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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
富士通フロンティアーズ |
FF |
3 |
16 |
3 |
6 |
28 |
IBM Big Blue |
IB |
0 |
16 |
10 |
0 |
25 |
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1 |
IB |
5:40 |
#11佐藤44Yard FG× |
|
1 |
FF |
9:00 |
#11西村Yard FG |
|
2 |
FF |
0:49 |
#9宜本54Yard Punt.Ret |
#11西村Kick |
2 |
IB |
8:11 |
#3クラフト→#40スタント10Yard Pass |
#11佐藤KIck |
2 |
FF |
10:06 |
#3キャメロン→#81中村26Yard Pass |
=== |
2 |
IB |
10:06 |
#20矢部TFP Kick Block Ret. |
|
2 |
IB |
11:26 |
#3クラフト→#81栗原35Yard Pass |
#11佐藤Kick |
2 |
FF |
12:00 |
#11西村36Yard FG |
|
3 |
IB |
2:09 |
#8小田倉36Yard FG |
|
3 |
FF |
4:52 |
#11西村19YardFG |
|
3 |
IB |
9:00 |
#21高木→#40スタント1Yard Pass |
#8小田倉Kick |
4 |
IB |
0:40 |
#8小田倉36Yard FG× |
|
4 |
FF |
4:10 |
#11西村40Yard FG |
|
4 |
FF |
12:00 |
#11西村45Yard FG |
|
まーぶっちゃけ、IBMの最後のドライブの2ndダウンが直接の分岐点だったわな。ただ、それ以前にも伏線と呼ぶべき色々があったりしたんだが……
コイントスに勝ったIBMが後半のチョイス、富士通リターンで試合が始まる。富士通は試合を通して#3キャメロンがQB。
最初のトライブの最初のプレーから#34ジェームズのプレッシャーがかかってロスしりしてパントに。
自陣32YardからのIBMの攻撃。QBは1試合通して#3クラフト 。こちらは#81栗原へのパスで一気に敵陣に入るもイリーガルモーションやらフォルススタートで一度下がるものの、#21高木を上手く使って罰退分をチャラにして、#18上廣へのパスで12Yardまで前進。しかしここでパスラッシュに「腰から下へのブロック」で下げられ、更にサックを受けてロス。
IBMに#34ジェームスがいるなら、富士通には#16ニクソンがいる!
下げられた事でFG狙いも、見事にブロックして(個人的にはここは経験と安定の#8小田倉だと思ったんだが、今後の成長と売り出し中の勢いで佐藤にしたのだろうが)無得点。
替えの富士通の攻撃は#29ゴードンのランを軸に敵陣に侵入し、FGで先制する。
ただ、結構ドロップ多かったような……(#2ライキーム#31藤井#34ジェームス#98森田のローテーションでのラッシュでプレッシャーを感じたのかな? 少しキャメロンが速い+崩れて投げてた気がする)。
この後互いにパントを蹴って2Q入りたて、IBMのパントを#9宜本がカバーも良く一気に走り抜けて追加点のTD。
……ここでいい感じに来たかなと思ったら、逆に混迷の始まりだったんだよねえ。
返しのドライブからIBMはディレーで下がるなど自陣37Yardでパント。
この返しのドライブで、ラン2回脳とパス2回で敵陣に入る、しかし5:21らパスラッシュに追いかけ回されたキャメロンが無理投げした所をインターセプトされ、IBM自陣23Yardからの攻撃。ここどクラフトが持ち前のマシンガンパス、きちんと投げ分けられて的が絞れないはクイックタイミングでゾーンの切れ目を狙うはで、対処が出来ないうちにあれよあれよとスタントンへのパスでTD。
その返しの富士通のドライブは自陣31Yardからで、ゴードンのランから入り、パス失敗を挟むがQBドローとクラークへのパスで一気に敵陣29Yard。ここでIBMがタイムアウトを入れるも#1強へのバブルスクリーンで刻み、ゴードンへのヒッチスクリーンはドロッブするも、中村へのパスを決めてTD。
しかしこのTFPをジェームズがブロック。それもキッカーの後ろにまっすぐ転がり、ラッシュしていた#20矢部(試合中は梶川だと勘違いしてました。申し訳ない)が拾い上げて無人の府イールドを駆け抜ける。(公式記録上スクリメージラインを超えないFGブロックはファンブルと一緒で、結果的にSaftyとなる)。これがじたいをややこしくする。
IBMはキックオフリターンでホールディングがあり自陣23Yardからの攻撃となるが、スタントンと上廣への筈で一気に敵陣42Yardまで進むと#10末吉のランで35Yard。残り時間を考えると刻んでくるかなと予想した所、その裏を突いて一発#81栗原へロングパスでTD。TFPはベテラン#8小田倉が蹴って同点に。
※富士通はこの守備の流れで#40アディヤミを負傷退場で失っている。ちなみに試合終了時には普通に立って歩いていたので、骨折や腱の断絶と言った怪我ではなさそうではある。
だがしかし残り僅かな時間でも富士通は攻撃をする。ゴードンのランでダウンを更新すると、中村へのパスで50Yardまで攻め、次のプレーでスクランブルプレーから#17秋山にパスを決めて19Yard。タイムアウトの取り合いになった物の前半ラストで西村がFGを決めてからくもリードを奪う。
ぶっちゃけねえ。リードされると追いつけないという伝統がある富士通だから、かなり肝が冷えたのですよ。ってか、ずっと剣が峰でY字バランスしているようないやーーーーんな感じ。
だってまだジェームズもライキームも元気だし、相対的に富士通ラインは頑張ってはいるけど割られてるし、アディヤミがいなくなるとCBはクッション取り過ぎる傾向あるし、攻撃だってRBのチョイスが#29ゴードンと#33高口で多様性に欠けるし。
かなりやっっっっっばぁぁぁぁぁな感じプンプン。
後半最初のリターンはIBM。いい感じにリターンして自陣48Yardから。末吉へのスクリーンと末吉のダイブ、その裏プレーからクラフトのスクランブル、さらには高木のランと、日を吹き始めIBMの怒濤の攻撃。パスカバーにLBを下げがちとなりスクランブルゾーンは明けてしまう富士通は21Yardまで2回ダウン更新で攻め込まれる。スタントンにパスを通されて14Yarsまでとなるが、ここで奥がなくなった事でDBが気を吐いて栗原へのTD狙いのパスを2回連続パスカット、さらにフォルススタートを誘って罰退させ、FGに止める。
この返しのキックオフをプーチキック(前節同様、IBMは1回を除きリターナーの前で獲らせてビックリターンを避けるキックを選んだ)で自陣40Yardかせらの小浮記となった富士通は、最初のパスを失敗するがキャメロンのキープ、その裏プレーで中村へのパス(いやここIBMフリーにしちゃ駄目でしょ)で23Yard。さらにゴードンの中央ランで3Yard。だかここからIBMのふんばる。最初のゴードンのランは1Yardで止め、中村へのパスはタイミングが合わず、高口のランはファンブル(リカバーは富士通)。
結果FGとなり再度リードを奪う富士通。
だが次のキックオフで富士通がメンツが揃わないのと伝達がうまく行かずタイムアウトを1回使ってしまう(ただし、この場合次のキックと同じ事をするのだったらディレーでも良かった)。これが最終盤に大きく響く。
結局キックオフはプーチキックでIBMは自陣41Yardからの攻撃に。短いパスの後高木の先手48Yardまで進むとクラフトのスクランブルで敵陣47Yardまで(確かここでニクソンが負傷退場している)進んでダウン更新とするが、次のプレーでオフサイド。だがまたしてもクラフトのキープランで38Yardまで進むと、末吉へのスイングで33Yard、井江葭のドローと上廣へのパスで14Yard。ここから栗原とスタントンへのパスで1ヤード。
3rdダウンとなって高木が右スイープ、と思ったら充分相手を引きつけて、LBの裏でフリーになっていたスタントンにパスを決める。
えええええええええーーーーーーーーーーっ、ここで、ここでそれですかあああああああああ!なのである。
返しの富士通の攻撃はあっさりパント。自陣16Yardからの攻撃となったIBMはいきなりスタントンへのパスで自陣46Yardまで前進すると、スタントンへのパスで敵陣に侵入し上廣と#16梶川へのパスとで33Yard、末吉のダイブで25Yardになるが、ここから攻撃が出ず(ここで4Q)、FG止まりなるがこれが失敗。
この時点で4点差。微妙な点差だが、他力ではあるが富士通には勝機が見える。
その最初の勝機のために、自陣20Yardからの攻撃、パス失敗の後ゴードンのラン、そして禁断のQBドローで敵陣44Yardに侵入。パスを1かいミスするが#9宜本へのパスを決めて23Yard。ここからQBキープした後サックで下がり、パス失敗もあったもののFGで1点差。
自陣20Yardからの攻撃となったIBMは末吉のパスキャッチとランで43Yardまで進む。とにかくいい感じで裏を取られる富士通だがスタントンのパスでダウン更新後梶川へのパスの次にクラフトがQBドローで36Yardまで進んだときになんとファンブルロスト。こり時点で4Q6:05。
ここで時間を使い切りたい富士通は多額値のラン2回で46Yard、しかしDLが割って入って向け投げを誘われ、パスがスクリメージを超えなかった為にインテンショナル・愚ラウンディングを獲られてしまう。(ただし、確かこの辺でジェームズが足を吊った。暫くして戻った)自陣30YardからのパントでIBM自陣33Yardからの攻撃となる。残り3:35。とにかく富士通は早く止めなくてはならない。ここで満を持してジェームズが復帰
だが高木のラン2回と末吉へのパスで自陣47Yard。ここで残り2:16。
最初のプレー、栖吉のダイブ。即座に富士通タイムアウト。このまま行けば3rdダウンで40秒めい一杯使われて1分ない状態での攻撃になる富士通。
だが、ここで、何を思ったのかクラフトがパスを選択。しかもプレーが崩れてパスを捨て時計を止めてしまう。残り1分36秒。
僥倖! まさに僥倖!
さらにわざわさせタイムアウト入れてプレー確認して、クラフトがあっさら走ってロス。すかさずタイムアウトを入れる富士通。残り1:29。
しかもパントが:蹴り出されて1:22。自陣22Yardから。
最初のプレーが#22岩松へのスラントで31Yard。残り1:16。
続いてキャメロンのスクランブルでダウン更新39Yard、残り53秒。
岩松へのパスで41Yard。残り40秒。
だかここでゴードンへのパスが失敗し、時間を思い切り消化して18秒。
この時、IBMはプリベント守備にしたのだが、どう見ても両コーナーが深い。12~15ヤード付近でうろうろしているのだ。
来たな、と思った。
ここで左アウトの#1強へのアウトフックが決まれ敵陣46yard。ダウン更新。外に出て時計が止まる。残り14秒。
それでも深いIBMのCB。今度はその手前を狙われて中村へのアウトが決まり36Yard、残り9秒。
確かにここから狙ってもいい。53Yardが狙えないわけではない。だが確実性が欲しい。
同じ事を考えたのかIBMがここで最後のタイムアウト。
だが、今度は10ヤード行かないでフックした中村が、27Yardで外に出る。残り5秒。
ここで満を持して#11西村登場。ライキームは怖いが、足が吊って跳躍できないジェームズは、あのトラポンブロック以降は跳躍タイミングとキックのタイミングがずれではたきにいけていない。大丈夫、絶対。
結果として富士通は客点勝利を収めた。
IBMの問題は、あのパスに行った判断だった。あれが無ければ勝てたのではないかと思う。プリベント守備はしょうがない。あれはどうしてもそうせざるを得ない。だが、もう1~2歩前に構える勇気が欲しかったかな・
あと、ジェームスに頼りすぎた。過去、ジェームズがヘタって責めきれない場面というのは幾つかあった。だから彼を試合中盤で少し休ませるローテーションが出来なかったのも判断ミスかも知れない。
ちなみに富士通は常時アディヤミとのニクソンはローテーションしているので、勝負所で(奥がなくなったあたりのバスカバーでしのげた所とか、4Qになってジェームズが復帰するまで、なんとか耐え凌げた)アタックできたのではないかと思う。
ただ、大事なのは、そんな小さな差で勝ったのだ。素晴らしき相手に、賞賛の拍手を送りたい。
そして、いままで3Qでリードを許すと勝てない富士通が、よく、よく勝った! 素晴らしかった! 最高だった!
ただ、公式観客、もう6~700人以上多かったと思うんだよね。無料観客多かったんだろうか?