2022年9月11日富士通スタジアム川崎第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 14 
 アサヒビール・シルバースター SS 10  24 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 SS 3:47  #6川村30yARD rUN   #2梅垣kICK
1 ML 6:59  #5ギブス11Yard Run   #8木村Kick
1 SS 10:15  #2梅垣27Yard FG    
2 SS 2:50  #11ロックレイ→#16福田27Yard Pass   #24梅垣Kick
2 ML 11:58  #8木村47Yard FG×    
4 ML 4:57  #5ギプス69Yard Run   #8木村Kick
4 SS 9:12  #6川村56Yard Run   #2梅垣Kick
  オール三菱 アサヒビール
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(8-8-3) 17(7-8-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 37-155-2 31-150-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-24-1-170-0 23-12-0-186-1
Total(ATT-Yard) 72-325 54-336
反則(Att-Yard) 5-40 6-55
Punt(Att-Yard) 7-184 4-153
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-0-7 3-0-17
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-21-0 3-0-76-0
Fumble(Att-Lost) 2-0 3-2
攻撃時間 23分50秒 24分10秒

この試合、補強状況から言ってヤール三菱のアンダードッグ感が拭えないのだが、4Qの川村の独走が無かったらシルバースターは負けていたと思うくらいの試合展開だった。

いや正しくはない。正確には「ラッキーパンチが狙って出せたシルバースター」対「昔(谷口全盛期)のような試合運びでラッキーパンチが決まったオール三菱」だな。
基本、シルバースターのラッキーパンチは#6川村のビックゲインで、最後の56Yardに限らずキックオフリターンも特大級が出ていいアクセントになった事で、勝負を有利に進めることが出来たのは事実疑いようのない事だ。
だがしかし、シルバースターのラン攻撃は川村のビックゲイン以外は効果的ではない。オール三菱がしっかり対応した時点で思った程ゲイン出来ない状態が続く。
さらに問題はロックレイ。確かに3本くらい「そこを通すのか」というパスはあるのだが、実態としては相変わらず「レシーバーに半身近く付かれた守備が居ると、その後のタイミングやキャッチセンスがあろうが、基本投げない」ので殆ど怖さがないのである。
唯一以前と違うのは「高さを使ったパス」、つまりジャンプしてDBが届かない所に投げるプレーが出てきた(ライズ時代は八木がそういう背丈だが、彼はスピード派で、サイトでジャンプして競るプレーは少ない。ガルズではハフだが、TEなのでクイックヒットしかない)のと、プレーデザインとして「DBと競りにくい状況を作る」ケースが多かったので試合を壊さなかっただけ。
見ていて得点の臭いがしないのである。

じゃあと言って後半、去年途中までエースとして出ていた#19田中が後半から出てきたが、これがどうも、入れてるプレーの筋書きとかそういうものが田中にフィットしていないというか田中のパスをなり信頼していなくてラン過多にしたというか、そういうドライブデザインで、これではロックレイよりパスを安心して見ていられるものの、どうも据わりが悪い。

それに対してオール三菱は、以前から「ライン戦でRBの為の大穴が開く」訳ではないという頃に結構戻っていて、その中でギブスと呼吸の合うレシーバーが#89長岡と#19吉田という2枚居るというのは、実に良い事であると言える。
一枚しかいないとベタ付きされたら投げられないからね。特に長岡はTEポジションから縦に出るクイックのパターンでDBを背負って勝負出来る(その代わり狙われやすい)ので、これでロングボール対応出来るレシーバーが出てくればもっと面白くなる。
守備も、決して劣ること無くシルバースターを追い込めて行ったので、これから先がとても楽しみなチーム西上がったと思う。
ただし怪我人やシーズンスタミナの面で疑問は残るが。

2022年9月11日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 IBM BigBlue  IB 10   10  35 
 胎内ディアーズ  TD  7   0  10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 TD 5:25  #14青木33YardFG    
1 IB 10:36  #26プレスリー1Yard Run   #9馬島→#40スタントンPass
2 TD 3:24  #14青木46Yard FG×    
2 TD 6:36  #9加藤→#3井上17Yard Pass   #14青木Kick
2 IB 7:38  #2政本→#14遠藤4Yard Pass   #11丸山Kick
2 IB 12:00  #11丸山32Yard FG    
3 IB 3:21  #2政本→#4鈴木8Yard Pass   #11丸山Kick
3 IB 9:14  #11丸山46YardFG×   
3 IB 11:53  #11丸山42Yard FG    
4 IB 8:47  #9馬島→#88三浦20Yard Pass   #11丸山Kick
  IBM ディアーズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(7-10-0) 16(6-10-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-74-1 25-56-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 36-24-1-258-3 34-19-2-206-1
Total(ATT-Yard) 61-332 59-262
反則(Att-Yard) 4-35 2-10
Punt(Att-Yard) 2-52 3-129
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-22 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-109-0 5-0-90-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 24分20秒 23分40秒

もうちょっと点差が開く(49-17くらい)と思っていただけに、「ほお……」という気分になった試合。
これ理由はディアーズ攻守のラインがふんばった為なんだよね。
基本ディアーズの攻撃ラインはここ5年ほど弱体化が進んでいたんだけれど、3メン4メンのブルラッシュは上手にピックアップ出来ていて(とは言えサック3回にロスタックル6回31Yardだが)基本体系がOL5枚+SB1枚(SB=TEの場合もある)でよくレシーバーを広げる傾向にある中で、相手がオーバーロードブリッツいれたりしない限り3Qまではしっかり進めていたのだ。
そして守備。ラインが決して押し負けていたようには見えないし(要所でずらされたが、硬派金アジャストしてきた)、パスカバーの弱いところを狙われた故の失点だったと思う。

却ってIBMは「ディアーズに粘られ」「ディアーズにリズム出され」最後になんとか追加点取って突き放したけれど、今ひとつ不安が残った試合ですなあ。