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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
オービック・シーガルズ |
OS |
6
|
6
|
10
|
3
|
25
|
富士通フロンティアーズ |
FF |
0
|
7
|
0
|
7
|
14
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
OS
|
7:17
|
#1金親 32Yard FG |
|
1
|
OS
|
11:04
|
#1金親38YardFG |
|
2
|
FF
|
4:02
|
#18出原→#4宣本 6Yard Pass |
#11西村Kick |
2
|
OS
|
9:11
|
#6菅原→#85萩山&Yard Pass |
#6菅原→#10森Pass × |
3
|
OS
|
2:22
|
#6菅原→#83清水 15Yard Pass |
#1金親Kick |
3
|
OS
|
5:58
|
#1金親45Yard FG |
|
4
|
FF
|
1:06
|
#4宣本→#19吉田3Yard Pass |
#11西村Kick |
4
|
FF
|
3:09
|
#11西村45Yard FG× |
|
4
|
OS
|
7:22
|
#1金親 46Yard FG |
|
試合開始を前に発覚していたこと。芝部分での長さが足りず、フィールドが90ヤード+エンドゾーンで設定されていた。
が、この件について場内放送およびリーグ公式サイトでは何一つ触れられていなかった。
もともと国際公式競技用の陸上のトラックを作った場合、内側の芝生が足りなくなるのは当然のことであるが、それが試合直前になって不可能と判断されたのは残念な限りである。
※人工芝を張れば可能で、2007年のW杯はそのようにしていた。
一応、報告義務を怠った協会は批判されても文句は言えない。
だが、恐らくこれは川崎市の対応のまずさが元凶だと思われる。
恐らく市側および主催者(ホームカミングデーゲームはチームの仕切りな筈なので、この場合はチーム)との間にミスコミュニケーションがあり、直前になって
1.前日にフロンターレの試合があって人工芝が固定できない
2.実は前回使った人工芝が破損していたので使用できない
3.国際規格の都合上トラック部分の芝を固定できない事が判った
4.翌日朝から使用予定があり撤収できない事が判明
5.市担当者がフィールド長さの事を知らずに許可した
6.人工芝の固定にン百万かかり、誰も金を出せなかった
このどれかが原因となって、調整不能状態に陥ったとみている。
個人的には5.に5万カノッサ。いや、はらたいらさんに3000点。
ソレハ ト゚ーデモ イイコトデス ガ
結局ホームカミングデーって企画自体が、特定チームの「自主興行したい」という要望を満たす目的を正当化するための手段であって、個人的に言わせてもらえば「あんまり効果無いんとちゃいますか?」という気がしてならないのですわ。
今後ホームカミングデーとかではなく「エリア別開催」で、千葉・東京臨海地区、ドーム、東京多摩地区、神奈川地区で開催をする方向でいいんじゃないですか?
そんな印象の今シーズンでした。
あとね。協会にクレーム。公式ガイドの4ページ目、これ去年の組み合わせですよね。ここは今年の予定組み合わせでないとおかしいですよね。実際日程表とここが食い違ってややこしい事になっちゃいましたから!
当たり前すぎるでしょ、こんなチェック。
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さて、この試合を見るポイントというか、結果論というか、からスタートすると両チームの守備思想とアジャストのうりょくになるのではないかと。
まずシーガルズは、おなじみ外国人エンドの#11ケヴィン・ジャクソン(以下KJ)と今年の新戦力#23バイロン・ビーディJr(以下BJ)によるパスラッシュを軸に構成する。つまりどれだけパスラッシュに対してレシーバーを裂くかでカバレッジが決まるのである。
※片側だけならまだしも、という感じですが。それなら佐々木康元とか脇坂とか前例はあるわけで。
結果として富士通は執拗にKJにTEを割り当ててダブルカバーしたが、BJ側はほとんどなすすべなくという感じ。もうOTのスタートとBJのスピードがギャップありすぎて。さらにRBがパスコースになかなか出られず、結果としてレシーバーのカバーが数の上で有利になる訳で。
翻って富士通は、一発ビックゲインを防ぐために、DBを深めに配置して浅いところにパスを投げ込ませる作戦。守備フロントはリズムの核になるランをつぶしに走る事になる。
これはある意味戦略としてはよかったと思うのだが、戦術的にはまずかった。
というのは、特にショートハンド側(ツインセット・トリップスの反対側)のSEとマッチアップしたDBが、あまりにも引き過ぎなのである。
どのくらいかというと、大半のプレーでハドルブレイク時:2ヤードのクッション→プレーコール時:するすると5ヤードくらいまで下がる→ケイダンス時:全力で下がる→スナップ時:12ヤードほどのクッションになってさらにそこから下がる+サポートのセーフティも同じくらいの高さに下がりつつダブルカバーに向かう。
そりゃ相手が大抵#18木下#83清水#85萩山 ですけどね。だからといってこれを毎プレーやられたら、そこが要所で攻められちゃうでしょうに。せめて5ヤードのところで溜を作るとかなんかアクションできなかったかね。
では試合を振り返ろう。
前半のリターンは富士通。先発QBは#19吉田。
まずQBドローから入り、次に#30金へのチェックダウンパスで敵陣23Yardへ。さらにこの後相手パーソナルファウルがあり4Yardまで進むが、ここでパスが逆リードになりINT。
このドライブをシーガルズはパス主体で攻め込むが、奥行きがなくなるとラン主体に切り替え、それが思ったように前進できずFG。
返しの富士通の攻撃はあっさりパント。
ここでシーガルズは#7池井がスクランブルプレーからのパスを受け敵陣25Yardまで一気に進む。が、この後攻めきれずFG。
続いての富士通攻撃(この4プレー目から2Q)はQBを#18出原にスイッチ。しかし最初の2プレーはBJの活躍で何もできず、今度はその逆にスプリントドローを打ってダウン更新。しかしこの後か続かずパント。
この返しのシーガルズは最初のパス失敗が響いて3回でパント。
そこで富士通はランプレー2回刻み#81中村へのパスが通り敵陣35Yard。次いで#30金がBJの内側をすれ違うように駆け抜けて5Yard。仕上げは#4宜本へのパスが決まりTFP決まって逆転。
だがここからシーガルズはパス主体でガツガツ攻め込み、最後は#85萩山へのパスも決まり再逆転(TFPは2点狙いで失敗)。
この返しの富士通はランと中村、#15松林へのパスで攻め込むが、最後にロングパスを投げたところがリードが長すぎINT。この後試合を流して前半終了。
後半はシーガルズのリターン。初っぱなで富士通がレイトヒットしてしまい、シーガルズ一気に敵陣30Yardまで。ここから木下へのパス、#20古谷のスイープなどで着実に進むと、仕上げは#83清水へのパス。
(まー、試合としてはこのドライブをあまりにあっさり通したところで決まったよーなもんですけど)
次の富士通の攻撃は#12平本を投入するがKJのディフレクトなどもあってあっさりパント。
その返しのシーガルズは#18木下へのポストが決まりあっさり敵陣に進むが、その後反則で下げられFG。
次の富士通のドライブもKJのディフレクトがあり、またしてもパント。その返しのシーガルズもダウン1回更新しただけでパント。
ここらへんから、ストロングサイドのCBがベタ付きマークに切り替えてきて、同時に反対サイドも少し遅れてベタ付きとなる。この結果、アウトサイドレシーバーがカバーきつく中央よりにパスが偏るようになる。
さて返しの富士通攻撃。
まず2プレー目に中村へのパスが通りダウン更新。次いでラン2回でダウン更新。さらに中村にパスが決まって敵陣37Yard。金が持って戻されるが#6神山が持って27Yard。パス1回失敗するも初めてTEがパスコースに出て#48白木にパスが通り14Yard(ここで3Q終了)。さらに金のランは出なかったものの吉田のスクランブルで3Yard。
ここで富士通満を持してのスペシャルプレー。
まずダイレクトスナップが金に。金は左スイープから#4宜本にリバース。宜本は右に流れてから右サイドを絶てに駆け上がる吉田にパス……吉田!? QBの吉田がエンドゾーンでパスキャッチ。TFP決めて9点差に迫る。
(どこかで見た記憶があるプレーと思ったら、昔マガジンの月間別冊でやっていた『ノーハドル』という漫画で、ライバル校がやったプレーだった)
ここでシーガルズはQBを#15龍村にスイッチ。ところが、龍村の2回目のパスが高く、後ろでカバーしていた#14三上がインターセプト!
しかしここをシーガルズはきっちり止める。さらに風の影響で西村のキックが外れてしまう。
(ここでFG入っていれば話は違ったと思うんですけどねえ)
さらに次のシリーズで菅原がディープ一発投げたところが、手前で三上がまたしてもインターセプト。風もあるだろうが、パスカバーの変化に対応できない感じで戸惑いが現れている。
しかし、この後シーガルズはパスラッシュがんがんで全くフロンティアーズにプレーさせない。あげくにスクランブルして投げたパスを、レシーバーの前に入ったDBがインターセプト。そのままリターンしてFGまでこぎ着けてしまう。
この後富士通も攻撃するが最後は及ばず、シーガルズの逃げ切りであった。
試合としては「富士通守備が策におぼれた」という気もするのである。
ってか、どうみても#2佐藤が毎回あんなにクッション深かったら狙われますわ。
実際それでLBのヘルプはない訳だし(カバーの構成上、LBはRBのカバーに入り、スプリット側に空間ができてしまう)。
見せプレーでいいからやるべきなのよ、ああいう時は何プレーかに一回はクッション浅く。ってかやっぱ7~8ヤードからスタートでしょう。
とはいえ、それにもまして攻撃側、特にラインに問題が。
というのは、BJが止められないのである。前述のようにOTが動き出したときにはもう届かない位置、というのもあるけれど、それでもTEセットした時も全く変わらずあっさり抜かれている訳で。
これでは厳しいですわな。少なくともKJ側を完全に止めるのではなく外に回す、という事でシングルカバーでBJ潰しするか、BJにRB当てるか、はたまたすれ違い狙うか。
そしてやっぱりプレナン不在は痛い。というのも、富士通のレシーバーって基本が「縦のリードかフック」なので、LBの前とかLBのゾーンのシーム狙いとかないから、かなり守備が楽だったと思うのよ。プレナンがそこを狙っていたからアクセントになっていたけれど、それが今TEのディレーしかないわけでしょ。
それって痛いんじゃないのかな。
結果としてLBはランストップに専念できたようなものだしね。
逆にシーガルズ側はよくもまあ切り替えたもんだと思いますよ。インターセプトの後の守備2回は脱帽ですわ。
ただ、ラストのFGはもらい物として、後半は思ったような攻撃ができていないというのも事実で、前回見たIBM線でもそこは変わってなかった訳ですよ。
もしかしたらこの先、そこで波乱の種が待っているのかもしれない。
とにかく、10ヤードの短縮は予想以上にスリリングな展開を生んだという事で、次回からはちゃんと50ヤード取りましょう。