2016年10月1日エキスポラッシュフィールド 第三試合

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
エレコム神戸ファイニーズ KF 7 0 0 7 14
オール三菱ライオンズ ML 0 7 0 10 17
Q TEAM TIME  PLAY  TFP
1 KF 4:34  #11糟谷42Yard FG×    
1 KF 9:50  #11糟谷→#81酒本4Yard Pass   #11糟谷Kick
2 ML 10:55  #15谷口→#19吉田6Yard Pass   #41谷澤Kick
2 KF 12:00  #11糟谷50Yard FG×    
4 ML 0:06  #28萩原2Yard Run   #41谷澤
4 ML 6:32  #41谷澤18Yard FG    
4 KF 9:27  2#11糟谷→#84常包1Yard Paass   #10仲田 Kick

もうね。途中から頭の中では「ゴーリキショーライ」でじっとて黙って耐えるのみ。予想以上にファイニーズが迫力満点。
※石ノ森章太郎原作の特撮ヒーロー『イナズマン』。超能力を開花させるために主人公が受けた暗示が「幼虫から蛹に、蛹から蝶に」というものだったため、超人化するプロセスで「ゴーリキショーライ」のかけ声と共にやたら頑丈で馬力だけしかないサナギマンに変身し、ひたすら時間を経過するまで雑魚と戦い、時間が来たら「チョーリキショーライ」のかけ声でサナギの殻を爆破してイナズマンが登場する。 ちなみに後半の『イナズマンF』になるとパワーアップに成功して「ゴリーキショーライ・チョーリキショーライ」で一気にイナズマンになる。が、パワーアップツールのセーバーがダサいのよ。

試合はライオンズのリターンで始まる。QBは試合を通して#15谷口。しかし最初から3回でパント。そのリターンのファイニーズは、なんとリターナーがそのままQBに入る。「んなアホな」と思ったものの、試合が進むうちに「納得の選択」と思うようになる。速いし頑丈なんだよ。
まず最初に#87高尾にパス通してから#1ドレイバー(イヤーブックではDBになっていたが、この試合ではRB/SBで登場)のヒッチパス(公式記録ではバックワード扱い)で一気に敵陣30Yardまで侵入する。交代違反で下がったものの#1酒本にパスを通して25Yard。QBキープと#84常包へのパス失敗ではあるが、いきなりFGで先制チャンス。しかしこれを糟屋が失敗してライオンズは事なきを得る。
次のドライブでフォルススタートと無資格捕球者ダウンフィールド(パス失敗だったのでディクライン)と反則をしてしまったライオンズ。守備フロントも堅いぞファイニーズ。
この返しのパントリターンが敵陣48Yardからとなったファイニーズは常包へのパスから#33長谷のランでダウン更新、#20中島、#21稲毛とランを交えつつ常包へのパスでダウン更新。さらに長谷のランで4Yardまで迫るが、かつて「守備だけでご飯三杯いけちゃう」と言わしめた(言ったのは私です)ライオンズ守備が、パス、ラン、ランと釘付けに成功してFGやむなし、かなと思った4thダウンに#81酒本へのパスが決まり(見事なムーブで守備を外した)ファイニーズ先制。

相変わらず3回で攻撃を終えるライオンズ。自陣28Yardからの攻撃で(2ブレー目から2Q)常包へのロングパスで敵陣34Yardまで進むフィニーズだが、ディレーで下がってしまいこれがひびいてパス失敗2回が重なり、結果パント。しかしまたライオンズは攻撃が3回でパント。
なんとここまでダウン更新なし。こんなライオンズ見たことがない。
返しのファイニーズは自陣23Yardからだが、#1ドレイバーへのスクリーンは守備か読み切りロスタックル。だがQBドローで28Yardまて進まれると、パスを試みた際にポケットが潰されたに反応したスクランブルでぬダウン更新。ドロープレーを挟んで#80南本への筈が決まりダウン更新自陣45Yard。ドレイバーのジェットスイープで敵陣に入ると、稲毛のランで44Yardまで進む。しかし次のプレーでラッシュが届いてサック、50Yardまで下がる。
さらに次のプレーで右ロールアウトした糟屋にバックサイドのラッシュが届いてサック、しかもこれをファンブルロストさせ、かつ敵陣35Yardからの攻撃とするライオンズ。
しかし初っぱなにトリッピングで下がってしまうが、そこを#28萩原のオプションピッチで僅かにゲインすると、#7佐伯へのパスが成功し、さらにレイトヒットで敵陣20Yardまで進むと(この試合初のダウン更新!)ファイニーズのタイムアウト明けに#19吉田へのパスが決まり6Yar、最後には吉田へのアウトのパスが決まりTD。

ところがここで残り2分5秒。ファイニーズの2ミニッツ攻撃が炸裂して、というより糟屋がガンガンにスクランブルして、最終的には50YardFG失敗には終わったが、まあ怖い怖い。

後半、最初に糟屋がQBドローをした時、何故かタイムアウトが入り、そこからライズから移籍した#3木下にスイッチし、#33長谷の欄でダウン更新。だが腰から下へのブロックなどがあり一度下がるが#1ドレイバーのジェットスイープで敵陣35YArd。一度木下のQBドローが入って、TD狙いのパスを投げるが、これをライオンズがインターセプト。
ライオンズは乞うチャンスをダウン1回更新で手放してしまうが、守備も噛み合ってきたのか3回でパントに追いやる。
自陣38Yardからの攻撃で、パス失敗も#33鈴木康のランとQBカウンターでダウン更新、#12若林へのパスが決まり敵陣37Yard、#28萩原のオプションピッチで19Yard、谷口のスクランブルで12Yard、#85祖父江(確か今日初ターゲット)へのパス失敗の上で谷口のQBドローでダウン更新2Yard。(ここで3Q終了)
仕上げに萩原のランでTD、ついに突き放す。

さらにこのあとのファイニーズのドライブで、再び糟屋が入ったものの、3回目のパスで#88松島へのパスをDBが手前に入ってINT! 敵陣27Yardまで進むと、ラン主体(一度祖父江に投げた)攻め込むと、最後には1Yard取り切れなかったものの、FGで追加点。
しかししかしここからファイニーズ怒濤の攻撃。自陣28Yard1からの攻撃で松島へのパスが成功してダウン更新すると、#16和田、#89河島、稲毛、高尾へパスを通しさらに常包へのパスがホールディングとなり、6Yard。ここからラン2回の後常包にパスを通してTD。

4Q残り2分半で当然オンサイド。しかし失敗してライオンズが攻撃権を取るが、見事なクロックマネジメントと粘り強い守備の奮闘で、1分18秒残して自陣28Yardからの攻撃権を得たファイニーズ(ただしタイムアウトなし)、常包へのパスはカバーされてカットだが、河島と松島にパスを決めてダウン更新、高尾へのパスは失敗するも、次の高尾へのパスでダウン更新し敵陣48Yard。#16和田へのパスが失敗したが続けて和田にパスを通して36Yardでダウン更新。スパイクを入れて松島へのパス失敗、#80南本へのパスが通って31Yard。
4thダウンギャンブル、残り21秒から。ここで常包への乾坤一擲のパスを投じてTDを狙うが、終盤マークを外さなかったDBが最後のひと伸びでボールをはたき落とし、ファイニーズ万事休す。

ライオンズはエースランナー#25小形が見えず、#27小嶋もあまり出番がなかったあたり、チームとして万全ではなかったのかも知れない。消費時間で10分近い差がつけられていることからも、特に前半は攻撃がほとんど機能していなかったこともあって、守備に負担がかかってしまっていたと思う。
ところが、前半おわりあたりから攻撃にリズムが出て、守備も要所で糟屋にプレッシャーを与えられるようになると、じわじわと来る圧力に対抗して守備もねばれるようになり、終盤に粘りきったあたりで凄い自信になったと思う。

ファイニーズは痛い一敗だが、序盤と終盤のたたみかける迫力には感服する。他のチームも苦戦は必至……おい、次富士通じゃん。やばいよ。