6/17 パールボウル結果

深夜更新ですので、17日カレンダーに出るように時刻調整します。

●本日の苦言お小言
1)富士通側で見ていたのですが、場所取りのあまりの悲惨さにげんなり。あれはみっともない。
2)東京ドームは瓶・缶・ペットボトルの持ち込みが禁止されている(オウム事件以降徹底された。なお基本的に硬質なものは投擲凶器になるので、スタジアムへの持ち込みは厳禁。これ、当たり前)のに、そんな事実も知らな人の強行突破が目立つ。東京ドームが馬鹿なのか(持ち込み禁止品を持った人の出入り口を制限するか入り口の外で移し替え義務づけ)内定者イベントをかました企業の無様な姿を暴露したのか。それともただ自律神経に欠陥を持った健常者が増殖しているのか。いや単にモラルを知らない事が一般人の資格なのだろう。そんな一般人が正しいなら、俺は一般人でいたくはないけどね。
3)東京ドームの音響が最悪なのは当然なのに、全般に音量が大きく不愉快。特にハーフタイムなんて、ボーカルの人がなんと言ってるか聞き取れない。あれは最低最悪であり、ボーカルの人に失礼。ついでに鹿島のチア、ボリューム大きすぎ。
4)終盤富士通のファウルに対して審判をやじる人がいた。あれは最悪。不愉快きわまりなく勝負に水を差し続けた。恫喝してなんとかなるのは自分の下請けだけだと思え。

いやあ、久々に小言が多い。それほどまでに殺伐としたものを見せつけられました。情けないよ本当に。1年休んだだけで、ここまで主催者・観客の質が落ちるとはね。

T E A M       1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
富士通フロンティアーズ(FF)  0 14  0  0 14
鹿島ディアーズ(KD)     10  3  0 14 27
(1Q15分計時)
Q TEAM TIME PLAY
1 KD  6:53 #26鹿島 36YARD FG
1 KD  8:55 #29丸田 1YARD RUN / TFP #26鹿島KICK
2 FF  7:04 #29平澤 1YARD RUN / TFP #10後藤kICK
2 KD  8:44 #26鹿島 25YARD FG
2 FF 12:21 #18出原-#87大矢 18YARD PASS / TFP #1小山KICK
3 FF  5:04 #10後藤 37YARD FG×
4 KD  0:34 #29丸田 2YARD RUN / TFP #10尾崎-#81志田×
4 KD 14:00 #29丸田 11YARD RUN / TFP #10尾崎RUN

結果から言うと、富士通は自爆しました。
鹿島のTD1本目は、パント時のロングスナッパーがホームランスナップして自陣1ヤードで押さえる醜態。鹿島のTD2本目はパントリターンでロケットファンブルしてロスト。3QのFG失敗も痛かった。
それよりもね。

基本、春に見た欠点が修正されないまま決勝に来ちゃったのがありありな富士通と、ごっつぁんで得点した鹿島が時間を上手く使った結果だといえる。

最初のドライブ、せっかく止めたと思った鹿島攻撃陣にランニング・イントゥ・ザ・キッカーでダウンをプレゼント。そこからズブズブに下がる富士通は、正直ライン戦でかなりの負け。
FG返しのドライブで、3アンドアウトになって、パントしようとしたらホームランスナップ。この時だって両タックルが押し込まれてプレーにならない。
結局富士通にプレーらしいプレーが出るのは、#19吉田がスクランブルしてからの事で、それまで進士も平澤も満足に走らせてもらえなかった。吉田のオプションキープとかで守備エンドが攻撃エンドに対してのプレッシャーが弱くなった事で、ガードの負担が減り、その結果走れたという事だと思っている。
富士通守備はこの後3Qまで素晴らしい仕事をしてのける。丸田に走られることはあっても、尾崎のパスをかなりプレッシャーで押さえ込む事に成功した(3サックはお見事)。
ところが4Qになるとかなり左右に振られたツケが出て、丸田を止められなくなってしまった。でもこれは仕方ない。
問題は攻撃の方で、記録で見ると確かに出原のパスは成績が良いのだが、見ている方としてそんな印象が丸でなかった(12/17 132YARD)。要所でパスが浮いているのは相変わらずだし、スクランブル判断は良くないし。
吉田も終盤は走らせてもらえず、結果として負けた訳である。

それにしてもびっくりしたのは鹿島。試合運びが丁寧だわ。尾崎のパスが「決めうちしか出来ない」面もあるけれど、終盤の時間の使い方はお見事である。

ただ欲を言うなら、「結果として勝ったけど、完成したと思って欲しくない」という所か。もっと攻撃・守備ともに「自分たちが主導権を握る」という為の仕掛けがたくさんあっていいと思うのだけれど。

富士通は、なまじ勝たなかった事で良い方向に向かって行けるのではないだろうか。弱点は露呈された訳で、この悔しさをバネに伸びていけると信じたい。

ヲタクとマニアとファンとクレイジーと、そしてそれ以外

現在用いられている「おたく」という言葉は差別用法であると思っている。

「おたく」という用法を最初に世に知らしめたのは、中森明夫ではある。
けれど、その原点となった部分は、どうも中森明夫自身が明確に示していないようなのだけれど、私は大学の先輩(その人はコミケでも古株スタッフだった人)に聞いた話では以下の通りだ。
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その昔、SF大会(注1)で星雲賞(注2)に吾妻ひでおが選ばれた(恐らく『どーでもいんーなすぺーす』だと思われる)頃、SF大会会場に場違いな吾妻ひでおファンが大量に流入した。ところが周囲はガチガチのSFファンばかり。
そこで、困った連中が似たような奴らを見つけて「おたくも、吾妻ひでおファン?」と確認しあっていた事から、コアなファンが見下して「オタク族」として用いるようになった。

注1:SFのファンを中心にして年1回開催される、年1回の有志によるイベント。だいたいにおいて創作す。
る側もSFファンである事から、コアでディープな古株から入り口に入り立ての若者まで幅広く集う。ちなみにこれはアメリカのSF大会を移植した物。
注2:星雲賞とは、SF大会で投票されて決まる、ファン今年の一押し作品。ちなみに組織票をやろうにも、コアでディープな人たちが予選を勝ち抜いた作品に対して投票するのだから、自浄されてしまうのである。ある時期まで明確な部門分けがされていなかった。その時期に漫画で星雲賞を取っている吾妻ひでおが凄い訳だが、ゆうきまさみが受賞した時には「漫画・メディア部門」として独立していた-と記憶しているが間違っていたらごめんなさい。
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上記のように、そもそも異分子をはじき出すための言葉として生まれたとしたら、中森明夫がその意味を込めて発言している事にズレはない(が、ポップカルチャー/サブカルチャーの異分子が番外地を嗤うという意味で、目糞鼻糞を笑うようなものである)。

でも不思議なことに、鉄道の場合で行くと鉄道オタクと鉄道マニアは別次元になる。鉄道マニアには「鉄道友の会」という巨大なコミュニティが存在するのに、鉄道オタクはそのコミュニティの欄外活動だ。
そういう意味で漫画も、作家公式ファンクラブが肥大化した場合に、オタクはその欄外で、コミュニティ同士の関係を無視して横断的に渡り歩く。

そう、コミュニティに入ると彼らの知識は特異な物ではなくなってしまうのだ。つまり彼らはコミュニティに入る事によって、自分のアイデンティティを喪失してしまう訳だ。
そのため、オタクコミュニティというのは実はコミュニティと呼べるほど強固な物ではなく、刹那的なものの連続に過ぎない。

正直、キャラ作ってる連中の殆どはオタクですらない。なぜなら、彼らは何らかの拍子で現世に戻る事が出来るからで、一般大衆というコミュニティがに溶け込んでしまう事が出来る。
ファンやマニアは違う。彼らはその独自のコミュニティと類似している事でアイデンティティを保っている。彼らには仁義があり、その仁義は社会通念の中で受容される範囲である。
クレイジーになると、そのコミュニティから自力で突出してしまう。モラルは社会通念とは大きく異なる場合もあるが、それは彼らの収集欲や独占欲の前では正当化されてしまう。
オタクはクレイジーにあこがれる。しかしそこにはコミュニティを突き破るどん欲さよりも、ひたすらに幼稚な模倣でしかない。当然そこで社会通念が壁として立ちはだかる訳なのだが。

社会通念を無視した行為(鉄道で挙げれば備品盗難など)は、単にその人間の衝動抑制機能の欠落でしかない。万引きを楽しむ馬鹿と一緒の事であって、それとオタクが関係するとは到底思えない。
エロゲやり過ぎたからってそれを制限しても、同様の事から他の側面に走るだけである。
そんなのオタクであろうとなかろうと、関係ない訳で。
心理学の世界の問題なだけで。

ちょっと話がそれた。
そもそもオタクとして定義されるべきは「そのジャンルにおいて、決してメインストリームに出る事のない、知識は多くても実践が伴わない、そしてコミュニティを積極形成しない、多極点集中型の自己顕示欲を瞬間的に共有する事だけを良しとする存在」だと思う。

そして、そういう人を「異常である」と指さすことで、自分の中にある側面を否定して自らを安心させようとする、不特定多数による自己正当化によって、彼らはさらに閉鎖社会に落ちていく。

ぶっちゃけ「グッチおたく」って言わないよね。「CanCanオタク」って言わないよね。「ネイルおたく」って言わないよね。
私から見ればブランドおたくにファッション誌オタクが渋谷や六本木を闊歩している訳で、彼らは単に高級志向とマスメディアによる牽引を正当性の理由にしているだけ。

だから、正直言って今回の犯人はオタクではない。そういうネタが上がっていない。
私から言わせれば、一般大衆その他大勢の方が、世の中の堕落した姿に他ならない。
刹那の連続なんて、空虚すぎる。いびつでも、何か一つ自分に対して筋の通った姿の方がすてきだと思うけどね。
本当に、そう思う。

おかしいぞ、ホコ天規制の話

昨日の事件について。
今日の報道で明らかに恣意的なものがあったので、はっきり言っておきたいな。

一番おかしいのは今回の事件を受けての歩行者天国の存否が問われている件。
なんで?
正直、今回の事件ではない理由で存否が問われているなら文句は言わない。治安や道徳の問題だからね。
万世橋から末広町までの所は、左右にショップがあるから、自由に左右に行きたいと思うので、歩行者天国というのはありがたいのである。(また、信号無視する輩も少なからず居るので、交通安全のためにも必要だと思う)
しかし今回の事件が、今後多発するということが予想できるだろうか? 答えはNOだ。
歩行者天国を無くせば、街の導線は破綻する。つまり現状秋葉原の経済導線を自ら閉ざすことで地盤沈下を加速させるだけではないだろうか。

別に犯人はどこでも良かった。誰でもいいと言ってる以上、渋谷ハチ公前でも良かった訳だ。
じゃあ何故秋葉原か? 東浩紀がいい事を言っていたが、今マスコミが一番もてはやしているのがアキバだったたというだけ(つまりポップカルチャー/サブカルチャーの発信源)で、70~80年代には渋谷や原宿がそうだった訳だ。

たまたま秋葉原という「一般には得体の知れないサブカルチャーの猥雑に入り交じった街」で事件が起きたからって、大騒ぎする事ではない。既に今年は駅前繁華街での狂乱事件は起きている(荒川沖駅前事件)。
秋葉原が規制されるなら荒川沖も規制されなくてはならない。
何を? 同列に規制されるものなんて何もないじゃないか。

僕らは得体の知れない物(=自分が理解できない衝動的な行動を取っているように見える人)を見ると、必ず怪物として忌み嫌う。結果、東浩紀が指摘したように「規制強化では解決しない。そういう人を生み出さないように、受容する社会作りが必要」(記憶なので間違っていたらごめんなさい)という、本当の再発防止が求められているという事なのである。

明らかに、民放の報道は「アキバという場所」を異物として捉えていて、異物を排除する前提で取り上げている。別にアキバが無くなったからと言って困ることはないけれど、同じような場所が東京のどこかに現れるだけで、その片棒を平気で担いで勝手に叩き落とすような、「不特定多数がイメージしている大人という虚像」にすりよる報道のありかたそのものに、嫌悪感を感じてならない。

明日は「オタク」について個人的な考え方を言ってみたいです。

恐ろしいことです

夏風邪は長いです。
少しずつ復調しているのですが、鼻はまだ壊れたまま。
微熱で苦しみ起床できない醜態をさらしています。
そんなわけで、土日は家で寝てました。本当に横になってました。
(正確には、土曜日の夕方に池袋のジュンク堂まで買い物に、日曜日は昼食の外食と夕食の買い物に出かけましたが、その多殆ど寝てました)

で、寝ながらBSでやっていた中日対楽天なんぞを見ていたら、その開始直前のニュースで、いきなり通り魔事件の報道。

秋葉原で一番有名な交差点ですよね、あそこ。

最近DVDはアマゾンに頼り切りだし、パソコンのパーツだってコアなものは望んでいないのでビックカメラ程度で事足りています(唯一、キーボードだけは気に入ったのがないので秋葉原まで行きますが-あ、あとマッデンNFLね)。
でもねえ。
怖いねえ。
多分信号無視して跳ねたんだよね。
警官は本来救護より犯人確保すべきだったんじゃないかな。(一応断っておきますが、救護したのが間違いだったという訳ではありません。ちょっと先で停止していたのだから、まず確保すべきだったのではないか、という個人的感想であって、人命救助を優先した警官の行動は正当であると思います。)

世も末です。それを携帯で録画している人もいるのです。犯人確保までの一連の動きが録画されていたりする時代です。
その暇があったらタオルかっぱらってでも止血に参加して欲しいですよ。

それにしても。道連れにするならアキバにたむろする大衆ではなくて、老害になりさがった石原シンちゃんとか、役に立たないキングメーカー気取りの森元総理とか、そのへんと自爆して死ぬ勇気があってもいいのではないだろうか。いや、暴力による言論弾圧を奨励するものではないが、せめてそれくらいの義憤を抱いて戦って死んで欲しいと思うのであります。
世間がいやになったなら、自分が他人に大きな迷惑かけることなく退場して欲しいわ。

体調不良で寝坊したからって、秋葉原詣でとか考えなくて、本当に良かったですわ。

風邪引きました

つらいです。

立つとくらくら来ます。
喉が痛いし鼻は落ちるし。

明日が外回りからなので、少し寝坊できてラッキーですが、もしかしたらダウンしているかも知れません。

とにかく、今日は何もせずに寝ようと思います。

ストレスがたまる最近ですので、少しでも楽をしたいものです。

佐々木丸美さんの復刊運動について(1)

何故(1)としたかというと、とびとびで続き記事になる予定だから。ただし次回が書かれる保証はどこにもないです。

基本的に書籍というのは「読みたい」と思う人間の欲求と「発信したい」という書き手の欲求が交わった時に、どれだけ市場に流通しているかが発行の決め手になると思っている。
その中間にいる筈の出版社が、その収益性を全面に出して需給バランスを崩したのは、角川書店が仕掛けたいわゆる「文庫戦争」であり、その結果は「悪貨は良貨を駆逐する」だった訳で、価値ある作品が残るのではなく「商売になる作品が、その製品寿命の間だけ生き残る」事になっていった。
歴史的価値のある作品は、学校の副読本指定されたようなものでない限りは残らない。
文学史に出てこない作品は、余命が短い。
横溝正史にしろ江戸川乱歩にしろ、周期的にファンが外部で何かして復活する事があるだけで、代表作として最大公約数の中に入っても不思議ではない作品が品切れで読めない場合もある
※横溝正史で言えば、創元推理文庫がなければ『蝶々殺人事件』は読めない。なぜなら、金田一耕助ではないから需要がない。これは次世代に知識を継承すべき現役作家達の堕落とレビュアー(評論家ではない。ブックガイドの書き手、そして文庫の巻末解説とか雑誌の書評欄で提灯記事を書き殴る人の事。たとえば茶木則雄とか関口苑生みたいな人。つまりそこで作品読後の余韻に付加価値をつけられない人)の質の低さにあると思う。

主に熱狂的なファンがいれば、長い周期の中で入手可能な本を生み出す機会も出るだろう。典型例として言うなら『海野十三全集』『香山滋全集』(ともに三一書房)、『日影丈吉全集』(国書刊行会)がそう。さかのぼれば三一書房の久生十蘭や中井英夫の全集も、代替品が出るまで生きていた(逆に夢野久作のように代替品であるちくま文庫があっさり品切れになって入手困難になったものもあるが)ものもある。
こういったものは、平たく言うと「古本屋を含めて、市場に循環する」書籍だ。

しかし、今回取り上げた佐々木丸美さんは、違った。
昭和50年以降、つまり角川の文庫戦争以降、書籍は大量消費されるものとなり、以前に比べて廃棄されるケースが増えたのである。その時代のミステリ作家に関して言うと、新本格ムーブメントで復活した人もいれば固定ファンがいて生きながらえたものの、新規ファンがいる訳でもないので消えかかっている人もいる。
佐々木さんは後者のタイプで、通常市場から淘汰される運命にあった。つまり、厳しく言ってしまうと昭和60年以降新作を発表出来なかった時点で、佐々木さんは商品寿命を終えた作家だったと、個人的には思っている(さらに言うと、作風も進化できなかったという点において、終わった作家と呼ばれても仕方ない)。

ところが、たまたまニフティ(当時はインターネットではないニフティ・サーブのほう)で凄く盛り上がって。
ニフティの推理小説フォーラムがインターネットに客を取られて一気に衰退して。
そこで盛り上がった女の子数名がその情熱を持って復刊運動に取り組んだのである。

そこに私は入らなかった。
というのも、上記の「需要と供給」から見て、佐々木さんの作品は『崖の館』以外は需要がないと判断していたし(これは今でも変わらない)、そもそも古書市場で充当される範囲のものであると思っていたから。
※そもそも昔のサイトを立ち上げた時だって「こんな作家さん、いたよねえ。懐かしいねえ」という程度でいいとしか思ってなかったし、それ以上の責任を背負いたいとは思わなかった。このへんは価値観の相違であって、佐々木丸美よりも日影丈吉の方が上位に位置していたのもあるしね。さらにその「ドリーマー」な活動に、どうしてもついて行けなかったのですよ。そりゃ俺も30超えていたし、森雅裕みたいな実例見ているし、自分が作家目指していたから、末路まで調べていたから、その行為が通る率が低い事も知っていたから。

で、紆余曲折を経て、復刊運動はブッキングと創元推理文庫による復刊、ならびに予想外の結果(未文庫化作品だった『罪灯』と『罪・万華鏡』、ならびに孤児4部作も創元推理文庫入りの予定が出た)を果たしたのである。
彼女たちが活動の終点を見いだしたとブログで告白した事を受けて、「ご苦労様」と告げたいと思う。凄く苦労したのは聞いているし、佐々木さんの突然の訃報もあったし、その中でここまでこぎ着けた事は、偉業だからね。
いまの出版界では、考えられない結果なんですよ、これは。

でも……(以下、次回。ただし次回がある保証はない)

デジタル放送のダビング問題について

だいたいさあ。レンタルCDの頃から同じ議論している訳ですよ。
曰く「コピー時に劣化しにくくてコピーが簡単な道具が出来たら、売り上げが落ちる」
でもレンタルCDはさして収益構造に影響してないですよね。
※商品サイクルが短くなった事で、瞬間利益が確保できればいい訳で。

じゃあネットで公開されたからって、ビデオ買わなくなるかっというと、そうでもない。
そもそもビデオ(およびDVD)を買う動機って「独占欲」が第一な筈ですよ。
初回特典で釣った瞬間最大風速的な利益確保視点で言うなら、まずます違いなく売り上げは落ちない筈。
それでも売れないというのは、平たく言うと「独占してまで見たい」と思わせる力がないって事な訳ですよ。
しかも、すぐに絶版にしちゃうから。

正直ドラマやアニメの為に、良質なドキュメンタリーとかマイナースポーツの中継を歴史的見地から録画して保存したいと願う人の事を考えれば、番組によって制限かけて欲しい。
そういう意見は無視されてる訳で、従ってアナログ停波が来たとたんに「視聴率激減」「ながら見しか出来ない薄っぺらいものしか作られない」という悪循環になるのは見え見え。かえってNHKだけが残るんじゃないのかね。

そもそも国の施策(各県にネットワーク局を東京と同数作る)というものが、NHK含めて3社に全国ネット権利を与えるくらいの感覚で管理しなかったら無駄だっちゅうのが判ってない。
その上アホな県域限定(せいぜい隣接地の県の放送なら別だが、他県の放送は見れてはいけないという決め)とか、おかしい。

ダビング10だって妙な規制で、実際必要な規制は「エンコード時に劣化」「デコード時にウォーターマーク」で解決する話なのだよ。そもそもネット使ってテレビ見ている層なんて、全人口の2割に満たない。
本当に作品を愛してくれる人に不幸な(コンテンツ配信はないし、メディア延命の為のコピーも出来ない、しかも悪党よばわりされる奴らに組み込まれる)現状には未来がない。

ダビング10制限の唯一の光は「アナログアウトは無制限」。
でも知ってるかい?人間が最高画質をありがたがっても、中の上レベル以降、ド素人にはその差なんて関係ない事を。だから、現行のコピーワンス事態も、アナログは制限解除にすべきなのである。

まあ、古いビジネスモデルにしがみついていて護送船団方式しか手がないのであれば、サブカルチャーの輸出なんて絶対破綻するから。

次節以降の予定

えーっとですね。
パールボウル準決勝は、行けなくなりました。
前の職場の後輩が結婚披露パーティーする事になったので。
順位決定戦も6/7はパスです。
パール決勝は行きますけど。
ええ、会社休んででも。

5/18川崎 第二試合結果

                 1Q 2Q 3Q 4Q Total     
オービック・シーガルズ(OS)     7 12  3 15 37
アサヒビール・シルバースター(SS)  7 10  0  0 23
Q TIME TEAM PLAY
1 1:49 SS #11戸倉 37YARD FG×
1 3:38 OS # 4木下-#18松田 46YARD PASS / TFP # 1金親KICK
1 7:30 SS # 5波木 20YARD RUN / TFP #11戸倉KICK
2 0:43 OS # 1金親 29YARD FG
2 7:42 SS #11戸倉 26YARD FG
2 7:55 OS #22古谷晋 79YARD K.O.R / TFP # 1金親KICK×
2 10:44 SS # 5波木-#88橋詰 33YARD PASS / TFP # #11戸倉KICK
2 11:58 OS # 1金親 45YARD FG
3 6:31 OS # 1金親 27YARD FG
4 0:02 OS #20古谷拓 1YARD RUN / TFP # 1金親KICK
4 1:23 SS # 5波木-#80島野 22YARD PASS / TFP # #11戸倉KICK×
4 6:53 OS #20古谷拓 1YARD RUN / TFP #20古谷拓RUN

いやー、キックチームの差がこれだけ激しく結果を左右している訳ですからねえ。
QBはシーガルズが新人#4木下、シルバースターが#5波木という若手。
しかし、木下はいいねえ。学生時代のプレーブックに近いというのもあるのかも知れないが、非常にいい攻撃をしていたと思う。
翻って波木。パスオリエンテッドなのはシステムの都合だから仕方ないとしても、あれだけいいランナーを要していて、ランプレーが非常に少ない。結果的に自分のスクランブルが稼ぎ頭な訳で、勿体ないなあと思う。

で、勝負の差を分けたのは、キックカバー/リターンチームであると思っている。
基本的に「清水に取らせるな」が常道の対シーガルズ戦。最初のリターンは自陣45ヤード、次がTD、その次も自陣45ヤード、後半開始が自陣42ヤード、次が自陣40ヤード。シルバースターはと言うとキックオフで敵陣46ヤード、次が自陣29ヤード、次がタッチバック、次もタッチバック、またタッチバック、後半最初のリターンもタッチバック、次で自陣37ヤード、最後が28ヤード。
しかも、シーガルズのリターンは一番奥のリターナーではない選手の所(おおよそ25ヤード付近でキャッチ)してから、大きなゲインを許している。殆どがカバーチームの良いブロックに支えられての事だ。
これは攻撃は楽である。
シルバースターとは開始地点で25ヤードくらいの差がある訳だから。

まだまだ雑なところがある(最後のパントのホームランスナップみたいな所とか)が、システムが変わろうとこういう試合運びが出来れば、シーガルズはいい感じなんじゃないかな。
シルバースターはねえ。難しいですわ。これからあわせて行く事になるんでしょうねえ。どういう風になるかが楽しみです。

5/18川崎 第一試合結果

              1Q 2Q 3Q 4Q Total     
富士通フロンティアーズ(FF) 21  3 10  7 41
オール三菱ライオンズ(ML)   0  3  0  0  3
Q TIME TEAM PLAY
1 0:52 FF #18出原-#88河瀬 70YARD PASS / TFP # 1小山KICK
1 4:46 FF #41河瀬 16YARD FUMBLE.RET / TFP # 1小山KICK
1 9:08 FF #29平澤 47YARD RUN / TFP # 1小山KICK
2 1:54 ML # 6植前 32YARD FG
2 8:45 FF # 1小山 22YARD FG
3 5:48 FF # 1小山 21YARD FG
3 9:10 FF #18出原-#17秋山 81YARD PASS / TFP #10後藤KICK
4 0:44 FF #28進士 3YARD RUN / TFP # 1小山KICK

まずリターンを取ったフロンティアーズは2プレー目で、FSとLBのゾーンの切れ目にパスを通して、そのまま独走TD。
ライオンズは2ドライブ目の2プレー目でハンドオフの位置が左右逆(RBが右に走ったのに左をQBが向いた)で、渡すつもりでのばした手に、ラッシュかけた守備選手がぶつかりファンブル。それをリターンして富士通追加点。

そういう試合でした。
はい、ライオンズの攻撃が奮闘していたので、試合が凄く引き締まって見えましたが、実態はロングゲインとかインターセプトとかが絡んでいたりするので、富士通側の攻撃のリズムが悪いことおびただしい試合。

オール三菱は3人のQBを使った訳だけれど、#4安村はキレがあるもののパスが不安定(守備に読まれていたのかも知れないが、プレッシャーがかかって上手くいかない面があった)、#19冷水はキレがないもののプレーセンスは面白い、#5小山はベテランらしいがスピードに欠ける、という所か。
富士通は相変わらず出原のパスが高いしラインは押されてるし、とにかくリズム感が攻撃にはほとんどないのよ。守備はまずまず合格点だけれど。

たまたまロングパス2本と守備のプレーで21点、記録上ランになっている平澤のTDはショベルパスだったし、つまり基本的に「たまたまロングゲインがTDにつながった」だけで、「相手守備を苦しめた」とか、そういう印象が丸でない。
特に出原のパスは、もう少し何とかしないと試合にならない。吉田の場合はスクランブルしたら走るしかない感じだし。

意図を持ってプレーしているとは思うが、もう少し何とかして欲しいです。