2014年11月8日川崎富士見球技場第二試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
パナソニック・インパルス PI 14 14 14 23 65
アサヒビール・シルバースター SS 0 3 0 0 0
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 PI 1:12  #41岩田1yard Run   #11佐伯Kick
1 PI 1:32  #8高田5Yard Run   #11佐伯Kick
1 PI 12:05  #11佐伯42Yard FG×    
2 PI 8:44  #12今西52Yard Int.Ret   #11佐伯Kick
2 PI 13:53  #49飾磨82Yard Int.Ret   #11佐伯Kick1
2 SS 14:32  #40櫻井31Yard FG    
2 PI 15:00  #11佐伯58Yard FG×(届かず)    
3 PI 2:13  #8高田→#84吉田1Yard Pass   #11佐伯Kick
3 PI 11:53  #8高田→#7遠藤6Yard Pass   #11佐伯Kick
4 PI 2:40  #41岩田Yard Run   #11佐伯Kick×
4 PI 3:05  #57鵜沼27Yard Fum.Ret   #11佐伯Kick
4 PI 7:24  #11佐伯48Yard FG    
4 PI 9:16  #30西岡37Yard Int.Ret   #11佐伯Kick

試合は衝撃に始まり、そこで終わった……ような、そんな試合でした。
だってね。最初のリターンを終えて、シルバースターの1プレー目、左サイドのリードパスを東野から松原に投げた訳ですよ。松原にCBがべったり内側に張り付いて走っている訳ですよ。バックショルダーとかでもなくまーっすぐなパス。
あっさりINT。
最初からですよ。この衝撃に加え、パナソニックは妻子世のプレーで37Yardのラン、その後2回続けて中央押し込んでTD。
まだいい。
次のリターンを終えて、今度は東野から右のフック。これもCBが背後からレシーバーの前に入ってINT。しかも5Yardまで戻された上で、高田のQBカウンターでTD。
もうね、唖然呆然ですよ。

実際にシルバースター守備が実力をもってインバルス守備に相対したのは、このあと2~3ドライブくらいで、それはそれで進まれている(1TD1FG1FG失敗)のだけれど、それ以外においては後半最初のTD以外は全部ターンオーバーがらみ(後半最初のTDは、キックオフリターンでシルバースター陣深くまで戻されたもの)。
いや、一応言っときますけど、選手の状態が極端に悪かった訳ではないですよ。
2Qからリリーフした有馬も前節同様いい動きしていたし、後半プレーを操った高橋もかなり良かった。レシーバーもいい動きしていたし。
※有馬の2INTのうち、最初はオーディブルして投げて選手の前に守備選手が入り込んだもの。二つめはラッシュがきつくスクランブルしていロスタックルされそうになった時に外に投げだそうとしたものが的の胸に入ったもの。

根本はランが出ない事であって、というかパワーバックばっかり揃っているのが問題なんで。スピードタイプがいないから戸倉にその役が行くという。高松痞えといいたいが、まあそこは色々計り知れない事情があるのだろうから封印。

問題は、まずもってチェスマッチに勝てない攻撃プレーコール、およびチーム戦略の薄味さという所。つまりは攻撃コーディネーターといえる立場で攻撃全体を統制する人が弱い(というより、プレイングコーチになっているのでは?)という所なのでは?
登録されているメンツ見る限りでは、どうも攻撃を統括するような立場の人がいないように思えるし。
そりゃ、多少のコントロールの乱れで取れない、とか相手のハードヒットでドロップ、とかいうのは仕方ないにせよ。プレーの駆け引きが出来てないように思えるのは気のせいだろうか?
正直に言って、パナソニックの守備が激凄いという気はあんまりしなくて、逆に「相手をミスリードする攻撃コーディネート」が出来てない、非常に個人の力量だのみな展開を感じたのは気のせいだろうか?
また、シーズン通してランが出ないのは、元々そういう計算だったと言うより、ラインの整備が出来てないコーチ陣の責任(そうなる事を予見していたとして、ここ数年の傾向なのだから、チーム戦略としての整備の遅れの問題)というのを感じてしまったのだけれど。

守備は正直言って、研究されたらこうなるというのは仕方ないし、思いがけないタイミングで呼び出された所に裏を突かれるシーンが多く、これは仕方ないと思うのだけれど、とにかくこの中途半端な位置を脱却するには、コーチングスタッフの再整備と、戦略的リクルーティングの必要性でしょうね。

ぶっちゃけ、パナの印象が残らなかったんですよ。シルバー攻撃が自滅したというべきであって、評価しようがありません。