2022年10月30日富士通スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 10 
 電通キャタピラーズ DC 10 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 2:30  #18エリス→#13南13Yard Pass   #6廣田Kick
1 MP 8:19  #42草野+Yard Run   #44赤津Kick
2 MP 10:14  #44赤津36Yard FG×    
2 DC 11:59  #6廣田38Yard FG    
4 MP 9:17  #47水村22Yard FG    
  パイレーツ 電通
1stDown(Run-Pass-Foul) 16(5-8-3) 14(5-8-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-130-1 20-53-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 24-14-0-93-0 23-15-0-130-1
Total(ATT-Yard) 49-223 43-183
反則(Att-Yard) 3-30 7-43
Punt(Att-Yard) 4-145 6-232
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-2-0-4 2-1-1
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-79-0 3-0-84-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 27分1秒 20分59秒

両チームの良いところ・悪い所が凝縮された好ゲームだったと思う。
どっちにも共通していたのは「OLがここ一番で相手守備のプレッシャーに押し込まれる」という課題で、これが結果的に引き分けに終わった原因だと思う。
まず電通は、1QこそQBエリスの神がかり的なパスでプレッシャーがかかった場面でゲインを奪ったものの、2Qからレシーバーがカバーされた所でフロントが堪えきれずサックを喰らう。
サック3回-19ヤードとロスタックル6回-26ヤードが、RBのロングゲインを帳消しにしてしまっている。
パイレーツは前半にRB林と草野のランとそれに対するランブロックで相手の反則を誘いリズム良く攻撃したものの、後半にアジャストされて手詰まりになってしまった事、そして記録に出て来ないがパスラッシュでQB#2西澤が無理な体勢でパスを投げる事が増えたのに対応出来なかった事が課題となったと言える。

あと気になったのはパイレーツ#44赤津。FG失敗したし後半はキッカー変わったので、もしかしてパントで接触があった時に痛めたのかな。いやキックオフもなんか不自然だったし。

備考①:
会場の入場開始が、いつも試合開始1時間前だったのにこの試合だけ40分前(12:50開門)はどういう意味があったのだろうか。

備考②:
子供達に罪は無いが、毎年パイレーツのキッズチアの関係者には「出禁にして欲しい」と思ってしまう。チームスタッフ含めモラルがない。
※仮設スタンド時代から、子供達がスタンド内を走り回るがそれを親が一切注意しない、試合そっちのけでハーフタイム準備中の子供達の前に群がる、等「フットボール会場では添え物」という自覚が一切無い。だからパイレーツ側に座りたくないんだよね。
今回は、バックスタンドに向かう通路の一番狭いところに大量にタムロしていて通行の邪魔になっていた。それをチアスタッフも誰も注意しなかったのは本当に迷惑行為で布かない。
結果として待機列の方が外野側にずれる事になったが、あれは本当に「ふざけるな」だった。
お里が知れるってのはこういう事を言う。
※他のキッズチアでこういう指摘をせねばならない場面は見たことがない。

2022年10月29日

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 警視庁イーグルス KE 10  14  14  38 
 三菱商事CLUB TRIAX MT
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KE 2:19  #19齋藤→#15恒吉46Yard Pass   #50山口Kick
1 KE 7:45  #50山口27Yard Pass   
2 KE 6:26  #19齋藤→#8桑原22Yard Pass   #50山口Kick
2 KE 11:58  #27伊藤1Yard Run   #50山口Kick
3 KE 6:00  #19齋藤→#8桑原11Yard Pass   #50山口Kick
3 KE 9:25  #15恒吉→#89小林9Yard Pass   #50山口Kick
4 KE 12:00  #50山口43Yard FG×    
  警視庁 TRIAX
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(7-11-0) 5(1-4-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 31-134-1 25-(-36)-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-14-2-240-4 17-10-1-125-0
Total(ATT-Yard) 59-374 42-89
反則(Att-Yard) 5-25 6-48
Punt(Att-Yard) 2-50 5-149
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-1-9 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-14-0 7-0-154-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 28分12秒 19分48秒

なんかもう、序盤で興味がなくなるような試合でした。
TRIAXはシーズン序盤の「相手に必死にに食らいついて粘り強くプレーする」事が出来なかったです。特に攻守ラインが。X1Areaの長丁場に耐えうる体力が無かったということなのかな。
警視庁は誤解しちゃいけないんだけど、決してそれほど強いチームではないという事を自覚してほしいなあと。この試合は出来すぎだったという風に思っておかないと。
そういう試合でした。

76thライスボウル

という事で概要が発表されました。
正直言うとですね。座席の価格がとんでもない事になってます。

席種 73th 74th 75th 76th
ビュッフェ付バルコニー席 7,000 ——- ——- 10.500
バルコニー席 4,000 5,000 6,000 6,500
内野指定 2,500 3,500 4,500 5,000
2階席 2,000 3,000 3,500 4,500
内野(自由席) ——
外野席 4,500
バックネット裏 2,500 3,000 ——

前売りで比較していますが、一般的な席でコロナ前の倍、74回大会から見て1.5倍なんですよね。
通常、興味ないものに対して「どれ見てみるか」という気持ちにされる金額である「3000円」を越えてしまっています。
※なお75回から朝日新聞が主催を降り、読売新聞が後援に入っています。

正直言いますと、社会人決勝のJXBと同等の集客力しか前回示せていなかった事を考慮すれば、この価格設定を見て「よしじゃあ行くか」と思う「出場チーム以外のチーム、特に関西学生ファン」がどれだけ存在するか、という事を考慮すると(いやさ、翌日が出勤である地方在住の方が、この開始時間でわざわざ来るだろうか、というのに輪を掛ける事になる)、ここで恐らく来場者は大きくふるい落とされる事になるんだろうなと思うのですわ。

なんか脳天気に「日本最高の試合なのだからこれくらいは当然」とか言う意見見ちゃうと、「それ本気で関西学生ファン(というか関学ファン)が認めると思う? 甲子園しか認めてないじゃんあの人たち」と言うのがあるので、何とも空虚ですわ。

※富士通かオービックが出なかったら、多分行かないと思う。

2022年10月23日万博記念陸上競技第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 otonari福岡SUNS FS
 東京ガス・クリエイターズ TC 10  13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FS 6:28  #19高木36YardFG    
2 TC 3:27  #17高橋36YardFG    
2 TC 7:56  #18若林→#26林82Yard Pass   #17高橋Kick
2 TC 12:00  #17高橋41Yard FG×    
3 FS 4:01  #11西山→#7横山29Yard Pass   #19高木Kick×
4 TC 9:50  #11高橋21Yard FG    
  otonari福岡 東京ガス
1stDown(Run-Pass-Foul) 15(5-10-0) 13(8-5-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 25-105-0 29-118-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 31-15-2-142-1 19-8-1-190-1
Total(ATT-Yard) 56-247 48-308
反則(Att-Yard) 4-20 7-40
Punt(Att-Yard) 3-118 3-106
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-2-2 3-0-16
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-77-0 3-0-81-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 1-1
攻撃時間 25分26秒 22分34秒

結論から言うと「東京ガスの若林はいいQBなのだから、コーチをしっかり付けてあげればわざわざ外国人QBを必要としないんじゃね?」と「サンズはX1チームとの試合経験が圧倒的に足りない中で昇格してしまった為の敗戦」という感じ。

前者については「パス精度が上がる事」と「判断がもう少し早くなること」が求められるし、それに向けてOLを再整備する必要がある。
後者に関しては、そもそもリーグ戦上位ではアサヒ飲料以外とは当たってないから、試合の圧とか精度とかSuperよりのチームとの経験が足りないのよ。その結果が競り合いとか細かい所の差になって出てきて居ているのね。
だから今季残留してこそ意味があるので、是非ともSuper残留して戴きたいと思う。

2022年10月23日万博記念陸上競技第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 アサヒ飲料チャレンジャーズ AC 17 
 オービック・シーガルズ OS 14   0  14  35 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 3:29  #6スミス→#18木下41YardPass   #12山﨑Kick
1 AC 8:42  #17西岡24Yard FG    
1 OS 11:20  #32西村5Yard Run   #12山﨑Kick
2 AC 11:11  #8サフロン1Yard Run   #17西岡Kick
3 OS 3:29  #30大河原5Yard Run   #12山﨑Kick
3 OS 11:55  #6スミス→#85ハフ16Yard Pass   #12山﨑Kick
4 OS 5:14  #6スミス40Yard Run   #12山﨑Kick
4 AC 10:04  #8サフロン→#81阿部16Yard Pass   #17西岡Kick
  アサヒ飲料 オービック
1stDown(Run-Pass-Foul) 12(0-12-) 11(4-7-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 18-2-1 26-85-3
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 37-22-2-292-1 20-14-0-176-2
Total(ATT-Yard) 55-294 46-261
反則(Att-Yard) 9-50 7-60
Punt(Att-Yard) 4-161 3-77
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-0-6 3-0-32
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-48-0 1-0-27-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 23分45秒 24分15秒

この試合に関して言うと、アサヒ飲料がサフロンを我慢させて走らせなかった所(多分怪我対策)事でパス偏重になった所で、次第次第に守備フロントの圧が増してきてダウン更新がままならなくなった事、パント処理に失敗して七斗のTDに繋げてしまった事が試合の全てだったと言う事なんだけど。
まず、シーガルズのラン。距離が出ているように見えるがサフロンのロングTDランが無かったらその半分しか出ていない。どうも伝家の宝刀アウトサイドゾーンが機能していないように見える(のか、ランスキームを変えてしまったのか)。よく見てみるとラインが世代交代しているのとか(TEの堀家がラインで出ているとかもあるが)、全般的にツイスターズが再建中という感じだ。

故に、このチームの場合はいかに守備が相手攻撃を自由にさせず極力よいフィールドポジションからハフや中村にロングパスを決める事が出来るか、にかかっているという事になる。
ただ、それでは多分この先どこかで歩みが止まる事になる。それは来期以降にも響くことである。

2022年10月22日MKタクシーフィールドエキスポ第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 28  21  24  73 
 オール三菱ライオンズ ML
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 PI 0:10  #5ジャモー85Yard K.O.R   #16佐伯Kick
1 PI 4:05  #2ヘンダーソン→#81小倉14Yard Pass   #16佐伯Kick
1 PI 5:31  #2ヘンダーソン58Yard Run   #15佐伯Kick
1 PI 11:38  #2ヘンダーソン→#18桑田10Yard Pass   #16佐伯Kick
2 PI 1:45  #5ジャモー49Yard Run   #16佐伯Kick
2 PI 6:20  #2ヘンダーソン→#96オヌワー12Yard Pass   #16佐伯Kick
4 PI 2:53  #16佐伯30Yard FG    
4 PI 6:05  #29牧田10Yard Run   #11佐伯Kick
4 PI 8:26  #8石内→#15渡邊8Yard Pass   #11佐伯Kick
4 PI 11:26  #96オヌワー56Yard Punt.Ret   #11佐伯Kick
  パナソニック オール三菱
1stDown(Run-Pass-Foul) 19(8-11-0) 7(5-2-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 22-246-4 35-79-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 19-15-0-275-4 24-12-1-57-0
Total(ATT-Yard) 41-521 59-136
反則(Att-Yard) 5-35 1-10
Punt(Att-Yard) 0-0 9-259
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 9-0-81 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-1-85-0 3-0-41-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 17分9秒 30分51秒

いやもうね。点差についてああこういいたくなるのは判るが、これ、攻めた結果のこの点差だからね。シルバースター戦より見応えあったですよ。シルバースターより攻撃回数あるし、後半ファンブルロストさせた上に敵陣深くまで入って得点機作ったんだもの。

問題はね。メンツ落とした時のパナソニックの仕上がりですわ。これはラインの仕上がりが全然違う。こりゃもう、よほど(シリアスな怪我人が複数出るとか)の事が無い限り、止まりませんって。

2022年10月22日MKタクシーフィールドエキスポ第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 エレコム神戸ファイニーズ EF
 富士通フロンティアーズ FF 17  14  38 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 2:36  #5納所34Yard FG    .
1 FF 6:04  #2ニクソン2Yard Run   #5納所kick
1 FF 10:30  #33高口7Yartd Run   #5納所Kick
2 EF 4:24  #16谷川51Yard FG×    
2 FF 5:54  #2ニクソン25Yard Run   #5納所Kick
2 FF 11:10  #18高木→#4グラント25Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 4:26  #18高木→#19小梶16Yard Pass   #5納所Kick
3 FF 10:48  #5納所32Yard FG×    
4 EF 11:26  #5ピンデル→#1フェルプス8Yard Pass   #16谷川Kick
  エレコム神戸 富士通
1stDown(Run-Pass-Foul) 11(3-8-0) 20(8-12-0)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 21-16-0 24-140-3
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 33-18-1-149-1 26-18-0-309-2
Total(ATT-Yard) 54-165 50-449
反則(Att-Yard) 4-30 3-30
Punt(Att-Yard) 8-296 3-118
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-9 6-2-26
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-63-0 2-0-28-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分30秒 22分30秒

結局、基軸となるランプレーを潰されてキャッチアップに廻るという展開がエレコム神戸の首を絞めた感じはある。なんか富士通守備の欠点であった2本目以下のCBに対していい練習をさせてあげただけという感じになってしまった。
富士通攻撃に関しては、去年から躍進著しい#19小梶がこの試合の鍵を握ったというか、メインターゲットの#4サマジーと#85松井がカバーされた時に有効なターゲットとして全くもって有効活用されている。
※一昨年までそのポジションに居た森田や柴田の出番が無くなってしまった程だが、こういう選手がいるということは層が厚いという事でもある。

ただし気になったのは3Q後半から。まあいつものようにメンツ落とした後ね。基本、これは攻撃ラインの経験と力不足というのが鮮明になった感じはある。

X1Super今後の予想

とりあえず現在まだ見ていないチーム:ノジマ相模原

   がDiv.A、   がDiv.B、黄色は「予測」です。一部外れると思います。
・福岡は今期の出来からすると東京ガスには勝てそうですが、微妙。飲料はサフロン次第で勝てるかも知れませんが、なんかSuperへの挑戦で浮き足立っている気がするので、予想では両チームに負け、としています。届かない訳では無い。
・ディアーズはライズのパス守備の成績が良くないので、勝てるかも知れません。同じ理屈でオール三菱にライズが負けると予想しましたが、これもギリギリの試合になりそうです。
・シルバースターは対パナソニック戦の印象が相当悪く、、なんとなあくですが勝てない気がする。
・東京ガスはなんかチームの作りとQBがかみあってないので、エレコム神戸には厳しいでしょう。
という感じで予想しました。

で、このまま進むと次のようなトーナメントにになる筈ですが、やっぱりブロック4位までだとなんともしょっぱい感じになってしまうのは何故でしょうね。
順位決定戦の方は、AREAから上がってきそうな5チーム(電通・パイレーツ・アズワン・富士フイルム・警視庁)と互角な試合になりそうなので、こっちもめっちゃ面白い事になりそうです。
※もし4~6位が入れ替わってもその予想に差はありませんが、例えば3位がまかり間違って5位転落となった場合(可能性があるのはAブロック。Bブロックは引き分けがある為、下位2チームは残り2試合を連勝しても4位になれない)そこは大きな差がついてしまうかもしれない。

とにかく現状、ブロック2位以上が残り2試合で大きなコケとなる事はないと思われる為、こんな感じになるでしょう。

2022年10月16日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 PentaOcanパイレーツ MP 14  24 
 富士フイルムミネルヴァAFC FM 13 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FM 9:09  #12鈴木→#22桑原36Yard Pass   #3安達Kick
2 MP 2:10  #44赤津27Yard FG    
2 MP 11:18  #44赤津36Yard FG×(Block)    
3 MP 2:48  #2西澤→#0大通7Yard Pass   #44赤津kick
3 MP 10:16  #3柴田4Yard Run   #44赤津Kick
4 MP 2:06  #42草野11Yard Run   #44赤津Kick
4 FM 7:38  #12鈴木→#25佐藤17Yard Pass   #3安達Kick×
  パイレーツ 富士フイルム
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(11-5-1) 15(3-11-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 31-174-2 17- -9 -0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-13-0-139-1 37-25-2-284-2
Total(ATT-Yard) 59-313 54-275
反則(Att-Yard) 1-12 2-7
Punt(Att-Yard) 5-196 5-177
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 3-1-0-1 3-0-12
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-16-0 5-0-40-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 25分25秒 22分35秒

試合を決したポイントは、スタッツでも判るように富士フイルムのラン攻撃対パイレーツのラン守備なのだが、これはオープンに廻すプレーがDEにより完全に仕留められてしまった事に起因する。インサイドは僅かでも出たが、戦略上入れないといけない外のプレーが大きなロスになると組み立て上不利になる。
その代わりといってはなんだが、鈴木のパスはこの試合で#85森をキーにして執拗に責め立てることには成功している。
これは噛み合わせなのだろう。パイレーツはいい補強により守備がさらに強固になったという所だろう。
それよりも、「あれは誰だ」となったのがパイレーツ#3柴田。ここ10年近くこのタイプのRBは見たことが無かったのでビックリした。
というのも、前が詰まったときの足の運びが、回転を全く落とさないで歩幅で調整する事で展開力を削がない、いわゆる馬車馬走りである。
途中中央のぷレーは富士フイルムが止めたものの、縦にギャップが出来たりした時に有効なゲインを奪ったのが攻撃の軸になった(ブロッカーがいいプレーをしていたのもあるが、だ)。
これはパス成績を見れば判るが、パイレーツが本来得意としてきたショート~ミドルのパスに対しては富士フイルムの守備が戦略通り守り切っていたからなのである。
そこで逆にロングパスを有効活用するようになるのだが、それが心理的に辛くならなかったのはこのランのお陰である。

ちなみに、富士フイルムのスポッター席で守備担当は「3Q最初のバンチ体型に対応出来なかった事が試合の流れを決めた」と言っていたが、個人的には2Q終わりのパイレーツFG失敗後の攻撃の方が問題。確かに残り時間が短いから一気に攻めたくなるのも判るのだが、拙速に攻めてインターセプトではリズムが失われてしまうというものだ。
そもそも残り数秒でFG狙い、というプランだとしたらあそこでロングパスを無理投げしなくても良かった筈で、そこが本来の分岐点だったのではないだろうか。

2022年10月15日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ DC 17  10  41 
 品川CCブルザイズ SB 20 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 6:49  #18エリス→#13南18Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 0:08  #18エリス→#83小貫2Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 2:09  #18エリス→#83小貫10Yard Pass   #6廣田Kick
2 SB 2:25  #18天田100Yard K.O.R   #96住谷Kick×
2 DC 11:20  #6廣田36Yard FG    
2 DC 12:00  #6廣田56Yard FG×    
3 SB 1:06  #20新妻36Yard Run   #15工藤Run
3 DC 10:23  #18エリス→#13南1Yard Pass   #6廣田Kick
4 SB 3:11  #22平田44YardFG×    
4 SB 10:23  #3南竹→#1草深1Yard Pass   #27砂田Run×
4 DC 10:49  #6廣田33YardFG    
4 DC 11:41  #27宇田4Yard Run   #6廣田Kick
  電通 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(4-13-0) 11(6-4-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-75-1 27-94-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-27-0-279-4 20-7-2-91-1
Total(ATT-Yard) 55-354 47-185
反則(Att-Yard) 7-52 3-20
Punt(Att-Yard) 4-152 4-128
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-15 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-88-0 7-0-227-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 28分8秒 19分52秒

印象だけで言うと「前半、知っていたブルザイズはそこには居なかった」けど「後半、そこにはよく知っていたブルザイズの姿があった」という展開だった。
最初に守備が当たって相手ランを封じ込めた事で気勢を上げたものの、1Q終わり辺りから攻略されてしまい、またエリスが好調な3枚のレシーバーを上手く使って責め立てたので、1Qは本当に退屈だった。
ところが2Qの100Yardキックオフリターンから少しずつ流れが変わりだした。
そして後半、試合のリズムはブルザイズが握っていた。
まずそもそもブルザイズのエースQB#3南竹の出番が相当制限されていた(ヒットを受けると暫く下がる)。バックアップの#19高橋のプレーはキレがなく、時間のかかるプレーはプレッシャーに負け投げられないか浮いたパスになって時間がかかりDBが張り付いてしまったり無理のある姿勢で投げる羽目になったりした。
ところが後半から南竹の出番が増えるとリズムが変わった。
もともとブルザイズは「さして強くないラインを有効活用するため」と思われるクイックヒット中心のチームだった。そり切れ味で南竹がプレーを指揮し始めると、タンデムする高橋も周囲のタイミングに引っ張られて小気味よいプレーをするようになる。
守備も徐々にQBにプレッシャーがかかるようになり、またハードヒットでRB#40片岡のプレータイムを削り、結構追い込んでいた。
結局は力及ばずで突き放されたものの、4Q終盤にチームDJが叫んだように「このドライブとりきれば、後半はうちのリードです」の通りだったのである。これは賞賛に値する。

とはいえ、エリスという素晴らしいコンダクターによって電通が昨年に比べて攻撃が小貫頼みにならなくなったのは、チーム力の底上げに繋がったと言える。
このまま突っ走るのかどうかは、大変楽しみである。

オマケ1:試合開始前電通のスタッフが「もうちょっと試合多ければアピールできるんですけど、2週間に一回じゃちょっと……」という会話をしていた。実業団中心ならまだいいけど、クラブチーム体制だと隔週が限界なんじゃ……。試合数については一考の余地有り。

オマケ2:電通のチアが時折「ラムのラブソング」をやるのだが、まあ可愛らしい曲でいいんだけど、なんともこう「にやぁ」と脱力しちゃう。選曲自体はいいんだけど、緊迫したところでやられると見る側としてはテンション切れちゃうのでパントの時とかにしてもらえないかなあ。