2024年12月14日ヤンマースタジアム長居第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 パナソニック・インパルス PI 14  24 
 オービック・シーガルズ OS
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 4:26  Safty(エンドゾーン内でファンブルリカバーしてダウン)
1 OS 8:32  #12山﨑38Yard FG  
2 PI 0:0  #16佐伯50YardsFG×  
2 OS 10:39  #12山﨑44YardFG×  
2 PI 12:50  #42立川4Yard Run  #16佐伯Kick
3 PI 3:41  #16佐伯22YardFG  
4 PI 0;12  #5ジャモー 25Yard Run  #16佐伯Kick
4 PI 4:48  #42立川 1Yard Run  #16佐伯Kick
  パナソニック オービック
1stDown(Run-Pass-Foul) 5(4-1-0) 21(5-15-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 33-149-3 36-1-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 10-4-0-26-0 47-26-3-277-0
Total(ATT-Yard) 43-175 83-278
反則(Att-Yard) 3-18 3-22
Punt(Att-Yard) 7-268 6-158
PuntRet(Att-Yarrd-TD) 3-2-0 7-17-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 2-0-46-0 5-0-92-0
Fumble(Att-Lost) 2-1 2-2
攻撃時間 20分56秒 39分4秒

後半の、それもパントの戦術ミスで大ダメージを負ったシーガルズが自爆した試合、と言い切っていんじゃないかな?
素直に言ってガルズ守備はとても良かった。インパルス守備のレッドゾーン守備も凄かった。
※2Qに立川が独走した時だけが課題だったとはいえ、だ。

最初のつまずきは、もしかしたら1Qだったか、OLが負傷退場(2QにLSだった選手が背番号変更したので、Cが負傷した可能性は高い)なのかも知れない。そこからかなりインサイドを割られてサックされる事になったのと、必殺のアウトサイドゾーン自体をやらなくなったから、だ。
たがそれでも。試合は拮抗していた。
していたのだが……
2Q最後のクルカのパス。あそこから試合が歪み出す。
確かに立川の独走からパナソニックにTDを許したとはいえ、前半である。
あそこ無理にパス決めに行く必要はなかったんじゃないかな。結構無理投げ(プレッシャーきつかったのは仕方ないとしても)、失敗になってもインターセプトされない位置に投げるか、無理せず投げ捨てた方が良かったと思うのだ。
その失敗の後FGでも逆転だし、気パナには充分なプレッシャーになったと思うのだ。
※結果論と言われればそれまでだ。

そして3Q冒頭、この悪い流れの中でパナソニック守備がアジャストし始めた最初のドライブ。このパントが頂けなかった。
この時、少し右にロールしてから蹴ったのだが、右側のラッシュがきつくてミスパントになり、インパルスは敵陣32Yardからの攻撃になる。守備が凌いでFGらに止めたものの、だ。

さらに3Qも終盤、確かにFGで追加点取られたとはいえ5点差だったのだから、攻め込んで無理投げしなければ良かったのだ。ここもFGで良かったのだ(何故なら、2点差という事でFG1本で逆転可能だったから)。ところが直前のプレーで李がロスタックルを受けたせいか焦ったのか、クルカが2人で縦に挟んで守っていたレシーバーに投げてINTされてしまう。

で、そこを守備が止めてパントに追いやったんだけど、ガルズは3回でパント。
また、やらかした。また右にムーブして蹴ろうとしてラッシュかかってミスパント。しかもスクリメージ越えない最悪の結果。
これ、もしかしたら相手のラッシュをわざと受けてランニングイントゥかラッフィングパンターをもらいに行ったのではないかと疑うくらい酷いプレーだった。
これの時は絶対に深く蹴り込んで相手に圧を賭けるべきだったのだ。
結果としてジャモーのTDを生んでしまった。

ここからプレーコールが最悪なシーガルズ。点差を考えてロングパスを狙うのだが、レシーバーがオープンになる前にラッシュが届いてしまいスクランブルすら出来ずサック連発。ロスタックルを入れて4Qだけで7回ロスヒット、である(公式記録では試合トータル9被サック、ロスタックル-70ヤード)。しかもファンブルロストでガルズ陣1Yardとか、守備に申し訳ないだろうという失態。
これは辛辣になるけど、OL1枚削れて狙われているのにロングパスとかリバースからのフリッカーパスを複数回仕掛けたりとか、攻撃コーディネーター側の責任がとっても大きい。
少なくとも圧が凄い時にイックパスしか投げさせないくらいの統制をかけても良かった、クルカの負担を軽くしてあげられるプレー(ランが出せないのであればなおのこと)を入れてあげなければならなかったのだ。
※最も、クルカ自体の限界値がここだという事も言えるだろう。

そういう意味で、とにかくパントの選択ミスが自分たちを追い詰めたというのが避けられない評価である。

そして、今年特に顕著になったのが「ベテラン頼みのチーム」になりかかっている事。特定の選手に依存して、若手が成長しきれないまま引退・移籍に繋がっている。故に悪循環しとて特定の選手に頼り切ってしまう。その選手が怪我をしたり不調だったときにつぶしが利かなくなっている。
立て直すのに時間がかかるだろうなぁ

インパルスの方で気になったのはランプレー。
いや、基本的にインサイドのランしかしてないの。もっと積極的にオープン狙って左右に振るかと思ったんだけど(ジャモーはそういうプレーで強烈なカットバック切って唖然とさせたわけで)、終盤まで積極的に仕掛けたのはインサイドなんだよね。
もしかして、守備インサイドを意識して攻めていたのかな。そうだとしたら、立川とジャモーの独走以外効いてないので、凄く気になる。
もっとも後半は3回の敵失(ミスパント2回にファンブル1回)で距離が詰まっていたので無理せず攻め切れたといえるんだけど、その割にパスが悪すぎる。
パスが悪いのはひとえにガルズ守備が最高の守備をしていたという事に帰結するんだけど。

2024年11月24日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 富士通フロンティアーズ FF 28  14  49 
 IBM Big Blue IB 14 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 FF 0:11  #2ニクソン46Yard Run  #5納所Kick
1 FF 3:48  #2ニクソン23Yard Run  #5納所Kick
1 FF 5:48  #11木村52Yard Punt.Ret  #5納所Kick
1 FF 10:24  #2ニクソン11Yard Run  #5納所Kick
2 IB 2:29  #2政本4Yard Run  #11福岡Kick×
2 FF 5:11  #181高木→#13高津佐 35Yard Pass  #5納所Kick
2 FF 10:41  #28香川1Yard Run  #5納所Kick
4 FF 1:50  #25坂本34YardFG×  
4 FF 9:51  #8濱口33Yard Run  #25坂本Kick
4 IB 11:49  #2政本→#81鞍谷1Yard Pass  #2政本→#4鈴木Pass
  富士通 IBM
1stDown(Run-Pass-Foul) 14(6-7-1) 19(5-12-2)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-169-5 31-104-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 17-10-0-144-1 54-25-2-211-1
Total(ATT-Yard) 37-313 85-315
反則(Att-Yard) 3-26 5-35
Punt(Att-Yard) 2-74 4-165
PuntRet(Att-Yarrd-TD) 4-96-1 2-17-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 3-0-26-0 7–96-
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-0
攻撃時間 14分59秒 33分1秒

ニクソンが2回持ってぶっちぎりTDして試合が終わりました。そこに木村がトドメのパントリターン。
あとは見る勝ちすらないというと失礼だけど、本当にそういう試合でした。
何でそうなったのかというのはまあIBMの責任なんだけど、ぶっちゃけ「ジェームス・ブルックス依存」「ジョンスタントン依存」のまま自チームの問題点に目をつぶって来たということなんだろうなと。
そういう環境でどんなに凄いアメリカ人コーチ連れてきてもどうしようもない。というよりチームの補強ポイント間違ってね? という感じでしかない。
選手はいつか引退する。引退に備えて常に層を厚くする必要がある。その為に常時ベンチ入りメンバー自体をローテーションさせて経験を積ませる。それが出来てないから行き詰まっている。
一番強かった頃のエース級がもう30代に入っているのだ、無理が出来る訳じゃない。

逆に富士通はニクソンがさっさと下がったし三宅もグラントも欠場し、小梶も移籍して、守備も今季前半は宮川をベンチ入りさせない(神山が凄いから出番がないあるけど)など人を動かして経験させているから戦力が下がらない。
これ多分、GMの胆力の問題だわきっと。

2024年11月23日富士通スタジアム川崎第一試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 オービック・シーガルズ OS 20 
 ノジマ相模原ライズ SR 14 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 OS 7:05  #17クルカ→#5西村(有) 5Yard Pass  #12山﨑Kick×
2 OS 3:08  #12山﨑36Yard FG×  
2 SR 9:37  #6パランデック→#28吉澤3Yard Pass  #37佐藤Kick
2 OS 11:38  #17クルカ→#18渡邊12Yard Pass  #12山﨑Kick
3 OS 11:28  #17クルカ→#18渡邊20Yard Pass  #12山﨑Kick
4 SR 9:07  #6パランデック→#99レッドウィン1Yard Pass  #37佐藤kick
  オービック ノジマ相模原
1stDown(Run-Pass-Foul) 18(6-11-1) 13(3-10-)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 30-68-0 20-83-0
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 28-17-0-248-3 32-18-2-154-2
Total(ATT-Yard) 58-316 52-237
反則(Att-Yard) 1-0 7-30
Punt(Att-Yard) 4-160 5-188
PuntRet(Att-Yarrd-TD) 0-0-0 2-6-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 1-0-9-0 2-0-26-0
Fumble(Att-Lost) 1-1 0-0
攻撃時間 26分31秒 21分29秒

時間間違えた上で渋滞巻き込まれで、3Q後半からむしかその範囲で。

まずシーガルズ攻撃。ランブロックが弱体化している。少なくとも伝家の宝刀アウトサイドゾーンは出るけれど、布石の通常ブロックのプレーやらパスプロダイブはOL完敗。
パスもクルカの破壊力と言うよりレシーバーの能力に救われている感が非常に強い。多分にギャンブルディフェンスだったライズの「当たり」がそうさせているのだろうが、このままだと相当シンドイかな。
ライズ攻撃。パランデックの限界というか彼がチームを牽引している訳では無いというか。そういう意味でランが吉澤に偏っている(ランプレーの出番が吉澤のみ)からプレーが読みやすい。その中でパスに活路を見いだそうとしてもOLが踏ん張りきれなくてパランデックに負担がかかりすぎる(典型的なのがラストのインターセプトで、あれはDLがセンターごと押し込まれたからバックステップで無理に投げて失速してインターセプトされた。あそこで棄てる勇気が無いのはしんどい)。
シーガルズ守備はベテランの清家・仲里が負傷退場した時にどうなるかと思ったが、常時ローテーション(常に誰がいなくても対処できる状態)が出来ているので心配はなかった。ただ、やはり#15カニンガムと#87定成にむやられすぎだし、そこにパランデックが投げ込める余裕を与えすぎている。
ライズ守備は初戦のIBM戦で魅せたライン戦で勝つことが出来ていた。ただ、やはりそれでもレバー(特に務渡邊ジャマール)に隙を突かれてしまっている。

どちらのチームにも言えるのが「バックアップ層の薄さ」で、両チームともベテランが出ずっぱりなのに休ませる事が出来て無くてスタミナ切れしている感はある。シーズン中からなんとか若手を引き上げる努力して順次戦力を入れ替えていかないと、再来年にはガタガタになりかねないという、余計な心配をしてしまった。

最後に。頼むから関東開催は試合回時時間を11時・14時・17時か10時半・13時半・16時半で固定してくれ。12時開始は変則的すぎる!!!