1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | O T | ||
ノジマ相模原ライズ | SR | 0 | 0 | 7 | 0 | 7 | 7 |
アサヒビール・シルバースター | SS | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
Q | TEAM | TIME | PLAY | TFP |
1 | SS | 1.49 | #15ミルズ→#11戸倉 20YardPass | #1櫻井Kick |
2 | SR | 15:00 | #29望月 46Yard FG× | |
3 | SR | 10:48 | #33富澤 1Yard Run | #29望月Kick |
OT | SR | 1Top | #33富澤 16Yard Run | #29望月Kick |
実は隣の席に、恐らくローマン・ウイルソンの父君と思われる(何故そう思ったのかというと、「へい、ろーまん!」「かもーん、ろーまん!」とボールを持つたびに言っていたから)アメーリカンな方がおられまして 、頻繁に「あんびりーばぼーっ!」とシャウトされておられました。
まさしく「あんびりーばぼーっ」な展開で、というか、これって、間違いなくシルバースター攻撃コーチ陣の自滅だよね。
前半のリターンを取ったシルバースターは、#10柳澤のドローで自陣48Yardまで進むと、ここから戸倉、ウィルソン、戸倉と三連続パスで先制。
翻ってライズは#14アンダーソンが先発。左右に動きながらのパスを絡めた攻撃を見せるがパント。最初に見たときよりはパスが安定してきているが、逆にパスに意識が行き過ぎているのか、走られる怖さがあんまり出てない。
ところが、ここからお互いにパスが通らないは走っても距離が出ないわと、まさに千日手状態になる。
シルバースターは自陣9Yardから柳澤のラン、#15ミルズのスクランブル、狙ったQBドロー(ダウン更新)、スクランブル、パス捨て#81中村にスクランブルからのパス失敗、でパント。返しのライズは#2宮幸のラン(この時QBは#18荒木だが、次からアンダーソンに戻す)、#25東松のクイックドロー、相手オフサイド(ダウン更新)、東松の中央、アンダーソンが#87原田にパスも失敗、アンダーソンのスクランブルでパント(カバーが上手く1Yard!)。
なんとかパントを蹴ったシルバースター(ここで、疑惑の判定。バックスタンド側からだと、カバーチームに当たっているように思うのだが……USTで確認しても判然としないんだよなあ)。この返しはこの試合LBで入っている#4濱田のロスタックルなどもあってパント。その返しはアンスポーツマンライクコンダクトを取られてパント……で1Q終わり。
で、ここでライズがQBをスイッチ。#5……へ? 今季初登場の、木下? きのしたあああああぁぁぁぁぁぁぁ?
で、木下のパスがぐいぐい決まり出す。最初こそ宮幸のランだが、#7井本へのパスで一気に40Yard、続いてのQBドローはホールディングで罰退、さらにフォルススタートもついて35Yardまで下がるが、東松へのスイング2回と#83下段へのパスでダウン更新敵陣42Yard。木下のスクランブルの後新人#33富澤のラン。さらにレイトヒットが付いて27Yard。これまた新人#19松尾へパスが通り9Yard。
いやー、もうここで試合が決まったか(失点して攻められずるずる)と思ったけど、そこで守備が大奮闘。松尾へのTD狙いのパスを、インターセプトでタッチバックに。
この後シルバースターはパント。ライズはアンダーソンのランパスともバランス良く攻める事でFGまでたどり着くが、ここでFG失敗。
でね。ここらへんから判ってきちゃったんですわ。
シルバースターの両タックルは#70田渕と#72鈴木という若手なんだけれど……相手DEに完敗。特に田渕のトイメンが#90伊倉……たしかに厳しいよね。でも後半になればなるほど押し込まれてスピードでかわされてミルズにプレッシャーがかかって……という状況に拍車がかかる。
で、そんな時頼りの綱のウイルソンはというと……奴の前には#6ナティカウラ! そう「ポラマルもどき」!しかもそこセーフティの石黒と、ニッケルバックの#3佐久間がコンビネーションでカバーし合って、ほぼフリーになることがない。(この試合でシルバースターは2バックやTEセット、HBセットなど使ってこないので、4ワイドかトリップスばかりなので、ライズ守備は基本ニッケルだったと思う)この3人で2人までを完璧に潰しているのだ。
そして本調子でないのか#83林が完封されると、ディープに吊る選手が不在となり、インサイドを攻める#11戸倉や#88橋詰が空かないという悪循環。
じゃあなんとか打開出来るかと言われても、伊倉が簡単にポケットを潰すので為す術なし。
逆にライズは後半木下を軸にするのだが、要所でインターセプトを喰らい、もやもやの募る展開。
だが、後半ランプレーの軸を#33富澤にシフト。じわじわと体力が消耗されていシルバースター守備陣も、インターセプトを含め要所で相手を止める。
止めるんだけど攻撃があんびりーばぼーな展開で二進も三進もいかなくなった。
結果、オーバータイムになった時にはシルバースター守備のガス欠であった。それが、この試合の結末となった。
でね。気になってからずっと見てると、田渕にヘルプがはいらないのよ。ガードがインサイドラッシュの対応に入っているのはいいとしても、RBのヘルプ(伊倉の逆に、スクランブル時の対応の為かワンチェックも無く浮いていることが多かった)も、エンドのヘルプも(ってか、今のシルバースターにエンドやHバックが出来る選手って、橋詰めしかいないやん)なく、あの公開処刑状態はないだろう、と思うのだ。
その点、打開策を打ち出せなかったコーチ陣の責任だと思うんだよね。
でも、まだまだ伸びる可能性は感じた。近々シルバースターは復活する。間違いない。弱点が判ったんだもの、伸ばせるって!
ライズは、この後木下ベースになるのかな? だとしたら攻撃力が上がると思うんだよね。楽しみではあるけれど。