2022年12月10日富士通スタジアム第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 otonari福岡SUNS FS 14 
 PentaOcanパイレーツ MP
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
2 FS 6:30  #11西山→#2城代18Yard Pass   #19高木Kick
2 MP 12:00  #44赤津40Yard FG    
3 FS 11:54  #11西山→#7横山83Yard Pass   #19高木Kick
4 MP 1:31  #47水村502Yard FG×    
4 MP 5:59  #2西澤→#0大道26Yard Pass   #2西澤→ Pass×
  otonari福岡 パイレーツ
1stDown(Run-Pass-Foul) 15(7-8-0) 11(4-6-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 29-88-0 23-66-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 21-13-0-227-2 23-14-0-138-1
Total(ATT-Yard) 50-315 46-204
反則(Att-Yard) 4-30 0-0
Punt(Att-Yard) 3-115 5-196
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 1-0-5 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-16-0 2-0-100-0
Fumble(Att-Lost) 0-0 0-0
攻撃時間 26分59秒 21分1秒

この試合で一番印象に残ったのは

「え?どゆこと?」

目の前で観戦していたパイレーツの選手のご家族らしき、ギャルい美人なお姉さん(いや社会人のスタントではギャルいお姉さん希少種なんですよ。美人さんは多いですけど、ギャルい美人さんはインパクトありますから)が振り向いて聞いてきた時の発言。

いやいや、4QにパイレーツがTD取った直後にオンサイドキック見事に成功させた時なんですがね。普通、スタント全体が「うおおおおおっ」て盛り上がる所じゃないですか。
ところがスタンドはビミョーな空気感。
おもいきり「え、オンサイドでしょ、決まったでしょ、決まったよねえ」と騒いだ私が馬鹿みたいでした(スポッター席もそんなに盛り上がらなかったけど、あれは自信の表れと見た)。
そしたらお姉さんからの一言。

ああ、皆さんオンサイドキック知らなかったのね。

ところで試合は互いに守備が奮闘して得点が入らないいい試合。サンズはここまでパスハッピーだったものが、怪我人などの都合から#17益田のランを軸に展開すると、これが前半に強烈なリズムを作り出して試合を支配する。
しかもパイレーツで今年キープレーヤーだった(AREAのラッシングリーダー)柴田を完封し、パイレーツのリズムを崩してしまったのだからお見事というほかない。

が、それでも14点しか取れないところがサンズの致命的な弱点で、今季通して「核となるランプレー」が無いというのが最後まで響いた感じもする。たとえパスハッピーでも楔のランがないとどうしようもないからね。

パイレーツは「2の矢」が無かったのが痛い。いいチームなんだけど(個人的には電通より上だと思っているのだが)。
故に来季は何らかのバージョンアップが必要になるかもしれないが……選手の世代交代のじきだものなあ。

2022年12月10日富士通スタジアム第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オール三菱ライオンズ ML 12  15 
 電通キャタピラーズ DC  14  14  28 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 ML 2:31  #8木村39Yard FG    
2 DC 2:20  #11伊藤7Yard Run   #6廣田Kick
2 DC 9:29  #11伊藤5Yard Run   #6廣田Kick
3 ML 4:48  #5ギブス→#19吉田4Yard Pass   #5ギブス→ Pass×
3 DC 5:06  #18エリス→#80河波48Yard Pass   #6廣田Kick
3 DC 9:28  #18エリス→#83小貫24Yard Pass  #6廣田Kick
3 ML 12:00  #5ギブス→#19吉田37Yard Pass   #5ギブス→ Pass×
  オール三菱 電通
1stDown(Run-Pass-Foul) 20(2-16-2) 14(5-8-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 23-69-0 33-113-2
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 40-22-2-317-2 17-13-0-200-2
Total(ATT-Yard) 63-386 50-313
反則(Att-Yard) 6-70 2-24
Punt(Att-Yard) 1-37 4-167
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 2-0-17 0-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 5-0-111-0 4-0-65-0
Fumble(Att-Lost) 2-2 2-1
攻撃時間 22分56秒 25分4秒

ギブスの自作自演で幕を閉じてしまった、といったら言い過ぎか。
これまで勝利に貪欲で試合中にもOLのブロッキングの指示を頻繁に行い、最後の最後まで闘志を燃やし続けたギブスであるが、最初に躓いたのは2Q、TDを許した直後のドライブで、電通陣2Yardまで攻め込んだ時だ。この時左パワースイープのフェイクでQBカウンターを狙ったのだが、この時手が滑って(まるでカウンタースイープのトスのようだった)ボールをファンブルしてしまった。ここでケチがついたか、この次に廻ってきた攻撃で、エンドへのパスが読まれて最初のプレーでインターセプトされてしまう。
さらに3Q最初のTDで2ポイントを選択して失敗。
そのTD後にリターン中でパーソナルファウルで下がってTD取られ、その返しのドライブで電通陣26Yardまで進むもサックされてファンブルロスト。さらにこれがTDに繋がる。

そういう意味ではもう独り相撲も良いところであるが、実際問題これはチーム運営の問題でもあって、根本からすると三菱グループとしてアメフト部をどうするかという難局に来てしまっている感すらする。

そう、ちょうどグループで統合する直前の三菱銀行センチュリアンズの頃のように、選手は入らないチーム関係者の意地で踏みとどまっていた頃のようである。
※あの時はバブル崩壊による公的資金投入で、銀行勢がバタバタと廃部していた頃。多分現状の三菱グループがそういう状態な可能性が透けて見える……。そういう意味ではwithコロナ世相のダメージを一番受けているチームかも知れない。

このまま来年昇格できなければ規模縮小=廃部の危険もあるだろうなあ……
(チームOBが偉い人になったとして、その人が定年を迎えたり役員退任したら、ばっさり切られる流れはオンワードという先例があるので)

ただ、来季電通が活動できるかどうかは、例の五輪汚職問題とかがあるから微妙な気もするんだよねえ。