ドローン規制とドローン少年

本来この話は分けて考えるべきだと思うのだけれど、一応。

まず、いままで「小型単距離無線による機器操作」を無免許にしていたことが問題なので、そこを統制するのはいいことだと思うのね。

これは、免許=「面倒くさい」という事で、安直な利用を回避することが出来るから。

無論これによって苦労する方々も出る(農薬散布の為のリモコンヘリも対象になるから)のは確実なんだけれど、でもこれをもって「産業の発展の妨げになる」というのはどう考えてもおかしな事なので。
サイズとかどうとか、というより「知識の無いまま危険行為をさせることは出来ない」という話なだけで。

だいたい、なんかつかえちゃう=やっていい、なんて図式が放置されることがおかしい、というのが一つ。
例えば、街中で飛ばした場合。電線に引っかかって電線ショートしたらどうなります?
例えば、操作誤って人の上に落下させたらどうします?
ガキ(年齢では無く、精神構造が)であればあるほどそういうリスクは「オレは絶対無いから大丈夫」という根拠の無い過信の元でやらかす訳だ。
学校の教えることじゃなくて家庭が教えることだしね。

さらに「ドローンが飛び交う路地裏」なんぞというのは、交通障害でしょうに。そこはきちんと統制されるべきで、統制するには免許持させた方が遙かにやりやすい。

但し、飛行箇所の制限については、各自治体(この場合は都道府県単位)である事が大事であり、国有施設の敷地から最大10メートル以内での操作が禁止、それ以外は自治体指定箇所で可能。また指定外区域においては警察署に認可を得る、くらいの規制は必要ですよ。
※逆に都道府県市町村はホワイトリストとしての「利用可能箇所」を明確に定めることと、そういう場所を数多く設置する必要がある。

業界団体とか愛好家団体とか言ってますが、鉄道マニアの暴走を鉄道友の会が統制出来ない(する義務も無い)現状見れば、そんなもん無意味でしょ。事故が起きる前に統制されるのは当然。(現状では彼らが、事故が起きても何ら啓発に寄与せず個別の案件として他人事の振る舞いをするのは見え見えなので)

で、ドローン少年。

彼については昔からいる「オレはお前らとは違う」といって孤立しながら「オレをあがめろ」というスポットライト・シンドロームにかかった人間として考えればいいのである。
なので、彼の人格形成に大きく寄与した両親は、その社会的責任を果たすべきなんだけど。まあ往々にしてそういう事は絶対しないよね。
報道による限り、この親は育児無関心の傾向にあるっぽい。こういう事の決めぜりふは「私たちはそんな風に育てて無い」なんだけど、これは「自分たちの思った通りに育ったかどうか検証せずに、自分の責任を放棄した証明」なんであって。

もしよ。もし親が子供のしでかした事を理解していたなら、それこそ「南大東島(小笠原諸島でも可)へ移住します。ネットは出来ない状態にします」と言って実行するけどね。
いままでの社会にいて歪んだのだから、外に出ることがとてつもなく困難な場所で肉体労働に従事して縛り付けられない限り校正しないってば。