2024年度Xリーグ改正について

8/18に発表されたものですが、下部リーグに渡るので整理します。
①X1Superは3地区計12チーム制とする
②X1Areaも3地区計12チーム制とする
③X2西は2ブロック制(計10チーム)に変更する。
④X3西は7チーム1ブロック(予定)に変更する
⑤X2東は現行より2チーム減の11チームで運営(予定)
⑥X1Super-Areaの入替は
⑦X1Area-X2は、X2EastとCentralから各1チームの自動昇格、Westは体制により1-2チームの自動昇格で降格無し。
⑧X3Westは各ブロック3位までを自動昇格、X2Westからの降格無し。
⑨X1SuperとAreaの場合は以下の通り。
1)まず各ブロック5位・6位で行う「たすき掛け」順位決定戦参加チームから入れ替え戦出場チームは決定する。
2)この順位決定戦内で「東日本支部所属チームの最下位1チーム」と「西日本支部所属チームの最下位1チーム」がAreaの各支部1位相当のチームと入替戦を実施する。
3)万が一東or西支部所属のチームが順位決定戦に出ない場合は、その地区の入替戦は実施しない。
4)但し、Areaのチームはシーズ終了時4位位内でなければ入替戦には出られない。(よってアズワンと名古屋が5位以下だったら西は入替戦免除)

なお2024年度は現時点の成績の場合以下のようになる(東・中は仮組)

East Central West
富士通 オービック パナソニック
ノジマ相模原 IBM エレコム神戸
アサヒビール 東京ガス アサヒ飲料
ディアーズ 電通 福岡
East Central West
パイレーツ 警視庁 アズワン
富士フイルム オール三菱 名古屋
ブルザイズ TRIAX 昇格West1
昇格East 昇格Central 昇格West2

 

2年に1度の定期改正(というか「改悪」という意見があるのも理解しようね)。
まずブロック制度の再採用なんだけど、そもそも上下分割した意味ないじゃんという。
※これは想像だけど、各チームの太筋スポンサーが結構事業再構築始めているので、元々想定していた「各チーム2試合以上の遠征」が困難になったのではないか。

問題点は幾つかあるんだけど、
・2位のチームと4位のチームの実力差
が相当あるリーグ編成な訳ですよ。
現時点に於いて、「魅力ある対戦カードの提供」という事はまずあり得ない。1位チームが後半から調整試合にしてくるのは目に見えている。
これはAreaの方が顕著なのである。

戦力的にはX1を10チーム、X2(現Area)を東西8チーム×2ブロック、以下X3という方がすっきりするのだが、どうにもそっちには行かないらしい。
※前回の改正ですべきだったのに、明らかなアサヒ系列救済の為としか思えない+4チームという悪手を採用したのが今に響いていると思う。

元々「ホームゲームを積極的にやりたい」チームとそうでないチームがくっきり別れているので、特に福岡と名古屋がセントラル開催では遠征過多になる欠点があるのだが、現在の試合数とリーグ戦期間では解決しない問題なんだよね。
2023年シーズンは「各チームのホームゲームが2試合」って仕様(セントラル開催会場がホームである富士通とシルバースターは別として)なんだけど、これより多くホームゲームほやる場合はレギュラーシーズンの試合増は避けられない。
ただご承知の通り全日本選手権ライスボウルを1/3から動かせない(日本協会のスタンスとしてローズボウルやオレンジボウルの翌日に日本のボウルゲームを配置したい、という当初のスタンスから変えられないでいる)関係で、そんなに多くは増やせない。

では実際に2025年カレンダーで考えてみよう。
※カレンダーはSuper基準で、Areaは1週前にスタート

日(土曜日起算) Super Area
案①地区内2回戦 案②他地区4試合 案①地区内2回戦 案②他地区4試合
2023/8/24 1     地区1-4/2-3 地区1-4/2-3
2023/8/31 地区1-4/2-3 地区1-4/2-3    
2023/9/7 2     地区1-3/2-4 地区1-3/2-4
2023/9/14 地区1-3/2-4 地区1-3/2-4    
2023/9/21 3     地区1-2/3-4 地区1-2/3-4
2023/9/28 地区1-2/3-4 地区1-2/3-4    
2023/10/5 4     地区1-4/2-3 同順位①
2023/10/12 地区1-4/2-3 同順位①    
2023/10/19 5     地区1-3/2-4 同順位②
2023/10/26 地区1-3/2-4 同順位②    
2023/11/2 6     地区1-2/3-4 同順位③
2023/11/9 地区1-2/3-4 同順位③    
2023/11/16 7     同順位① 同順位④
2023/11/23 同順位① 同順位④    
2023/11/30 8     同順位②  
2023/12/7 同順位② PO1    
2023/12/14 9   入替戦 入替戦※② 入替戦※②
2023/12/21 準決勝 PO2    
2023/12/28 10 入替戦   入替戦※① 入替戦※①
2024/1/4 Rice Rice    

※案①:同地区内でH/A(この結果、ホームゲームは最大3試合)他地区シーズン開始時の同順位と2試合(基本西は1試合遠征)→Superは各地区1位+ワイルドカード(1チーム)で準決勝、各地区最下位が入替戦。Areaは各地区1位が昇格入替戦、最下位が降格入替戦。なおこの場合X2西は1チームだけ昇格入替戦。
※案②:同地区内1試合+他地区2チームと計4試合(同一地区内でホーム1試合以上、他地区との試合でホーム1試合以上)→Superは各地区1位2位+ワイルドカード(2チーム)で準決勝、各地区最下位が入替戦。Areaは各地区1位が昇格入替戦、最下位が降格入替戦。なおこの場合X2西は1チームだけ昇格入替戦。

こうして見ると、試合数を現行より増やす事で対処は出来るという意味が判って貰えたと思うが、移動コストだけ考えたなら「X1Superは案②」「X1Areaは案①」という気がするのだが、入れ替え戦やプレーオフで上位がホームになる試合を1つ以上作る(準決勝はサッカー天皇杯のようにセントラル方式だとしても)、ワイルドカードor入替戦というのが本当は一番いいやり方な気はする。

ただ、本当にファンが望んでいるのはこんな事では無いと思う。
間違いなく

・トップリーグは「X1」全国リーグとして、東西の区別は無し。
・その下は「X2」で、別に東西非対称でもいい。
・その下が「X3」。別に東西非対称で良い。
・東の現X3は「チャレンジリーグ」にして、東西供にJPFFとの交流戦もやるオープンリーグにしてしまえば良い。

だと思うので、そこに向けてどう金を集めるか+全国から競技に参加しやすい環境を作るか、に腐心して欲しいんだわ。