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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
アサヒビール・シルバースター |
SS |
0
|
7
|
7
|
7
|
21
|
ノジマ相模原ライズ |
SR |
7
|
6
|
8
|
3
|
24
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
SR
|
3:54
|
#5木下6Yard Run |
#16出澤Kick |
2
|
SR
|
1:38
|
#16出澤 37Yard FG |
|
2
|
SS
|
5:54
|
#19東野→#1松原6Yard Pass |
#87櫻井Kick |
2
|
SR
|
10:43
|
#16出澤 31Yard FG |
|
3
|
SS
|
2:25
|
#19東野→#18森田35Yard Pass |
#87櫻井Kick |
3
|
SR
|
10:55
|
#5木下→#88大滝14Yard Pass |
#2宮幸Run |
4
|
SS
|
7:08
|
#35濱田1Yard RUN |
#87櫻井Kick |
4
|
SR
|
12:00
|
#16出澤 21Yard FG |
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でもどんな事があっても、この試合の衝撃には叶わない。ずーっと「どうまとめたらよかんべえ」しか頭に浮かばない。
ちなみのこの試合、メインスタンドで見てました。
東京ガス戦に続き、関西からお越しのおとーさん、隣で馴れ馴れしくやかましくて御免なさい。
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フィールドが凍り付いたのは、4Q13:22。ライズのパント、シルバースターのリターン。リターン後の審判のホイッスル。
「パーソナルファウル、ラフィング・ザ・キッカー シルバースター」
絶望にも似たざわめきがメインスタンドを包む。
勢いよくラッシュをかけた選手が、勢いを殺すために倒れ込むも、それがパンターの軸足を払ってしまったのだ。そこを、たまたま見てしまったから言えるのだけれど。
ただし、この試合でシルバースターは絶望的なまでに守備が崩壊していた。
つまり、この負けは「必然の敗北」であり、なまじタイブレークだとか勝利だとかよりも、激しいダメージとして直接的なチーム見直しに至る事になるだろういい結果だったのかも知れない。
平たく言うと、この試合、シルバースター守備は完全に裏をかかれて補正できなかったのである。
というのも、これまでの試合でライズのランは#28杉原のオープン系が主であった。IBM戦のように杉原のオープンスイングなんかも含めて、である。
その為にオープン寄りにILBのヘルプも用意していたのだろう。
だが、この試合でいいようにシルバースター守備を切り裂いたのは、#2宮幸である。
この原因はどこにあるか、というと、明らかにシルバースターILBが動けていない事に起因している。
特にオフタックルプレーに於いて、OLBがブリッツ仕掛けた時、DEとOLBのギャップに斜めに入られるとその後ろに大きな空間が出来ていて、ILBはそこにサポートに行けない(主にDLが押さえ切れてない為にまきこまれている場合が多い)。
ところがセカンダリーは明らかにランサポートに回れない。その結果が24回163ヤードという結果である。
シルバースター#35濱田も同じくらいのキャリー回数(23回87ヤード)なのだが、こちらの場合は「おいおい、また濱田かよ」というくらいプレーが濱田に偏っている。
なんて言うか、こう、センスがないというか。
シーズン通しての布石みたいなものもない(ちなみにライズは#28杉原のジェットスイープフェイクのプレーがそれに当たる)。
もしかしたらRBに怪我人が多いのだろうか?スタイルしていてもでれない理由は何なのだろうか(これはレシーバーも一緒)。
色々考えたのだけれど、とにかくこの場合、守備の問題に再フォーカスする。
よくよく思い返してみて、考えられるのは
「これって、考え方が5-2-ローバーのまんまんなんじゃ? それもラッシュサイドの逆のLBの思想は4-3プロと一緒。つまり、3-4って言うのは他チームと違った理由なんじゃないの?」
という事。
余所の3-4と違うのは、DLのラッシュがきかない事。で、メンバー見てみてあまりデプスがない事に気づいた。第一#95藤井が出ずっぱりというのはどういう事か(藤井を上回る守備ラインが出てこないことは、藤井が凄いと言う事も照明しているが、逆に藤井に頼りっぱなしという事も意味している。つまりそれだけ他の守備ラインが伸びていないという意味でもある)。
つまり、この場合「比較的若手のそろったLBの機動力でDLの負担を減らす」という目的で3-4にした、という風に思えてしまう。
それでは今の社会人トップは勝ち抜くのは難しい。
ましてや、今のシステムは状況によって複数の体型を有機的に組み合わせる事が殆どだ。
結局、最後にFGに至るプロセス、宮幸を満足に止めることが出来ずに、易々と蹴ることが出来る距離に入ることを許してしまった。
これは、ちょっとやそっとでは改善できない致命的な結果だと思う。
正直に言う。シルバースターはこれから低迷期に入る。遅かったくらいであるが、一度落ち始めたら止まらない。
これを立て直すためには、コーチを含めて相当の覚悟(絶対に生まれ変わらせる、その為に過去と決別する、という意味での覚悟)が必要になるだろう。
で、ライズはなかなかのチームの仕上がりであった。この後のうち東京ガス戦が、セカンドステージ進出の鍵となる筈。