時代は流れる、と言われた頃もあった。日進月歩ならぬ瞬進秒歩だ、などと言う時代もあった訳である
ところが、どんな技術が進んでも使う人が遅れていたなら宝の持ち腐れ。周辺事情も同じという所か。
一番良い例が、手元で仕事を完遂させるツールである。
以前、ノートPCというのは「ラップトップ」というより「出先の机でPCを使う」という道具だった。だから商談用具というより技術者の道具だった、と思っている。
そこで、さまざまなガジェットが登場した中で、実際に「出先で仕事に使えるだけのガジェット」たりえるものがどれだけあったか、なんて言うつもりはないのね。
それは他にいろんな知識のある方がいて、そういう人たちの仕事だと思うのですよ。私なんぞが出張る必要はない。
ただ、日本に於けるモバイル革命は3つあったと思う。
・本当のモバイルPCと言える東芝のLibrettoの登場
・NTTのimode
・写メを筆頭にした付加価値携帯端末(その頂点が着メロだ)
小型軽量化としては、そりゃあIBMのウルトラマンPCとかあった。軽量携帯はワープロ専用機からの流れでもあった(日立のwith meあたり)。でも、本当の意味で「狭い日本、出来るだけ軽くかさばらず仕事が片付きたい」という欲望を満たしたガジェットは、B5ノートというカテゴリが立ち上がらなかった時代に「超小型でもWindowsが動くんです」というLibrettoの登場は、やはり大きかったと思う。
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さて、そんなLibrettoにも弱点がある。
バッテリーが弱いのだ。せいぜい3時間で上がってしまう。
そしてWindows最大の弱点は、当時の通信速度。9600bpmでは、仕事にならない。
で、通信速度の障壁はともかく、見ることの出来るデータを多くして早く展開する為に登場したのがiモード。
花王あたりでは、501iの頃には業務システムのiモード化が完了していたというのだから、恐れ入る。
この狭間で、花を咲かせたものが「PDA」だった、と思うのね。
で、これが欧米では「スマートフォン」になったのだけれど、日本では付加価値携帯端末に行った訳です。
PDAと言えば、その前身のガジェットはシャープのザウルスなんだけど、これには手を出してません。
くぼたさんが最初に手を出したのは、仕事の都合で仕様書を出先で受け取る事になった為に買った日立のPELSONAという端末です。何故かというと、フルキーボード端末であった事(かな入力の人にはこの前提は避けて通れないと思います)、カラー端末であったこと(当時乾電池駆動は白黒で、カラー駆動はバッテリーでした)、でした。結構バッテリーが長持ちしたので、重宝しました。
ところが問題があって、こいつはあっという間にヒンジ部が緩んで締まったわけで。フタが重すぎるのよこいつ。
その後しばらくガジェットとしてはリブレットでしたが(但し、それほど使う機会があった訳ではない。どちらかと言うと小説書きガジェットですな)、携帯をFOMAに替えた頃からガジェット探索を始めました。
当時PDAは下火になり始めた頃で、FOMA対応が限られていた訳で。
結果としてキーボード付きという端末で「対応済み」が無く(誤解を避けるために言うと、初代シグマリオンはドライバアップデートで対応、だったのだ)、やむを得ず買ったのが東芝のGENIO eシリーズ。これは最大の欠点が画面が横向きに回転しない事で、それ以外は決して悪いデバイスではなかったのですけどね。今でも時々充電して利用しています。
そもそもこのGENIO などで非常に宜しくなかったのが、携帯でやってる事を全部盛り込んだ、付加価値ガジェットを目指した事。はっきり言ってしまえば、バッテリーの持ちが悪いPDAで音楽再生するよりは、バッテリーの持つMP3プレーヤーの方が効果的で、小型化は進んでいたから複数アイテムがあっても悪くなかった訳で。
結果として、使えないガジェットとなってしまったPDAではありますが(実際、そういう所にマイクロソフトも気付いていないまま、複数のエディションをリリースしている)、やはり出先からアメフトの試合について更新したいじゃないですか。
そうなると、どうしてもGENIOでは力不足なわけです。
で、次に考えたのが、やはりキーボード付きのPDA。これは会議議事録取りにも使うことを念頭にしたので、バッテリーが長持ちしてくれないと困る、という条件から見て、もはや生産中止のガジェットたる「シグマリオン3」しかない、という事で、ヤフオクで見つけて買いました。
こいつはキーボードの一部の配列に難があるだけで、とても使い勝手が良いのですが……何故かFomaの903あたりと相性が良くなくて、やたらとセッション切れするんですよ。使用に耐えないと言うか何というか。
ということで、迷い迷って買ってしまいました、イーモバイルさんのem・one。
善し悪し色々言われてるようですが、とりあえず試してみようかな、という事で。
ところが、大容量バッテリパックが品切れで。標準で4時間しか持たない電源では、やはり皆さん物足りないという所でしょう。
そこで、大容量バッテリーが入手出来なかったくぼたさん、家に戻って電気容量を調べてみると、「おお、GENIO eと同じボルト・アンペアではないか」という事に。実はこの規格、gigabitの一部機種でも流用できたので、以前GENIO用に出ていた「乾電池の外部電源ボックス」を複数持っていた訳です。つないでみると、見事動くでした。
なもんで、しばらくこれでテストしてみます。
そのうちSkype入れてみようかな。