2016年10月15日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
オール三菱ライオンズ ML 14 10 3 17 44
東京ガス・クリエイターズ TC 7 10 0 0 17
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 1:18  #33鈴木56Yard Run   #41谷澤Kick
1 ML 6:13  #15谷口11Yard Run   #41谷澤Kick
1 TC 8:26  #8徳島→#88岩越38Yard Pass   #10金親Kick
2 ML 0:04  #41谷澤48Yard FG    
2 TC 4:21  #8徳島23Yard Run   #10金親Kick
2 ML 6:35  #33鈴木37Yard Run   #41谷澤Kick
2 TC 12:00  #10金親21Yard FG    
3 ML 3:00  #41谷澤44Yard FG    
4 ML 0:05  #41谷澤41Yard FG    
4 ML 7:22  #15谷口→#81栗原27Yard Pass   #41谷澤Kick
4 ML 9:35  #33鈴木12Yard Run   #41谷澤Kick

この試合は、よく言えば「ライオンズの粘り勝ち」であり、悪く言えば「終盤に競り負けた東京ガス」という構図なのかもしれない。ある意味ゲインを許しても凌ぎきったという点でライオンズ守備陣の健闘をたたえたい……とはいえ進まれすぎやねん。

最初のリターンはライオンズ。ここで初っぱなにキックのアウトオブバウンスがあって膝かっくんだったが、そこから3フレー目で#33鈴木の中央のランが止められず一気に持って行かれてライオンズ先制。
東京ガスは最初3回のランを#22尾花に託したがパント。これが東京ガス陣までリターンとなってオール三菱が#7佐伯へのパスや#28萩原のランで攻め込むと、最後は谷口のキープで追加点。
#44吉島へのパスを足がかりに、なんといつもはオプションプレーヤーの#8徳島が積極的にパスをからめて#88岩越にパスを決めてTD。

ここからライオンズはランパス配分よく攻めてFGで加点。
だかここから徳島のランと#14室田からのパスでテンポ良く進むと、徳島のキープで追加点をゲット。すぐさま3点差に追いつく。
すぐさまライオンズもパスで責め立てると鈴木へのオプションピッチでTD。あっさり突き放す。
さらのこの返しのドライブで手詰まりになった所での室田のパスがアクセントとなって責め立て、最後にはTDも狙えるかという位置まで来て、惜しくもFG止まり。

後半最初のドライブで、振り返ってみればこれが一番重く仕掛かるケツか担ったプレーなのだが、パントミスが発生する。
弾道が低く、リターナーにダイレクトでキャッチされ、カバーが間に合わないうちに東京ガス陣32Yardまで戻され、そこから攻撃はダウン更新を許さなかったもののFGを許す。
この後東京ガスがパントとなり、その返しのドライブでライオンズがパス主体で攻め込み、それでも最後は東京ガスがしのぎきってFG。
次のドライブも互いにパントとなるが、その次のドライブで自陣深くでのギャンブル失敗が痛かった。さらにここで#81栗原に一発で決められるとは……(最初にランプレーが入るものの、実質このプレーだけだよね)。

この返しのドライブで、尻に火が付いたかのごとく果敢に責め立てる東京ガスだった(パス中心の、それは剣が峰を綱渡りのような勢いで走りきるル瀬戸際のプレー打破会ったが、それでも素晴らしいプレーだった事は間違いない)、最後の詰めが甘く、浅いアウトのパスをDBが狙い澄ましたかのようにパスコースに入りINTどころかそのまま独走。最後に追いつかれたものの東京ガス陣12Yardまで進み、なんとなーく気が抜けた(あるいは時間を残すために敢えてそうしたのかも知れないが)守備を切り裂いて鈴木が追加点。
その後攻めたる東京ガスだが、最後にTDを狙ったパスをDBにINTされて万事休す。

ちなみにこのインターセプト、4thギャンブルだったのではたきおとせばもっと有利な地点からだったとのだが、よくよく考えたら叩く方向にカバーされていたとは言えWRが居たので、下手に叩いてアシストしちゃいけないという心理もあったかもしれない。
結果としてオール三菱は見事に勝利を収めたのであった。

両チームとも決して悪いプレーはしていないので、これはこれで良かったと思う。
それにしても、谷澤をゲットしたライオンズは、実にいいピックアップをした。これで弱点が減った。
確かにトップ6チームくらいとやるには厳しいけれど、FGレンジまで持ち込めば、いい食らいつきになりそうである。

東京ガスは次節シルバースターに勝った場合、アズワンが連勝しなければオール三菱が勝った時点でプレーオフ決定。ちょっと厳しいけれど、まだ道はある。

ライオンズは、今節アズワンが負ければプレーオフ確定。

2016年10月15日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ FF 10 7 3 7 34
エレコム神戸ファイニーズ KE 0 0 0 0 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 2:16  #12平本→#6神山24Yard Pass   #11西村Kick
1 FF 9:54  #11西村43Yard FG    
2 FF 4:36  #29ゴードン2Yard Run   #11i西村Kick
2 FF 5:24  #12平本→#15成田5Yard pass   #11西村Kick
3 FF 8:21  #11西村45Yard FG    
4 FF 9:00  #33高口6Yard Run   #5納所Kick

ぶっちゃけ、予想していた中で一番あっけないパターンの結果に終わったのですが……

富士通はこの試合、前の試合で負傷していたキャメロンや中村を温存(キャメロンはスタイル、中村はスタイルなし) 。その結果、土地有から控え選手の虫干しに近い滋養対になっていくのだけれど、 それでも差書のドライブで#29ゴードンのランでビックゲインが出て、その流れで#6神山がレシーバーの一からパスをキャッチして先制。
返しのドライブではあっさりパントで、返しの富士通のドライブはFG。
次のドライブで#19古川へのパスと#21稲毛のランでダウン更新をしたものの、これまたパント。ただしここで富士通もお付き合いしてパント。
ただここで折角の機会を#3木下が#45鈴木にインターセプトを許しそこからFGに繋げる。

ついで今度は糟谷が#40アディヤミに狙い澄ましたインターセプトを喰らい、5Yardからの攻撃でランプレーの後にパスで追加点。

以下、厳しい言葉で言ってしまうと、「ランの調整を主に深手を負わないようにラン主体でじりじり攻めた富士通」と「パスコースで対応しきれず、投げられない病に陥ったファイニーズ」のだらだらとした試合展開で、最後に富士通が時間流しに行くかと思ったと頃で不意を突いたパスを#18高木が投げた所から#33高口のランでTDを奪って突き放した、という展開だった訳で。

富士通の場合、日本人QBだとコーチがそういう姿勢なのか、絶対にと行っていいくらいLBのインザイドゾーンでは勝負しない。ほぼアウトサイドのレシーバーに勝負させる。だから実はDBがしっかりやれればパスでは攻められない。
それに対してファイニーズはメインターゲットの#84常包#87高尾#81酒本が、前半は殆どリードに突っかけてカバーされた所をスピードラッシュで潰されて終わっている。
後半かの、それもしばらくしてからフックやカンバックなどの引きはがすプレーを入れたが、富士通#21今井の見事なカバーにぐうの音も出なかった(取れるんだけど、すぐタックルされるのでランアフターキャッチに行けない)。
で、それでおしまいという、もうなんとも後半はグタグダな試合でした。

グダグダが悪というより、こういう機会だからこそチャレンジするプレー、とかそういうのが無かったのがイラッとするだけです。是非の問題ではなく嗜好の問題。

さて、これで富士通の3位以内とファイニーズの4位以下(ただし、最終戦でオービックが勝ち、シルバースターとLIXILが連敗した場合のみ)が確定と同時に、8位以内(最悪の場合-飲料とライズが連勝で、かつIBMが連敗した場合-でも、シーズンストレングスでIBMを上回る)が確定した。

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