考・クラウドノイズのコード(お約束)

観戦記より何よりこれを先に言いたいと思っていたので、先に書きます。

長居で行われた試合のうち、チア主導によるクラウドノイズ実施チームが3チームあったのですが、ひどかった2チームが対戦した第二試合は、見ていて実に据わりの悪い、と言うより率直に意見するなら「気持ち悪い」観戦になったので、敢えて苦言を呈するものであります。

先月号の専門誌編集後記でもこのノイズに対して取り上げられていたのだけれど、実はあの後記大事なことが抜け落ちていたので、評価していません。
というのは、あの試合に於けるノイズは「道具を使って作られたモノ」であって、本物のノイズではないと思うからです。
同じ事が今回でも言えたので、それを明確にしたいと思います。

そもそもノイズ否定派の人たちとは意見が違います(ノイズ否定派は、そりゃアメリカンフットボールを見たいのではなく鎧球道という武道を見たいのでしょう、という嫌味を私は言ってます。正々堂々とか、相手に礼節、とかいうのは武道の概念であって、文化としてのノイズを否定する事は出来ない為)。
ノイズはあってもいいと思っています。

但し、問題なのは、本来ノイズというのはどうやって生み出される物なのかと言う事ですよ。

平たく言うと、くぼたさんの言うクラウドノイズのコードというのは
・己の声と
・己の身体(手とか足とか)と
・己の魂で
相手の妨害をする観客の「チーム愛」の暴走した姿、だと思ってます。
だから、本来はメガホンだのヴァンガーズ(チアスティック)だのハリセンだので生み出された音というのは「邪道」だと思うのですよ。
※だから、床蹴ったりフェンス叩いたりはいいのね。身体から音が生まれるから。

つまりブーイングである必要は無いのね。好き勝手絶え間なく怒鳴ることで、その音の集合体がう゛わぁんとした感じで響くのであれば、それはとても素晴らしいことなんですわ。やりやすいからブーイングでもいいんですよ、そりゃ。

ところが。
富士通もパナも、大太鼓持ち込み連打なんですよ。
これはいかんよ。邪道中の邪道、コード違反もいいところ。
打楽器は響くんよ。凄い音するんよ。
でもそれに甘えて声出さなくなるよ。
それでいいんかい? みんながやってくれてるように感じるけど、声出してないよ?
※それに、昔も言ったけど、文化として大太鼓ドンドコとアメフトって、似合わないよね。
あまつさえパナはケイダンス入ってからPAで音出してノイズ煽ったよね。2回ほど。
そりゃないよ。おかしいだろあんたら。
おまけにチアホンにブブゼラ。
競技としての文化と不一致だろうに。

だからね。
くぼたさんのノイズコードというのは
・PAの音出しはケイダンス直前まで(ハドルブレイクが基準だが、ノーハドルの場合を考慮して)
・チーム関係者は以下の鳴り物を持ち込ませない。
 -打楽器の全て。バンド編成の場合はPAと同じ基準(バチ同士を叩くのはアリ)
 -笛、及びそれに類する管楽器。バンド編成の時はPAと同じ基準
・ノイズアピールの為のマイク使用はボイスリーダー一名のみ、しかも煽りのみで自分がノイズを出す事は出来ない。
 マイク使用についてもPAと同じ基準だが、諫める場合もあるのでやや基準を緩く
・出来れば観客に小道具を使わせないノイズを
というものなんですよ。

ってか、チーム関係者は「一般の人も、緊迫したら自然に声が出るように誘導して」欲しい訳ですよ。
それがチーム愛ってもんだと思うのね。

だから、ノイズやるチームは、もっと考えて欲しいんだわ。自分たちが観客に何して欲しいのか、を。

ちなみに余計なお小言ですが、富士通もパナも、PAの音量が久々にお小言レベルでございました。耐えられるギリギリでしたが、大太鼓が乗るとブチッといっちまいそうです。