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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
法政大学トマホークス |
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14
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7
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7
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10
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38
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早稲田大学ビックベアーズ |
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0
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0
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3
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8
|
11
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Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
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法政
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4:50
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#29原 8Yard Run |
#97丸田 Kick |
1
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法政
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10:19
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#29原 6Yard Run |
#97丸田 Kick |
2
|
法政
|
3:50
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#99楠原 2Yard Run |
#97丸田 Kick |
3
|
早稲田
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8:39
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#42小林 45Yard FG |
|
3
|
法政
|
12:07
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#29原 13Yard Run |
#97丸田 Kick |
4
|
法政
|
4:29
|
#97丸田 27Yard FG |
|
4
|
法政
|
10:06
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#18高島-#19松永 4Yard Pass |
#97丸田 Kick |
4
|
早稲田
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10:44
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#5芳賀-#80瀧 7Yard Pass |
#30末吉 Run |
頼むから、電光掲示板のプログラム修正して、Ball on とTo GO は表示して欲しい。
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さて、どこから語ろうか。
多分早稲田関係者からは「審判が法政に贔屓した判定をした為に負けた」という声が出ると思うが(ちなみに早稲田が反則・および審判の判定で泣いたのというべき箇所は確実に5カ所。2つはインターフェアの差、一つは反則、一つはラテラルパスがフォワードパスと取られなかった事、そしてイリーガルタッチ。反則は早稲田の得点を帳消しにし、ラテラルパスはファンブル扱いで法政が得点に結びつけた)、なあんかもう、それ以前だったというのが見ていての感想。
前半のキックオフリターンを取った早稲田。当然法政はビックリターン回避でスクイブで、かつ末吉でないサイドに。これをリターナーがラテラルパスで末吉にパスこれで一気に48ヤードくらいまで戻したは良いが、2プレー目の芳賀のパスが微妙に(かつ致命的に)狂っていて、パスが取れない。で、このドライブ敵陣44Yardで止まりも残り1Yard。
で、何故か真っ正直に末吉に走らせる。結果、ギャンブル失敗。
この時点で早稲田の負けは7割決まった感じで見ていたのです、私。
というのは、ラテラルにしろギャンブルにしろ、基本戦術としては「奇策」であり、それはすなわち相手にダメージを与え、次から裏プレーとして対処しなくてはならないという、「その場での効果」以上に「その後の効果」が大切なものなのである。
ところが、結果的にそもそも末吉という飛び道具を外してスクイブしているので、ラテラルそのものは効果がない(スクイブではなく深く蹴った時にはリバースと同じ効果が出るが、寄せの早い法政では投げる機会が余程のことがない限り、考えにくい。-末吉負傷退場という不幸な面もあったが)。最初のドライブでギャンブルするという事については「相手が焦っていて、止めれば効果絶大」という事を守備側に教えたようなものである。
結果として、その後すべてに於いてギャンブルはケアされていたのだから、逆効果である。
この局面を攻撃が打開できるかどうかという事が大切になるのだが、いかんせん芳賀のパスが悪すぎる。
手元で前半16機会失敗11(反則1/ロスト1)成功5(反則1)。結局成功したうち3回が2Q終盤。失敗したパスのうち2つは#12広野のパント/キックフェイクによるが、とにかくパスが高いとかオーバーリードとか、安定しない。結果的に法政2Qの得点はクイックヒッチを狙ったパスが、真横に投げた上に指がひっかかったかレシーバーの手前にたたきつけるという最悪のパス。結果としてリカバーされたのでは勝てる機会が無い。
さらに悪いのは3Q最初の攻撃ドライブ。守備ががんばってさくっと止めた後、5分弱かけてドライブして、FG止まり。このダメージは大きく、さらにその返しでTDを取られてはダメージ倍増である。
まあ、2Q序盤の末吉の負傷退場があったことを差し引いても、歯車がかみ合うまで20分近くを費やし、最後までかみ合わないまま終わったという事なのかもしれない。
逆に法政は、2本目のTDを取った直後のフェイクオンサイド(キッカーがボールを置いて下がったのとすれ違うように残りの選手でオンサイドキックを蹴る。早稲田ラインの選手に当たったボールはそのまま法政がカバー)で完全に早稲田の緊張を奪い(とはいえ、このドライブは早稲田守備がオプションキープのボールを掻き出しでファンブルロスト)、相手の出鼻をくじき続けたあたりはお見事と言うしかない。
攻守とも、要所で「お見事」とうなるしかないプレーが出ている。このへんはフットボールの理解が高い証拠である。
むろん、ここでほめるべきは早稲田守備。実際はもう少し大差になっても不思議ではないが、パス守備でかなり貢献できていた。
いや、だからこそ攻撃の不出来が悔やまれるのである。
法政を必要以上に意識してしまったのだろうか。点差以上に試合は差があったと思う。