2022年10月15日富士通スタジアム川崎

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
 電通キャタピラーズ DC 17  10  41 
 品川CCブルザイズ SB 20 
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 DC 6:49  #18エリス→#13南18Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 0:08  #18エリス→#83小貫2Yard Pass   #6廣田Kick
2 DC 2:09  #18エリス→#83小貫10Yard Pass   #6廣田Kick
2 SB 2:25  #18天田100Yard K.O.R   #96住谷Kick×
2 DC 11:20  #6廣田36Yard FG    
2 DC 12:00  #6廣田56Yard FG×    
3 SB 1:06  #20新妻36Yard Run   #15工藤Run
3 DC 10:23  #18エリス→#13南1Yard Pass   #6廣田Kick
4 SB 3:11  #22平田44YardFG×    
4 SB 10:23  #3南竹→#1草深1Yard Pass   #27砂田Run×
4 DC 10:49  #6廣田33YardFG    
4 DC 11:41  #27宇田4Yard Run   #6廣田Kick
  電通 ブルザイズ
1stDown(Run-Pass-Foul) 17(4-13-0) 11(6-4-1)
ラン攻撃(ATT-Yard-TD) 20-75-1 27-94-1
パス攻撃(ATT-Comp-INT-Yard-TD) 35-27-0-279-4 20-7-2-91-1
Total(ATT-Yard) 55-354 47-185
反則(Att-Yard) 7-52 3-20
Punt(Att-Yard) 4-152 4-128
PuntRet(Att-FC-Yarrd) 4-0-15 1-0-0
KickOff(RetAtt-FC-RetYard-TD) 4-0-88-0 7-0-227-1
Fumble(Att-Lost) 0-0 1-1
攻撃時間 28分8秒 19分52秒

印象だけで言うと「前半、知っていたブルザイズはそこには居なかった」けど「後半、そこにはよく知っていたブルザイズの姿があった」という展開だった。
最初に守備が当たって相手ランを封じ込めた事で気勢を上げたものの、1Q終わり辺りから攻略されてしまい、またエリスが好調な3枚のレシーバーを上手く使って責め立てたので、1Qは本当に退屈だった。
ところが2Qの100Yardキックオフリターンから少しずつ流れが変わりだした。
そして後半、試合のリズムはブルザイズが握っていた。
まずそもそもブルザイズのエースQB#3南竹の出番が相当制限されていた(ヒットを受けると暫く下がる)。バックアップの#19高橋のプレーはキレがなく、時間のかかるプレーはプレッシャーに負け投げられないか浮いたパスになって時間がかかりDBが張り付いてしまったり無理のある姿勢で投げる羽目になったりした。
ところが後半から南竹の出番が増えるとリズムが変わった。
もともとブルザイズは「さして強くないラインを有効活用するため」と思われるクイックヒット中心のチームだった。そり切れ味で南竹がプレーを指揮し始めると、タンデムする高橋も周囲のタイミングに引っ張られて小気味よいプレーをするようになる。
守備も徐々にQBにプレッシャーがかかるようになり、またハードヒットでRB#40片岡のプレータイムを削り、結構追い込んでいた。
結局は力及ばずで突き放されたものの、4Q終盤にチームDJが叫んだように「このドライブとりきれば、後半はうちのリードです」の通りだったのである。これは賞賛に値する。

とはいえ、エリスという素晴らしいコンダクターによって電通が昨年に比べて攻撃が小貫頼みにならなくなったのは、チーム力の底上げに繋がったと言える。
このまま突っ走るのかどうかは、大変楽しみである。

オマケ1:試合開始前電通のスタッフが「もうちょっと試合多ければアピールできるんですけど、2週間に一回じゃちょっと……」という会話をしていた。実業団中心ならまだいいけど、クラブチーム体制だと隔週が限界なんじゃ……。試合数については一考の余地有り。

オマケ2:電通のチアが時折「ラムのラブソング」をやるのだが、まあ可愛らしい曲でいいんだけど、なんともこう「にやぁ」と脱力しちゃう。選曲自体はいいんだけど、緊迫したところでやられると見る側としてはテンション切れちゃうのでパントの時とかにしてもらえないかなあ。