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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
オービック・シーガルズ |
OS |
13
|
0
|
11
|
0
|
24
|
ノジマ相模原ライズ |
SR |
3
|
0
|
0
|
7
|
10
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
SR
|
9:44
|
#16出澤 25Yard FG |
|
1
|
OS
|
12:38
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#6菅原→#85萩山 10Yard Run |
#1金親Kick× |
1
|
OS
|
14:04
|
#6菅原→#85萩山 52Yard Pass |
#1金親Kick |
3
|
OS
|
4:07
|
#1金親 36Yard FG |
|
3
|
OS
|
12:47
|
#21中西 1Yard Run |
#32原Run |
4
|
SR
|
9:47
|
#10小島→#34堤 4 Yard Pass |
#16出澤Kick |
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結論から言うと「以前ほどの破壊力が無くなってきたシーガルズ」と「切り札すべて出し尽くして、魂の入った最大のパフォーマンスで喉元にくらいつきかけたライズ」という展開で、実質の点差が16-10であるという事を考えれば、これは明らかにシーガルズがスランプに陥っている事の証明、なのかも知れない。
最初のリターンはライズ。最初の#2宮幸のランが20Yardくらい出るが、その後の#20杉原へのパスがうまく行かず、最終的にはパント。
その返しシーガルズ。だが、最初にしたQBカウンターが読まれてQBサックとなり(狙いはカウンターからのパスだったかな?)そこからムキになったか菅原は1Qにランプレーをコールせず。しかしそれでも3プレー目には見事なカバレッジサックを食らう。
その次のドライブ、とにかくノーバックからモーションさせてRBセットとか、I体型とか、とにかく色々な角度から#2宮幸を走らせてくるのだが、とにかくこれがシーガルズに止められない。この宮幸のランを軸に、#5木下のパスとスクランブルがシーガルズ守備を切り裂く。
実際、先制したのはFGだが、敵陣6Yardで、プレーが単調になったところをブルラッシュされてOLが押し込まれた所に宮幸が正面衝突したから止まった訳で、ホールをすこしずらしていたら逆にそのギャップ突っ込まれていたかも知れなかった訳で。
ところがスランプはいえシーガルズ、返しのリターンで敵陣45Yardからという絶好のポジジョンで、怒濤のパス7連発(うち、1プレーだけ#13木下兄のカウンターからのパスあり)。あっさり逆転。
しかも次のドライブ、#5木下のプレーが冴えている中、スクランブルしてロングゲインした木下がスライディングしたときにファンブル、しかもこれをロスト。
この自陣48ヤードからのプレーで一発ロングをあっさり決める。
だがここから、試合は実質膠着状態に陥る。
ライズはQBを#10小島にスイッチ(まあ、膠着したときとターンオーバー食らったときには、よくやりますわな)するが、こちらはパスラッシュのどう猛さをアップしてきたシーガルズに四苦八苦することになり、シーガルズは特に#90伊倉を軸にしたラインのプレッシャーから菅原が思ったようなプレーが出来ない。なぜかランプレーの比率も低いし、そのランも思ったようにリズムを作れない。
3Qに入ってシーガルズがリターンしたが、ラッシュのきつさを回避するために早いパスを軸にし、かつランを効果的に使った物の、敵陣14Yardでパス2回失敗、3回目は投げれずサック。
で、FG成功となって点が動いた。
今度はライズだが、さいがにシーガルズも普通のタイミングでの宮幸のランは許さなくなる。
互いに決め手を欠いて攻め続けるが、12:21にライズ痛恨のミス。ロングパスを狙ったところをインターセプトされ、かつそのままリターンされて自陣2Yard。
これをランでねじ込む事でシーガルズ追加点。
この後、ライズは小島のスクランブルやタイミングをずらした宮幸のランでダウン更新するも、BJのサックを許し(ぶっちゃけ、ここで勝負あった感を感じましたが)、パントに。
4QになってシーガルズはQBを#15龍村にスイッチ。で、これがまたライズの守備をいなすようないいプレーリードする訳ですけど、それでもライズ守備は全く諦めない。苛烈になるパスラッシュの中、龍村がTD狙いのパスを投げたところ、やや弱かったか短かったか、余っていたDBがレシーパーの前に入ってINT。
ここから小島のパスが冴えるのだが、ただそこはシーガルズも判っていて、比較的プリベントに守ってインバウンズでデッド、ととにかくタイムコントロールに徹する。
だからせっかく12分近く残して得た攻撃権が、TD取った時には残り5分台。
だが、まだ諦めない。オンサイドには失敗するも鬼気迫るブリッツ、破壊的なパスラッシュ、最後まで諦めないパスカバーのライズと、それでも点を取って心を折ろうとするシーガルズ。
もう#32原のファンブル(リカバーはシーガルズ)の時なんて、守備側はほとんどアックスボンバー状態(全体重をかけてタックルしたとき、腕が胸元に強烈に入った)。ブリッツはオフサイドぎりぎり、伊倉に至っては3メンラッシュの歳、バックサイドのOLを投げ飛ばさんばかりの威力でラッシュ。
これがフットボールですよ。この気迫、この迫力。それを受けてかわして攻め込むシーガルズもまた、見事。
そして残り2分を切った所で、やはり決めにいったTDパス。それをタイカバーしていたDBがINT!
ただ、残り時間を考えるとこの攻撃は一発ドカンしかないのだが、さすがにそこまでシーガルズは緩くなっていなくて、エンドゾーン間近まで攻め込むも時間は消費され、かつギャンブル失敗で残り6秒。
やはり、ライズの気迫はすばらしかったです。決して恵まれているチーム状態では無いなか、高い意識でここまで試合を構築したのは、見事と言うほかないのです。
色々言い訳しているクラブチームの選手や運営者は、ちょっと見習った方がいいと思うのね。
(特に、シーガルズ・アレルギーなクラブチーム関係者多いからね。ライズの場合、たまたまノジマさんとご縁が出来たというだけで、それとチーム環境や選手の意識は別だと言うこと、自覚して欲しいなあ)
ただねえ。そろそろこのチームもピークかもしれないから、それをどう次のピークにつなげるかが課題だよね。
シーガルズは冒頭にも言ったとおり、QBも凄くて、周りも凄いから、他のチームが付いてこれなくなりつつあり、それが選手に対してマンネリ感を生んでいる可能性があるのね。
特に選手層が厚くてベテランが今なお一線で活躍できている以上、マンネリ化は仕方ないとは思うけど、それでも止められないというのは周りのチームの側にも問題があると思うのね。
とにかく、このままフットボールに対する情熱が薄れるようなマンネリ化だけは、避けて欲しいなあと思うのであります。