Japan-U.S. Dream Bowl場外戦(色々な問題点)①

書こう書こうと思って二の足踏んだり他に気を取られてたりして延び延びになってましたが、このカードについては試合後にSNSで賛否両論喧々諤々だったもので、ちゃんと整理して個人的な感想を書きたかったのですわ。

まず「否」の面で最大級だったのが、まあ試合の本質とはかけ離れた所である「国立というハコの問題」。これに付随したのが「観客動員の話」

喧々諤々だったのが「審判のレベル」「大学生を出さなかった事」

このへんについてちょっと書いておこうかな、と。

国立での観客動員設定について

そもそも販売サイト見てれば判るが、以下のエリアが販売されてなかったのね。
・三階席全エリア
・2階席エンドゾーン裏
・1階席エンドゾーン裏
だいたいこれで「全体の半分近くは売ってない」という事が読み取れる訳です。
この結果、最大で3万人しか販売していないという事になります。

その上で宣伝期間や販売期間などを見る限り、前売りで3万売り切る気は最初から無かったという事が見てとれます。いやこのところのJXB見てればそんなに捌けない事は読めていた筈な上に今回の価格設定で忌避される事は想定済みだった筈なので、目標は販売母数の半分、1万5千で設定していた可能性が高い訳です。

手じまい状況(売り切れ表示)などを勘案して、「メインスタンド2階席」はライス直後に確認したときにはもう売り切れだった事、スタジアムでの見やすさの情報が皆無だった(終了後の一般競技向け開放がかなり遅く、かつ試合数が少ない為、そこに言及したネット情報が見当たらなかった)事を考えると、1階席の高額シートが売れないのは仕方ないとは思います。
その結果が1万2千人な訳です。

これは一般論からしたら「6万5千のスタジアムで1万2千は大失敗」となるのですが、是か術の通り「1万5千目標で1万2千はまずまず」という事になります。
なのでここにガーガー言うのは、ちょっと違うだろうという話です。

国立という場所の選定について

もともとこの場所が適切だったのか、という指摘は確かにあります。

じゃあ「高校サッカーがらみで芝の養生が入る」「リーグワンで占有されている」という条件では「首都圏では東京ドーム一択」になってしまう訳です。

東京圏では、「日産(横浜国際陸上)」の7万規模、「埼玉スタジアム」と新国立の6万規模、ついで「東京ドーム」4万9千「味の素スタジアム」4万規模(同等の規格で鹿島サッカースタジアムがあるが東京圏では無い)、そこからいわゆるJ1規格ギリギリの「2万以下(だいたい1万5千以下で、日立台以外は陸上兼用)」、しかも秩父宮と熊谷はラグビー専用な訳です。

関西圏だってサッカー専用の吹田、ラグビー兼用のノエスタ、ヤンマースタジアム長居が4万規模でその下が京都たけびしとヨドコウ桜の2万規模に落ち着く訳です。

でも、素直に聞きますが、関西学生の人気だけが突出している関西で、このカードに1万人入りますか?
かつてのアメリカンボウルでさえ、関東の7割しか入らなかった実績の、関西で。
社会人主体で。JXBで東京開催の半分も入らず開催権放棄した関西で。
外国人選手との対戦を忌避してライスから自分で降りた関西学生が協力して開催してくれますかね。

あたしゃそこに夢見ませんよ。
過去の実情から、言っている人がこぞって向かっても、イキッている程入りませんわマジで。それを協会の責任にしてイキるだけでしょうが。

無理、絶対そこで破綻すると思っている。

その上で関東開催は仕方ないとして、今回に関しては「国立から働きかけがあったのではないか」という感想を抱いています。
実際Jリーグ開幕に向けて電光掲示板のカラービジョン化をしてから、しばらくの間は旧国立競技場でオープン戦(早慶戦含む)が数年間開催されていたのですわ。
恐らくビジョンや音響、試合運営や芝の保全などのテストケースとして開催されたと思われるのですわ。

今回もそんな目的で声かけがあったんだとしたら、なんとなく腑に落ちるのです。それは次のポストに続けますが、あまりに売店や導線整理が下手すぎるのですわ。慣れてないから場数踏まそうと言う意図すら感じられる訳です。
そこまで考察して、場所として不適切であったかというと、そうでもないという結論が私の中では発生します。