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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
オービック・シーガルズ |
OS |
0
|
6
|
7
|
0
|
13
|
富士通フロンティアーズ |
FF |
9
|
3
|
13
|
6
|
31
|
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
FF
|
7:40
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#51芹澤 Fun.Rec(エンドゾーン内でのリカバー) |
#10後藤Kick |
1
|
FF
|
9:20
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Safty(パント時のスナップミスで、パンターがエンドゾーン外にはたきだした) |
|
2
|
FF
|
6:02
|
#10後藤 31Yard FG |
|
2
|
OS
|
14:24
|
#6菅原→#18木下 3Yard Pass |
#6菅原→#10森Pass× |
3
|
OS
|
0:10
|
#2古庄 25Yard Int.Ret |
#1金親Kick |
3
|
FF
|
2:15
|
#6神山2Yard Run |
#10後藤Kick× |
3
|
FF
|
6:23
|
#30金 7 Yard Run |
#10後藤Kick |
4 |
FF |
4:37 |
#10後藤27Yard FG× |
|
4
|
FF
|
9:06
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#28進士 24Yard Run |
#12平本→#81中村Pass× |
この日は11時からの前座試合を期待して早めに到着するも、そういう予定はなかったようで(以前、そんなことがあっったので期待だけしてみた)、それでも12時半には80人くらいの行列ができていたので、期待の表れと言うべきか。
で、試合開始前、シーガルズファンの方と話をしてまして。
「いやー、結構けが人多くてね」「いやいや、それでもまだフロンティアーズは厳しいですよ」
※この時点で紀平の移籍話とBJの負傷欠場を聞いてました。
「こういう時に連勝止めないとね」「いやいっそいつまで連勝続くかって興味で引っ張っていかないと。いつ止まるか?」「今でしょ、みたいな?」
……すいません、よもやこんな結果になるなんて。
ただ一つだけ。ヤジはしかたないとしても、審判の侮辱と相手をおとしめるのだけは勘弁してください。それはチームそのものの品格を問われる行為だと思います--日本では。
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個人的には「フロンティアーズが勝った」のではなく「シーガルズが負けた」試合だと思ってます。
片方が勝ったのだから片方が負けるのは当然のことなんですが、勝敗の主要因がどこにあるか、という軸で見てみると、この表現がしっくり来る訳ですね。
試合はシーガルズのリターンで始まる。ちなみにQBは菅原が最後まで。フロンティアーズは#12平本と#18出原のタンデム。
お互い最初の攻撃はパント。
二度目のシーガルズの攻撃もパントとなったのだが、ここでパントスナップがホームランスナップ。パンターの金氏がなんとかエンドゾーンでリカバーしたものの、エンドゾーン内で焦りからかボールを落としてしまい、それをフロンティアーズがリカバーして先制TD。
次いでその返しの攻撃で、またしてもパントに追い込まれて、またしてもホームランスナップ。これもエンドゾーンにころがり、金氏がリカバーTDをケアするために自らエンドライン外に叩き出してセイフティ。
なんと、全く棚ぼたの9点リード。
※帰り際に前述のガルズファンの方に聞いてみたところ、最初の3回はルーキーがスナッパーだったとのこと。彼がトラウマにならなきゃいいんだけど。
ここまでの要因として、中央のシンプルなランプレーが完封できていた所にフロンティアーズの守備の出来が感じられる。
逆にシーガルズはリズムが出ない。
とは言ってもフロンティアーズ攻撃もぴりっとしない。セイフティの返しのドライブで、敵陣に攻め込むものの、スクランブルした平本がファンブルロストである。全くいただけないズブズブの展開になるか、と思いきや、そうならなかったから不思議である。
それは明らかに守備陣が今まで以上の出来であったからなのだが、少なくとも菅原がカバレッジサック食らうなんて初めてなんじゃないだろうかというくらい、この日は菅原が投げられずにサックを食らうシーンが頻発していた(確か四サックかな)。
その後、不利な条件でパントを蹴るシーガルズと、インサイドのランが出ないで組み立てに苦労するフロンティアーズという図式の中で、フロンティアーズが#18出原にQBを変え、早いタイミングからのパスで流れを変え、追加点というか自力の初得点をTDで奪う。
むろんシーガルズもその後で2Q終盤の底力でTDを奪う(2ポイント失敗)。
後半最初のリターンはフロンティアーズ、最初のヒッチパスをシーガルズの古庄がインターセプトして試合は急展開を魅せることになる。この浅いヒッチをインターセプトリターンするというのは、ある意味ギャンブルプレーだと思うけれど、普通ならガックリ来るところ、この返しのドライブでフロンティアーズはTDを取り返す。
これはキックオフリターンが敵陣に入った事が主要因だが、粘り腰でしっかりと攻撃がはまった感じがある。
さらに次の攻撃機会でフロンティアーズがTDを奪い、試合的にはここで流れが決まった。
その後も守備が粘りシーガルズの攻撃を要所で締めたフロンティアーズが、最後に進士のランで追加点を挙げ逃げ切った。
でね。まず「遠征疲れ」というのはちょっと違うと思うのね。
一応情報としてはDLがほぼ出ずっぱりということ、LBも中核選手が抜けていた事などは聞いていたけれど、決してパフォーマンスが劣っていたという訳ではないのね。最後の進士のTDは疲労があったとは思うけどね。
問題なのはシーガルズの場合は攻撃だったと思うのさ。
つまり、中央のランプレーがほとんど潰れていた事(ランにしても#32原がローテーションでは無く終盤のみだった事を考えると、意図的な限定起用だったと思われ、#21中西も出番なしだし、その中で中央を突けないのは痛い)がベースに有り、その上でOLコンビネーションに不安が出ていた(センターが大半のプレーで自分の左側のヘルプに入る為、バランスが崩れているように見えたのですが)。
さらに、局面でレシーバーがDBにカバーされていた事が目立つ。パスコースとして長く縦に吊る動きがなかったようにも見えたが、そこに到達する前にポケットがシュリンクしてしまっていたのも事実。
こういった事から考えられるのは「ミーティング不足」だったということではないかと思うのです。
もしこの試合が日曜日だったら、もうちょっと違った展開になっていたと思うのですわ。
そういう意味ではリーグ戦形式ではない今回は、ちょっと不利だったかな。
でも逆に言うとフロンティアーズは「守備が最後までよくスタミナ切れしなかったな」という事になる。
今までは、先制しても攻撃が手詰まりになり守備の負担が大きくなり、その結果終盤ここぞいう時にはスタミナが切れている(集中力や切り返しの面で)為に追いすがれない、というケースが多かったが、この試合はそれがなかった。
さらに良かったのは宜本兄弟。今までフロンティアーズのパスはブレナンのいないときはひたすらリード。ところがそこのスピードが衰えると投げるところが無くて苦しむ、というパターン。しかし宜本兄弟は浅いゾーンで勝負してきた。
※但し、どうしてもある局面でかみ合わないところがあるので、これから合わせていって欲しいと思う。
いわば、「手詰まりになった時に、そこで打開する選択肢が増えた」のである。
そこへ中村が縦で勝負出来る。パスは一気に可能性が開けてきた。
また#12平本が今季絶好調である。多分昨年の山城の活躍に刺激されたんだと思うけれど、実にいい仕上がりだった。
とはいえ出原を含め複数の負傷者を出したので、今後は「接戦で怪我をしないためには」という事も織り込んで欲しいなあと思うのであります。まあ、決勝まで1ヶ月あるから、充分身体をいたわって欲しいです。