1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | ||
富士ゼロックスミネルヴァAFC | XM |
0 |
13 |
0 |
0 |
13 |
ハリケーンズ | Hu |
7 |
6 |
0 |
7 |
22 |
Q | TEAM | TIME | PLAY | TFP |
1 |
Hu |
4:12 |
#7鎌田1Yard Run | #4畑木Kick |
1 |
XM |
8:46 |
#70高見沢Kick× | |
2 |
XM |
3:33 |
#3前川 4Yard Run | #70高見沢Kick× |
2 |
HU |
8:36 |
#7鎌田→#99高見 14Yard Pass | #20唐沢→Pass× |
2 |
XM |
14:10 |
#3前川7Yard Run | #70高見沢Kick |
4 |
XM |
9:10 |
#70高見沢24Yard FG ×(ブロック) | |
4 |
Hu |
11:40 |
#83桜内55Yard Int.Ret | #4畑木Kick |
正直、前半は両チームの守備がズブズブだったのに、後半にある程度立て直してからは、ゲームとしてはゼロックスの支配下にありながら、インターセプトで決まってしまった試合、と簡単に言えばそうなる。
ただ、両チームともに怪我人を抱えて苦心惨憺試合を構成したのが判るだけに、特に核となる選手の熱い魂の咆吼が聞こえる好ゲーム(但し、あくまで見ている分には、という話である。ちょうど戦力レベルの均衡した試合であったということだからね)であった。
ことゼロックスはQBが#7市川のみで、その市川も頻繁にサイドラインに下がっては、#3前川のワイルドキャットQBプレー(パスなし)でのオプションに命運を託して攻める。これがどうしても止められないのだが(前川一人で145ヤードである)、要所でパスが通らず。
試合展開としてはハリケーンズの#7鎌田が操るオプションを全く止められないでホースカラータックルやオフサイドを犯して相手に有利にしてしまうゼロックス守備がズブズブ下がり先制を許す。
その返しのゼロックスは#7市川がパスを投げるも6プレー中4プレーが#3前川のワイルドキャットプレー。結果としてFG失敗だが、このままノーガードの打ち合いを予感させる。
実際、その後も両者オプションがなかなか止められず、時間をじっくり使いつつ、それこそ前川のランが出るたびに魂の咆吼が鳴り響くかのようにゼロックスが追い立てるのである。
それでも追いつくはずのTFP失敗が響いている。逆にここで突き放しにかかったハリケーンズはTFPに2点コンバージョンを狙うもHBバス失敗。これで実にゼロックスは同点に追いつくことが出来たのである。
ところが後半は両者アジャストしてしまい、ゲインがだんだん単発になる。ましてやハリケーンズは途中鎌田が負傷交代(後にプレーするが)すると手詰まりになってしまい、ゼロックスは途中クイックスクリーンを読み切ってINTするも、リターン中にファンブルロストしてしまうなど、優勢に進めつつも相変わらずパスが駄目。というか、市川が#14星野としか呼吸が合わないのか、星野がカバーされると全く駄目。逆にスロットのポストなどは要所で通す。
それがフリだったのかカバーを外すためか、残り4分を切って得た攻撃、自陣40TYardからの攻撃で#3前川のQBカウンターで敵陣に入った直後、この試合多分初めてショートハンドサイドへのクイックヒッチを狙ったところ、この試合怪我人の都合かCBに入っていた(確かエースWRだよねこの人)#83櫻内が狙いどんぴしゃでインターセプト、そのまま無人の荒野を疾走しTD。
思わず見ていて「なんと、まじかよっ、うおおおっ」と(どっちを応援するということでは無く、プレーそのものにたまげた)絶叫してしまった。
だが、それでもゼロックスは執念の追い上げを見せる。残り3分切った状態で得た攻撃で、しかも交代違反で自陣35Yardから(この試合ハリケーンズは1本を除き全部スクイブキックで、このキックオフも40Yardからだった)となったのに、ランとパスで前川にボールを集め敵陣45Yard、続いて#14星野にパスを通して29Yard、市川スクランブルで18Yard。
次のプレーでパス失敗(DBがナイスカット)するが痛恨の、両チームにとって痛恨のラフィンザパサー。9Yardまで進んだゼロックスだが、市川が負傷で時計を止めてしまいアウト。少なくとも1プレーは出られない。
ここで前川が2回連続キープするも、さすがにこの状態では前川マークである。穴がない。
最後のタイムアウトを入れて市川を戻すも、3ヤードラインにめがけて投げたパスはオーバースロー(カバーがきつくて前川に投げたのか、前川のキャッチを期待したがカバーがきつくて投げ捨てたのか不明)。
運命のギャンブル。エンドゾーン奥を横切る星野へのパスを、星野がキャッチ。しかし、足が、出ていた。パス失敗。
そりゃ、泣くよ。悔しいだろうよ。
前川、泣いていい。吠えていい。その資格が君にはある。君の、獅子奮迅の活躍は、見る者の魂を打った。間違いなく、今日の、この試合のMVPであり、誰がなんと言おうと、君は輝いていた。
でも、それだけでは駄目なのだ。まだ、周りがついてこれなかった。届かなかった。
でも、判るよね。直さねばならないところは、見えたよね。あと、どれだけ今以上にフットボール馬鹿になった仲間と、どれだけ進めるか、だよね。
君の魂の走りを、また見たい。来年、帰ってこい!待ってるぞ!
ハリケーンズは選手層だよね。鎌田アウトのあと、がくんと手詰まりしちゃったもんね。でも、ベテラン#20唐沢のクイックダイブ健在。櫻内を守備に廻しても要所でパスを決め、怪我人で矢尽き刃折れても最後まで相手の喉元に喰らい付き、相手を自由にしなかったのは、執念しか言えないよね。でも、守備的にはザルなんだけど(400Yard弱は行かれすぎである)ね。
改善ポイントは多々あるけど、とりあえず、おかえり、ハリケーンズ!