予定を変更して試合を見に来ました
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
一橋大学 13 7 7 14 41
専修大学 0 0 3 13 16
Q TEAM TIME PLAY
1 一橋 3:25 #20渡辺 5YARD RUN / TFP #14常木 KICK
1 一橋 9:35 #20渡辺 10YARD RUN / TFP #14常木 KKICK×
2 一橋 7:26 #18加藤 – #11淵 10YARD PASS / TFP #14常木 KICK
3 専修 3:51 #11青木 27YD FG
3 一橋 9:42 #32渡辺 38YARD24YARD FUN.RET / TFP #14常木 KICK
4 専修 2:41 # 1中田 – # 4磯邊 10YARD PASS / TFP #18小倉 KICK×
4 一橋 5:25 #20渡辺 10YARD RUN / TFP #14常木 KICK
4 専修 6:16 # 9村井 – #80中村 9YARD PASS / TFP #11 KICK
4 一橋 7:28 #23鈴木 2YARD RUN / TFP #14常木 KICK
(ファンブルリターンの距離のみ公式記録にあわせて訂正)
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試合の率直な感想として言うと、前半に圧倒的な力の差で得点した部分にものを言わせて体力勝負に勝ちきったという所か。
一部昇格後、初めて見た(と思うのですが)一橋なんですが、何しろ「センター・両ガードが強いっ」という一言にに尽きるなあ。大型の三人が専修3-4の中央をゴリッと押し込んで、出来たギャップに対してタックルとエンドがリードブロックして、その間隙をスピードのあるバックが突き抜けるという。
キックオフリターンは専修。しかし2プレー目のパスが、逆リードになって取れず、はじかれたボールが背後にいた#13櫻木の所へ。櫻木がこれをインターセプト。いきなり専修陣35yardからの一橋。2プレー目のダイブで13Yard、5プレー目でまたダイブで7yard進む。このドライブ、結局パスは1回ディフレクトされただけでTD。
返しの専修は3andOutでパント。最初のINTで戦略訂正したのか、ラン主体になったが、進みきれない。
この「進みきれない」は今日のキーワードになってしまった。
この後2つめの一橋ドライブもパス1回。QBのオプションキープも許し、はっきり言って「為す術無く」ズルズルと下がって失点。
2Qに入ると、専修が何とか攻撃を止められるようになり始めるが(3回目のドライブはパント)、専修に致命的なミス。
せっかくパントに追い込んだのに、パントがリターナーの前でバウンド。この時リターナーはボールを流したのだが、カバーチームの選手に吊られて戻ってきた選手の方にバウンドが変わり、その選手も止まれば良かったのにずーっとボールの先導するように動いていたものだから、ふくらはぎにボールが接触。カバーチームの選手が押さえた上でアピールして、なんと専修陣16yardから。
おいおいである。このドライブ、最後にネイキッドからのパスがきわどいところで成功してTDという事で、突き放しに成功。
3Q開始時、なぜか一橋キックで開始。一橋選手が審判にクレームを入れていたのでアレだが(おそらく専修が後半を選択、一橋が前半のキックを選択し、後半に専修がリターンを選択したのだろう。でも、確か後半の選択ってサイドだけじゃなかったかな)、まあいいや。
このキックオフをスクイブキックで来た一橋に対して専修は総力のあるリターナーへのピッチバックで対抗。これが功を奏して一橋陣46yardから攻撃開始。
#9村井はこのドライブからパスを多投。少しでも時間がかかると相手守備ラインに押し込まれるという状況の中、クイックパスで攻め込むが、最後が攻めきれずにFG。
後半から専修守備も切り替えてきた。
多分前半終わり間際からだと思うのだが、強力な中3人と、その外側の選手との間に出来るギャップをうまく突いている。つまり、そこに両サイドLBか両エンドをつっこませる事で、カットバック切る前につぶしてしまおうという魂胆で、特に3Qではロスタックルも頻発していた。これで攻めてが無く降着したかに思えた専修第2ドライブ。
悪夢が、待っていた。
パスにより少しずつ守備フロントのギャップが生まれだした為、ランも出るようになり始めた専修。特に相手フロントの動きに対応して素早くスクランブルするQBの動きがゲインをし始めた時だった。
自陣15yardからこつこつ攻めて自陣42yardまで攻めた時(ちなみに前のプレーでパスが通り、第一ダウンだ)。相手の圧力に負けサックされそうになる。振り切ろうとスピンするもはがれない守備、10ヤード近いロスを避けようと思ったのか、パスを捨てた。
事もあろうに、斜め後ろに。
しかも、最悪なのは、このプレーで専修選手の足が止まった事。
パスカバーに向かっていた一橋の#32渡辺がボールをカバーしてタッチダウン。
これで勝負あった。
4Qに専修が得点しているが、その後のオンサイドが失敗(1つは味方に届く前に相手選手がカバーしてリターン。もう一つは単なるスクイブと同じ)し、その結果が左右に振られてランを出されての失点。惨敗となった。
そもそも専修って、こんなに淡泊だっただろうか。もう少し、フットボールに詳しくて、緊張感あって(注:今の選手の緊張感が丸でないという事ではない。昔はもっとピリピリしてなかったか、という事である)、という印象が強い。
少なくとも、ロスタックルされていい場面という認識なく捨てパスを放ったのは、痛い。
ランナーの質も高いし守備のアジャストもいい。
しかし、なんと言ってもラインの層が薄すぎる。少数精鋭も悪くはないが、これでは崩れ始めるととめどないと思う。
一橋は、相手のミスに乗じて圧倒したものの、やはり2Q以降「相手に勝った」というよりも「相手がドジってくれました」という試合だったと思う。
ただ、あの中央3人とか守備ラインとか、すごく魅力がある。楽しみである。