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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
オービック・シーガルズ |
OS |
7
|
0
|
7
|
17
|
31
|
警視庁イーグルス |
KE |
0
|
0
|
0
|
0
|
0
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Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1
|
OS
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3:40
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#32原55yard Run |
#47丸田Kick |
1
|
OS
|
7:42
|
#47丸田 37Yard FG× |
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3
|
OS
|
5:54
|
#20古谷3Yard Run |
#47丸田Kick |
4
|
KE
|
2:54
|
#56原嶋33Yard FG×(Block) |
|
4
|
OS
|
5:31
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#6菅原→#18木下33Yard Pass |
#1金親Kick |
4
|
OS
|
8:45
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#6菅原→#7池井67Yard Pass |
#1金親Kick |
4
|
OS
|
12:00
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#1金親 21Yard FG |
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試合は、夕方になったとは言え異様な暑さと、台風から前線に流れ込む強い風との中で行われた。
見ている方はこの突風、体を冷やす効果があって、例年の開幕戦に感じる「ねっとり汗がまとわりついて、しかも炙られるような暑さ」からは解放されたのだが、選手は、特にパンターとリターナーはかなり、かなーーーーーーり苦戦していた。
なお、この試合、どこぞのテレビ局が取材してました。多分警視庁関係。
(噂では「真相報道バンキシャ!」らしい)
近くのシーガルズファンがインタビュー受けてました。
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試合はシーガルズのキックで開始。警視庁は先発QBが#3松岡。ただしローテーションでドライブごとに#12荻田、#17中山が出てくる。ただし、全般的な換装として、松岡以外はパスが機能していないに等しい。(そりゃそうだ、X1部経験がある松岡も含めて、学生時代トップリーグ経験がないんだから、いきなりシーガルズ守備に機能せいというのは無理がある。経験積めば判らないけど)。
さいしょのプレーがスプレッドでのホームランスナップはいただけない(とはいえこの日は第二試合含めてホームランスナップ多発。風が気になるのでしょうか?)。しかし2プレー目にはブリッツに入ったシーガルズ#"古庄がオフサイド食らう。
この瞬間、この試合の特性を看破してしまった私ってヘンですかね?
「時間めいいっぱい使って相手の攻撃時間を削るのが狙いのイーグルス、しかもプレータイミングがかなり襲い」
「それにじれずにどこまで丁寧に相手を圧倒できるがシーガルズ」
そう、警視庁はゲームクロック0になるまでぎりぎり時間を使い、とにかく牛歩の如く相手をイラッとさせる頭脳プレーに出たのである。試合トータルで言うと、ディレーは1回だけという、実に「この試合のために練り込んで鍛えてきた」という事がうかがえる。
ところが、肝心の攻撃の軸になるランプレーが全く出ない。KJもBJもすぐに追いつくし、中央が厚い。
で。最初はあっさりパント。
この返しのドライブ、最初に#10森へのパスの後、#32原がバウンズアウトして独走TD。あまりのあっさりさに、100点ゲームすら予感させたのだが……。
ここから警視庁の守備は、よくがんばった。というより、シーガルズが単調だった。
次の攻撃ドライブで相手のパントミスで敵陣28Yardからの攻撃、というのに、中央が出ない、パスラッシュで押し込まれてスクランブルといいところがない。さらにFG失敗。
ここから、警視庁が試合を支配してしまった。
少ない攻撃回数で最大二時間を使うことにより守備を休め、スタミナ切れしなかった守備が個の力で局面で踏みとどまる警視庁。
ラフィン・ザ・キッカーやパーソナルファウル(しつこいブロックに腕が絡んでしまい、振り解こうとしたら袖釣り込み腰みたいになって相手を投げてしまった)でロスし、とにかくリズムが出ないシーガルズ。
たまにパスコースにゾーンで網を張り、手に届くところのパスは手を出しはじこうとし(さらいにそれをインターセプトしようとし)、徹底したプレーで自分たちの主導権を話さなかった警視庁。
結局終盤に追加点を取って相手を突き放すことに成功したが、攻撃的な組み立てに不満が残る結果となってしまったシーガルズと、守備に手応えを感じた警視庁、という結果で終わってしまった試合だった。
シーガルズ苦戦の理由として、攻撃があんまり相手守備を振り回していないという事と、パントが突風のせいで不利に(自分のパントは相手の有利な飛び方をし、相手のパントはリターナーの前で失速し)なったことだろうか。
とくに攻撃はランがインサイド一辺倒、コンビネーションブロックも多くなく、相手守備が疲弊しない形で終盤まで行ってしまった事にある。相手パスラッシュが衰えた4Qにこそ長い距離を走らせる事に成功したが、それまでは相手の掌にのってしまった。
しかしまあ、よくキれずに耐えたなあと。反則で自滅しなかったのは良いことです。
警視庁は、すべてのプレーが「遅い」。タイミングも、判断も。ところがそれが、見事にハマッてしまった。そのタイミングの遅さが、相手の速さとのずれを産み、そこで相手を苦しめる事につながった。そこへもって時間消費作戦。とにかくディレーが1回というのは、見事という他なく、これは焦れるよ相手。それで相手のリズムを計画通り崩しきったというのは、見事である。
さらに守備が非常に奮闘した。パスラッシュとどかないかと思ったら、菅原を何度もスクランブルに追い込み、あまつさえサックまでするというのは、実に感服。
ただ、これが通用し続けるとは思わない。ランクが下がると相手と五分になり、そこで本当の実力を問われることになるから。
あと攻撃ラインはもうちょっとなんとかしないと。立ち会いに負けすぎで、本来の生命線のランが出ないのでは困るのよ。