書きためていた事(2)吹田マーヴィーズ解散

一応、後出しじゃんけんという非難は甘んじて受けるつもりですし、意見には個人差があることも承知の上で書きます。
また、努力されている方の傷に塩を塗り込む必要があるかどうか、等の批判も甘んじて受け入れるし、部外者が何を言うかという言葉も甘受するつもりです。

それでも、どうしても個人的にははき出しておきたかった事なので。

吹田の解散は、くぼたさんの中では「当然の帰結」でした。
あのビジネスモデルは、どう考えてもスポーツビジネスとはかけ離れた理論で動いていたと思うのです。
つまり「スポンサーにチケット買い上げて貰って、そのぶん吹田市民に無償で見に行く」というのは、本当にモデルとして正しかったのか、という検証が必要だと思うのです。

これって、チーム券と同じ理論ですよね。
企業スポーツが衰退した理由の一つに「スポーツは金払って見に行くモノではない」という意識がはびきこっている所があると思うのですよ。
※いまだら都市対抗の応援要請とかありますから。ほとんど企業の見栄なんですよね、これって。

結局「お金出してまで行く価値があるか」という所に集約される訳で、最初から無料で行けるようにしたら、そりゃ「えっ、1200円もするの!?しかも地元で試合無いからお金かかるし」と言われたらもそうそれで終わり、なんですよ。
たとえばこの場合、割引券の配布だったらまだ良かったかも知れませんけど。

でね。

やっばりスポーツビジネスの基本は「試合会場にかかわる所で幾ら金を稼げるか」だと思うのですよ。
・入場券収入。たとえば当日利益400円とした場合、1試合600人×8試合で約200万弱の収入ですよね。
・広告収入にしても、60人×1万円×8試合で計算すれば480万(ユニフォームの広告代として)
すくなくとも試合してナンボの収入がどれくらいになるか、という事をもっと明らかにしてやらないといかんと思うのですよ。
来る人の割合が増えればその分利益が出る。そういう構造にしない限りはバランスを欠いた収支になるわけです。
つまり「来る人は多くても、支える金額がなければ自分の身銭を切るしかない」
結果、吹田は大口スポンサーを獲得できなかった為に身銭を切ることになってしまっていたと思います。

別に大口である必要は無いんですが、小口に訴えるには「地元で試合」「地元のイベントに大挙して参加」「地元住民が選手」など「地域にインパクトのある存在」でなくてはならないと思うのですよ。
※ファイニーズが高槻でやろうとして、結局達成できなかった事でもあるのですが。

理想と現実が乖離した時の対応策がないままに進んだというのが、残念だと思うのです。
もっとも、失敗するベンチャーの見本でもありますが、この理屈そのものは。