2022年6月19日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 17  24 
 IBM BigBlue IB  0 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 3:43  #4グラント17Yard Run   #5納所Kick
1 IB 8:14  #19丸山53Yard FG×   
2 IB 1:39  #7馬島→#84近江10Yard Pass   #19丸山Kick
2 FF 6:04  #21三宅53Yard Run   #25大塚Kick
2 FF 9:55  #85松井40Yard Punt Brock Ret.   #5納所Kick
2 FF 12:00  #25大塚40Yard FG    
3 FF 11:09  #5納所33Yard FG×    
4 FF 5:05  #25大塚3.4Yard FG×    
  富士通 IBM
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(10-8-2) 10(3-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-165-2 24-43-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 29-19-2-180-0 34-13-1-129-1
Total(ATT-Yard) 62-345 58-172
反則(Att-Yard) 5-35 7-62
Punt(Att-Yard) 4-142 9-380
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-95 4-1-0-2
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-24-0 3-0-32-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 2-1
攻撃時間 26分33秒 21分27秒

……途中から両チーム若手経験モードになった結果、実に2Q三宅のロングランTD以降攻撃がほぼ動いていないという、しょっぱい試合になってしまった。
これはどこに原因があったかというと、両チーム控えのOLユニット(スターターがいない状態)になったときに相手守備にいいようにやられてしまうのだ。よってQBに無理が行ってしまうのでパスが通らなくなる。
また、そういう環境下でプレーをすることの意義を考えてパス多めにコールするので、非常に淡白に見えてしまったというか。
特にIBMは意図的にパスを多く投げていたらその気配が強く感じられた。
まあ春だからこんなものでしょう。

2022年6月18日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE 12  19 
 品川CCブルザイズ SB 10  10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 SB 0:17  #3南竹→#18天田32Yarf Pass   #96住谷Kick
2 SB 9:34  #96住谷28Yard FG    
3 KE 10:21  #21富澤8Yard Run   #3宮原Kick
4 KE 0:15  #19齋藤→#15恒吉35Yard Pass   #3宮原Kick
4 KE 2:20  Safty(スナップが乱れエンドゾーン内でデッド) 
4 KE 10:59  #3宮原35Yard FG    
  警視庁 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 8(6-2-0) 13(4-9-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 34-88-1 29-45-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 9-2-2-52-1 27-11-1-193-1
Total(ATT-Yard) 43-140 56-238
反則(Att-Yard) 4-20 5-23
Punt(Att-Yard) 6-253 4-130
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-3-0 5-3-16
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-96-0 4-0-51-0
Fumble(Att-Lost) 1-0 1-0
攻撃時間 25分40秒 22分20秒

凄く冷たいことを言ってしまえば、両チーム調整中の若手が試合を作りきれずにグダグダな試合をやっていたという感じ。

まず警視庁は控えQBとしてWR登録の#15恒吉が先発。これがねえ……急増QB感溢れてましてね。
パスフォームが「円盤投げの低い位置からリリースする」のと同じで、つまり腰の回転と腕の遠心力で投げるもんだからコントロールもクイックリリースも出来ない。頑張っているんだけどそれで勝てる試合では無い。
また攻撃ラインも相手に圧倒されてプレッシャーかかりまくり。前半は警視庁攻撃に見るべき所が全くなかった。
さらにはリリーフした#19齋藤にしても、スクランブルするときに右側に動きたがるのだが、どう考えても右側が押し込まれているのにそっちへ動いて自滅する事ったら。

じゃあブルザイズはというと、こちらタンデムしたQBの#3南竹と#15高橋は出来が良かったものの、2Qから警視庁守備の圧にOLが崩される事が多く(それでも警視庁守備は走られているが、要所でロスタックル・サックが出始める)、次第に攻撃が出なくなる。
後半になるとハーフタイムアジャストを見事に果たした警視庁守備がスナップミスをさそうは、ブルザイズがリターン時に落球するは(自陣3Yardからの窮地になる。結果としてはパントになる)、どんどんと試合が淡白になっていく。

じゃあ何故警視庁が勝つ事が出来たのか、あるいは突き放されずに済んだのか、というとこれは両チームのパントキックとキックリターンチームの差である。
というか、警視庁は最初のバント以外は全て敵陣31ヤードの内側。失点はどちらもインターセプトで警視庁陣から始まったものだけである。
ところがブルザイズは4Thダウンギャンブル2回失敗とか、1回を除いて警視庁陣30ヤードの外側(というか後半2回目以降は全てブルザイズ陣スタート)とか、とにかくペースを相手に渡しまくったという印象しか無い。
なんとも「他チームに比べて不足した練習を、経験値で補いながら呼吸を合わせて後半にアジャスとする」という風に見えるのだが(というか守備側に攻守兼任が何人かいたので、選手数が揃ってなかった可能性すらある)、そういう戦い方で勝てるというのが警視庁の魅力なのだろう。

ただなあ……やっぱりX1Superのレベルでは無いんだよねえ。

2022年6月12日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 東京ガス・クリエイターズ  TC 10  13  37 
 オール三菱ライオンズ  ML  7  14 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TC 5:39  #17高橋48Yard FG    
1 TC 9:36  #16中井→#26林46Yard Pass   #17高橋Kick
2 TC 6:07  #18若林57Yard Run   #37小川kick
2 ML 11:05  #4江守→#19吉田21Yard Pass   #8木村Kick
3 TC 9:12  #16中井→#2加藤25Yard Pass   #37小川Kick
4 TC 2:51  #17高橋49Yard FG×    
4 ML 10:07  #35大丸1Yard Run   #37小川Kick×
4 TC 10:52  #4江守→#19吉田61Yard Pass   #8木村Kick
4 ML 11:35  #18若林→#82伊津野20Yard Pass   #17高橋Kick
  東京ガス オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 15(6-8-1) 13(3-9-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 28-152-2 28-32-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 31-13-0-183-3 29-16-4-217-2
Total(ATT-Yard) 59-335 57-249
反則(Att-Yard) 3-33 6-30
Punt(Att-Yard) 4-155 5-157
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-3 2-0-(-4)
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-68-0 4-0-50-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 22分31秒 25分29秒

※試合開始直前にゲリラ豪雨+雷鳴の為開始時間を15分遅延させました。

正直言って今日はあちこちで話題の試合(久留米のSuns対ライズ、尼崎での尼崎ボウルなど)があったなか、予算の都合でこの試合に。※前日に車検だったもんで。

端的に言えば両チームともまだまだというかドングリの背比べというか。
特にライオンズが酷かった。
最初にパントブロック喰らってからずっと、ライン戦、それも左右タックルが完全に負けていた。
負けていたというのは、ラン攻撃で前半から、東京ガスの守備が完全にパシュートできてラッシングレーンが潰されていたという事で、まあ核になる攻撃が出ない。
さらにパスで簡単にQBにプレッシャーがかかるから無理なパスが多くなる。4INTは酷いと言わざるを得なかった(その代わりQBサック0回そのかわりスクランブルでロスして計-7Yard)。
もう一つ酷かったと指摘すべきはK/Pリターン。前が詰まったときにリズムダウンして下がるのやめい、という話である(そのまま隙間に突っ込めば2Yardプラスで行けたモノを、減速してカット切って自分の意思で下がるからロスになる)。

じゃあ東京ガスはどうよ、というと、こちらも頂けない。スコアに載っていないがFGの際のホールドミスで失敗というのがあるし、2回受けたサックはいずれもQBフロントサイド(向かって右側からのラッシュ)なのね。根本的に何かおかしいのよ、これ。
正直言って前半でパントブロックだのインターセプトだのと守備がしっかり仕事して優位なポイントから攻撃初めて、ドカンというプレー2つの得点+FGではかなりインパクト弱い。というかこれでは相手によっては致命傷だ。

まあこれらは秋に向かって修正されると思うが、どうも今1つインパクトに欠けてしまう。
※というか、ライオンズの問題点でかすんでしまったと思うのよ、観客的には。

2022年6月4日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
富士通フロンティアーズ  FF 21  10  14  21  66 
Deersフットボールクラブ  De
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 1:36  #8大内→#85松井40Yard Pass   #5納所Kick
1 FF 6:32  #28香川5Yard Run   #25大塚Kick
1 FF 11:38  #15野沢→#4グラント8Yard Pass   #5納所Kick
2 FF 1:35  #28香川70Yard Run   #25大塚Kick
2 FF 7:34  #5納所41Yard FG   
3 FF 3:24  #25大塚34Yard FG×    
3 FF 8:26  #15野沢→#84神26Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 12:00  #8大内→#/6柴田2Yard Pass   #25大塚Kick
4 FF 1:53  #21三宅82Yard Run   #5納所Kick
4 FF 5:18  #15野沢→#84神19Yard Pass   #25大塚Kick
4 FF 10:02  #15野沢→#85松井26Yard Pass   #5納所Kick
  富士通 ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 27(9-17-1) 11(5-6-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 32-292-3 24-55-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 33-28-0-408-6 38-24-2-118-0
Total(ATT-Yard) 65-700 62-173
反則(Att-Yard) 2-10 4-25
Punt(Att-Yard) 1-35 9-334
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 5-1-33 1-0-0-5
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 0-0-0-0 8-0-106-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分18秒 22分42秒

いやさ試合途中で背後にいた富士通OBが「ディアーズ、スーパーは無理じゃん」と吐き捨てたほどの内容で、もう最初のプレーの時点から両チームの身体の仕上がりの差が解ってしまうくらいの、というくらいの差が出てしまっていた。
これは特にディアーズ側が「早々に、あくまで実戦感覚をフィットさせることに特化しましょう」モードに入ったからだと思う。
というのもRBのローテーションで#1宮幸が1Qくらいで下がり、レシーバーとしては#11前田不在で#83石毛も存在感なく(出てたか?と思ったら公式1キャッチ)、宮幸が下がってからラン攻撃は前半殆ど無く、加藤が以前得意としていたクイックのバブルスクリーンはことごとく富士通守備に読まれゲイン出来ず(成功率の割に距離が無いのはそのせい)。
守備に至っては富士通攻撃ラインがメンツを落とした2Qからプレッシャーがかかるようになったもののパスカバーはグスグズで(現認していないが、こちらも選手が数名出ていない筈)、プレーが外れるとランでビックゲインされてしまう。
もう途中から完全にディアーズ側は「攻撃は加藤のタイミングあわせ」「守備は相手の動きに慣れること」に終始してしまったと思うのよ。良いか悪いかは別としてね。

富士通はここまで層が決して厚くなかったRBにおいて、#28香川(スタンドでは「輿さんだ」「いや進士だ」と過去の#28RBの名前が飛び交っておりました)という凄い武器がヴェールを脱いだというか、ニクソン以外の頼れるローテーションバックに#21三宅も加わって脅威が増したという世界になってきたのである(さらにここ数年怪我から不振にあえいでいた高口も控えている)。

ぶっちゃけ、ディアーズは当面「ブロック4位狙い」=とりあえず2勝が目的。就労支援がないチームだとトッププレーヤーは入って来ないだろうから大口スポンサードが必須になるけど、まあ暫くは厳しいかな。