|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
関西学院大学ファイターズ |
KG |
7 |
3 |
14 |
0 |
24 |
富士通フロンティアーズ |
FF |
3 |
17 |
3 |
10 |
33 |
Q |
TEAM |
TIME |
PLAY |
TFP |
1 |
FF |
11:11 |
#11西村42Yard FG |
|
1 |
KG |
15:00 |
#88木戸→#85木下5Yard Pass |
#12三輪Kick |
2 |
FF |
2:30 |
#29ゴードン2Yard Run |
#11西村kick |
2 |
KG |
5:20 |
#12三輪 46Yard FG |
|
2 |
FF |
8:43 |
#11西村47Yard FG |
|
2 |
FF |
14:46 |
#12平本→#81中村1yard Pass |
#11 西村Kick |
3 |
KG |
9:14 |
#40橋本 1Yard Run |
#12三輪Kick |
3 |
FF |
10:48 |
#11西村48Yard FG |
|
3 |
KG |
14:50 |
#11斎藤→#88木戸23Yard Pass |
#12三輪Kick |
4 |
FF |
2:33 |
#29ゴードン10Yard Run |
#11西村Kick |
4 |
FF |
10:19 |
#11西村34Yard FG |
|
4 |
FF |
13:18 |
#11西村 44Yard FG× |
|
ポール・ラッシュ杯 富士通#29ジーノ・ゴードン
※太川・蛭子のローカル路線バス乗り継ぎの旅見てた関係で、観戦記は明日!
中継の録画見ていてびっくりしたのは、反対側にチアの音が抜けまくり。これは関学ファンからフルボッコで言われるわ。確かに音響に配慮されていないスタジアムだから、というのはあるけれど、それでもひどくないですか?
機材の音響については、一度ちゃんと見直した方がいいですね、ホント。踊っている人の基準では無く、反対側で見ている人の基準で。
一度、そういう調査した方がいいんじゃないかね。試合前に「メインスタンド○デシベル、フィールド○デシベル以下にスピーカー音量は保つこと」とか。
ついでに録画見て思ったこと。いやさ、アナウンサーのスキルが上がるのと、上がらないのとでは雲泥の差。
船岡アナのデビュー戦は2010シーズンだったかの、NFLペイトリオッツ@ブラウンズ。この時期、次世代エースを探していたのか若手アナウンサーのテスト登板(シーズン二試合)が続いていたのだけれど、その時同時期でテストされた一橋アナと比べて、聞くに堪えないテンポ(船岡アナはどちらかというと相撲中継のエース級ですから、相撲のテンポなんだよね)。さすがに「CSと被ったら迷わずNHK」と公言していたくぼたさんが録画捨てたというひどさ。
ところが二試合目で一橋アナが不勉強っぷりを(前に担当した試合の内容しかしゃべれず)露呈し、二年目エース格で登板するも河口さんと全く噛み合わず。
猛勉強したのは判るんだよ。選手のこと、対戦相手のこと、そういうのはすごく引き出しは増えた。でも用語が付いてこれない(これは今でもあるけど、貪欲に吸収してくるよ)。話題を出すタイミングがずれてしまう。
それが、あれは五週目かな。生沢さんとの放送で、「ぐぐんっ」て伸びたの。コメントも、合いの手も、何故か「ピタッ」とはまったの。
あそこから、飛躍的に伸びたのよ。それも、「船岡さん出ないと、なんか嫌」みたいな勢いに成長したのよ。
ねえ、G+の局アナさんたち。今年伸びた人もいるけど、それでも船岡さん規模じゃないんだ。
今年も若手、初めて中継に出てきた人(去年からの早瀬さん、今年からの厚井さんほか)が活躍していたけど、この層の厚さといいい、臨場感の伝わるテンションの上げ下げといい、まだまだ民放は耳障りだわ。同じレベルにいるのはGAORAの近藤さんくらいでしょ。
まあ、それでも人によっては「大塚-後藤コンビには」という方もいるでしょうが、そもそも私、そのコンビ聞いたことがないので。
とにかく、耳障りで無く試合に入っていける実況、という意味では船岡さん、えらく上達した代表例です。
でね。あとまあ、運営側をああだこうだ言うのはアレなんだけどね。
表彰状読み上げの時、場内放送で「かんせいがくいん」と言っているにもかかわらず、理事長様「かんさいがくいん」とおっしゃった。そりゃワープロ打ちするとき「関西」を「かんせい」で呼び出しにくい(Android版ATOKでは出なかった)から脳内変換で「かんさい」にしちったのかもしれませんが、んな「ミソラさん」じゃないんだからさ。勘弁して下さいよ全く。
※他にも公式記録のチーム名(FBで指摘したら修正されて現状は問題ありませんが)、パンフレットの富士通側のアドレス、どっちも手ひどい誤植まみれでございました。これは公式記録のほう。
さすがに、ねえ。(他にも「大会組織委員」の所に「日本学生協会」が2つあったりするし)
今回11時半過ぎに入ったのですが、12時頃からお客様がとっと入ってきた。これはチーム関係者よると、「12時からチケット配布」だったそうで、という事はつまり、前座の試合の邪魔にならないようにしていたという事かな?試合開始二時間前からチーム券入場という事らしい。※なおバルコニー席は行った時点で完売でした。
(公式記録に関学間の個人記録が出てこないので、録画から記録起こしします)1/4 12:00ハーフタイムまで。1/5深夜3Qまで。もうちょい時間下さい。
観戦記は1/6深夜に完成。あと手元の集計を出しますが、それはもう少しお待ちを。
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まず、事前情報としてキャメロンが欠場というのが入ってきたのは、13時頃。ファンの中にいると、時折こういうのが入ってくる。
何でも右肩亜脱臼で、手術したそうだ。
コイントスに買った関学がリターンを選択。先発QBは#11斎藤。自然に予告していたように、トリックプレー出しまくり、という展開になるのだが、これについては異論が山ほどあるので、後でまとめて。
で、試合は早々から関学がしかけて……仕掛けて……自滅したパターン。
前半のリターンを取った関学、リターン中にラテラルフェイクを交えつつ自陣24Yardから、最初のプレーでフリーフリッカーを試みるも、多分最初のターゲットが開かず、さらにラッシュがきつく、セカンドプレーとして用意されていたと思われる#28鷺野へのスクリーンもコントロールミス。
しかし次の鷺野への右スイングは決まり30Yard。
その次が、#15大園への左パンチ+ワイドのインサイドへのバブルスクリーンから走り込んできた#28鷺野へのピッチバックプレー。この時大園負傷(解説の高野さんは間違っているが、ピッチバック後転んだところに脇へLBの膝が入った。それとは別に#5青木が足を痛めている)。
続いて右SBにセットした#88木戸のジェットスイープで49Yard。
ここまで浅めのプレーで来て、いきなりディープ一発を#85木下へ投げるも失敗(オーバーリードな上に先に#14三木が入っていた)
続けてその裏とも言えるジェットスイープで木戸がまた走る。これで敵陣に入るも次の木下へのパスがカバーされていてタイミングあわず。
で、ここでギャンブルに行くぞと見せかけてパント。いや後にこれを伏線にするんだけど、伏線になってないというか。
で、富士通は#12平本が先発。最初は#29ゴードンに持たせると、左側が押し込まれたところでカットバック一発ロスせずゲインに持って行く。
続いて#81中村へのクイックインでダウン更新、HBにモーションした#22宜本のスイープで楔を入れると#1強の左リードで敵陣侵入。
次のインサイドのパスが#17秋山への逆リードボールで取れず(この試合、秋山はフィットしなかったなあ)、続いて#20高野橋がスイープでロス。さらに平本がディレーブリッツにスクランブルへと追い込まれ、パント。
この返しのドライブで、初っぱなから右ロールアウトのディープへのフライを決める。DBがダブルムープで外されて、ちょっとオーバーリードだった事でキャッチ時に身体が伸びきって倒れるが、いきなり敵陣48Yard。次いでトラップブロックを使った#40橋本ブラストでゲイン。次にパス失敗もまたしても橋本のブラストダウン更新。スクランブルに追い込まれても橋本の中央プレーが止まらない。さらにTEヒッチスクリーンを試みるが、これはLB#49浦川がよく見ていてロスタックル。で、4th。いきなりワイルドキャットのQBに鷺野が入り、左へのジェットスイープ。が、キャリアの木戸がいきなりスローバック、カウンターでパスコースに出たフリーの鷺野にパス。これがパスが高くて(パスコースにDBが入っていたのと、DLが手を上げるのが判っていたので浮かしたのが逆に災いした)失敗でギャンブル失敗。
返しのドライブ、ゴードンのランの後に強のミドルインでダウン更新、高野橋へのオプションピッチで敵陣43Yardに入るも次はラッシュがきつくて投げ捨て、しか高野橋への左ウィークサイドへのトススイープで34Yardまで進むと、今度はコードンがインサイドのカットバックで詰まったオフセンターの穴から飛び出してゲイン、続けてゴードンのブラストで24Yard。
ここでタイムアウトを取って入れたプレーがSB宜本のアウト。抜けてはいたがオーバースローでFG。ただし富士通が先制。
返しのキックオフが短め(36Yardから)となり、まず橋本のダイブ。次にカウンタームープからパシュートしてきたDLをまくってスクランブル。次のプレーで橋本のランでダウン更新もパーソナルファウルがあり15Yard下がったがそれでも鷺野のダイブ、斎藤のブーツレッグからのキープと小刻みにゲインし、今度は左のネイキッドからロングパス。外を守っていたCBから離れるようにインサイドに入ってフリーになった(このときセイフティは浅めのレシーバーのカバーにヘルプに入っていた)木下にロングパス成功。いや、DL割ってはいるんだけど届かないし、LB棒立ちに近いし。結局この3rdロング対策は最後まで富士通を苦しめた。これで敵陣8Yardに入り、鷺野にショベルパスもここは捕まる。しかし次の橋本のダイブが出て5Yard。残りを考えると流すかなと思った残り0秒でスタートした木戸の左ジェットスイープは、なんとそこからバスケットトスのような形のHBパスで、エンドゾーンでフリーになっていた木下に。
ここでこれやるか!?というくらい仰天のプレーで関学逆転。
2Q最初にキックオフリターン。ここで富士通の#81中村が一気に敵陣に入るビックリターン。ゴードンが2回連続で持つも1回目は止まり、2回目はドローで抜け出してダウン更新。パス失敗をはさんでゴードンのオフガード。続いて右SEの中村のミドルインでダウン更新して3Yard。さらにそこから左にトスしゴードンが見事なカットで飛び込みTD。
しかしこの後関学はパス2回失敗の後左ロールアウトから右SE#15大園のディープクロスで一気に敵陣35Yardまで進み、続いて鷺野のワイルドキャットからのダイブ、TE#86松島へのパスで前進するも、アウトサイドブリッツからのスクランブルに失敗、#9岡本のシューストリングタックルでダウン。
ここをFGで加点して同点に。(リプレーで見たらポストに当たってたのね)
このリターンがタッチバックトなり、最初のプレーから#6神山のインサイドを突っ切るプレーでダウン更新。続けて神山のインサイドで前進すると、そのフェイクで強にパスを決め敵陣侵入。次のゴードンへのスイングパスは失敗、次のセンタースクリーンは止められるが、#25成田へのフックが決まりダウン更新。
次のパスで、三番目のチョイスと思われる左の強への浮かしたパスをDBがはたき落としたが、カウンタードローで走った神山がロングゲイン、しかし次のの秋山へのパスがややリード過ぎて確保出来ずドロップ。結果としてFGで突き放す。
だがその返しのドライブで、ここのところ関学伝統となりつつあるQBドローで一気に48Yardまで前進。次いで鷺野のパスプロドローでの左オープンで敵陣侵入。だが次のブーツレッグはカバーがきつくてラッシュが届いてしまいコントロールミスとなり失敗。しかし次の木戸へのパスが決まりダウン更新。
次のフリーフリッカーは失敗、橋本のダイブは2回連続で止まる。
で、パントフェイクのプレーを使用としたのかパントを試みてなのか、パントスナップが乱れてファンブル、拾い上げて右ロールするもコントロールが悪く寄せもきつくて、パス失敗。
返しの富士通は、プレーが違ったのかカバーがきつかったのか、実質スパイクなパスを一度し、宜本へのパスがアクロスで決まり、さらにゴードンのランでダウン更新。引き続き宜本へのポストインが決まり敵陣でダウン更新。神山が2回連続で走りレッドゾーン侵入。
次のパスは中村のフレアが失敗、ゴートンのダイブがインチで止まり、タイムアウトを入れて、最初のプレート同じく(体型はタイトだが)中村へのフレア。これがどフリーで同点。
このあとキックオフでEatして時間を流して前半終了。
後半、最初のリターンをダウン1回更新でパントに追い込まれた富士通に対して、自陣27Yardからのドライブ、2プレー目のスクランブルあたりから四苦八苦しながら途中でインターフェアで前進したりギャンブル成功させたりとなんとかしてリズムを掴もうとする関学は敵陣4Yardからの攻撃で鷺野がスイープで持ち込むも1Yard。
ここから、RBがダイブプレーからのパスケットパスを試みるが、2回連続してボールが浮いてしまいフリーのTEが取れず。ギャンブルに行くもこのブラストは止められてしまう。(個人的にはこれはじゃんけんの出す順番のミスだと思っている)
が、この返しのプレーでいきなりロングパスを投じた平本、パスの軌道が外にずれて、外を追走していたCBがインターセプト。
ここからのドライブ、ブーツレッグに行くもラッシュが入り逆側にスクランブルしてコントロールミスでショートバウンド。しかし次のプレーで木下へパスを通して8Yard。さらに斎藤がQBスイープで持ち込むも1Yard。そこから今度は正攻法で橋本が持ち込んでTD。
この返しのリターンで中村が敵陣34Yardまで戻すと、しかし高野橋のランが出たモノのゴードンは2回連続で止められFG。
この返しのドライブでクッションを取ったCBの前でフックを打ってダウン更新の後ワイルドキャットからのジェットスイープでダウン更新し敵陣侵入。さらに橋本のダイブの後で斎藤のQBドロー。だがここでサイドラインから選手が入ったり出たりでバタバタして関学タイムアウト。
次のプレーで#3飯田がフリーフリッカーのフェイク(DEが押し込んでいたので、本当はやりたかったのが出来なかったのかもしれない)からのランが出ず、しかしQBドローフェイクのパスを木下に決めてダウン更新。
その次のショベルパスはロスになるが、次のカンバックスクリーンが見事に決まってTD、TFPも決まって逆転。
返しのドライブは自陣31Yardから。ここで強にパスを決めてダウン更新で3Q終了。
4Q最初はいきなりランがロス、しかし次のプレーでオフサイドがあり前進。しか次のパスで浅いゾーンに宜本、奥のゾーンに秋山が右からクロスするパターンで、秋役に狙ったパスを奥から飛び込んできた#26岡本がINT。明らかにこれは狙っていたと思うのだが……。
この瞬間でも、実は「まだ大丈夫」と思っていた。この理由は後述。
返しのドライブで右ロールからのキープ、次のパス失敗(リプレーで見ると#45鈴木、チップしてないか?)。次のパスもオーバーリード気味のものを大薗がジャンピングキャッチしたものの#14三木にからまれて確保出来ず落球。(ビデオリプレーなら、どうだったろう?)
そしてここが最大の問題点でもある。
4th4Yard、ショットガンからのギャンブル。右タックルが#13平井を簡単に内に割らせてしまう。録画でよく見てみると、その外でブリッツの構えをしていた鈴木が外から回り込まないよう浮いているのだが、右ガードが遅れていた為にあっさりと割られてしまった感じだ。これに斎藤は左側に逃げるように動くが、反対サイドの#97岩熊が左タックルを振り払いチェイスに参加、NGから左にコンテインした#59古木も左側を駆け上がる。一度左に流れたものの平井のチェイスをかわす為に右に動いたが、平井はそれに反応していた為さらに左に向きを変え(この時点で自陣40Yard付近)、そこに古木が猛然と襲いかかる。
左サイドの奥にレシーバーを確認した斎藤がパスを投げたが、そのパスは高さも足りず失策気味にスクランブルに備えて上がっていた#40アディヤミの胸にストライク。
中継の船岡さんの「あーーーーーーっ!」というのが会場の攻守ともに応援していた全員の気持ちを良く表現していると思うが、まさにそうとしか表現出来ない内容だった。
この攻撃を高野橋のラン、強へのパスで進み、残り10ヤードをゴードンの右カットインで守備の足を止めて一気にエンドゾーンに走り込んで再逆転。
返しのドライブで橋本のブラストでゲインするも、ワイルドキャットからのQB鷺野のドローは岡本に止められ、次のパスも岡本のラッシュを許して投げ捨て。
で、パントたいけいから リバースしてきた木戸にダイレクトスナップ、かと思いきやこれが方に当たってファンブル。これをリカバーした木戸が左のパスコースに出ていた#9伊豆へのパス。(録画で見て確信が持てたが、もともとがファンブルなしでもこのスローバックプレーだった)これでギャンブル成功して敵陣侵入。
しかし、次の斎藤のランは止められ、スナップが乱れボールが浮き上がったのを何とか押さえるも自陣に逆戻り。そこで橋本のブラストに出るも止められる。
そしてパントチームが入るが伊豆がロールアウトしてパスを試みる。しかしパスが浮いてしまい失敗。ただこれも距離がありながら岡本がプレッシャーを掛けていた。
返しの富士通のプレーはゴードンの左カウンターから。これで一気に敵陣に侵入。次の右オープンは突っ込んできた守備をかわして縦に切れ上がり、さらにブラストでダウン更新。が、まあ次のゴードン4連続目というのはねえ。さすがに読まれて止まった。でもまたゴードンのドローで前進。続いて高野橋のブラストの後、西村のFGで追加点。実際にはこれがとどめという感じだが。
返しのドライブで、まず松橋への短いパスを通し、次の橋本のドローでダウン更新。しかし次のパスで平井が割り込みプレッシャーを掛け、右にスクランブルするもその角度で投げられる相手がおらず捨て。続いても大外廻られてプレッシャーを感じたか左に流れて捨て。続いて鷺野へのショベルパスを試みるもゲイン出来ず、最後にはギャンブルに行って大外からプロテクションを割られ#35竹内のチェイスに下がって下がって、サック。ここで実資勝負あり。
富士通のキック失敗はご愛敬だが、結果的にこれで富士通の勝ちは決まった。
総括すると、「スペシャルプレーとか奇策を、シチュエーションごとにお構いなしにやっていたら、そりゃ目が慣れたら対処されちまうでしょう」という事。
個人的な見解としていうと、関学のインターセプト喰らった局面、プレー体系からのパントという選択肢もあったと思うのよ(逆転前後の流れはすべてそこに尽きると思う)。そりゃ、成功したモノ勝ちではある。けれど、あの前後の局面を考えると、伏線として「ギャンブルしない選択」をどこかで見せても良かったと思うのね。そこは(プレーの質とかやっていた事の中身だとかどではなく、流れを作る意味で)ベンチワークの問題だったんじゃないかな。
そして、あんまり話題になっていないような気もするけれど、逆転のドライブも含めてだけど、3メンフロントのの富士通が、特にBギャップ付近の選手のブロックを次第に外し始めたのよ。明らかに、そこはスタミナなのかもしれないけれど、平井や岡本が大外からタックルを外してプレッシャーに行くようになり始めていたのね。だから、序盤に守られていた斎藤が、届いていないにもかかわらずプレッシャーを感じるようになっていたと思う。
だから、見ていて安心していられたと思うのだ、今から思えば。
もっとも外から包み込む為にトラップブロック打たれた時の橋本に走路を作ってしまっていた訳だけれど。
まあMVPのゴードンは妥当だと思う(こういう試合はどうしても攻撃バックに注目が集まるからだが、63プレー中23キャリー、38%も持っている上にキーとなる得点が彼のランプレーだから)。中には#11西村を押す声もあるが、残念ながらキックで試合を制圧したという印象が無かった(最後のFGが入っていたら、また違ったと思うけど)ので個人的にはない。かえって#45鈴木を押す声には賛成したいけど、結構隠れてしまっていたので、相対的にゴードンになっちゃうよね。
でも個人的には、攻守ライン全員にあげたいな、と思う。
あ、一応断っておくけれど、関学がだめだめだった訳では無くて、これは駆け引きの問題として、特に終盤(4Q)にスタミナ切れを予想していた為の攻めだったと思うんだわ。でも、それでも、やはり駆け引きとして「4THダウンでパントを蹴るか蹴らないかの駆け引き」や「ゴール前のバスケットパス連発の駆け引き」とか、そういうところでベンチが気負いすぎたという気がしてならない訳ですよ、私は。
スペシュルプレーの精度を欠いたというより、後半は「届いていないプレッシャーに負けた」という、プラン上の優位が少しでも揺らいだときの気持ちの問題だったようにも思うし、入れるプレーの問題でもあったように思う。
そういう意味で、ベンチの自滅だったと思うのである。選手は何一つ悪くない、とも。