色々問題のある試合で……
パナソニックはランが効果的かと言えば、序盤で#5ジャモーがファンブルロストしてから出番に制限があったり破壊力が無かったり。却って#42立川の存在感が強かったくらいである。ロウレンスのパスが的確に決まる物のプレッシャーにあって苦しんでいたようにも見えるしギリギリでダウン更新出来なかったり。また、ロングゲインがサイドライン踏んでいたとか反則だとか。今ひとつシャキッとしない。後半は相手が押し込まれた所からの攻撃でパントになって、いい位置から攻撃すれど点は取れず、押し込めて押し込めて逃げ切った感がある。
シーガルズはねえ……ロックレイの悪い所全開。ハフがいないとこうなっちゃうのかと言うのが、強力すぎる守備の前で悪い方に転がりすぎ。しかもターゲティングのヒットで下がってから経験不足の小林が奮闘したけど、これは厳しいと言わざるを得ない。
さて2週後、怪我人が何処まで戻ってくるか……

なんとなーーーーーーーーーーーーーーく、しまりのない試合になってしまった。
天然芝でのキックの精度は考えなきゃ行かんけど。
出だしで多分ファイニーズはスカウティングと違う事をしてきて、対処する間もなくドライブを許してしまった上にオンサイドまで決められてしまった富士通。
だけどその後しっかり対応してほぼ完璧にファイニーズ側の攻撃を封じ込めた(スタッツの距離は出だしの2ドライブと最後のドライブに集中していると言っていい)。
ところが……攻撃がねえ。ニクソンとグランド頼みになっている。その結果「組み立て」という印象がないまま時間を使って攻め込んで、という感じになってしまっている。このままだと緊急時に打開できない可能性が出てきてしまうと思うのは私だけ？
ところで途中グラントに投げられたパスがインターセプトされた時、グラントが担架で出されたが、結構ヤバ目な怪我な気がするんだよね。

 基本構造としては「決して強くないOL対かなり強烈な守備フロント7」の対決だった訳だけれど、どこで差が出たのか。
実は「もともと全面的に押し込まれがちな東京ガスOLと、比較的ポケットにとどまりがちなQB」対「DLで圧が強いライズ守備」と、「両タックルがスピード負けするライズOL」対「#20レーガンの圧倒的スピード」の対決だった訳で、解決策として「一度レーガンを外に送り出してからインサイドのランでじわじわ責める」+「レーガンが届かないくらい素早いタイミングの短くてもいいパス」で攻撃を組立てたライズが、じわじわと東京ガス守備のスタミナを削ったのに対して、ランが楔にならないからラッシュ入るとあっさりサックされてしまう東京ガス、という構図で2Q以降展開が固定されてしまった。
まあルーキーWR#26林が欠場していたというのも響いているんだろうけど、東京ガスはこれからOLの徹底的な再構築が必要なんじゃないかな。
ライズは1Qのリズムの悪さを早い段階で修正できたから勝負に勝てたという感じで、次節のIBM戦が大一番になる訳だ。

今日の試合の命運を分けたのは、2Q終わり。
富士フイルムがFGを決めて直後のリターンをサンズ陣35Yardで押さえた所である。
残り３５秒弱。普通ならランプレーで時間流してハーフタイムに入る所、なのだ。富士フイルムも観客もそう思った。
所がここでサンズ西山が大きく右にロークアウトしてロングパス。結果不意を突かれて岩永へのロングパスを許してしまって、その後パス守備が奮戦した物のFG決められた、あのシリーズである。

というのも、前半は確実に富士フイルムのゲームプラン通りに進んでいた。10対9で前半を乗り切れば、相手攻撃の要のブランドン・ベリーのランプレーも機能させず、パスのエースターゲットであるドニー・キングも機能していなかった中で、もし後半得点されても焦ること無く攻められた、筈だったのである。
ところがこれが、後半守備が見事に富士フイルムのランを止め始めたことで、FGでは届かないという重圧がのしかかってくるようになった。
前半の富士フイルムはランによって守備を前掛かりにする事でパスを決めやすくしてきたのだけれど、後半は「ランを出すために最初にパス」あるいは「第1ダウンでランが出ないから第2ダウンでパス」のパターンが多くなり、それに対してプレッシャーがかかりパス失敗やロスタックルに追い込まれる場面が目立ってしまった。

とは言え、チームが万全で無かったのも事実で、特に廣澤が1プレーしか出られなかったのは痛い。
来季に向けて層の厚みを持たせて欲しいなあと思う。

で、残り３節の予想。

正直に言えばオービックは「ハフが戻るかどうか」で話が変わる。多分次節間に合っても無理させない気がする。そうなるとラスト２節に併せて持ってくるだろうと。富士通は今の攻撃でパナ・オービックに勝てるとは思えない。
ただしオービックパスカバーについては塚田引退の穴が埋まっているとは思えないので、そこを突けるかどうか。
東京ガスはパスハッピーなチームに守備の弱みがある為、恐らくIBMには歯が立たないと。逆にOLが安定していないチームには強みがあるのでライズに勝てるのでは。
逆に守備はそこそこ安定している(富士通戦を除いて失点が24・24・14と相手の好不調はともかくとしても、しっかり守れている)ライズは、東京ガスに勝ったら一気に視界が広がりそう。その場合最終節オール三菱戦が鍵になるやも知れない。
IBMは残り３試合全勝するとプレーオフに手が届く(その場合勝星で東京ガスOrノジマ相模原に並ばれる可能性はあるが、勝点１差で上回る為)。チームが精神的に・怪我人等からも立ち直れるかがキモとなるけど、どうだろうねえ。
ちなみにオール三菱が３勝すると、エレコム神戸が３勝しない限り直接対決の成績で４位になれるというのも興味深いところだったりする－試合感戻らないだろうから厳しいと思うけど。

試合結果から見て「あれ、こんなにシーガルズ進んでいた？」「あれ、もうちょっと東京ガスのランって出てなかった?」という感想がある。
いや確かに実際押し込まれてからのロングドライブが双方にあったのは確かなんだけど。

一つにはロックレイのパス成功率。５割ちょい越えなのね。これ、多分に「#85ハフ不在」が響いていると思うの。
というか、大半のプレーで必ずワンパンプ入れる(その時ポケット内で身体を動かさず、腕だけピクッと動かす)とか、途中プレッシャーを感じてスクランブルしたりとか、素早いタイミングでのパスプレーが皆無なのよ。だから何というか、身体能力でなんとかしたと言うか。
だから攻撃も、東京ガスのパス守備が機能していた事も踏まえて2Qから地上戦主体に切り替えた訳で。
以前からロックレイはレシーバーが身体１つ近く相手から離れていないと投げない癖があって、それをハフとの呼吸で解消していたのだけれど、これは結構きつい事になりそうな気がする。

翻って東京ガス。攻撃陣は当初に比べてかなり熟れてきた。ただし、ランが出ないので(前進はするが、ロスも多い)パスの比重が高まってしまう。そこが苦しい所なんだろうなと言う感じで。
ただ、守備はこの所見ている範囲では穴はあれど堅実に守っているので、「多少ランがしっかり出せるパスハッピー攻撃」に噛み合わなければ、プレーオフも見えてくると思うのだ。あとはスタミナ問題だけかな。

IBM、惨敗。それしか言いようがない。
どこが悪いって、まず恐らく反射神経などの内面的な部分で「フットボールで戦う」状態でスタートしていない。暖まってないというよりも「錆び付いている」という感じ。
守備側に関して言うと、まずニクソンにちゃんとタックルできてない。まだそれだけならいいが、単調な縦縦なパス攻撃に対して序盤にアジャスト出来てない(いつもの通り、４人のレシーバーが縦にスピードで抜けて外に開くか縦に抜けるか。特段コンビネーションしている様子もないので守りやすいはずなのに、競り合いで負けている)。
結果として攻撃がアジャストするまでに得点を取られて攻撃の焦りを引き出してしまう。
攻撃は本来もっとランプレーを挟みたかったのだろうが、それでは追いつけないのでパス狙い偏重になる。
結果的に守備の集中が切れるのが早い。ぶっちゃけ高津佐は１６０ヤード投げるタイプじゃない(刻むタイプ)なのにランアフターは許すし、目も当てられない4Qだった。
これ、多分選手層の更新期に入ったところでエース級のWR近江とK/P佐藤がいないという理屈をつけるだろうが、それと同じくらいコロナ禍による練習制限が選手の心を折っていたのではないか。
さらにモチベーターがチームにいない事も影響しているのではないか。

ついでに気になったのがQB政本のロングパス。円盤投げフォーム(肩と平行か低い位置から、身体をひねった遠心力で投げている)なのよ。これ、肘とか肩をやった選手にありがちなんだけど、もしかして怪我治ってないとかそういう事なのかな。

富士通側は特になし。

1. 対ディアーズ○／対アサヒビール○
   勝星１８でトップ通過で昇格
2. 対ディアーズ○／対アサヒビール●
   アサヒビールが6勝：最大３チームが5勝で並ぶが、合計4チーム内に入るので昇格
   アサヒビールが5勝：最大４チームが5勝で並ぶ為、昇格。
3. 対ディアーズ●／対アサヒビール○
   最大5チームが5勝で並ぶが、組み合わせ上S/Sで4位位内に入ることが決まっているので昇格
4. 対ディアーズ●／対アサヒビール●
   アサヒビールが5勝以上、ディアーズ５勝、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁５勝の場合Aria残留
   アサヒビールが5勝以上、ディアーズ５勝、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁４勝の場合昇格
   アサヒビールが5勝以上、ディアーズ５勝、電通４勝　福岡４勝、警視庁４勝の場合昇格
   以下、４勝で同率のチームが複数居る場合は昇格
   

1. 対名古屋○／対アサヒ飲料○
   勝星１８でトップ通過で昇格
2. 対名古屋○／対アサヒ飲料●
   アサヒ飲料が6勝：最大３チームが5勝で並ぶが、合計4チーム内に入るので昇格
   アサヒ飲料が5勝：最大４チームが5勝で並ぶ為、昇格。
3. 対名古屋●／対アサヒ飲料○
   最大5チームが5勝で並ぶが、組み合わせ上S/Sで4位位内に入ることが決まっているので昇格
4. 対名古屋●／対アサヒ飲料●
   アサヒ飲料が5勝以上、ディアーズ５勝、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁５勝の場合Aria残留
   アサヒ飲料が5勝以上、ディアーズ４勝、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁５勝の場合昇格
   アサヒ飲料が5勝以上、ディアーズ５勝、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁４勝の場合昇格
   アサヒ飲料が5勝以上、ディアーズ５勝、電通４勝　福岡４勝、警視庁４勝の場合昇格
   以下、４勝で同率のチームが複数居る場合は昇格
   

1. 対アサヒ飲料○／対富士フイルム○
   最大5チームが5勝で並ぶが、組み合わせ上S/Sで4位位内に入ることが決まっているので昇格
2. 対アサヒ飲料○／対富士フイルム●
   他に５勝以上のチームが４チーム以上いた場合、Aria残留
   ５勝以上が以下の場合
   　※この時点でアサヒ飲料６勝はない。
   　アサヒ飲料５勝、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁５勝の場合Aria残留
   　アサヒビール・アサヒ飲料５勝以上、警視庁５勝の場合昇格
   　アサヒビール・アサヒ飲料５勝以上、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)の場合昇格
   　アサヒビール・アサヒ飲料５勝以上の場合昇格
   　アサヒビール５勝以上、警視庁５勝で電通・福岡・アサヒ飲料４勝の場合昇格　
   　アサヒビール５勝以上、電通・福岡・アサヒ飲料・警視庁４勝の場合昇格
   　アサヒビール５勝以上、電通・福岡・アサヒ飲料・警視庁・富士フイルム４勝の場合昇格
3. 対アサヒ飲料●／対富士フイルム○　
   　アサヒ飲料５勝以上、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)、警視庁５勝の場合Aria残留
   　アサヒビール・アサヒ飲料５勝以上、警視庁５勝の場合昇格
   　アサヒビール・アサヒ飲料５勝以上、電通Or福岡５勝(最終節で直接対決)の場合昇格
   　アサヒビール・アサヒ飲料５勝以上の場合昇格
   　アサヒビール５勝以上、警視庁５勝で電通・福岡・アサヒ飲料４勝の場合昇格　
   　アサヒビール５勝以上、電通・福岡・アサヒ飲料・警視庁４勝の場合昇格
   　※この時点で富士フイルム４勝の可能性無し
4. 対名古屋●／対アサヒ飲料
   　３勝止まりなのでAria残留
   

1. 対富士フイルム○／対電通○
   ※結果５勝。また電通最大４勝
   　S/Sの都合で昇格
2. 対富士フイルム●／対電通○
   ※結果４勝
   　５勝以上が４チーム以上いた場合Aria残留
   　５勝以上が３チームいて、富士フイルムOrディアーズを含めて４勝が２チーム以上いた場合Aria残留
   　５勝以上が２チームいて、富士フイルムOrディアーズを含めて４勝が３チーム以上いた場合Aria残留
   　アサヒ飲料５勝以上で、富士フイルムを含めて４勝４チーム以上いた場合Aria残留
   　その他の場合昇格
3. 対富士フイルム○／対電通●
   ※結果４勝かつ富士フイルム３勝　
   　５勝以上が４チーム以上いた場合Aria残留
   　５勝以上が３チームいて、ディアーズを含めて４勝が２チーム以上いた場合Aria残留
   　５勝以上が２チームいて、ディアーズを含めて４勝が３チーム以上いた場合Aria残留
   　その他の場合昇格
4. 対富士フイルム●／対電通●
   　３勝止まりなのでAria残留
   

1. 対パイレーツ○／対イコールワン福岡○
   ※結果５勝。またイコールワン最大４勝
   S/Sの都合で昇格
2. 対パイレーツ●／対イコールワン福岡○
   ※結果４勝
   　５勝以上が４チーム以上いた場合Aria残留
   　５勝以上が３チームいて、富士フイルムOrディアーズを含めて４勝が２チーム以上いた場合Aria残留
   　５勝以上が２チームいて、富士フイルムOrディアーズを含めて４勝が３チーム以上いた場合Aria残留
   　アサヒ飲料５勝以上で、富士フイルムorディアーズを含めて４勝４チーム以上いた場合Aria残留
   　その他の場合昇格
3. 対パイレーツ○／対イコールワン福岡●
   ※結果４勝　
   　アサヒ飲料５勝以上で他に５勝のチームが２チーム以上の場合Aria残留
   　アサヒ飲料５勝以上でイコールワン福岡５勝かつ
   　　アサヒビール・ディアーズ・警視庁４勝の場合Aria残留
   　　アサヒビール４勝、ディアーズ３勝の場合昇格
   　アサヒ飲料５勝以上かつ
   　　他に４勝以上が３チームあった場合Aria残留
   　　アサヒビール・イコールワン福岡４勝、警視庁４勝以下、他が３勝の場合昇格
4. 対パイレーツ●／対イコールワン福岡●
   　３勝止まりなのでAria残留
   

1. 対富士フイルム○／対パイレーツ○／対イコールワン福岡○
   ※結果５勝
   ５勝以上のチームが他に４チームいた場合Aria残留
   それ以外の場合昇格
   
2. それ以外
   S/Sと対戦カードの都合で４勝以下ではAria残留
   

1. 対警視庁○／対イコールワン福岡○／対ディアーズ○
   ※結果４勝
   アサヒ飲料・アサヒビール５勝以上、電通５勝、イコールワン福岡４勝の場合Aria残留
   アサヒビール６勝、電通５勝、イコールワン福岡・アサヒ飲料・ディアーズ４勝の場合Aria残留
   アサヒビール・電通５勝、アサヒ飲料・ディアーズ４勝の場合昇格
   アサヒ飲料・電通５勝、アサヒビール・ディアーズ４勝の場合昇格
   アサヒ飲料・アサヒビール５勝、イコールワン福岡・ディアーズ４勝の場合昇格
   アサヒ飲料５勝、電通・イコールワン福岡・アサヒビール・ディアーズ４勝の場合Aria残留
   アサヒ飲料５勝、アサヒビール・電通・ディアーズ４勝の場合昇格
   アサヒ飲料５勝、アサヒビール・イコールワン福岡・ディアーズ４勝の場合昇格
2. それ以外
   ３勝止まりなのでAria残留