2015アメフト世界選手権スエーデン大会中止の経緯らしき記事

元記事はこちら。

この記事の投稿主John McKeon氏は現在ニューヨーク在住・勤務のプロ経験のある元カレッジフットボーラー、コーチな方。そして記事自体はSwedish Football Nnetworkからの英訳である事(原文はスウェーデン語:Leo Billgren氏の投稿)をふまえてお読みください。
しかしGoogle翻訳最大の欠点は「A Dream that Became a Nightmare」を「ナイトメア就任ドリーム」と訳す所だね(笑

前回同様からっけつの英語力を総動員して抜粋してみました。

どうもこの元記事を書いた人は「スウェーデン協会」の公式発表から原因を訴求したようです。では、その部分。

  • 2010年9月18日 – SAFFは、世界選手権大会への申し込み準備開始。
  • 2010年12月3日 – SAFFは、2015年世界選手権大会のホスト申込を公式に提出した。
  • 2011年8月17日 – マイケル・ルーシュ(SAFF委員会メンバー)は、世界選手権大会が赤字に終わった場合にSAFFの財政リスクとならないようにAmerican Football World Wide社(AFWW))と提携する旨発表。契約署名に関するIFAFとの接触についても言及。
  • 2011年9月23日 – AFWWとの協定の枠組みについて、SAFF委員会の承認を得る。
  • 2012年9月29日 – 世界選手権大会のAFWW組織の理事長としマーカス・マンジールが就任。
  • 2012年10~12月 – マーカス・マンジールは現在CEOとして50%働いている。
  • 2012年12月8日 – SAFFからAFWWへ、2013~15年までの間、スウェーデン国内における主催者権限を委託する事が決定された。
  • 2013年1月1日 – 2013年12月31日 、 マーカス・マンジールは、CEOとして100%働く。
    2013年4月 - トミー・ウィーキングは、マンジールに対して契約通りの報酬が支払われていなかった事を発表。マンジールは三ヶ月間の猶予通告により、2013年9月にCEOとしての契約を解除(マンジールが辞任したのかマンジールを解雇したのかは不明)。
    2013年夏にはアンドレアス・エイクマンが世界選手権に対しての活動を始める事になる。
  • 2014年5月11日・27日 – トミー・ウィーキングは、ミカエル・グスタファソンとハンス・ランゲルソンに対して『WC社』との契約を変更すべきかどうか検討すべきだと示唆。
  • 2014年8月24日 – 2015年の世界選手権のチケットについて発表。
  • 2014年9月27日 – マイケル・ルーシュは、2015年の世界選手権の準備の進捗状況かについて、他のSAFFメンバーに通知。
  • 2014年11月4日 – ハンス・ランゲルソンは、トミー・ウィーキング、ミネット・レグナーとハンス・ランゲルソンがSAFFの代表となることを示唆。
  • 2014年12月6日 – SAFFは、ミカエル・グスタファソンが2015年の世界選手権開催が危機的状況である事、またその背景や理由についてをSAFFの加盟メンバーに通知する。
  • 2014年12月19日 – ストックホルムでの世界選手権開催は、公式にキャンセル。

そして、ここから原文による解析になるのだけれど

  • そもそも現在契約している企業であるAmfiumと、文中に出ているWC社は同一であるらしいが、AFWWから移管されたという記述は議事録上にない(と読める)
  •  マーカス・マンジールと2012年に契約したときAmfium社が関与していた記録があり、またAmfium社がSAFFの単独オーナーだった(ちょっと意味が通じに行くが、恐らくAFWW=WC=Amfiumという事を言いたいのだろう)
  • どうも2014年5月の所にある見直しがどうこうというのは、トミー・ウィーキング氏が契約内容に対して監査を行い、契約内容に不備があった事を見抜いたということに端を発しているのだろうが、それがそもそもWC社( World Championship Companyなので、本来は世界選手権の運営団体、が適訳なのかな)がAmfium社あるいはAWFFを指しているのか断定できていない。しかも、この監査がちゃんと行われたという記録もないそうだ。
  • 2013年4月という早い時期に、マンジール氏が報酬を得ることが出来なかった時点から、そもそも世界選手権に対する財政面に不安があったという警告とすへきだったのら役員会の議事録はこれに関係している情報がない。つまり役員たちがこの事実を知らなかったか、報告する価値がないと思ったことを示唆している。(多寡をくくっていたという事か?)
  • 少なくとも8月までやる気満々だったという事
  • んでもって、トミー・ウィーキングが訴訟を受けている(どうもこの件とは別ではあるが、8月に横領で拘束されているので、それに対する訴訟と思われる)

結局、憶測だけどAWFF=Amfium社というのが、結果としてトミー・ウィーキングの事業のトンネル会社を兼ねていたというニュアンスが非常に強く打ち出されておりますな、このスウェーデン発の関連記事。んでもって、そもそも2012年の時点で開催資金がほとんどないという状態だったというべきなのか、マンジール氏不払いの裏でトンネル作業があったのか……という事ですわね。

日本の場合、事務局を広告代理店に委託し、原資として協会が出した預託金をベースに代理店がスポンサーをひっかき集め+旅行代理店に協力を依頼して、という事になるんだけど、事前調査として「公的資金が出せる自治体があるかどうか」からスタートする。

たしか日本の場合は3回目の開催招致を決めたのは、第2回の時のレギュレーション発表から徹底したリサーチと活動があったから上手くいったのであって、こういう経緯を見てから火中の栗を拾うかどうか検討しないとね。

※結構「復興会議」あたりで軽率なくらいに「一年延期して日本招致」という人が多くてね。そんな甘いもんじゃないんだよ。以前サッカーのジュニアユース代替地招致成功させた事例があるけど、あれはサッカー協会がお金持ちかつ人脈金脈かかえているからですよ。確か赤字だった筈だけど、興業じゃないからあの大会に関しては。でもアメフトみたいな小さい団体で赤字出したら競技存亡の危機になっちゃうからね。