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久保田はこの嘆願書に不同意として、署名しません。

理由は幾つかありますが

１）同等の条件で解散・再結成となった「元　マイカル・ベアーズ」と比較したときに、不公平が起きる
２）ここに書かれている理由は、理由になっていない

というのが大きいです。

１）については、確かにベアーズは春期に活動に参加したのち、一度チームを解散して3部スタートとした（という記憶ですが、少なくともマイカル支援は春期前に切れていた筈。加盟費が支払えなかったのが理由で一度チームを解散し、新規加盟という形にしたんでしたっけ。手元に資料がないのでうろ覚えで申し訳ありません。調査結果に基づいて、訂正します）訳で、もし1部からスタートしてしまえばそれはベアーズというチームに対して不公平を生むことになります。

２）は、ちと厳しいんですけどね。一応、へりくだって「3部からというのも理解できる」とかいろいろ書いてますが、そのくだりと以下の嘆願理由がかまあってませんがな、という事を強く感じた訳です。

理由１：ファンが望んでいる
理由２：戦力の2極化を防ぐ

残念ながら、オークスファンが1部残留を望んでいるのではなくて、「一部でやりたいという選手の気持ちほだされいる」のではないのだろうか？
正直、元オークスとしての活動は、「チームが1部リーグであっても対応できる程度の財務体質を整えること」と「チームとしての活動実績を作ること」であって、1部でプレーする既成事実を作ることではないと思いますが。
多分、2009年度で今のＸの構図は破綻する筈なので、そうなると3年で戻ることは出来ない筈で、今がピークの選手は衰えるし、これから伸びる選手は伸び悩み本来の力は出ないかも知れません。
そういう意味での1部残留希望なら、正直辞めた方がよいと思います。というのは、チームの財務力がないまま残留しても、いずれは他チームに迷惑をかける解散をする事になる筈です。
身の丈に見合った努力の中で、自分たちが一部に残留できるだけの体力をずっと維持できるようになった時に初めて、1部に昇るべきだと思います。ですから、２部で「チーム経営力」をもまれてください。

次いで、戦力の2極化を防ぐといっても、元オークスが未来永劫いまの戦力を維持しうる訳ではないという当然の事実に対して目を背けているのではないでしょうか？
そういう理由と名門である理由で無理矢理延命されてきたチームがいくつもあって、その結果はどうだったかわかっている筈です。
正直１年か２年なら防げるかも知れないけれど、そこから先に現状の戦力を維持できるという確証はありません。
学生のトップチームにいた選手がＸに入らない事はよくありますよね（時折アーバンの方でみかけるからね）。それは日本一という看板を背負えるだけのチームとしての魅力がないところが増えたせいではないのですか。就労保証もなくチームスタッフによる選手の運営負担の軽減もなく。
そういう中に入っていきたいという選手がどれほど存在し、どれほど継続できるのかを理解しての発言とは思えないのです。今だけが基準。こういうチームは、正直やがてやせ衰えチーム力が無くなります。

そうなるとチームは分裂します。続けたくても続けられない中で、あっさりとチームが分裂していきます。そういうチームは過去沢山あったでしょ？　そんな残滓を見たくはないし。いったいそれに何か意味がありますか？

たとえば強烈なキャラクターがチームを推進し、身を粉にして運営負担をかぶる事で求心力を生み出す事が出来る場合もあります（ベアーズがいい例です）。でも今の段階で一部に色気を見せるなら、正直他チームに多くの選手をレンタル移籍させ、チームは存続をしつつ新陳代謝を行い、強化していった方がいいでしょう。

残念なことに、現在元オークスが１部に残留しても数年後に同じ事が起きる確率の方が高い為、単なる先延ばしでしかありません。しっかりと土台を立て直してから昇格争いをすべきだと思います。

以上の点において、同意しない理由といたします。

ただ、彼らがこの嘆願をする事自体は理解できるし、否定する物ではありません。久保田が同意しない理由を述べただけです。心情的には同意したいけれど、それが将来に禍根を残す(延命しても維持できずまた解散騒動を起こす、同様の事態に悪しき前例として取り上げられる)事が判っているから同意しないのです。