはずれてもかならずタイミングを遅らせるようなしつこいタックルをするし、見え見えの条件に見え見えのプレーをしたら最小ゲインで止めてしまうだけの集散の良さはこの試合でも発揮出来る訳だ。

また、ディアーズはこの試合、若手に出場機会を与えていたので、シンプルなプレーが多かったのかも知れない。

ブルズは根本的に前節と大きく変わるところはないものの、こなれただけにキレが出ていた。スタミナ切れが残念だったが、まだまだ伸びしろを感じる。また、この試合への準備の徹底ぶりもかなり見て取れた。実力は点差以上の差があったとは思うが、フットボールの密度にはそれほどの差が無く、もう少しチームにフィットした人が集まれば、まだまだ伸びると思う。